第四百六十五話
二日目、二話目の更新です。
第四百六十五話です。
シアと僕達が呼んでいた人格が、数か月前に事故で亡くなった少女、ミオのものだと判明した。
だが記憶を取り戻しても尚、ミオは精神的に不安定なままで、シアに入れ替わった後は彼女自身も苦し気な様子で転移の魔術でその場から去ってしまった。
結局、ミオが何者だったのかは明かされたわけだが、村の薬草師をしていた魔女とよばれたシアは何者なのか、さらなる謎が残ったまま僕はミオの両親のいる家へと戻ることになった。
『あの日、いつまでも帰ってこないミオを心配して、村の者を集めて総出であの子を探したんだ。酷い風と雨で、満足に探すこともできなかったが、それでも諦められなかった』
先輩とレオナさんの話を聞き、落ち着きを取り戻したミオの父親が当時のこと……ミオという少女が亡くなった夜のことを話してくれた。
彼女に聞いた通りミオはシアを慕っていて、その日も彼女の元を訪れ、その帰り道に不運にも嵐に巻き込まれてしまった。
そして、大雨の影響で起こった土砂崩れで……。
『あの子を見つけられないまま嵐が過ぎ夜が明けてしまった。あの子がいつも抱えていたカバンが土砂崩れが起こった場所の近くに落ちていて……だが皆で土を掘り返しても、結局見つけられなかったんだ』
『しかし、その後』と続けて彼が言葉をつづけた。
『嵐の次の夜に、シアが……冷たくなったあの子を抱えて私達の元にやってきた。青白くなって、土に汚れたあの子を……』
その時のことを思い出し、苦渋に満ちた表情で彼は俯いていた。
『彼女は笑っていたよ。自分のせいでミオが死んだ、とね。私は、激怒した。おおよそこれまでの人生で口にしたことのない罵倒を、憎悪をぶつけてしまった。だが、それでも……シアはなにも言わなかったんだ』
『本当は分かっていた。彼女が自分自身を嘲笑っていたことを。決して、あの子の死を笑ったんじゃないと』
『それでも責めることをやめられなかった。さっきだってそうだ。私は、あろうことかあの子の記憶を持つシアに……ミオに剣を向けてしまったんだ……』
自分の言葉を、行動を悔やむように彼は頭を抱えてしまった。
なにせ、失ったと思った家族が別人の姿で現れて、自分を「父さん」と呼ぶなんて混乱して当然なんだ。
安易な慰めの言葉はかえって傷つけるだけ、と先輩に助言された僕は、彼に今ミオが置かれている現状を簡単に説明し、その上でシアがなにかしら行おうとしていることを伝えた。
『このようなことを頼むのはとても無責任かもしれませんが……どうか、ミオを助けてください』
そう言って、深く頭を下げた彼に僕は頷くのであった。
●
村を出た僕達は、先輩の雷獣モードを使いすぐにカームへリオの都市へ戻った。
夜も近くなり、幾分か人の動きが緩やかになってきた街中を一気に駆け抜けて宿舎へと戻った後は一旦レオナさんと別れ、ナイアさんの待つ部屋へ移動することになった。
「シア、という人物については我々も知りませんでした」
ナイアさん個人の執務室で村で起こった顛末を説明し終えると、彼女は手元の資料に視線を落としながらそう呟いた。
「王国の調査でも彼女の存在は知られてなかったの?」
「……不甲斐ない限りです」
ネアの言葉に申し訳なさそうにするナイアさん。
そこで、対面の席に座っていた先輩が口を開く。
「いや、元よりシアは慎重に動いていたのだろう。悪事を働くことなく薬草師として村の人々に信頼されながら、静かに暮らしてきた彼女の存在に注意しておくというのも無理な話だ」
「それに、時期的にも魔王軍と大規模な戦いが終わって間もないくらいですからね……」
先輩の言葉に同意しつつ、嵐が襲った時期のことを思いだす。
あの時は魔王軍と四王国の大規模な戦争があったから、大変どころじゃなかったはずだ。
「……確かにそうね。というより、私がそうだったし」
先輩と僕の言葉にネアが納得したように頷くけど……同じではなくないか?
「いや、君は割と噂になってただろ。怪奇現象みたいなことになってたじゃん」
「うぐっ」
旅人を無理やり操って話を聞き出して暇を潰していたネアに比べれば、シアがやっていたことは善良そのものだ。
それがどうして今みたいな行動をしているのか、ってのが謎なんだが。
「ナイアさん、土砂崩れの時亡くなった人がいたというのは……」
「記録としては残っていました。ミオさんの名前など、正確な記載はありませんでしたが」
「そうですか……」
そこもしょうがないか。
今回分かったことは、かなり大きなことと言ってもいいが、それと同時に分からないことも増えたようなものだ。
結局のところ、シアは何者なのか。
長く生きており、村人に危害を加えずそれどころか薬草師として助けていた彼女が、今どうして魔王の力の断片を集めているのか。
ミオのことが分かってもシアのことはなにも分かっていない。
「ウサト君。そろそろレオナのところに向かった方がいいんじゃないかな?」
「そうですね」
ナイアさんへの報告を終えた後、次はファルガ様だ。
レオナさんは先に部屋で連絡を繋ぐ準備をしてくれていたので、そろそろ準備が出来ている頃だろう。
「ナイアさんもファルガ様にお会いしますか?」
「え、よろしいのですか?」
「むしろ、ナイアさんに立ち会ってもらった方がいいでしょう」
カームへリオという土地の中で遠方にいるファルガ様と連絡を取り合うのだから、責任のある立場であるナイアさんからしてみれば気が気じゃないだろう。
「ミアラークの神龍ファルガ様との謁見……お父様に知られたら悔しがることでしょうね」
「ははは……」
今、あの方は事後処理やらなんやらで尋常じゃない忙しさの中にいるらしいので、ことさら悔しがりそうではある。
ナイアさんの言葉に苦笑しながら、隣の先輩を見る。
「先輩はどうします?」
「もちろんついていくよ!」
先輩は当然同行するようだけど……。
「ネアとフェルムはどうする?」
「私は部屋に戻って休むわー。色々ありすぎて疲れちゃったから」
「なんか長くなりそうだし、ボクも部屋で待ってる」
いや、どっちも疲れるほど動いてないよね?
むしろ僕しか動いていなかった気がするんだけど。
●
執務室を出て、ネアとフェルムを部屋にまで送り、僕と先輩、ナイアさんはレオナさんの待つ部屋へと移動した。
出迎えたのはレオナさんと、彼女の従者のミルファさん。
僕達とほとんど変わらない内装の宿の一室の中央には口の広い大きな瓶のようなものが置かれており、そこにはいっぱいに水が張られている。
恐らく、これがファルガ様と連絡を取るための簡易的な装置? なんだろう。
「レオナは普段、こういう形でファルガ様と連絡をとっていたんだね」
「簡易的ではあるし、この槍が不可欠だがな」
感心する先輩とナイアさんにレオナさんが苦笑いしながら、首元のペンダントを勇者の武具———槍へと形を変え、その手に持つ。
「ミアラークのファルガ様と繋ぐ。準備はいいか?」
「よろしくお願いします」
お願いすると、レオナさんが槍の柄で軽く床を叩く。
瞬間、床に水の波紋のような魔力の波長が響き、それが瓶の中の水を揺るがす。
揺らぐ水面は生き物のように流動し、鏡のような形を形成し———その先に巨大な龍、ファルガ様の姿を映し出す。
「ご無沙汰しております。ファルガ様」
『うむ、待っていたぞ。色々と事態が動いたとレオナから聞いている』
ファルガ様の言葉に頷く。
ひとまず、ナイアさんの紹介からしよう。
「あの」
『いや、少し待て。不本意だが奴も参加する』
「……え、あの人もですか?」
ファルガ様が奴という人といえば一人しかいない。
我ながらげんなりとしていると、瓶の中からもう一つの水でできた鏡が形成され———そこに見知った大柄な魔族、魔王が映し出される。
『今度はなにをやらかした? ウサト』
「開口一番それですか、魔王」
「ま、魔王……!?」
予想外の魔王の参加に傍にいるナイアさんがすっごくびっくりしちゃってる。
なんかとんでもない面々の話し合いになってしまうことに内心申し訳なく思っていると、椅子に腰かけた魔王が憎たらしい笑みを浮かべて口を開いた。
『むしろお前が動いてなにもないはずがないだろう。カームへリオの事件については、この魔王領にも届いているぞ。愉快な噂もな』
「……具体的には?」
『爆発して空を飛ぶ治癒魔法使い。どうせ、お前のことだから誇張されたものじゃないんだろう?』
鏡越しでなければ殴りにいけたのに……!
にやにやする魔王に、青筋を立てながら拳を掲げる僕に先輩が慌てて止めにかかる。
「ウ、ウサト君、落ち着いてね……?」
「……すみません。ふぅー……ファルガ様、魔王。こちらはカームへリオ王国の第一王女のナイアさんです」
とりあえず、二人にナイアさんのことを紹介しなければ。
僕の紹介に、少し緊張した面持ちのナイアさんが前に出て、胸に手を当てる。
「カームへリオ王国第一王女、ナイア・ラーク・カームへリオです。勇者集傑祭りに参加していただいた皆様を影ながら支援させていただきました」
『ミアラークの神龍ファルガだ。先の会談に参加していたラムダ王の娘だな。レオナ達が動くうえで、貴様の助力は非常に助かっていた。協力、感謝する』
「恐悦至極に存じます」
ファルガ様のお言葉にナイアさんは緊張した面持ちで一礼する。
それから一歩下がった彼女が、安堵したように胸を撫でおろしたのを横目で見ながら僕と先輩は改めて、ファルガ様と魔王へと向き直る。
「既にレオナさんからの報告を聞かれていると思いますが、改めて僕達から今日起こったことについて説明させていただきます」
『うむ』
なにより、ミオのことは実際に彼女から話を聞いた僕が話すべきだ。
今一度頭の中で話す内容をまとめながら、僕は魔王とファルガ様に口を開く。
僕達がシアだと思っていた人格が、数か月前に起きた嵐の事故で亡くなった少女、ミオのものだということ。
記憶を取り戻した彼女の口から、シアが村のはずれに住んでいた薬草師であったこと。
シアが村の人たち認識で何十年も見た目が変わらない人物だったこと。
シアにはなにかしらの明確な目的がある、ということ。
事細かにそれらを話し、時には先輩が補足しながら説明を終えると、ファルガ様も魔王も難しい表情のまま暫し無言になってしまっていた。
『魂を融合した、のではなく魂を封じ込めたと見るべきだろうな』
少しの沈黙の後に魔王がそう言葉にした。
封じ込めた? と首を傾げる僕を他所にファルガ様が頷く。
『恐らくな。話の中に出てきた人形。それが恐らく、今のシア・ガーミオの肉体だろう』
『そこになぜか、ミオだけではなくシアという女の魂もいれられている……当然、理由は推測できるな? ファルガ』
『抜かせ』
挑戦的な魔王の言葉にファルガ様が「ふん」と鼻を鳴らす。
『ミオ一人の魂では壊れることが分かり切っていたからだろう』
『ああ。魂を引き寄せる魔術。亡骸に魂を込めていたシアが持つ魔術がソレならば、死して間もない人間から魂を抜き出すことなど造作もないだろう』
それじゃあ、シアは土砂崩れで亡くなってしまったミオを掘り出し、その魂だけを抜き出した……?
そしてその魂を人形のようなものに籠めた……?
「ですが、どうしてアウルさんのようにしなかったんですか?」
彼女のように死した肉体に魂を籠めればいい。
以前、魔王から死して間もない魂であれば蘇生は可能だとも言っていたし。
『いくら死後間もない肉体だとしても、魂は精神的にさほど強くない少女のものだ。耐えきれるはずがない、と考えたのだろうな』
「……」
『あくまで推測の域を出ないが、シアの元には都合よく肉体の代わりとなる依り代があった。そして、それにミオの魂を入れ、その魂を安定させるために自らの魂も封じ込めた』
「……ヒサゴさんの記憶を持っていたのは、なぜですか?」
『それだ、ウサト。それが重要だ』
魔王が人差し指を向ける。
彼のその表情はいつもの薄ら笑いではなく、真剣みを帯びていた。
『ここまでは限られた情報による推測でしかないが、ヒサゴの記憶。これだけは不明なままだ。なぜシア・ガーミオと名乗った存在はヒサゴの記憶を有していたのか? なぜヒサゴの記憶に振り回されていたのか? なぜ―――奴の系統強化までもが同じ光魔法を扱えるのか』
「光魔法……」
ヒサゴさんの光魔法と聞いて思い浮かぶのは、魔王と戦う前に魔王領で立ち寄った旧魔王軍の遺跡で起こったこと。
「以前、魔王領内の遺跡でヒナ……もう一人のカンナギが僕にヒサゴさんと同じ光魔法を授けようとしたことがありました。代わりに僕の治癒魔法が塗りつぶされる危険があるというものでしたが、まさか同じようなことをしたと?」
『精神も肉体も怪物のお前と一緒にするな』
え? なんで普通に質問しただけなのに怪物呼ばわりされたの?
僕は生物学上は人間なんですけど?
魔王の口ぶりにイラっとした僕に、ため息をつきながらファルガ様が話しかけてくれる。
『元より、他者の魔法を扱うというのはそれほど無茶なことなのだ。例外として死者の肉体を持つ者ならば、ある程度は融通が利くが……生きている者が他者の系統魔法を後付けで得るのは非常に難しいことだ』
「得ようとすれば……」
『大抵死ぬ。いや、極一部の例外を除いて成功した例は聞いたことがないな』
そう口にした魔王に、僕は冷や汗をかく。
え、あれってそんな危ないやつだったんだ……。
「例外ってあったんですか?」
『戯け、フェルムと同化したお前がポンポンと他者の魔法を使っているだろう』
「……えー」
あれは使っているというより、借りているって表現の方が正しい気がする。
でも永久的に使っているわけじゃないし、そういう意味でも例外なんだろうな。
『……シアは自らの魂を使いミオの魂を安定させようとしたが、無茶なことをしていることに変わりはない。肝心の奴本人の魂にも影響があるはずだ』
「ファルガ様は、シアにもなにかしらの異常が起こっていると?」
ファルガ様が無言で頷く。
……話していて、シアにおかしいところは見られなかった。
強いて言うならば、彼女の言う目的への執念にも似たものくらいか。
「いや……」
まだ、気になっていることがあった。
土砂崩れが起こったその場所でミオが見せた豹変。
気のせいだと思っていたが、一応ファルガ様と魔王には話しておこう。
「僕の気のせいかもしれませんが、一瞬ミオが彼女でもシアでもない別の顔を見せていました」
『確かか?』
「いえ、一瞬だけです。彼女の精神状態を考え追及することはできませんでしたが……」
考えすぎかもしれないが、言って損はないだろう。
思案するように魔王とファルガ様が黙り込み、静寂が続く。
『ウサト、お前の目と直感は我も信用している。第三の人格の存在、その可能性も考えておけ』
「……はい」
ファルガ様の言葉に頷く。
第三の人格、もし彼女の中に存在するとしたらそれはいったいどこから来たのか?
ヒサゴさんの記憶があるから、ヒサゴさんの人格なのかな?
『———ウサト、お前は確実に答えに近づいている』
不意にかけられた魔王の言葉に顔を上げる。
彼はひじ掛けに肘をつきながら、こちらを指さす。
『どんどん厄介ごとに頭を突っ込んで行け。この調子でな』
「人のことなんだと思っているんですか」
必要に駆られているだけで好きで厄介ごとに突っ込んでいるわけじゃない。
でも、なんだかんだで結局魔王の言う通り突っ込むことになりそうなのがな……はぁ。
『ひとまず、シア・ガーミオについての話はここまでにしておこう。後は、こいつといくつかの推測を立てておく』
『楽しそうだ』
魔王の軽口を無視するファルガ様。
その様子に僕もレオナさんも苦笑していると、ふと何かを思い出したのかファルガ様がこちらを見る。
『さて、ウサトよ』
「はい?」
『悪魔と魂が融合した者から悪魔を引き剥がしたと聞いたが、いったいどのような方法でそれを行ったのだ?』
ランザスさんからエンヴァーを引き剥がした時の話か。
まあ、普通なら無理な事態だったらしいから、ファルガ様も気になっていたのだろう。
「えぇと、前提としてシアの系統強化で悪魔エンヴァーとミルヴァ王国の勇者、ランザスさんの魂の融合に亀裂が入っていたんです」
『うむ』
作戦自体はシアの光魔法の系統強化がなければ助けられなかったからな。
でも、その後のことを説明するにはまずは新しい技術の説明をしなくては。
「魔力回しの応用技で相手の魔力回しに僕の魔力を流し込んで同調させる治癒同調という技がありまして、さらにその応用で送り込んだ魔力を意図的に乱すことで魔法そのものを妨害する……これを治癒妨害と名付けまして……」
『『……』』
「その治癒妨害が悪魔と融合した魂を揺るがすことができたので、それをヒントにして編み出した新技、治癒振動拳で悪魔との魂の繋がりを離し、シアの光魔法の系統強化で引き剥がしました」
『『……』』
沈黙。
ファルガ様と魔王だけではなく、ナイアさんとミルファさんが「何言ってんだこの人……」みたいな目で僕を見ている。
いや、先輩が興味津々な様子で、レオナさんは困ったように笑っている。
『理屈は理解できるが……うむ』
『お前、死後に研究資料にされるようになるかもしれんな』
貴方にマジな顔でそんなこと言われたら本気で冗談じゃすまなくなりそうなんですけど。
魔王が僕を指さしながら続けて話しかける。
『ファルガ、こいつの記憶を見た方が早いぞ』
『貴様に同意するのは癪だが……そうだな。ウサト構わないか?』
「え? ええ、構いませんよ?」
記憶を見られることに別に抵抗ないし、見ると言ったら振動拳のあった戦いだよな?
ファルガ様の言葉に軽く了承し、早速遠隔で発動された魔術の文様を額に押し当てる————瞬間、戦闘時の僕の視界が空中に魔術として映し出される。
『空は飛べないけど、ぶっ飛ぶことはできるぞオラァ!!』
ルーネの闇魔法の暴発で空をぶっ飛ぶ僕。
『お前、治癒妨害で引き剝がせるな?』
『ひっ!?』
治癒妨害でぶん殴ってエンヴァーに有効か確かめる僕。
『光魔法の操作に不安があるなら僕が照準を定めればいい!! そうだろ!!』
『そうだろ! じゃないよ!? ちくしょー! この状況に私の意思がどこにも反映されてないぃー!!』
闇魔法の魔力で囲んだ箱にいるシアを光魔法の魔力を放つ機関銃のようにしている僕。
『シア、光の刃は作れるか!!』
『いや! 全然できないね!? できてもできない!!』
『大きめのやつを頼む!!』
『ねえ、聞いて!? おい聞けよコラァ!?』
シアが発動した光魔法の刃を、彼女ごと振るう僕。
一連の記憶が映像として流れ、全員が絶句する中、魔王だけが口を押えて肩を震わせている。
「いや、違うんです」
「ウサト君、具体的になにが違うのか非常に興味があるのだけど」
とりあえず僕はそんな言い訳の言葉しか口に出せなかった。
信じられない動きをしていたウサトに爆笑する魔王でした。。
今回の更新は以上となります。




