登場人物紹介
要望がありましたので、各章に登場人物紹介を作りました。
ネタバレになってしまうので、第四章未読の方は見ないことをおすすめします。
名前 ルーカス・ウルド・サマリアール
系統 未登場
サマリアール王国の王。
リングル王国のロイドとは少し違い、現実主義であり思慮深い人物であるが、堅苦しい雰囲気を感じさせずフレンドリーに話しかけてくる点で、中々に変わり者な王でもある。
ロイドを『理想を語りそれを実現できる王』と評価する一方で、自身を『切り捨てたものの上に立つ王』と口にし、彼を羨んでいる一面を持つ。
娘、エヴァが呪いによりいつかは消えてしまうことを憂い、彼女の為に楽しい思い出を作ってあげようと影で動いていた。実際は、エヴァが消えてしまう現実を受け入れ切れておらず、彼女が消えてしまったらサマリアールの王としての座を降りるつもりでいた。
元々は王族ではなくそれに仕える騎士であったが当時の姫、エリザと恋に落ち、国中を揺るがす大騒ぎを引き起こした後に、国王になってしまった逆シンデレラストーリーを経験している。
是非ウサトもそうなってほしいと、虎視眈々と計画を練っている。
名前 エヴァ・ウルド・サマリアール
系統 未登場
サマリアール王国の姫。
真っ白い髪の儚げで、弱々しい——、というのは見た目だけで、その実、とてもアグレッシブな行動をしでかす少女。
サマリアールの王族を蝕む呪いにより存在を奪われており、進行が進めばいずれ全身が跡形もなく消え失せてしまう運命にある。
本人もそれを理解しており、しょうがないと受け入れている。
城の外に出れば呪いにより命を落としてしまうため、生まれたその日から彼女の世界は庭園に建てられた家と、その周囲を包み込む結界の中だけになった。
常識を身に着けるのではなく額面だけで学んだせいか、極端に常識を振り回してしまうこともしばしばあり、ルーカスに乗せられ彼女の住む家に足を踏み入れた者は、半日もたたずにその場を後にすることになった。
ウサト達の活躍により自由に生きられるようになった今、彼女はようやく人として当たり前の人生を送れるようになった。
名前 エイリ
系統 未登場
サマリアール王国の執事。
唯一エヴァの世話をすることのできる、ベテランの執事。
エヴァの母親、エリザが消えてしまう前の姿を覚えている人物でもあり、エヴァが幼少の頃から彼女の成長を見守り続けていた。
呪いにより消えゆくエヴァを見ていることしかできない自分に無力感を感じ、自己嫌悪に陥るほどに思いつめてしまっていた。
彼のこれからの執事としての仕事は、普通の少女としての人生を歩むエヴァに振りまわされることになることだろうが……それはエイリ本人が切に最も望んだことであり、最も喜ばしいことに違いないだろう。
名前 フェグニス
系統 未登場
サマリアール王国の騎士長。
姿を偽る者の姿を暴く特別な剣を所持する、ルーカスの右腕といってもいいほどの人物。
表向きは、王に忠誠を誓い、生真面目に職務をこなす騎士の手本のような存在だったが、その正体はサマリアール王家を蝕む呪いを守る、先代勇者に心奪われた魔術師の子孫であった。
しかし、力という魅力に溺れ、凶行に走った魔術師と当時の王とは違い、彼の行動原理は“全てサマリアール王国の為”に帰結している。
勇者がいれば、どのような災禍からもサマリアール守られる。
勇者がいれば、多くの民が血を流すこともなく、幸せに日々を生きることができる。
本来は善良な人間であったはずの彼の人生は、魔術師による妄信的な勇者信仰により歪められてしまった。
そういう意味では、フェグニスの家系は魔術師という存在に歪ませられたといってもいいかもしれない。
フェグニスにとって、ルーカスに誓った忠誠は偽りもなく、そしてその友情も紛れもない本物であったことは確かだった。
名前 エリザ・ウルド・サマリアール
系統 未登場
サマリアール王国の元王妃。
エヴァが生まれた際、呪いに縛られた魂達への慰めの為に肉体を消失させられてしまったルーカスの妻。
魂のみとなった彼女は、他の者達と同じく呪いに縛り付けられることになってしまったが、それにも関わらず歴代の王族たちと共に愛娘エヴァの精神を蝕もうとする魂から彼女を守っていた。
魔術師との戦いに際しては、その姿を現し、エヴァ達に襲い掛かろうとしていた、魂を縛られたサマリアールの民達を退け、最後にはエヴァが奪われたものを全て戻して、ようやく眠りにつくことができた。
肉体を失い魂を縛られても尚、母として最愛の娘の成長を一番近くで見守り続けた。




