第九十六話
第九十六話です。
骸骨達に飲み込まれた僕が次に目を覚ますと、周囲一帯が真っ白な空間の中にいた。
その白い空間の中心に立っている僕を取り囲むように立っているサマリアールの民達は、数えきれないほどの怨嗟の声をぶつけていた。
そして、怨嗟の声を聞かされると共に見せられたのは、折り重なるように映し出されるサマリアールの民の記憶。火に炙られ、飢えに苦しみ、瓦礫の中で泣き叫び、死の恐怖に震える人たちの光景を強制的に見せつけられる。
頭に直接叩き込まれる光景に、目を逸らすことのできない僕は頭痛に苦しみながら、歯を食いしばる。
「ぐ、うう……」
まず見せられたのは、毒に侵され苦しむ男の記憶。
邪龍の毒を吸い、肺を腐らせまともに息もできずに苦しみ続けた男は、ようやく治る兆しが見えて家族の元に帰れると思った矢先に、生贄にされ魂を抜かれてしまった。
『もっと生きて、家族と……』
「……ぐ……!」
次に見せられたのは、目の前で最愛の家族の死を目撃してしまった女性の記憶。
大事なものを失い、生きる希望を無くしてしまった彼女は、魂を呪いに囚われた今でも未だ会えぬ家族に恋い焦がれ、解放を望んでいた。
『私は、ただ会いたい、だけなのに』
「が、ぐぅぅ……」
次は邪龍から民を守る為に戦った騎士の記憶。
どんな攻撃も通じず真正面から邪龍の毒を浴びてしまった彼は、奇跡的に一命をとりとめたものの無慈悲な王と魔術師によって魂を抜かれてしまった。
『ようやく助かった。そう思っていたのに……』
「……ッ」
骸骨達の怨嗟の声は、幾重にも重なり僕の頭へ叩き込まれていく。
邪龍の攻撃にさらされ大けがを負ってしまった人たちの記憶。
非道な王と魔術師により、魂を抜かれて息絶えていく記憶。
幸せだったであろう日常が一瞬の内に地獄へと変わってしまう記憶。
苦しみの中で、さらに場面は移り変わる。
視界いっぱいに広がる瓦礫の山、煤汚れた小さな手。
視界の主―――少女は声も出せずに泣く。
―――グギャオオオオオ!!
空気を震わせる邪龍の雄叫び。
衝撃で転んでしまった少女が声の先を見ると、僕の記憶の中よりも強く禍々しい姿の邪龍が、毒の息を吐き出しながら、目の前で佇む一人の男を睨み付けていた。
冒険者然とした服と鎧を身につけ、その姿に不釣り合いな鞘に納められた長刀と小刀を腰に差した男は、邪龍の雄叫びに臆することなく相対していた。
―――貴様ハナンダぁ?
―――……。
無言の男に邪龍は大きな尻尾を横薙ぎに振るう。
凄まじい勢いで、周囲の建物を瓦礫へと変えながら迫る尻尾。
それに対して男は―――僕の持っているものと同じ小刀を腰から引き抜くと、あろうことか凶悪な威力を内包するであろう尻尾に向かっていった。
舞い上がる粉塵と、尻尾が男に直撃したであろう衝撃が、呆然と立ちすくんだ少女を襲う。
あまりの衝撃に地面を転がった少女の視界には、無傷のまま邪龍の尾を小刀を握った拳で受け止めた男の姿が飛び込んだ。
―――っ!?
―――系統強化、封。
男がそう呟くと、受け止めた小刀の刀身からポゥ……、とカズキの魔力弾のような球体がふわりと浮かび上がる。球体は再び、小刀の刀身に戻ると今度は刀身自体が金色の光を帯びる。
そして男は、光を帯びた小刀を逆手に持つと、そのままあろうことか自身の腹部に突き刺した。
―――解。
それと同時に左手の小刀を腹から引き抜く、どういう訳か自分で腹部を小刀で突き刺したはずなのに、傷も血の痕も無い。
―――!
前触れもなく、男は邪龍へと走り出す。
その速さは痩身の体から想像もできないほどに速く、足を踏みしめる度に地面が大きく抉れる。
迫りくる男に邪龍は大きな口を開けて猛毒の息を吐き出す。
―――封。
しかし、その毒は勇者が腰に差した長刀の柄尻を向けただけで吸い取られるように消えてしまった。
驚愕する邪龍の胸部に勇者は小刀を持った左手で殴りつける。
魔力の籠っていないただの拳に邪龍の巨体が大きく吹き飛び、宙を舞う。
―――グギャアアアアアアアアア!?
―――自らの毒で腐れよ、化物。
小刀を収めた勇者は長刀を抜き放ち、両手で握り上段に構える。
―――解!
そう力強く叫び刀を振り下ろすと、刀身から紫色の禍々しい衝撃波が走り、宙を舞った邪龍の片翼を巻き込んで雲をも切り裂きながら、空へ消えていった。
暗い曇天すらも切り裂いた男の一撃を、倒れ伏しながら見ていた少女は恐れとも憧れとも似た感情を抱きながらそのまま気を失い、そのまま目覚めることは無かった。
『ねえ、誰が悪いの? 王様? 怖いドラゴンさん? それとも……勇者様?』
「……ぐ……」
骸骨―――いや、生前の姿で僕に生前の苦しみをぶつけてくる彼ら。
まだ生きたいと願った人もいれば、大切な人に会いたい人、大事な家族を残して死んでしまった恨み―――そんな、何百人の無念の声を無理やり聞かされてきた僕の頭は正直、どうにかなりそうだった。
『『『生きたい』』』
『『『どうして』』』
『『『お前のせいだ』』』
『『『消えろ』』』
『『『死ね』』』
『『『償え』』』
周囲から浴びせかけられる怨嗟の声が強まる。
それに合わせて、頭痛が強まりまともに立っていられなくなる。地面に膝と手をつくと、どろりと手と足が白い地面にゆっくりと埋まっていく。
「このまま、眠れば……解放されるのかな……ははは」
もう耐えられる気がしない。
頭が破裂しちゃいそうだし、もう自分が前を向いているのか下を向いているのかさえ分からなくなってる。
何度も何度も何度も死屍累々の光景を見させられて、その度に恨みごとを聞かされた僕の精神はボロボロだった。
もう諦めていい、楽になっていい、と自分の中でそんな考えが大きくなっていく。
だけど―――、
「――――うるせぇ、黙れ」
それは、今倒れていい理由にはならない。
骸骨達にそう言い放ち、無理やり沈んだ四肢を地面から引き抜き、よろめきながら立ち上がる。
―――ッ!?
僕の言葉に動揺する骸骨達。
さっきまで死に体だった僕が、いきなり立ち上がったら驚くのも無理はないか。
確かに死に体だ。頭がガンガン痛いし、意識も朦朧としている。
今にも倒れそうな足に力を入れながら、周囲をゆっくりと睨み付けた僕は今の自分に出せる精いっぱいの声を吐き出す。
「これを見せてどうしたいんだ? 同情されたかったのか? 大人しく囚われろとでも言いたいのか? ふざけるのも大概にしろよ……! 死を受け入れろとまでは言わない。だけどなぁ、今を生きているエヴァを害していい訳ないだろうが!」
頭が痛すぎて、自分が何を考えて喋っているのかすら理解できなくなっている。
それでも、僕は正直に思ったことを口に出さなければならない。
「彼女は……エヴァは……まだ何も知らないんだよ……! この世界を、ずっと狭い結界の中で過ごして、それが自分の世界だと割り切って! それでも笑顔で……!」
本当は消えたくないはずだ。
もっと生きたいはずだ。
それなのに、無理して理不尽な話を受け入れようとするなんて……そんな話があってたまるか。
「あの子に外の世界を知ってもらいたいと思った! たった数本植え付けられた樹でもない! 小さな花壇に咲いた花でもない!! 魚の一匹も泳いでいない池でもない! 今まで見て来た世界はとても小さかったんだって……っ! 外は凄く広いんだって、知ってもらいたいから僕はお前達を縛り付ける呪いをぶっ壊す!!」
元の世界からやってきた僕だからこそ分かる。
この世界は凄い。剣と魔法、モンスター、色々な未知が転がっている。知らないことが多くて不安だったけど、これから元の世界では決して味わえないような凄いことが僕を待ち受けているんだと思うと凄いワクワクした。
だから僕は―――、
「死なせない為に、外を知らないままで終わらせない為に……! 僕は彼女を助ける! んでもって、お前達を苦しめてきた呪いも一切合切破壊しつくしてやるからよォ……―――」
ゆっくりと握った拳を上に掲げ、力を籠める。
「黙って救われろ!」
そう怒鳴り白い地面に思い切り拳を叩きつけると、僕の周囲を取り囲んでいたサマリアールの人達は掻き消え、殴りつけた地面から罅が入り白い空間そのものがガラスのように砕け散った。
僕の意識も水面から浮上するように覚める。
僕は頭を押さえていた手を外し、閉じていた目を開くと同時に、体に取りついた骸骨達を振り払うように、勢いよく腕を突き出した―――。
●
目覚めた直後に怪しい骸骨の頭を潰した僕は、手を鳴らしながら骸骨を見下ろす。
「杖を持っていて、ローブを着ているってことはこいつが黒幕ってことでいいんだよね? ネア」
頭蓋骨を復元させている骸骨を指差して、ネアにそう訊くと何故か彼女は怯えるように一歩下がる。
「……」
「ネア?」
「え? あ、はい。そいつが呪いを操っている原因の魔術師……です」
……どうして敬語なのかは置いておくとして、やっぱりこいつで合っていたか。
他の骸骨とは明らかに違う感覚だったし、何より恨みというより悪意の方が強く感じられたからもしかしてと思ってはいたけど。
ネアからこのローブ姿の骸骨の正体について聞いていると、エヴァを抱えたルーカス様がネアの隣にまで歩いてくる。
「ウサトさん! 無事だったんですね!」
「うん、大丈夫だよ。ルーカス様も無事ですか?」
「ああ、ネアと彼女らのおかげで怪我も何もないよ」
「そうですか。……えーと、彼女らって……」
もしかしてネア達の周りにいる半透明の人影がそうなのか?
見た目は骸骨達よりも幽霊っぽいから、少し怖いのだけど。
「こいつらは呪いが縛り付けていた歴代のサマリアールの王族よ」
「……なるほど」
ネアの言葉に視線を、唯一明確な姿を保っている人影―――エヴァとそっくりな女性へ移すと、彼女と似た朗らかな笑みを向けてくれる。
エヴァから話を聞いた時点で今まで呪いに消されてきた王族の人達がエヴァを守ってくれている、という予想を立てていたので、あまり驚きはなかった。
『く、そ……どうやって……』
「あ?」
気付けば、僕が砕いた頭の再生が終わったのかよろめきながらローブ姿の骸骨―――魔術師は立ち上がっていた。
ネアから聞いた話だと、自ら処刑されることで自身の魂を呪いに縛り付けたらしいけど、よくもまあ長い間そんなことができたものだ。
怒りよりも呆れの感情が湧いてくるよ……。
額を押さえる僕に、魔術師はカタカタと歯を震わせながら僕を指差してきた。
『なぜ耐えられた!? 常人では絶対に耐えられないはずの悪夢だったはずだ!』
「……サマリアールの民が見せた記憶のことを言っているのか? お前がどういう目的で僕にそれを見せたのかは知らないけど、そんなこと僕が知るわけないだろ。キレたら黙った。それだけだよ」
「いやいや、そんなことで黙らせられるわけがないでしょ。どんなキレ方したのよ……」
簡潔にまとめたら本当なんだけどね。
何時の間にかフクロウの姿に戻り、僕の肩に飛び乗ってきたネアに苦々しく笑う。
僕の言葉に訳が分からないと、頭を掻きむしった魔術師は錯乱し、周囲の骸骨達を見回し喚きたてる。
『ならばもう一度やるまでだ! 行け、亡者達!! そいつの心を壊すのだ!!』
骸骨達の首に繋がれた鎖が強く引っ張られる。
しかし、骸骨達は脱力したまま動かない。魔術師の命令を無視するかのように、両手をだらんと下げジッと様子を見守っている。
「どうした、動かないぞ?」
『っ、動け、なぜ私の命令が通じない!? 魂を解放されたくないのか!?』
さらに大きく鎖がしなるがそれでも骸骨は魔術師の命令には従わない。
「皆、ようやく分かったんだろうな。お前の言っていることが嘘だってな……」
『ふ、ふざけるなぁぁ!! そんなことがあってたまるか!! こいつらに言葉が通じるはずがないんだぞ!? 呪いに囚われている限り、こいつらはただ憎しみだけを振り回す手駒にすぎない! そんな奴らが私の命令を拒むほどの意思があるはずがない!』
違う。
彼らの声と記憶を見て分かったことがある。
憎しみだけじゃない。皆、苦しみから解放されたかったから、誰かに縋ろうとしていた。苦しいから助けを求めて、自分たちだけではこの苦しみをどうすることもできないから、ずっと命令に従い続けていたんだ。
「外から言葉が通じない彼らが今こうしているのは、ウサトが彼らと同じ精神世界に引き込まれて、そこで彼らに何かしらの変化を与えたから? そう考えると辻褄が合うけど……心が壊される危険がある時点でまともな方法じゃないわ。流石はウサトってところね」
「……」
そういうことは意図は全くしていなかったので、流石とか言われても困る。
だけど、僕が一時とはいえ骸骨達に囚われたことは悪いことではなかったみたいだ。
「もうお前に従う魂はいない。ここで呪いを壊して、エヴァも囚われた魂達も全員助ける。……ネア、決めるぞ」
「ええ、これで終わらせましょう」
拳を握りしめ、鋭く魔術師を睨み付ける。
僕の視線を受けた魔術師はうろたえるように後ずさりするが、大きく体を震わせると獣のような唸り声と共に僕へ跳びかかってきた。
『お前さえッ、お前の肉体さえ手に入ればァァァァァ!!』
「ウサトさん、危ない!!」
「ウサト!?」
突然の魔術師の攻撃に慌てるエヴァとルーカス様を安心させるように右手を横に出した僕は、そのまま勢いよく魔術師の首を掴み取る。
それと同時に頭に鈍い痛みが走るが、そんなものは今となっては些細なものなので無視して魔術師を片手で吊り上げる。
「その程度の精神攻撃は流石に慣れた」
『……ッ、この、化物めぇ……!』
「言われ慣れてるよ」
捕まえた右手から逃れようと、両腕を絡みつかせる魔術師だけどその腕力は弱い。
『体、体さえぇ……!!』
「僕の体は僕のもんだ。欲しかったら来世で体を鍛えろ。何百年も準備するよりもずっと楽なはずだよ」
そう言い放ち、首を掴まれもがく魔術師を大きく振りかぶり、前方へ思い切り放り投げる。
腰から勇者の小刀を取り出し、その刀身を治癒魔法と拘束の呪術で覆う。
柄を強く握りしめた僕はそれを祭壇目掛けて飛んでいる魔術師へ投げつける。
『がぁぁぁぁ!?』
「そんなに勇者が欲しいならくれてやる!」
緑色の軌跡を描き回転しながら飛んで行った小刀は、寸分の狂い無く魔術師の額に直撃し、その勢いで背後の祭壇の水晶へ魔術師ごと縫い付けるように突き刺さる。
「奪われたものを取り返させてもらうぞ! 魔術師!」
僕は右拳を構え、祭壇へ大きく踏み出す。
近づいてくる僕を見て、身動きの取れない魔術師は懇願するように体を震わせる。
『そんな、嫌だ。私は、まだ……まだ、消えたくない……終わりたく、ない』
「今更後悔しても遅い!! 悔いるチャンスはいくらでもあったはずだ!! この呪いを作り出した元凶なら、きっちり最期までその呪いと運命を共にしてみせろ!!」
『いやだ、いやだいやだいやだ!!』
「オラぁ!!」
僕の拳は真っすぐに魔術師の額に突き刺さった小刀の柄頭を殴りつけ、水晶ごと魔術師の頭部を粉々に砕く。
瞬間、砕けた水晶から光が溢れ沢山の人魂が広間へ解き放たれる。
後ろを見れば、部屋の至る所にいた骸骨達の首に繋がれた鎖もボロボロに砕け、他の魂と同じように人魂へと変わり消えていく。
『アアアアアアァァ……ァ……!?』
砕け散った魔術師の体も人魂へと変わる。
泣きわめくような叫び声を上げながら天井へ昇っていく人魂を見た僕はフッ、と笑みを浮かべる。
「鍛えなおしてこい、生まれ変われるのなら、な」
「それってカッコつけてるつもり? 凄いセンス無いわよ?」
「……」
僕への仲間のツッコミが冷たいぜ……。
割と本気でへこむ。
ジト目で僕を睨んだネアは緊張を解いてホッと一息つく。
「ま、ウサトのさっきのセリフはアマコ達に言いふらすとして、これで一件落着ね」
「……いいや、まだそうでもないらしい」
「え?」
そう言いい、エヴァとルーカス様の方を向く。
二人は一人の青髪の女性を見上げていた。
他の王族の魂達が次々と消えていく中で、青髪の女性―――エリザ様は別れを感じさせない笑みを浮かべると、ゆっくりとエヴァの青色の髪に手を延ばし、優しく撫でつけた。
「あ……」
すると、頭を撫でるその手から光がエヴァへと流れ込む。
自分の身に起こった出来事に目を丸くしているエヴァを見て、クスリと笑みを漏らしたエリザ様は小さく何かを呟き、もう思い残すことはないとばかりに人魂へと変わり天へ還っていった。
「お父様、私……体が……」
「え?」
エヴァの言葉に慌ててルーカス様が近くの明かりに彼女を下ろして、その影を照らすと、ここに来るまでは半分以上失っていた影が全て元通りになっていた。
元通りになった自分の影を見た、エヴァはへたりと地面に座り込み、影が差し込んだ床を触る。
「お母様が、私を助けてくれたんですね。……何時も、私のことを見守ってくれて……っ、私全然不幸なんかじゃありませんでした。お父様も、お母様もずっと一緒にいてくれて……」
「ああ……ああッ、そうだとも。君は不幸なんかじゃない。もう人並みに生きられるんだ……ッ」
喜びに打ち震え、涙するエヴァとルーカス様。
そんな二人を少し離れたところから見ていた僕は、安堵しながらそのまま床に倒れ込む。
これでようやく一件落着だ。
エヴァもサマリアールの民の魂達も救われた。
「ネア、今回は君のおかげで命拾いしたよ。それと、僕が身動きできない間、ルーカス様とエヴァを守ってくれてありがとう」
「ふふん、もっと感謝しなさいよ。あ、そうだ。その感謝の気持ちを物で贈ってくれないかしら? 具体的には血で」
「ハハハ、分かった分かった」
今回は本当に疲れた。
精神的には邪龍の時以上かもしれない。
「……助けられてよかった……」
今、エヴァが無理の無い笑顔で笑ってくれている事、それが僕にとってはなによりも嬉しかった。
次話は第4章のエピローグです。




