俺の苦難 その②
久しぶりの更新です。
登場人物紹介に追加です。勇馬の母親の情報
山崎 優子 ?歳 女 身長159cm
大学の講師を務める。
とてもポジティブ
年齢の割には若く見える。
大学生に間違われること多々。
色々な面で性転換してしまった勇馬を手助けする。
勇馬「お、女~!! 俺がか?」
優子「そうよ。」
勇馬はベッドから立ち上がりながら自分の体を確認した。
勇馬「な、なんだこれは…」
勇馬がまず気がついたことは髪の長さの違いだった。
立ち上がったときに勇馬の長い髪は勇馬の目の前にたれて来て、嫌でも目に入った。
勇馬の髪型は短すぎず長すぎずのちょうどよい長さだったはずだ。
今では腰まで髪が伸びていた。
次に勇馬は立ち上がったときの目線の高さが全然違うことに気がついた。
目の前の母親とほぼ同じ高さしかなかった。
元々男子の中では小さかった方だが、目の前の母親とほぼ同じ高さではなかった。
このことは勇馬の身長が小さくなったことを意味した。
そして勇馬は勢いそのままに男だと平らな胸を見た。
胸には小さいながらもちゃんとした女の胸だった。
最後に男の象徴といえるものがあったと思われる場所に手をやった。
勇馬「な、ない?!」
勇馬は驚愕した。
優子「だから言ったでしょ。あなたは女の子になったって。」
優子は平然と答えた。
勇馬「か、母さん!!俺はどうなったんだ。」
優子「う~ん。多分の原因は私の買ってきたあのジュースなんだろうけど。
販売元の業者に電話をかけたら、同じような事が全国各地から寄せられているらしいわよ。
しかもその性転換は女を男にはしないの男を女にするだけらしいのよ。」
勇馬「それはいい。俺は戻れるのか?」
優子「知らないわよ。業者は普通のジュースだって言っているらしいし…」
勇馬「なんだよ。それ…」
勇馬は残念そうな、優子はなぜか嬉しそうな顔をした。
勇馬「母さん、なんで嬉しそうなんだ?」
優子「それはね…」
優子「このことを警察に言ったら警察が動いて調べてくれるらしいのよ。
明日には家宅捜索に入るらしいわよ。
それにこの家宅捜索は公には脱税って言うけれども本当はこの事を調べるのよ。」
勇馬「というと?」
優子「ここまで言っても分からないの?
このことが公になったら大変なことになるのよ。
飲むだけで性転換する飲み物なんて危険すぎるわ。
それに性転換した人々も色々と大変になってしまうのよ。
それに私は本当は女の子が欲しかったの。」
勇馬「なるほど。そういうことか…
二つ目の理由はあえて無視するが…俺は戻れるんだろうな?」
勇馬は優子にドスの聞いた声で聞いた。
ドスの声といっても元々が高い声なので、男の声に比べたらまだ高いほうだ。
優子「今の所は戻れる確立は0(ゼロ)ね。ついでに勇馬あなたの今の声ドスを利かしただろうつもり
みたいけど全然きいてないわよ。」
勇馬「ドスがきいてないぐらい自分でも自覚している…
でも俺は戻れないのか…」
勇馬は悲しい表情でいった。
瞳に生気がないようにも見えた。
優子「でも望みはあるわよ。」
その瞬間、勇馬の瞳に生気が戻った。
勇馬「それはなんだ!!今すぐ教えろ!!」
優子「明日の警察の家宅捜索であなあの飲んだジュースのデータが残っていたら
まだ望みはあるわよ。これでも私、大学の講師なんだから。」
勇馬「なんだよ。それは望みがほとんどないも等しいじゃないかよ。」
勇馬はため息を吐きながら答えた。
優子「でも少しは望みがあるわよ。何年かかるか分からないけど。
それに2つの性を味わえるなんて一生に一度あるかないかぐらいよ。」
勇馬「一度もねぇよ!!」
そのとき医師が勇馬の病室に入ってきた。
医師「勇馬君どうだい体の調子は?」
優子「あ、先生。」
勇馬「え~まぁ肉体的には良好ですけど、精神的には最悪ですね。
ところで俺が元に戻れないって事は本当なんですか?」
医師「あぁ。現段階ではそうだよ。」
勇馬「そうですか。」
勇馬はまたため息を吐いた。
医師「そんなに気に病むことはない。
いいじゃないか。一生に2つの性を味わえるなんて贅沢じゃないか。
これから楽しく生きていけば何とかなるさ。」
医師はものすごく楽しそうに言った。
勇馬「そんな贅沢いらないですよ…」
医師「大丈夫さ。君ならきっと。」
勇馬(なんで俺の周りにはポジティブな思考の持ち主が多いんだ…)
医師「そうだ。君が寝ている間にその体を隅々まで調べたからいつ退院してもいいよ。
大変だったのは変わったときの急激な変化に意識がついていかなかったみたいだから。
体の方は大丈夫だよ。」
勇馬「はい。」
医師「私の方からはこれで終了です。いつ退院しますか?」
優子「今すぐよね。勇馬。」
優子は楽しそうに答えた。
勇馬「母もあぁ言っているので今日でいいです。」
医師「それでは、手続きをしますので少々お待ちください。」
そして事は運び勇馬は退院をした。
勇馬があのジュースを飲んで約6時間後の時刻のことだった。
勇馬は家に帰ると俺は今日の疲れがひどくすぐに眠ってしまった。
明日の方がもっと疲れるって事を分かるはずもなく・・・
勇馬「作者!!俺を元に戻す気ないだろ!!」
作者「あるよぉ~多分」
勇馬「その多分が怖いんですけど…」
作者「大丈夫。大丈夫。」
次回予告
優子「勇馬~買い物に行くわよ!!」




