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ダイジェスト①1941年12月→1942年8月上旬

ダイジェストで投下してから四周目に移行した方が良いと指摘を貰ったので確かにその方が分かりやすいと思い急遽ダイジェストでやってます

……果たしてこれはダイジェストになるのか……?








 1941年(昭和16年)12月1日、日本は遂に対米戦を決意しハワイ沖に進出中の将和の第一航空艦隊に対し開戦電文の『ニイタカヤマノボレ1208』を打電。

 8日にハワイ沖にまで進出した第一航空艦隊はハワイオアフ島に対し二波に及ぶ航空攻撃を実施し停泊していた米太平洋艦隊の戦艦部隊を撃滅する事に成功する。

 また、第一航空艦隊は付近海域を捜索し空母『エンタープライズ』『レキシントン』を発見、攻撃を加えてこれも撃沈する事に成功した。


「これで暫くは米艦隊も出てこないだろう」


 ハワイ沖で空母2隻を撃沈した事で南方作戦も大幅にやり易くなったのはまず間違いない。事実、南方作戦は翌年4月上旬で完了を宣したのである。なお、その間に将和は呉の海軍病院でマレー沖海戦で戦艦『ネルソン』と共に捕虜になったトーマス・フィリップス大将と再会をしている。

 4月上旬、小沢中将率いる第二航空艦隊はインド洋に出向き残存の自由イギリス東洋艦隊を撃滅するためセイロン島を攻撃した。


「おのれアドミラル・ミヨシめ。だが最後に笑うのはこの私だ」


 東洋艦隊司令長官に就任したカニンガム大将は側面攻撃を行おうとしたが第二航空艦隊の彩雲に発見され二波に及ぶ航空攻撃で空母『インドミタブル』『フォーミダブル』『ハーミス』を失いマダガスカル島に退避するのであった。

 だが第二航空艦隊がインド洋作戦中の4月18日、伊豆諸島の大島に設置された42号対空電探が本土に接近する大型機を捉えた。


「大型機が接近だと!?」

「やはりドーリトル隊か!?」


 それは空母『ホーネット』から発艦したB-25 16機だった。なお、母艦である『ホーネット』は伊号潜水艦によって発見されており将和の第一航空艦隊が帰還中のハルゼー機動部隊を攻撃し『ホーネット』が鹵獲されるのだがそれはさておき、16機のB-25は全機帝都に侵入しようとしたが上空で出迎えられたのは採用されたばかりの陸軍二式単戦『鍾馗』と海軍局地戦闘機『紫電』21型の合計46機だった。


「畜生!? ジャップの新型戦闘機だ!?」


 鍾馗は発動機をハー41ではなくハー42に当初から搭載しており速度も650キロを記録していた。紫電改も発動機は誉だが技術力の向上で史実のような運転制限は無くガソリンも95オクタン価を使用していたので同じく650キロを越える速度を記録していた。


「敵爆撃機発見!! これより迎撃する、掛かれ掛かれ!!」


 彼等は逃げようとするB-25に20ミリ機銃、12.7ミリ機銃で答えたのである。


『ジャップノシンガタセントウキシュツゲン』


 ドーリトル機はそれだけを発信して撃墜され帝都を狙おうとしたB-25は全機撃墜されたのであった。だが未遂に終わったこの件も米内や山本は逆手に取って主張した。


「これ以上、本土に敵機動部隊を近づけさせてはならない。ミッドウェー島を攻略して誘引されてきた敵機動部隊を撃滅するMI作戦を敢行せよ」


 米内、山本や井上らはこう主張したのである。あまつさえ、米内は報道の力を利用して新聞社にMI作戦の情報を一部漏らさせた。各新聞社は記事にて『未遂に防げたとはいえ陛下の周囲を不安がらせた。是が非でも敵空母は撃滅すべきである』等と論じたのである。

 さしもの宮様や堀らは堪忍袋の尾が切れた。三者とも予備役行きは決定したが市井からの声にはどうしようもなく出来たとすればMO作戦後にMI作戦に取り掛かるという声明を発表するだけだった。

 MO作戦は史実と同じく5月4日に行われ原少将の第五航空戦隊と寺岡少将の第六航空戦隊がポートモレスビーに空襲を敢行し戦艦『大和』が海上から艦砲射撃を行ったりした。

 MO機動部隊は敵機動部隊の出現を警戒していたが敵機動部隊が現れる事はなくポートモレスビーの攻略に成功する。

 米海軍はポートモレスビーを一旦捨てる事にしてオーストラリアの守備を固める方針にしていたのだ。

 占領したポートモレスビーにはラバウルを経由して第二七航空戦隊等が展開しオーストラリア方面を警戒する事になる。そしてMO作戦が終了した事で海軍はMI作戦に取り掛かるのであった。


「この作戦は本末転倒だな」


 GF旗艦になった『大和』の作戦室に集められた各艦隊司令長官の中で将和はそう発言した。無論、他の司令長官達もそのように認識していた。


「本末転倒ではありません。攻勢です、いや大攻勢ですよ!!」


 作戦を立案した黒島中佐は腕を広げながら自身の作戦に自信を持って言う。黒島中佐は自身の作戦を延々と説明をするが将和は寝ている程だった。だが世論の力に抗える事が出来ずに海軍はMI作戦に全力を注いだ。


「空母10隻に戦艦12隻……どう出ると思う……なぁ『加賀』よ?」


 ミッドウェー島へ向かう途中、スコールの中を航行する空母『加賀』の艦橋で将和はそう呟き、同じく二航戦の空母『飛龍』艦橋では第二航空戦隊司令官の山口多聞少将が告げていた。


「臭うな……空母がいるぞ」


 そう、米海軍はこの戦いにほぼ残っていた正規空母6隻を投入していた。そして第一航空艦隊はミッドウェー島を空襲するが攻撃隊隊長の友永大尉は滑走路を見て舌打ちする。


「隊長、滑走路に敵機がいません!!」

「畜生、読まれたか。『加賀』に打電。『カワ・カワ・カワ』だ」


 友永機の電文ーー『第二次攻撃の要有りと認む』は『加賀』も受信していた。


「友永機より入電。『カワ・カワ・カワ』です」

「………」


 内藤航空参謀の報告に将和は無言だった。だが将和は直ぐに口を開いた。


「第二次攻撃は出さん。友永隊を収容後、全艦進路変更。進路は東方とする」

「長官!? それは……」

「待ち構えるのではない。此方から叩く!!」


 そして『利根』四号機は敵機動部隊を発見したのである。


「戦艦が見えます!! 戦艦が見えます!!」

「違う、その後方に空母だ!? 直ちに『加賀』に打電だ!!」


 『利根』四号機が発した電文は直ちに『加賀』に送信され『加賀』も受信した。


「やりました!? 敵機動部隊発見!!」

「長官!?」

「……全機発艦!! 始めェ!!」


 通信参謀が敵機動部隊発見の通信紙を持って入ってきた時、将和は飛行甲板に向かって叫んだ。待機していたパイロット達は将和の怒号を聞いて愛機に走り出したのである。

 攻撃隊270機は発艦し敵機動部隊を目指した。


「引き続き第三次攻撃隊の準備だ!!」

『対空電探に反応!! ミッドウェー島からの敵攻撃隊です!!』

「この忙しい時に!?」


 第一航空艦隊はてんやわんやだったが将和は落ち着いて一つ一つ対処していった。そして第三次攻撃隊も0720に準備が完了した。


「第三次攻撃隊発艦!! 始めェ!!」


 0722、各空母から第三次攻撃隊が開始したその時だった。見張り員が「あッ!?」と叫んだのである。


「敵ィィィィィィィ!! 直上ォォォォォォォォォ!! 急降下ァァァァァァァァァァ!!!!!!」

「そんな馬鹿な事があるか!?」


 見張り員の叫びに将和はそう叫んでしまった。だが将和も直ぐに上空を見て伝声管を掴んだ。


「代わるぞ岡田!?」

「はいッ!!」

「……とぉーりかぁーじ!!」

『とぉーりかぁーじ!!』


 急降下してきたのは米機動部隊から発艦したSBD40機だった。米機動部隊からの攻撃隊は五月雨式だった事もあり零戦隊は上空警戒を5000にしていた。だがSBD隊は雲を利用して高度3000で近づいて一気に急降下をしたのである。

 『加賀』に急降下してきたSBDは12機だった。だが『加賀』を操艦していたのは南雲によって鍛えられた将和であり将和は3発の至近弾が有りながらも全弾回避に成功する。しかし、他艦はそうではなかった。


「空母『天城』『赤城』『蒼龍』被弾炎上中!!」

「何!?」


 三空母はそれぞれ3~5発の1000ポンド爆弾が命中。しかも飛行甲板には第三次攻撃隊が待機しており爆風が起こる度に爆発炎上していた。将和は三空母の消火活動をさせつつ空母の再編成をしていたが先に動いたのは二航戦司令官の山口少将だった。


『我、航空戦ノ指揮ヲ取ル』


 まだ将和が人事不省に陥っていないので越権行為になるが将和は笑って許した。生き残りの空母『飛龍』『加賀』『翔鶴』『瑞鶴』は攻撃隊180機を発艦させた。

 その一方で第二次攻撃隊は米機動部隊を攻撃、この攻撃で『ヨークタウン』『レンジャー』が撃沈し『サラトガ』大破漂流、『ワスプ』大破した。


「イカン、このままでは……」


 スプルーアンスは艦隊を退避させようとしたが第二次攻撃隊を送ってしまった後であり第二次攻撃隊が帰還するまで踏み留まるしかなかった。そこへ第一航空艦隊の第三次攻撃隊が飛来したのである。

 この攻撃で大破していた『ワスプ』が撃沈。『コンステレーション』『コンスティチューション』が大破した。


「残る2空母も沈めるぞ」


 山口少将は第四次攻撃隊を将和に具申したが既に夕暮れに近く薄暮攻撃になるので将和は却下しつつも艦隊を前進させた。だが『加賀』の対空電探が米機動部隊からの第二次攻撃隊を探知したのである。


「奴等は底なしか」


 悪態をつく将和だがSBDの急降下爆撃で空母『飛龍』が大破炎上したのである。


「駄目です、機関室の通路が瓦礫で塞がれています」

「……此処までか……」


 1000ポンド爆弾の1発の爆風が『飛龍』の機関室を破壊した事により『飛龍』は戦闘及び空母としての機能を停止したのであった。


「……総員退艦を発令しろ。まだ戦闘は終わってはいない!!」


 山口は泣く将兵らをそう鼓舞しつつ『飛龍』を退艦、浸水で60度の大傾斜をしている『飛龍』に駆逐艦『風雲』が雷撃して雷撃処分とされるのであった。

 翌朝、第一航空艦隊は更に前進し(前進中に漂流していた空母『サラトガ』を発見、臨検したが無人だった事もありそのまま鹵獲する事になる)撤退中の米機動部隊を捉え攻撃隊を発艦させた。スプルーアンスは兎に角も逃げようとするが攻撃隊を退く事が出来ず残っていた2空母も遂に沈められたのである。

 このミッドウェー海戦で日本海軍は太平洋に展開していた米空母を全て沈める又は鹵獲する事に成功するがその代償は大きいものであり喪失航空機が286機に及び暫くは第一航空艦隊は行動不能となるのである。

 また、空母『天城』『赤城』『蒼龍』『飛龍』をの四空母を喪失し将和の評価が下がると思いきや逆に評価を挙げていた。


「三好長官は根気よく空母を率いて米機動部隊を撃滅する事に成功した」

「二空母も鹵獲しているので運用が出来るようになれば実質二空母喪失に過ぎない」


 等々の評価があり逆に下げたのはMI作戦を主張した米内や山本達だった。


「攻略と米機動部隊の撃滅をしたは良いが被害が大き過ぎる」

「そもそも二兎を追うのが良くない」

「目標を一つに絞ればまだ四空母喪失は避けられた筈だ」

「というよりマスコミに作戦をリークするのはアカンやろ」


 等々の批判により更には宮様の無言の笑みによる裁きにより米内と作戦を立案した黒島は問答無用で予備役、山本は淡路島防備司令官、井上は小笠原防備司令官に事実上左遷されたのである。

 それはさておき、米空母を全て撃滅した日本海軍だがまだその次の作戦であるFS作戦も準備されていたが一先ずは第一航空艦隊が再編されるまでは延期となりその出足となるソロモン諸島の整備に乗り出すのである。

 しかし8月7日、フロリダ諸島の横浜海軍航空隊が進出していたタナンボゴ島から悲痛な電文が届いたのである。


『敵機動部隊の攻撃受ける!! 敵上陸部隊と交戦中!!』


 ソロモン諸島を巡る血みどろの戦いが幕を開けたのである。










御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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[一言] 感想で指摘された方が前回居たそうですが自分としてもこの方がありがたいです
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