76 爺に怒られないように上手くやったよな?
親分たちと姫子たちは話し合いをしていた。
姫子
「領主様のモンテフルーツ大公爵様は、親分さんたちが育てている子供たちや女性たちの人数を知りたがっておいでです。 他にも同じように、大勢を養っているひとたちがいれば、どんな状況か教えてくださいませんか?」
子分たち
「興味本位で聞いて、期待だけさせて、なにもしてくれないんだろう」
姫子
「そうかもしれませんね。ご領主様にとっては、わたしたちの暮らしのことなんて、興味を持ってくれても、すぐに飽きるかもしれませんね」
姫子は、申し訳なさそうな顔をした。
親分
「これ、おまえたち、興味本位でもいいじゃねえか?
無視されるよりは、よっぽどましだろうが!」
子分たち
「へえ、すいやせん」
親分 こころの声
『白丸様が、モンテフルーツ大公爵様本人だとは気付けないだろうな。
おっと、俺も気付かないふりをしないとな』
親分
「みんなには、それとなく聞いておきます。
今度、来られたときには、お話できることがあるかと思います。
それと、ひとつ、お願いをしても良いでしょうか?」
姫子
「聞くだけになってしまいますが、よろしいですか?
わたしはただの使い走りですから、期待しないでくださいね」
親分
「灯油の販売価格を決めてくださったお陰で、食べるものだけでなく、着るもの、新しい服を子供たちに買ってやることができそうです。 ありがとうございました。
と機会があればお伝えください」
姫子
「ええ、機会があったら、必ずお伝えします。
では、わたしたちは、これで失礼します」
姫子、大地と白丸は、親分、子分、女性たち、子供たちに、温かい目で見送りをされた。
◇
場所が変わって、ここは、白丸の爺の屋敷。
白丸たちは、爺に呼び出されて、待たされていた。
白丸
「なあ、姫子、大地、俺たちは爺に怒られないように上手くやったよな?」
姫子
「上出来だと思うわ」
大地
「これでもダメなら、いっしょに怒られるよ」
そんな話をしていたら、爺がやってきた。
爺
「若、この度は災難でしたな。お怪我がなくてなによりです」
白丸
「お、おお。爺には心配をかけてしまったな」
爺
「若の心配をするのが、爺の役目でございます。
姫子と大地も、よく若を守ってくれた。
礼を言うぞ、よくやってくれた」
姫子と大地
「ははっ! もったいなきお言葉」×2
爺
「若、今回は、紅丸剣術だけでなく、青商売術の出番もあったそうですな」
白丸
「あ、ああ。その通りだ」
爺
「ということは、黄庵医術を使うときも来るやもしれません。
よく復習して、思い出すようにしてくだされ!」
白丸
「爺の言う通りだ。爺の慧眼にはいつも感謝しているぞ」
爺
「若の成長を見守ることができる栄誉だけでなく、このようなお気遣いまで頂けるとは、爺は幸せでございます。
姫子、大地、これからも、若のことを頼んだぞ。 おまえたちが若に仕えてくれることを神に感謝しているぞ」
姫子と大地
「ははっ! もったいなきお言葉」×2
爺
「美味しいフルーツを用意しておいた。
土産に持たせるから、帰ってからゆっくりと食べてくれ!
ご苦労だったの、3人とも、爺のこころは晴れやかじゃ!
太陽の光が気持ち良いぞ」
爺は満足そうに、部屋から去っていった。
◇
爺の屋敷を出て、3人で、白丸、つまり、モンテフルーツ大公爵の執務室に帰ったとき、
白丸がうれしそうに言った。
白丸
「姫子、大地、ありがとう。
おかげで、今回も爺に怒られずに済んだ。
あースッキリした。 これで、しばらくは仕事に耐えられそうだ」
白丸は、満足そうな晴れやかな笑顔を浮かべていた。
ご機嫌の白丸を見て、姫子と大地も嬉しそうだった。
第8章 モンテフルーツ大公爵の目的 おわり
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