73 150年後の「輝け! モンテマニーの紋章!」
明星油屋では、仮面をつけた大勢の男たちが、灯油を馬車の荷台に載せていた。
親分と子分たちは、灯油が盗まれることを必死で防ごうとしていた。
だが、多勢に無勢では太刀打ちできない。
仮面の男たち
「俺たちは正義の使者だ。
民たちの生活に必要な灯油を高値で売ろうとする暴挙を許すわけには行かない。
さあ、奪え! 奪え!
奪われたくなかったら、吉田油屋のような良心価格で売るべきだったな!」
親分
「あんな値段で売っていたら、原価割れして損するだけだ。
おまえたちは、安すぎておかしいと思わないのか?」
仮面の男たち
「自分のことしか考えられない悪者らしい言い分だな。
もういい、おまえたちの灯油は、俺たち正義の使者が有効活用させてもらう」
そのとき、馬車の車輪を壊したひとがいた。
仮面の男たち
「何をする? これでは灯油を運べないではないか?」
大地だった。
大地
「運べない? 盗めないの間違いだろう。
正義だと言うなら、なぜ顔を隠す」
仮面の男たちの注目が大地に集まった。
出番を測っていた白丸が震えている。
それを見た姫子が白丸をなだめた。
姫子
「あなたの出番は、もうすぐよ。
さあ、さっさと名乗りを済ませましょうね」
白丸は、だまってうなずいた。
姫子
「さあ、出番よ。白丸、みんなの前に出ましょうね」
白丸に続いて、姫子が皆の前に現れた。
白丸
「お前ら、動くな。 そして、こちらを見るがいい」
白丸が右手を伸ばした先では、姫子が輝くばかりの笑顔で立っていた。
皆の注目が集まった隙をついて、姫子の左に大地が集まって来た。
姫子
「白丸、大地、始めますよ。
準備はよろしいですか?」
白丸
「はっ!」
大地
「はっ!」
姫子は満足そうにうなずいてから、懐から小さな赤い板を取り出した。
姫子
「輝け! モンテマニーの紋章!」
姫子は、太陽の光を赤い板で反射させて、正義の仮面たちに当てた。
仮面の男たち
「ま、まぶしい」
白丸
「こちらに負わす御方こそ、モンテフルーツ大公爵様に任命された【監察官姫子様】だ!」
大地
「おまえたちの頭に付ける薬は無いな!」
姫子
「悪いと思うなら、金を払いなさい!」
仮面の男たち
「ふん、見掛け倒しの弱い正義になにが出来る。
おまえら、やっちまえ!」
姫子
「白丸、がんばってね!」
大地
「白丸なら勝てるよ! 強いんだから!」
白丸
「いや、いくら俺でも、あんな強そうなひとたちにひとりで勝てるわけないじゃないか?
姫子と大地も手伝ってくれなきゃ!」
姫子
「あまえないの!」
大地
「カタナを持っているのは、白丸だけなんだからさ!」
白丸 こころの声
『ひどい、あんまりだ。 仲間なのに、冷たい』
姫子と大地 こころの声
『獲物を横取りしたら、怒るくせに!』×2
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