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【台本形式】みんなの安全を守ってきた「神の代行者」、パーティを追い出されたから、自分の安全を優先します。  作者: サアロフィア
第7章 みやび覚醒、すべてを知る力

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50 付加価値を付ける商売

寝る前のひとときにお読みいただければ幸いです。

ギルド登録をした翌朝、ミエル、みやび、アラン、アリスの4人は、ギルドの掲示板を見に来ていた。


ミエル

「ここのギルドのひとたちは真面目だねえ」


アラン

「そうですね、朝からみんな真剣な顔で依頼を探していますね」


アリス

「みやび様は、ミエル様が依頼を探している間は、たしか・・・」


みやび

「お友達とおしゃべりしていたさ。でも、これからはワタシもいっしょに探すさ」


ギルドの掲示板から離れたテーブルに集まって話していると、話しかけてくる人がいた。


ギルドメンバーと思われる男性

「初めて見る方々ですね。こんにちは」


アリス

「こんにちは、わたしたちは今日から依頼を受けるのよ」


ギルドメンバーと思われる男性

「なるほどね、新しい依頼については、よそ者は午後からしか受けられないからな。

 左の掲示板は、人だかりができている。 しかし、右の掲示板はひとが少ないだろう」


アリス

「そうね、人が少ない方は、難しい依頼専用の掲示板かしら?」


ギルドメンバーと思われる男性

「いや、そうじゃねえ。左の掲示板は、奇数の日、1,3,5,7,・・・,29日に貼られた依頼だ。

 そして、右の掲示板は、偶数の日 2,4,6,・・・、30日に貼られた依頼だ。」


アリス

「ということは、今日は奇数の日だから、右側の偶数の日に貼られた依頼は、今からでも受けられるわね。

 ありがとう、教えてくれて」


ギルドメンバーと思われる男性

「どういたしまして。これで知り合いになれたな。いっしょに仕事する機会が有れば、よろしくな」


アリス

「ええ、よろしくね」


ギルドメンバーと思われる男性は、手を振って去っていった。


ミエル

「アリスさんは社交的ですね」


アリス

「まあね、人と話すことが仕事だからね」


みやび

「アリスが可愛いから、あの男が寄って来たさ」


アリス

「みやび様は、ミエル様にべったりくっついているから、邪魔したら悪いと思ったのでしょうね」


ミエル

「アリスさんは確かに可愛いけれど、ボクにとっての一番はみやびだよ」


みやび

「うれしいさ、ミエル」


アラン

「さて、ミエル様、みやび様、依頼を見に行って頂けますか?

 わたしとアリスは、おしゃべりをしているふりをしながら、みやび様とミエル様の周囲を警戒します」


ミエル

「じゃあ、お願いします。 みやび、行こうか?」


ミエルとみやびは手をつないで、昨日に貼られた依頼を見に行った。




しばらくして、ミエルが帰って来た


ミエル

「この2つの依頼を受けようと思うんだけれど、どうかな?」


===== ==== =====


依頼内容: キャベツ畑を囲う柵を作ってください


値上がり続けるキャベツを盗むひとたちに困っています。


知らないひとが入ってこれないように、策を作ってください。


報酬: 柵の材料費、工賃込みで、30万バーシル。


===== ==== =====


もう1つは、


===== ==== =====


依頼内容: 大きいイノシシを狩ってください


畑を荒らすイノシシを捕まえてください。

イノシシの肉は血抜きをお願いします。

いっしょに焼いて食べましょう。


報酬: 武器代、技術料、工賃込みで、10万バーシル。


===== ==== =====



アラン

「うーん、依頼料が安すぎますね」


アリス

「だから、残っているんでしょうね」


みやびは黙って聞いていた。


みやび こころの声

『マーサ、どう思うさ』


マーサ こころの声

『そうね、ミエルさんたちなら、魔法で簡単に解決できるけれど・・・』


みやび こころの声

『けれど、なにさ』


マーサ こころの声

『アランさんが言う通り、安すぎるわね。下手に受けて前例が出来てしまうと、相場がくずれてしまう。

 つまり、普通なら、100万バーシルかかるものを30万バーシルで売ったり買ったりすることは、良くないわ。物や時間の価値が変になっちゃうからね。 みやびさんも昨日まで、100万バーシルもらえたのに、今日からは30万バーシルしかもらえなかったら、イヤでしょ!』


みやび こころの声

『もちろん、イヤさ』


マーサ こころの声

『たぶん、アランさんかアリスさんが、ミエルさんを止めるわ』


アリス

「ミエル様、みやび様、今日は依頼を受けなくてもよいことにしませんか?」


ミエル

「そうだね、午後から、もう1つの掲示板を見ることにして、狩場への道を確認しようか?」


マーサ こころの声

『ねっ?』


みやび こころの声

『マーサの言った通りさ』


アラン

「では、狩場までの道を聞いてきます。しばらくお待ちください。」


アランは、ミエルが返事をするよりも早く、ギルドの職員に聞いて、地図をもらってきてくれた。


ミエル

「ありがとう」


アラン

「どういたしまして」


アリス

「ミエル様、みやび様、わたしたちはここでは新入りでよそ者です。

 トラブルが有った場合に備えて、できる限り4人で行動しましょう。

 二手に分かれると早くできるかもしれませんが、大勢で囲まれたら、抵抗できません」


アラン

「アリスが言う通りです。4人が固まっていれば、よほどの腕自慢しか手を出してこないでしょう」


ミエル

「アリスとアランが正しいと思う。みやび、これからボクたちはいつも4人でいるようにしようね」


みやび

「いつもは、イヤさ」


みやびはもじもじして顔を赤くしながらいった。


アリス

「みやび様、夜だけは別々になってしまいます。

 ミエル様とみやび様、アランとわたしのペアに分けます。

 そのときは、みやび様ひとりでミエル様を守ってくださいね。」


みやび

「まかせるさ」


みやびは嬉しそうに答えた。





ミエルたち4人は、昼ご飯を食べることにした。


アラン

「ミエル様、なにを食べましょうか?」


ミエル

「そうだね、今回は、ひとり当たり2,000バーシルくらいの昼ごはんを食べよう」


みやび

「そんなに高いものを食べるのさ」


アリス

「デザート込みって、ことね。でも、砂糖は無いはずだから、フルーツデザートね」


アラン

「肉も食べたいですね」


ミエル

「みんな良い点に気付いたね」


みやび、アラン、アリス

「「「えっ?」」」


ミエル

「まず、ボクたちが商売を始める場合、女性が必要とするものか、食べるもののどちらかにするべきだ」


アラン

「たしかに、買ってもらえる可能性は高いですね」


ミエル

「そして、お客様になってくれる人たちの質というかこころのゆとりを大事にしたい」


みやび

「こころのゆとり?」


ミエル

「そうだよ。お昼ごはんに2,000バーシルも出せるひとは、それなりにお金を稼げているから、こころにゆとりが有って、店員に対して、日頃の憂さ晴らしによる八つ当たりをしない人が多いはずだ」


アリス

「衣食足りて礼節を知るって言いますからね。お金に困っているひとだと、量が少ないとか、不味くて食えない、金返せって言うでしょうね」


みやび こころの声

『いしょくたりてれいせつを知るって、なにさ。マーサ』


マーサ こころの声

『衣は着ている服のこと、食はごはん、きれいな服を着て美味しいご飯をお腹いっぱい食べたら、ご機嫌になれる。 そうしたら、礼 ありがとうや、ごめんなさいが言える。 節は節度、やりすぎない、言いすぎない控えめにするべきってことを知るって、ことよ』


みやび こころの声

『よくわかったさ。マーサ』


ミエル

「そして、どんなフルーツが人気が有るのかを知って、どんな肉が人気なのかも知りたい。

 だから、お昼ごはんに2,000バーシル出して、どうなっているかを知りたいんだ


 みやび、なにか分からないことはあるかな?」


みやび

「ミエルのおかげで、わたしはきれいな服を着て、ごはんの心配をしなくていいから、毎日、いい気分でいられるさ」


ミエル

「ありがとう、そう言ってくれるとうれしいよ。

 では、美味しいお昼ご飯を食べるために・・・」


みやび、アラン、アリス

「「「がんばるぞ」」」





ミエルたちは、4人で一人当たり、2,200バーシルのお昼ごはんを注文した。


押し麦と小豆が入った米飯、

豚肉ロースしゃぶしゃぶ用、

ぶなシメジ、(しゃけ)の切り身、つまようじを刺した玉ねぎ4分の1切れが煮込まれたカツオ昆布だしのお吸い物、

自家製ヨーグルト すりごまと黄な粉たっぷり、

横半分に切ったミカンとりんご4分の1切れ

あったかい麦茶


ミエル

「うーん、身体じゅうに栄養が行き渡る感じがする」


みやび

「美味しいさ」


アリス

「ヨーグルトでお通じが良くなりそう。フルーツも自然な甘さで、スッキリした味わいだわ」


アラン

「肉と魚を同時に食べるなんて、ぜいたくの極みですね」


ミエル

「ぶなシメジのようなキノコ類やヨーグルトは黒子や身体の不調になる原因を食べて消してくれると言う説があるよ」


ミエルたちの会話を2階席から聞いているひとたちがいた。


白丸

「ミエルさんは、医学の知識もあるのかもしれないな」


姫子

「この店を選ぶなんて、賢いわね」


大地

「ふむ、もしかしたら、縁が有るのかもしれないな」


白丸

「住み慣れたころには、悪党の情報を持ち込んで欲しいものだ」


姫子

「【監察官ルナ】様たちも4人パーティでしたね。とすると、みやびさんが紅丸さんの位置ですかね」


大地

「みやびさんは、黄庵さんの位置だろうな」


白丸

「そうだな。彼らに剣士がいるなら、手合わせ願いたいところだ。」


白丸たちは、ミエルたちに気をつかわせないように、別の玄関から出ていった。





お昼ごはんのあとでミエルたちは、フルーツを生産している農家に行った。

直接、購入できるか聞いてみた。


農家のひと

「家族用に残している分を、少しだけ市場価格で売ってあげますよ」


ミエル

「ありがとう。じゃあ、4人分お願い」


ミエルたちは、4人でミカンとリンゴを食べた。


みやび

「美味しーーーい。 摘み立てだから、さらに美味しいさ」


農家のひと

「ときどきなら、また売ってあげますよ」


アリス

「お願いします。助かりますわ」


アリスの笑顔につられて、農家の人も笑顔になった。





ミエルたちは、お昼ごはんに食べた肉が、イノシシの肉と聞いたので、イノシシを狩れないか下見に来ていた。


群れから飛び出してきたイノシシが1匹いた。

しかし、あっさりと倒せた。


アラン

「風の刃を使えば、楽に倒せますね」


アリス

「そして、火球で焼きたてを食べる」


みやび

「美味しそうさ」


ミエル

「うん、これなら、食堂を始められるね」


ミエルたちは目的を達成したので、ギルドの掲示板に戻ることにした。





ギルドの掲示板の前


今日は奇数の日だから、当日に貼りだされた分の依頼は、左側に掲示板に貼ってある。

よそ者のミエルたちは、午後からしか依頼を見ることが出来ない。


アラン

「お昼ごはん前に見たときより、かなり減っていますね」


ミエル

「良い依頼は、人気なんだろうね」


アリス

「残り物には福が有るというけれど・・・」


マーサ こころの声

『現実は甘く無さそうね。はずればっかりだわ』


みやび こころの声

『熊を倒す依頼は、ミエルとワタシなら行けそうさ。

 ミエルに聞いてもいいかな?』


マーサ こころの声

『そうね。聞いてみてくれますか? ただし、小声でね』


みやび 小さな声で

「ミエル、アラン、アリス、この端の方に残っている熊は、どうさ?

 わたしたちなら、倒せるはずさ」


ミエル 小さな声で

「そうだね。 みやび、見つけてくれてありがとう。

 アランとアリスはどう思う?」


アラン

「そうですね。僧侶がふたりと」


アリス

「熊の気を引ける武闘家と魔法使いの火球があれば」


ミエル

「苦労して、ぎりぎり倒せたと言えば、目立たずに済みそうだね」


ミエルたちは、受付に行った。


受付嬢

「えっ? この熊退治ですか? たしかに、ぎりぎり行けるかもしれませんが・・・

 わかりました。 ただし、危ないと思ったら、熊を見ながら、後ろずさりして逃げてくださいね。

 死んだふりはダメですよ。 そして、背中を見せたら、熊の爪で即死ですからね。」


ミエル

「はい、気を付けます」


受付嬢

「それと、これを特別に無料で貸し出しますから、つけてくださいね」


クマよけに騒音を鳴らす道具だった。


ミエル

「これをつけたら、熊が寄ってこないのでは?」


受付嬢

「後から来られたらダメですよね。だから、付けてください。」


受付嬢さんの圧に負けて、クマよけの騒音をつけることになった・・・





ミエルたちは、心配する受付嬢に見送られて、熊がいる場所までやってきた。


ミエル

「じゃあ、みんな、さっき話した通りにお願いするよ。

 みやび、ケガしないように、熊に近づきすぎないでね」


みやび

「倒せそうなら、倒すさ」


ミエル

「うん、無理はしないでね」


みやび

「ワタシなら大丈夫さ」


アラン

「ボクがみやびさんの回復に専念します」


アリス

「じゃあ、わたしが火球を打ち続けます」


ミエル

「噂をすれば影が差す。向こうから熊が走ってくるよ」


ミエルたちは襲い来る熊を迎え撃つ準備をした。


幸いにして、熊は一匹だけだったので、アリスの火球かきゅう しょうでひるんだ熊を、アランとボクの回復魔法を受けながら、みやびの打撃とアリスの火球かきゅう しょうの連発で倒した・・・

ように見えるようにできた。


みやび

「1発で倒せる相手に、10発撃ち込むなんて、大変さ」


アリス

「わかるわ、みやびさん。火球かきゅう だい1発で済むのに、火球かきゅう しょうを10発撃ち込むなんて、時間と魔力がもったいないわ」


ミエル

「みんなケガはない? かすり傷でも治した方がいいから言ってね」


みやび、アリス

「「かすり傷ひとつない」」


アラン

「お見事です。みやび様、アリス」


ミエル

「お疲れ様」


ミエルとアランは、熊に止めを刺す意味で、熊の首を斬った。

それから、ふたりでギルドまで背中に担いで運ぶことにした。





ギルドにみやびとアリスが入ると、受付嬢が駆け寄ってきた。


受付嬢

「みやびさん、アリスさん、帰って来れて良かったです」


受付嬢は、涙を流しながら、みやびとアリスを抱きしめた。


受付嬢

「ふたりとも、つらかったわね。安心してね、ミエルさんとアランさんのことは残念だったけれど、形見だけでも回収してあげますからね」


みやび

「えっ?」


アリス

「あ、あのですね」


受付嬢

「大丈夫、なにも言わなくていいわ」


遠くから、ミエルの呼ぶ声がする。


ミエル

「みやび、アリスさん、とびらを開けてよ」


アラン

「みやび様、アリス どうしたの」


受付嬢

「えっ? えええ、無事だったのですか?

 背中に背負っている黒いものは何ですか?」


ミエル

「熊です」


受付嬢

「寝不足で目にクマが出来たということですね、それぐらいで済んで良かったです。

 それで、背中に背負っている黒いものは何ですか?」


ミエルとアランは、背中に背負っている熊をゆっくりと受付嬢の前におろした。


受付嬢

「ええええーーーーー。倒せたのですか、おめでとうございます」


ボクたちは、ギルドの受付で、熊をまるごと引き渡した分の報奨金を受け取ることができた。

4人分の合計で30万バーシルを手に入れた。

7万5千バーシルずつに山分けすることにした。





宿屋で晩ごはんを済ませたミエルたちは、ミエルの部屋で話し合うことにした。


ミエル

「今回はみやびが見つけてくれたから良かったけれど、良い依頼が見つからなかったね」


アリス

「おっしゃる通りです。 地元のひとたちが良い依頼は独占してしまいますからね」


アラン

「他の収入を得る手段を探すべきですね」


みやび

「じゃあ、食堂をしようさ。ワタシとアリスで狩りをすればいいさ」


ミエル

「それが良さそうだね

 じゃあ、明日の朝は、借りる店を探さなきゃね」


アリス

「いきなり不動産屋に行くよりも、歩きまわって良い場所を探しましょう。」


アラン

「高い付加価値を付ける商売となると、お昼ごはんで行った食堂が良いお手本になりますね」


ミエル

「まずは、一食2,200バーシルで売るとして、原価計算を始めようか?」


アラン、アリスとボクは、原価計算を始めて家賃に掛けることができる限度額を出そうとした。

もちろん、材料費、人件費も含めて考えなければならない。


とても大変で面倒くさい計算だったけれど、みやびはアクビひとつしないで、ボクたちの計算を見守っていた。





神の部屋


未来知見の女神 ミサキ

「みやびさんとマーサさんは仲良くやってくれていますね。

 これなら、習得師のスキルを使う良い練習になりそうです。


 がんばってね、みやびさん、マーサさん、ミエルさん。


 アランさんとアリスさんも頼りになるわ。ありがとう。」



つづく


みやびは、マーサの習得師のスキルで、原価計算を習得しようとしています。

本文中に入れた方が良いかと迷いましたが、女神ミサキのセリフから読者様に伝わると考えました。


【読者様へ】


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