表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/889

八十五話

今日は報告回の上に短めです。

 村へと戻りつつ、モンスターを適当に狩り素材をついでに集めておく。

 生体の変化調査も合わせているから、定期的に確認。まぁ、現状そんなに変化もない様だ。


「まぁ、特に問題なさそうだからさっさと帰るか」

「ミャン!」


 雀蜂の跡地でも、猪や熊ぐらいしか増えて無いから、食料や魔石を手に入れる手段が増えてるようになるな。

 これは朗報だろう。逆に悲報といえば、その雀蜂の巣跡地に通常の動物が増えたはずが、一気に減ったことだろうか。


「これも報告だな」


 まぁ、ついでの調査はこんなもんだろうな。後は、協会に戻って報告しよう。




「はぁ……また面倒そうな報告がありそうな顔ね?」


 お姉さんが、俺の顔を見て溜息を吐く。そんな変な顔でもしてたのか? 謎すぎるな。


「流れで報告しますけど、先ずは、オークが出ました」

「……それは、良い報告ね! 食肉も増えるでしょうし、魔石も質が良いものが手に入るわね」


 オークの報告はお姉さんどころか、皆に良い報告になると歓喜したが……先ほどの俺の顔を思い出して少し眉間に皺を寄せている。


「さて、次……後は悪い報告になるのかしら?」

「えっと……街が在りましたね。それに関してなのですが」


 街は最初、シェルターの入り口が埋まっていた事。

 そのシェルターを掘り起こして手紙を残しておいた事。

 夜になってもモンスターの存在がなかった事。それらについて説明していく。


「はぁ……生き埋めになって無いと良いのだけど」

「返事は求めなかったので、他のシェルターも無事と相手がわかるぐらいでしょうけど」

「まぁ、それでも相手には希望になるから良いわよ」


 お姉さんは随分とプラス思考のようだ。まぁ、こんな状況であれば他にも生きている人が居ると解れば、頑張る事が出来るだろうな。


「まぁ、シェルターの件はまだまだ先でしょうし、今は放置で良いわね。なにせ、一番近いシェルターに関しても話が進んで無いもの」


 あそこのシェルターは未だに返事も来て無いのか……村側としては、ほぼ放置に近い対処になりつつあるな。

 まぁ、今は次の報告だろう。


「日が昇ってからは、その街から川の方に向かったんですけど……〝無の森〟の反対側から一切モンスターは出てきませんでした。雰囲気としては〝無の森〟と違うので、似た感じは雀蜂の巣的なものかと」

「なるほどね。まぁ、そっち側は〝無の森〟が解決してからでしょうね」


 やる事を増やしすぎたら、収拾がつかなくなるので一つずつ解決……という事で〝無の森〟に対して調査を優先。

 そして、その〝無の森〟についての重大な報告をする。

 内容はもちろん、あの不思議な〝シュル〟っという音と同時にあった気配。そして、それに対して攻撃した俺とイオが何も仕留めれなかった件。


「……何かしらね。ちょっと日にちをもらえるかしら? 少し資料あさってみるわ」

「お願いします。正直正体がわからなさ過ぎて、対策が……」


 まぁ、後は調査してもらってから、あの森の奥へとアタックになるだろうな。

 兎に角、ついでの報告に関しては後で生態報告書に記入しておく。


「とりあえず、協会員総出で調査するから……調査が終わるまで、白河君はオーク狩りでも行ってもらえるかしら?」

「わかりました。現状手に入る魔石はオークが一番質が良いですからね」


 オーク肉も美味しいから……イオが大量に求めそうだし、村の人も嵌る気がするからな。大量に手に入れるべきだろうな。

 

 今日はオーク肉が余分にあるし、妹達も気に入るといいけど……うん、塩だけでも美味しかったから、しょうが焼きとかにでもすれば、凄く美味しいだろうな。今からちょっと楽しみだ。

ブクマ・評価・感想・誤字報告ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

宜しければ下記のリンクもお目を通して頂ければ幸いです

新しい話をアップしていきますよヾ(*´∀`*)ノ:孤島で錬金術師~修学旅行中に孤島に飛ばされたから、錬金術師になって生活環境を整えていく~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ