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四十七話

 ダンジョンからでてお兄さんと挨拶した後は、協会で魔石の換金……さぁオークはお幾ら?


「……またとんでもない物を持ち込んだわね」


 最初だしオークリーダーの魔石も提出してる、二回目以降はこっそり懐に入れたりしちゃうけどね!


「十層が凄かったので? まぁその成果です」

「はぁ……これはボスゴブリンが五個ね……でこっちの十個と一個は更に上位のモンスターね……後はゴブリンの魔石が四十五個っと一体どんな狩り場だったのよ」

「戦場でしょうかね?」


 剣やらオークのお肉やらは出さないけどね? 色々調べたいしね。


「……とりあえず今回は魔石だけかしら?」

「そうですねー色々と大変だったので、魔石の回収が一杯一杯でしたよ」

「相当な戦場だったようね」


 まぁ、サンプルなりピラニアなり色々持ち込んだりもしてたからね。今回は魔石だけとなれば少し疑問に思われちゃうか。剣ぐらい出してもいいかもしれないけど、全部バラバラにしてバックパックの中だ……色々と知られるから面倒になる。次は一本ぐらい其のまま持って来るかな?


「さて、査定結果がでたみたいね。……って、データバンクと照らし合わせた結果がオークとソルジャーオークって……本当どんな魔境よ」

「十層ですかねぇ」

「十層でそんなのが出るとか……ちょっと危ないダンジョンかしら?」

「他と違いがあるんです?」

「……そうねぇ、ソルジャーオーククラスが出るのって基本十五層より先のはずなのよねぇ」


 なるほど、五層分ほど早く出てるって事かな? ダンジョンによって難易度が違うのか。それにしてもあのリーダーさんは、ソルジャーオークって名前なんだ。別にリーダーさんでもよくない? だめか、公式で決まった名前だし。


「換金額はっと……ソルジャーが十五万とオークが一個五万で合計五十万。ボスゴブリンは一個一万二千だから合計六万、あとはゴブリンが一個五百円で二万二千五百……全部で七十三万二千五百円ね」


 わぉ……とんでもなく大金だぁ。まぁソロだからだけどね、これがパーティーや連合組んだら一気に値段は落ちるからね。それに事前に用意してる道具代もあるから、数字ほど儲かってる訳じゃないよね。


「大金だから、気をつけてね?」

「はい、気をつけます。じゃお疲れ様でしたー!」


 まぁこの協会の所属で奪おうとしてくるような人物は居ないけどね? 用心するに越した事は無い。




 何時もの様に婆様の所に回収品の調査等をして貰う、後はドロップ品のチェックも同時進行だ。


「ふむ……またバラバラではあるが剣を回収してきたんじゃな」

「うん、オークのお肉も食べれるか調べてね!」


 これ大事! 一番大事! 食料が減りつつあるからね……ダンジョン産の物が食べれるのであれば大量に回収してこれる!


「そ……そうじゃな、うむ早急に調べておくかの」

「そうそう、ワニ! ワニはどうだったの!」

「ワニじゃな、あの肉は動物検査が終わって、人でパッチテストをしておるぞい」

「なるほど……実に楽しみだなぁ。っと剣に関してはバラバラだけどこの十本は前回と同じかな? こっちは上位のやつが使ってた剣かな」

「ほう……なにやら輝きが違うと感じがすると思うたら……ふむふむ」


 うん、婆様が研究者モードに入ったね。お弟子さん達に後は頼んで家に帰るかな。

 それにしてもワニ肉は楽しみだね。あの真っ白なお肉がどんな味なのか……どんな調理がいいのかな?




「ただいまー」

「お兄ちゃんおかえりなさい!」


 玄関を開けると目の前にゆい。スタンバイしてたのかな? 撫でながらお土産でも渡しておこう。


「おーお土産さんだ! 中身はなぁに?」

「干し芋だよ」

「干し芋さん! 早速焼かないと! ストーブさんにアルミホイルさんを用意して」


 まぁ焼いてもそのままでもでも美味しいからね、ゆいったら焼かずに早速一個咥えてるよ。


「ほら、歩きながら食べない」

「もきゅ? ……んぐ。早く居間に行かないと!」


 ……飲み込んでなかった事にしたよ!? まぁいいけどさ。

 さて後は何時も通りだ、毎度ながらゆいの宿題を見ながら十層についてのダンジョン攻略ノート作成。

 ゆいは……宿題しながら、また芋咥えてるよ。まぁ手と頭が止ってないから良いけど。家の家族って何かしながらの方が色々と作業が捗るんだよなぁ。


「もきゅもきゅ……おにひひゃん、ここわかんなひ」

「食べてから喋りなさい」


 行儀悪いんだけどね? 家だし良いけど外では絶対やらないようにさせないとなぁ。


 さて……婆様が研究者モードに入っちゃったから後回しになったんだけど。ソロボス攻略ボーナスについてだな。

 とは言え今回は魔本かな? 拾ったの本だったし。軽く目を通しただけだと……うん、何の本か解らない。本当なぜ表紙にタイトルが無いかなぁ? 攻略ノートの作成終わったら、本の解読だね……十層の品だから、少しは良い物に変化があるといいな。

 あー後は十一層だけど、保存用の密封袋を大量に用意しないといけないかな? 植物が色々増えそうだし……婆様の所って人員足りるのかな? うん、考えないようにしよう! 僕はただダンジョンの物を持って帰ってくるだけだしね!

 十層も少し周回しないとな? オークとソルジャーオークの魔石を研究兼装備開発用に取って来ないとね。

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