キャラ紹介ニ

●藤野　美咲(ふじの　みさき)　女　高校二年生　十六歳

　身長　約百六十五センチ　体重　乙女の秘密らしい（ただし見た目は普通）　

　容姿は十人中七人から八人は振り返るレベルらしい。髪型はロング、戦闘中はポニテにしている。

　〝神隠し事件〟で従姉妹が行方不明になっている。其の為に同時期に出現したダンジョンと関係があるのでは？　と疑っていた。確認する為にもダンジョンに初動から潜りたかったのだが、両親や叔父の説得中に〝惨劇〟が起きる。其れにより完全に反対という意見に押されるが、従姉妹が如何に心配かを前面に説得に当たる。長い時間を要したが、両親と叔父が折れ父と叔父が同行する事を前提に、ダンジョンに潜る事が出来るようになった。

　現在は、父と叔父の能力の高さに焦りを覚えている。しかし自分の居ない所で結弥と父達の合意がなされている事は気がついてない。

　結弥がクラス中から無視されていた時は、従姉妹とダンジョンで頭が一杯になり気が回ってなかった。そんな結弥相手に何故か昔からの知り合いのような態度を取っており、それが元で学校中に爆弾が落ちたが、本人は何処吹く風である。むしろ仲がいいのよ！　と大々的に宣言しているのではないだろうか？　無視されていた時に、助力できなかった事の罪滅ぼしみたいな所なのだろうか？　結弥とクラスメイトが少しでも話が出来るように動いているようだ。しかしその選択が爆弾落しとは、選択として如何なのだろうか？

●おっさん二人

　藤野父こと藤野　賢一(ふじの　けんいち)と、叔父である桜井　信久(さくらい　のぶひさ)。

　叔父は〝神隠し〟で娘が行方不明になっている。その娘が件の従姉妹。

　当時は荒れに荒れまくったが、妻や息子に義兄の藤野父と美咲達の支えのお陰か、現在は落ち着いているように見える。内心は荒れているのだが其れをコントロールする為なのか、結弥に噛み付く藤野父を煽ってみたり、陽気な態度で接したりと実は割りとぎりぎりな精神状態を其れでキープしている。

　藤野父もそんな義弟の心境に気がついており、噛み付くのは半分は態とだったりするが……もう半分は行き過ぎた娘への愛情なのはお察し。結弥への態度が、昔知り合った友人達に対する態度よりも苛烈になっているので、美咲は微妙に引いている。

　二人とも戦闘狂……だが其れは二人とも〝神隠し〟の件で何も出来ない事や、美咲がダンジョンに潜るのを止めれない事から来る苛立ちから。其れまでは昔から続けている武道をやってる程度に過ぎない。（本人達談）

　藤野父は娘の事となると良くしゃべるが、実は其処まで多弁ではないのか、不言実行を地で行く。桜井は言う事と言わない事を選んでるようで、それの基準が謎。結弥へのお願い事に対して報酬の話は一切してないが、前回も今回の件についてもお金じゃない方法で謝礼をだしている。主につき返せない方法を使ってだが。（実家より果物やら魚やらを送らせていたりする。現在ではお金より価値があるかもしれない）

●協会長

　兵部　長治(ひょうぶ　ながはる)

　結弥が通っているダンジョンに設置された協会支部の長。

　よく眼鏡の中心を中指でクイックイッとしている見た目からして文官エリートで、三十台後半で支部一つを任せられるほどの人物。

　感情の起伏を常に隠しているが、ちょっとした動作に出るときがある。そういう時は大抵、許容量が越えた時。それ以外は基本笑みを絶やさないようにしている。

　お上が情報を下ろさない事に訝しんでいる。

　結弥相手には面白い子が来たという判断。協会に取り込む事は考えてない、高校生だからと言うのもあるが、協会に取り込んで縛りつけたら持ち味が減ると予想しているから、それ故に着かず離れずを狙っている。

●板の住人

　ダンジョンに潜ってる人もいれば、エアダイバーも居る。

　実は書き込みをしている人達の中でエアダイバーかそうじゃないかが解りやすかったりする。命を掛けて戦ったかどうかがさり気無い部分で出ているようだ。

　特に新情報に対する真剣度が違う、特にダンジョンを潜っている人で階層を潜れば潜るほどに慎重になっている。

　ただし、ノリは昔のままだったりする。その方が色々と楽しいし気楽だから。

　結弥の事を知っている人は居るが、個人情報は伏せている。ソロで潜ってる事や他の人なら情報を隠すだろう件を公開している事に色々な思いがある。まぁ違うダンジョンに潜っている人はそんな思いなど無いので暴こうとする奴も居るが。

●ダンジョン五層の試練

　見た目ボスウルフを二足歩行にしたコボルトでズーフと言う名前。

　人の言葉を理解ししゃべるが、発音が微妙。

　会話の内容に引っかかる物が色々あったが、謎が多すぎて判断不可能。かなり昔からダンジョンに居るようだが、此処にダンジョンが出来たのは最近のはずだが？

　本来は武器を使うようだが、結弥と対峙した時は素手だった……武器を使うのと素手の違いは一体なにがあってそうなったのか？

　兎にも角にも解っているのは、六層に行ける人たちを精査している事だけである。