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九十一話

報告回。色々と予定があったので短いですが、宜しくお願いします。


 〝無の森〟の件について、予想以上に速く解決した。予想外すぎて予定してた日程を残しすぎているなぁ。


 村に戻ってからは村の人たちが、あれ? もう戻ってきたの? と言う感じの顔をしている。まぁ、途中で一泊したぐらいだからな。とりあえず、協会へと足を向ける。

 向かう途中、子供やお姉さん方はイオが戻ってきたと理解し、凄い速さでイオの小屋まで走っていく。イオ……ものすごい人気だな。


 とりあえず、俺は報告をするために協会へとはいる。やはり皆が一斉にこちらをみて驚愕した表情を見せる。

 そんな中、品川のお姉さんが協会のトップとして声をかけてくる。


「白河君……かなり速くに戻ってきたみたいだけど、何か問題でも起きた?」

「いえ、一応目的は達成しました。ただ、色々と考えるべき事が増えた感じです」


 正直な話。相談するべき事が多すぎて、またお姉さんは頭をかかえるだろうな。とりあえず、少しずつ話をして行くか。


「そうですね、とりあえず〝無の森〟は手出し無用ですかね。対処としては、豆柴と同じでいいかと思います」

「そうなのね、結果は解ったわ。で、そう判断した理由は何かしら?」


 とりあえず、森の中で出会った〝何か〟についてを報告していく。


「会話が通じる存在……ね。トレント等のモンスターじゃなかった訳ね。それで、どんな感じの存在だったのかしら?」

「その為には、あの森について話さないとですけど、〝無の森〟はどうもダンジョンに近いモノみたいで、その中央に大木がありまして、どうもそれは神木とか世界樹に近い木みたいです」


 まずは、森の存在と巨木の存在について話をしていく。巨木が何か大切なモノらしいという事で、彼等は其れを守っている存在。その為に、あの〝無の森〟はその周囲が迷うように作られており、人は入らないようにした方が良いという件。

 そして、彼等とは〝無の森〟に入らないようにすると約束をし、報酬の代わりに素材を受け取った事を言ってから、その素材を提出。


「はぁ……それであの森は進入禁止なわけね。それじゃ、その素材は研究班に届けておきましょうか。それで、その他には何かあるかしら?」

「そうですね、此処からが頭の痛い問題になりそうな話なんですけど……」


 ダンジョン五層のコボルトであるズーフと、〝無の森〟の彼等との会話から色々と内容を纏めて、どうやら異世界の存在があり、この世界がその異世界から、謎の侵食を受けている状況であろうと予想できる件を伝える。


「はぁぁぁぁ……何よそれ。世界自体の侵略? 侵食? どちらにしても、私達に出来ることって何も無いわよ、一体如何すれば良いのよ」

「ですよね。本当頭が痛い話というべきか……とりあえず、出来る事やっていくしか無いですよね」


 どちらにしても現状どうしようもないから、俺達のやるべき事はダンジョンにいって、魔法やら回復薬等を手に入れる。その目的は変えちゃいけないだろうな。それに、攻略すればズーフみたいな存在をみつけ、何かを知ることができるかもしれないからな。


「まぁ……そうね、その為にも先ずは瘴気を如何にかしないといけないわね」

「調査班の進展を待つ状態ですかね……その間どうしましょうか?」

「そうね、調査範囲を広げてみるのも良さそうね」


 他のダンジョンを探しに行く。同時に他に外で行動している人が居るかを調べる。とりあえず、現状できる事は調査ぐらいだろうな。

 さて、次からは色々と遠征するかな。

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