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お呼びじゃない

「ペルラはどうした?」


「広間にいないの?」


「いんや。また寝てるんじゃねえのか?」


 そうかなぁ。朝食の匂いに釣られて下りてきて、あれこれ説明して。あ、そうか。お土産渡したから、部屋で広げてるかも。


「俺が、部屋を見てくる」


「おう。頼むぜ」


 女性の寝ている部屋に踏み込んでいいのか? とも思ったけど、いつものことみたいだ。それだけ、機織り事業に夢中なのだろう。


 ライバさんが探しに行くなら、わたしは夕食を広げる手伝いをすればいいか。テーブルの上をふきんで拭いたり、料理を並べたりしながら、ヴァンさんに声を掛けた。


「一晩中って、何をそんなに話することがあったっけ?」


「・・・おめえが言うな」


 ジト目で睨まれた。


「だって、こういう魔道具が作れるんだから、他にも作らせてもいいよねって、許可貰いに行っただけでしょ」


「・・・・・・後で話す」


 あれれ。更に肩が落ちている。


 ドカン!


 屋敷中に響く爆音に、びっくりした。警備の人達は、あれ? 誰も来ない。


「あいつらぁっ! なにやってんだ!」


 空腹と寝不足で苛ついていたヴァンさんが、とうとうキレた。階段を駆け上がって行く。


「おーい。料理は」


「待たせとけ!」


 そりゃ、待つけどさ。苦労して暖かいまま運んできたみたいなのに。先に食べてしまおう、と言わないところはヴァンさんらしい。


 お茶を淹れていると、三人が下りてきた。二人は全身真っ白だ。


「いきなり脅かすからですわ!」


「飯だって言っただけだろうが!」


「そんな危ねぇ作業は、工作室でやれってんだ!」


 ものすごいけんか腰。


 ライバさんとペルラさんに手ぬぐいを渡した。もとい、突き出した。


「ほら、ご飯が埃まみれになっちゃうよ」


「あ、すまん」


「そういえば、お料理が来た、と言っていたのでしたわね」


 子供に仕切られてどうする。


「ほれ。全部喰っちまうぞ」


「待てっ」


「す、すぐ支度しますわ」


 なんだ。二人も腹ペコだったのか。


「それじゃぁ、イライラするのも無理ないねぇ」


「「・・・」」


 だから。子供にたしなめられててどうするの。


 ようやく落ち着いて席に着くことが出来た。


「それで、ヴァンよう。どうだったんだ?」


「食ってからだ」


 一心不乱に料理に手を伸ばすヴァンさん。ピクニックの時よりも食べてるかもしれない。


「行儀がなってませんわね」


「とか言ってるペルラさんの前に積み上がってる空の皿は何?」


「・・・」


 仕草は丁寧なんだけど、なんだけどね。


「足りるかな」


「「「え?」」」


「なぜ、そこでヨロコブ」


 三人三様で、目をそらしたり、空咳をしてみたり、残っている料理に手を伸ばしたり。


「あー、うん。まぁ。なんだ。そのうちにな」


 未練がましく、ヴァンさんがつぶやく。視線は、ソースの跡とわたしの顔を言ったり来たりしてるけど。判りやすい。


「ペルラさん達は朝食べてるから、要らないよね?」


「「それはない!」ですわ!」


 ・・・ここは、いつから食欲大王の巣窟になったんだ。




 ようやく完成したライバさん作の魔道具フライパンを持ってきて、明日の朝食に使う予定だった肉を焼く。下味を付けてあるので、本当に焼いただけ。


 だというのに。


 嬉々としてかじりつく三人に、思わず笑ってしまった。


「もっとゆっくり食べたら? 子供みたいだよ」


 げふごほぐふ


 お茶のおかわりを注いで回る。


「体が資本なんだからさぁ。ちゃんと食べてちゃんと寝ないと」


「「おまえが言うな!」」


 おじさん二人に怒鳴られた。


「なんでボクを怒鳴るの!」


「これはなんだ?」


 すっかり目つきの悪くなったヴァンさんが、テーブルの周りの部品の山を指を指し。


「坊主が夜なべして作ったもんだろうが!」


 つばを飛ばす勢いでわめくライバさん。


「もう終わってるんだからいいじゃん」


 昨日は、ベッドでぐっすり寝かせてもらったし。


「「よくない!」」


 細かい男は嫌われるよ?


「そ、そう言えば。ちょっと、どころではなく多すぎはしませんか?」


 ペルラさんは、朝食の時に何も言わなかった。だから問題ないと思ってたけど、もしかして、目にも入っていなかった?


「ペルラよぅ。今更気付いても遅いっての」


 ライバさんが、げっそりとしながら文句を言う。


「おめえが目を離している間に、やらかしやがったんだよ」


 ヴァンさんは、ますます人相が凶悪になってきた。番犬代わりになるかもしれない。


「やらかすとはあんまりだ。そうだ。ソレを言うなら、さっきのドカン! は何だったの?」


 こんな時は、矛先を逸らすに限る。


「トンカチ男の所為ですわ」


「なんだってこの!」


「いいから、説明しろ!」


 番犬ヴァンさんの一喝で、二人の口喧嘩は回避された。やれやれ。


 ペルラさんは、あれから気を取り直して、陣布の刺繍にトライしてみたのだそうだ。最初の一枚があと少しで完成という時にライバさんに声を掛けられ、驚いた拍子にうっかり不完全な魔法陣に魔力を漏らしてしまった、らしい。

 最初に魔包石も縫い付けていたため、効果倍増。違うか。


 陣布諸共に、粉塵爆発。それで、全身粉まみれになった訳だ。幸い、部屋の壁や設備に被害は無かったらしい。


 それにしても、半日で仕上げてしまうとは。さすが、元女官長。


「申し訳ございません。貴重な魔包石を失ってしまいました」


「う、むー。すまん」


 頭を下げてわたしに謝る二人。


「何事も失敗は付きものだもん。大怪我しなくて、よかったね」


「「・・・」」


 更に小さくなる二人。


 実際、わたしは、何度も何度も何度も吹っ飛ばされた。うっかり崖から放り出されること数知れず、不本意ながら空中変身なんて荒技までマスターしてしまった。理不尽。規模が違い過ぎる。なんでだーっ


 それはともかく。


「次はヴァンさんの報告。これだけ食べておいて、言わない、なんて事はないよねぇ?」


 ニンマリと笑ってみせる。


「げっ!」


 さっきまでの勢いはどこへやら。


「蛹処理用の魔道具を作る許可は貰えたの?」


 それが肝心。


「それが、なぁ」


 椅子の上で、モゾモゾと落ち着かない様子。


「ヴァン? 正直に白状しやがりなさいませ」


「ペルラさんまで口が悪くなった!」


「坊主、今はそれはいいから」


 ライバさんが窘める。って、最近はこんな感じなの? いいのかなぁ。


「あー、すまん!! 最初に謝っとく!」


 いきなり、ヴァンさんは椅子から飛び降り、わたしの目の前に土下座した。


 ・・・ふぅん。そういうこと。


「で」


 わたしの一言で、三人ともが活人画と化した。


「どんな、無理難題を、押し付けられて、きたの、かな」


「その、なんだな?」


 ヴァンさんは、脂汗をダラダラ流しながら、しどろもどろに説明を始めた。


 商工会上層部には、ペルラさんの虫布の件が極秘に知らされていた。ただ、採取した魔獣の処分に付いては、彼らも検討していなかった、というか、まったく考慮の範囲外だったので、廃棄物が活用できるならむしろ協力するとまで言ったそうだ。


 制作者、もとい提案者が魔道具職人見習いで、印可を与える指導職人は行方不明でも、ペルラさんの工房が責任を持つなら、と大目に見てもらえることになった。


 ここまでは良かった。


 ところが。


 ヴァンさんが、見本で持ち込んだフライパンの実演を行った(料理してみせた)ところ、


「買う! 買い取る! いくらなら売る?!」


「どれくらい作れるんだ? 七日で一個? もっと掛かるのか?!」


 街道商人上がりの上級職員達が、我先に手を挙げたのだ。


「まてぇ! こいつは見習いが作ったもんだって言っただろうが!」


「印可? いくらでも出す。それよりも、これ、この効果。聖者様の魔道具じゃないのか?」


「あ、ああああああああっ!」


「作れる職人がいたのか!」


「コンスカンタでもまだ完成していないはずだろう?」


「港都で試作された、とは聞いたが」


「こんなに軽くて、しかも薪要らず。素晴らしい!」


 ヴァンさんそっちのけで、盛り上がってしまった。


 確かに、目的は違えど、ハンターも街道商人も野営する事は一緒だ。薪集めも苦労するだろう。野火を出す心配もなく、狼や盗賊を呼び集めることもなく、心置きなく温かい料理が食べられるとなれば。

 手荷物を限りなく減らす必要のあるハンターとは違い、馬や荷馬車を使う商人にとって、荷物一つ増やすだけで隊商の士気が上がるなら、魔道具でさえも安い買い物になる。


 ローデンの魔道具職人は、その辺りの切実さがイマイチ理解できないらしく、真面目に開発に取りかかっている工房はそう多くない。物好きな、ごく少数の職人達は、素材の選択からして試行錯誤している最中に資金が尽きる有様。ローデンの補助金政策が始まって、やっと研究者が増え始めたところ、なのだそうだ。


 などなどを、都市外の事情を知らないお偉いさん達に捲し立てれば、そこは、商魂逞しい街道都市を牛耳る実力者達のこと。瞬く間に、獲物を狙うハイエナに変身した。


「だから! コレを作ったやつは、ローデンの職人じゃなくてだな? しかも英雄症候群にかかったばっかしで、街では作れねえって言ってるってのにてめえら聞いてるのか!」


 興奮した商工会一同を、声が枯れるまで嚇し付け宥め賺して、ようやく印可の話が出来た。


 しかし。


「フライパンを三十、鍋も三十。耳を揃えて提出するのが、印可の条件、だそうだ」


 頭を下げたままのヴァンさんが、ボソボソとつぶやく。ちくしょう。この距離なら、はっきり聞こえちゃうじゃないか。


「タダで?」


「あ、あ〜」


 ヴァンさんが、あのヴァンさんが、かわいそうなくらいに狼狽えている。


 が、しかし。


 ぶちっ


「欲の皮の突っ張らかったおじさん達にはお仕置きが必要だよねぇ」


 ゆーっくりと、椅子から立ち上がる。武器は何がいいかな。そういえば、新作の試し撃ちはやってなかった。ちょうどいい。


「待て待て待てーーーーーっ!」


「お待ちくださいませ! 落ち着いて、落ち着いてくださいまし!!」


「俺は止めとけって言ったんだ言ったんだって伝えただけだろうがーーっ!」


 ヴァンさんの頭を鷲掴みにし、引きずったまま屋敷の外に向かう。


 冗談じゃない。


 他の職人さんでも作れるようにって、設計図を渡したんだぞ。現に、魔道具職人じゃないライバさんにも作れた。お肉が美味しく焼けたのを、三人ともが自分の口と腹で証明している。

 だいたい、わたしは印可が欲しいんじゃない。素材加工用魔道具の作成許可が欲しいだけなんだ。こうなったら、業突く張り達に直談判するしかない。


「止めろぉ〜。もう死ぬ。今死ぬ。すぐ死ぬぅ〜」


「あんなしょうもない条件、最初っから断ってきていればこんなことには」


「俺の苦労も察してくれって手を放せこの野郎ぅ」


 だんだんヴァンさんの声が小さくなっていく。


「お待ちくださいませっ! 本当にヴァンが死にそうですわっ!」


「坊主っ。英雄症候群だろうが何だろうが、人を殺したらヤベエって!」


 背中にしがみつくペルラさんと目の前に立ちふさがり両肩を押さえようとするライバさんが、揃って大声でわめいた。


 ふと、右手を見たら。


 泡を吹いて白目になっているヴァンさんが。


「わあああああぁぁあっ!」





 わたしが借りた客室に運び込んで、ベッドに寝かせた。ライバさんには、念のためにエッカさんを呼びに行ってもらった。


「ナーナシロナ様のお怒りはごもっともですが、こう、何と申しますか、手加減とか手加減とか」


 うなされるヴァンさんの額に、濡らした手ぬぐいを乗せて看病するペルラさん。


「あー、うん。ちょっと、見境なかったもんだから」


「・・・お察し申し上げます。ですが、お訊きしてもよろしいでしょうか?」


「うん?」


「わたくしどもには、あれこれ押しつけ、こほん、頂いております。これらは、どう判断すればよろしいのでしょう」


「どういうこと?」


「ですから! わたくしやライバには、貴重な品々を大盤振る舞いされているではありませんか。商工会には出し惜しみされるのは、何故ですの?」


「友達へのプレゼントと、泥棒は一緒に出来ないでしょ」


 実態は、わたしの「お願い」に対する報酬の先払い、兼、素材の補充だ。ブツを受け取っただけで、手を引くんじゃないよ、という脅しでもある。


「・・・どろぼー、ですか」


「うん。新しい魔道具作るだけでも、商工会の許可取らなきゃならないの?」


「・・・・・・そのような決まりは無かったかと」


「そもそもさ。印可を貰うのに、作った魔道具、差し出す必要はあるの?」


「・・・・・・・・・聞いたことはございません」


「ほらぁ。火事場泥棒じゃん」


「・・・・・・・・・・・・」


 しかも、あんなに大量に要求してくるとは。厚顔無恥も甚だしい。思い出すだけで怒りが込み上げてくる。ぐぬぬ。どうしてくれよう。


「そそそ、それはそうと。魔包石を失ってしまいました件、改めてお詫び申し上げます」


「そんな、強引に話を変えなくても。さっきも言ったけど、初めて作って、あの程度の暴発なら問題ないって。気にしない気にしない」


 本当に。


 なんで、わたしの失敗作は岩をも砕く威力になるんだ。理不尽。


「ですが! 魔包石ですわよ?」


「内緒だけど。渡した分の他にも、まだまだあるから」


「・・・その、海の向こう、で、でございますか?」


「うん」


 ペルラさんまで泡を吹いてひっくり返りそうだ。


 教えはしないけど、西大陸産に加えて自作も出来る。


 ただし、変身トラブル以降、握りこぶしよりも小さい石は作れない。どれもこれもでかい。どうしろってんだ。仕方がないから、慎重に割り砕いて使っている。数個、爆発したけど。


「色々試してみたら、綺麗に磨いた石を使うと、魔法陣の効果が安定したんだ。

 そうそう。さっきので判ったと思うけど、刺繍する時は糸に魔力を流さないように注意してね」


「は、はい」


「そうだ。ペルラさんも術具を作るでしょ。魔包石を使ってみない?」


 ぶるぶるぶる!


 綺麗に整えられた髪を振り乱して拒絶した。


「わたくしは、もう団長ではありませんわ。そのような高価な道具を持つには分不相応ですっ」


「ペルラさんほどの実力者が、似合いの道具を持ってない方がおかしい」


「そうではなくてですね?!」


 コンコン。


「連れてきたぞ」


「早かったねぇ」


「町馬車を借りたからな」


 ライバさんに続いて、エッカさんも入ってきた。


「とうとうヴァンも死にましたか」


 お医者さんがにこやかに口にしていい台詞ではない、と思う。


「まだ死んでねぇ。死ぬかと思ったがよ」


 おや。いつの間に目を覚ましたんだか。


「しぶとい」


「おめえが言うなっ。ってててて」


 ベッドの上で、頭を抱えるヴァンさん。


「どうしましたか?」


「この野郎に頭を握りつぶされそうになったんだよ」


 ペルラさんがエッカさんに場所を譲ると、すぐさま診察を始めた。


「どうせ、この口が悪さをしたのでしょう」


「俺の所為じゃねえってのに。八つ当たりもほどほどにしやがれ」


「ふん。手抜きしてきたヴァンさんが悪い」


「違うって言ってるだろうが。ったーっ」


 エッカさんに軽く頭を突つかれただけで、身悶えた。


「やはり口が悪いようですね」


「ほら。エッカさんもそう言ってるし」


「事情を知らねぇやつが勝手なことを言うんじゃねぇっ」


「どういうことです?」


 ヴァンさんがしゃべると、どうしても悪口が増える。口外無用をお願いして、一連の流れを説明した。


 ペルラさんが。


「なんで、ボクに話させてくれないのさ」


「省略し過ぎるからですわ」


「判りやすくていいじゃん」


「違うだろうが」


 ライバさんにも駄目出しされた。なんでだ。


「蛹から作られる物というのは?」


 製品三点セットを渡す。ヴァンさんは、商工会でこれらを紹介することが出来なかった、らしい。

 一人で行かせたのは失敗だったようだ。話の展開を間違えた挙げ句の果てが、条件付き? うん。大失敗。


「痺れ薬ですか。いいですねぇ」


 エッカさん、ものすごく嬉しそう。


「そっち?!」


「ああ。違いますよ」


「何が。怖いことに使うんじゃないの?」


「大怪我をした人の痛みを和らげるのに使えると思いまして」


「無理無理。動けなくなるだけだもん」


 痛覚は残る。だから、わたしに射られた盗賊達は、揃って涙とよだれをたれ流していた。あれから、みんな、反省してくれたかな。


「こっちの軟膏なら、打ち身捻挫の痛みに効く、はず」


 それにしか使えない、効かない、残念薬だ。


「ほうほう」


 というのに、やっぱり嬉しそう。


「石鹸は、手や物を清潔にするのに使えるよ」


 これは、各方面に応用が利く。


「素晴らしいです!」


「糸を採った後に蛹が残るでしょ。ゴミにして処分するより、何かに使えた方がいい、と思って試作してみたんだ。でもねぇ。ものすっごく大量に出る、予定。使い切れないかも」


 現に、[山梔子]の中には、わたし一人では十年以上使っても使い切れないであろう石鹸の山が。


「ふ、ふふふ」


 エッカさんが、不気味な含み笑いをし始めた。


「人が住むのは、ローデンだけではありませんよ?」


「・・・はい?」


「これで、ノーンの鼻を明かせます!」


 はい?

 乱入者が、続々増えてます。どうしよう。


 #######


 室内での爆音に、警備員が駆け込んでこなかった理由


 ペルラやライバは、今までも、作業時にしばしば大きな音を立てていた。また、「建物が壊れない限り、爆音は無視していい」と通達されていた。

 慣れっこになっていたんです。


 #######


 主人公が魔道具作成を失敗した時に被害甚大になる理由


 主人公は、この世界でもトップクラス、もとい最大量の魔力を保持している。故に、魔力回路のわずかな誤差があるだけで、ペルラの「ほんのちょっと」とは比べ物にならない負荷が掛かり、どっかーん! となる。今後も被害は小さくならない。なりようがない。合掌。

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