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母子の履歴書

 王妃様がアルファ砦に到着するまでの間、レンは、本当に牢屋に押し込まれた。


 そして。


「なんでボクまで牢屋入りさせられなきゃならないんだーっ!」


「いやぁ。姫さんの目の届くところに、こう、ぶら下げておけば」


「ボクは餌? 餌なの?!」


「そう言う事」


 レンの行状は、建前もなりふりも構っていられないレベルらしい。正々堂々と、とんでもない事をぶちかましてくれた。


 とはいえ。


 一晩、付合った。野営も含めれば三日だ。もういいでしょ?


「巻き添えにするなら、とーちゃんにして」


「とうの昔に、食らってる」


「・・・は?」


 レンが入れられた牢屋の向かいに、ボクとオボロがいる。

 クトチクッキーを差し出すことで、ようやくオボロから解放された。しかし、もっと他の料理も食べたい、食べさせてもらえるまでは離れない! と、自分からくっ付いてきた、もとい牢屋に引きずり込んだのだ。この猫は。

 あのね。ここじゃ、料理も出来ないんだけど?


 二部屋の間の廊下には、ブランデさんが座り込んでいる。文字通り、床の上に、ぺたーんと。いつか見たトングリオさんのように、背中が、寒い。

 そして、時折席を外しては、料理を持ってくる。寝る時も廊下で寝袋。なにも、そこまでしなくても。体、痛くないのかな。


「ロナちゃんが、ローデンに顔を出さなくなった半年後、だったかな。街道の巡回任務の途中で巡路を脱線、もとい放棄したってんで、栄転という名目で左遷されたんだ。ミハエルさんも一緒に」


「・・・はい?」


 栄転で左遷。どういう意味だ? わかんない。


 ところで。


 魔石の採掘場所には、二種類ある。通常の鉱山タイプと、再生タイプ。前者は掘り尽くしてしまえば、もうおしまい。一方、後者は、適度に採掘した後放置しておくと、また魔石が湧いてくる。どういう理屈になっているのか、誰も知らない。ちなみに、採りすぎれば、鉱山タイプ同様に枯渇する。

 再生する時、坑道が極端に変形する事から、通称「迷宮」と呼ばれる。


 ぎりぎりの採掘量を見極めて、採りすぎず枯渇させず、を、維持するのはとんでもなく大変な作業だ。「迷宮」の管理者には、長年の経験とか、採掘労働者を程よく働かせる指導力とかが必要で、めったな人物には任せられない。

 なお、魔石は「採取」される事もある。[魔天]を含めた天領で、魔獣が陣取っている岩山から掠めてきたり、死んだ魔獣の骨が魔石化したものを拾ったり。幸運なハンターが、たまーに持ち込む。

 また、魔包石は、魔石鉱山や普通の鉱山から、数年に一個、出るか出ないか、の頻度で採掘される。


 という前振りの後、ミハエルさんとマイトさんの行く末を教えてくれた。


 ローデンが保持している魔石採掘現場は、現在、鉱山が三箇所、「迷宮」が二箇所。そして、ミハエルさんは「カロン迷宮」の副監督、マイトさんはその監督助手、に任命された。


「昇進じゃないの?」


「役職名だけならね。迷宮勤めはつらいよ。めったに現場から離れられないし、働いている人達は、一癖も二癖もあって大変だって言うし。姫さんの暴走を止められなかったから、ここで鍛えられてこい、ってことらしい」


 ・・・うわぁ。


 レンの傍若無人ぶりと鉱山労働者の肉体言語が、同格扱い。御愁傷様、と言っていいのだろうか。


「班長だったトングリオさんは?」


「団長直属の補佐官だ」


「今度こそ栄転」


 問題児達から解放されて、さぞや気が楽になった事だろう。


「違う! お目付役と言うか、雑用係だよ。団長、数字仕事は得意だけど、運用はイマイチと言うか」


 自分とこの団長に、そんなこと言ってていいの?


「数字に振り回されて現場を見ない仕様にならないよう、逐一チェックを入れなくちゃならないってんで、あの剣術馬鹿がろくに訓練も出来ないってぼやいてた。指摘すればすぐ直してくれるから、出鱈目ではないんだけど、ずれっぱなしっていうか」


「・・・それって、普通、副団長の仕事でしょ」


「団長の命令を、更に現場用に調整してる、らしい。それと、王宮やギルドとの調整役とか。これまた大変だって」


「団長さん、そこまで、滅茶苦茶な人には見えなかったけど」


「うん。普段はいいんだ。普段は」


 あー、ローデン熱血病ね。周りも一緒に暴走するから、火消し役を常に用意しておかないといけない訳だ。


 それにしても。トングリオさんってば、一難去ってまた一難、な、人生だなぁ。頑張って。応援はしてあげる。


「なんかね。三年前ぐらいから、王宮全体がばたばたしてる気がする。女官長殿が交代した所為なのかな」


「・・・」


 仕事熱心なのはいいけど、限度ってものがあるでしょうに。何やってんだ、スーさん達は。


「ちょっとは落ち着いてきたかなー、ってところで今回いきなり、でもないか。また姫さんがやらかしてくれたものだから」


 レンは、牢に入れられる時も、わたしが作った背負子椅子をずーっと手放さなかった。今も、椅子に座ってふんふんとご機嫌な鼻歌を歌っている。


 ブランデさんとわたしが目を向けると、


「やらかすとはなんだ。わたしは、ずーっとロナを探しに行きたかったんだ」


 威張って言うことじゃない。


 わたし達の話を、全く聞いてなかったのか、あるいは理解できていなかったのか。つくづく残念な頭をしている。


「・・・まさか、巡回中のアレは」


 ブランデさんの口がわななく。


「ロナを見た気がしたんだ」


 なんなの、この人。


「マイトもミハエルさんも、泣くよ?!」


「仕事をほっぽり出す理由がそれ?! そんな友人、持った覚えはない!」


 ステレオで叱りつけても、


「だ、だって。なかなかロナに会えなかったから」


 反省した素振りは少しも見られない。やっぱり、わたし達の話はいっさい耳を素通りしていたようだ。


「それで、二人にはなんて言い訳する気?」


「もちろん。ロナに会いたかったから、と言うぞ」


 おこちゃまだ。おじょうちゃん、今、いくつ?


 ブランデさんと顔を見合わせ、同時にため息をついた。


「その態度のどこが、立派な騎士、なんでしょうね」


 凛とした声が牢屋に響く。ふんぞり返っていたレンの顔が、瞬間凍結した。


 どこから話を聞いていたんだろう。房の入り口の扉は閉じられていた。この房の他の部屋は、誰も居なかった。・・・ブランデさんが昼食を持ってきた時に付いてきてた、かな?


 [魔天]にいる時でも、採取に出るとき以外は、気配察知を遮断している。情報が多すぎて、気が休まらないんだもん。街中は、なおさら騒々しくて、かなり疲れる。

 でも、ここは敵地。油断するんじゃなかった。


 それはともかく。


 ブランデさんは素早く立ち上がり、別の牢屋から出てきた女性に向かって一礼する。


 やっぱり、知ってたね。というか、わたし達に気付かせずに連れてきて、その上で、レンが反省しているかどうか聞き出そうとしてたんだ。


 相変わらず、誘導が巧い。


「は、母上。お早い到着ですね・・・」


 ぎこちなく挨拶している。


「レオーネ。私が、何を怒っているのか、判っているのかしら?」


 灼熱のマグマに薄い蓋が掛かっている。そんな、イメージが。怖っ。


「ご心配を、お掛けしました」


 王妃様らしき女性に頭を下げるレン。


「・・・」


 答えはない。


「母上?」


「牢の鍵を開けて下さい」


「はっ」


 ブランデさんが、レンの入れられた牢屋の鍵を外して、戸を開ける。


 ずかずかと牢屋の中に入り込んだ女性は、なんと、レンの胸ぐらをつかみあげた。


「今度という今度は許せません。己の責務を放棄しておいて、何と勝手な事をしたのですか!」


 ばちこーん!


 平手打ちだ。


「友人に会いたいと思ってはいけないのですか?!」


 びしばしっ


 今度は、往復ビンタ。なんてワイルドな王妃様なんだ。


「王族は、王宮で働く人々、騎士団、街の人々、交易に訪れるすべての人々からの責を負っているのです。無条件に擁護されているのではありません。成すべき事を行っているからこそ、彼らも私達を、王家を支持して下さっているのです。

 それを忘れて、何たる有様。とてもとても王家の一員とは認められません。

 陛下にも了解いただきました。レオーネ。あなたは放逐です。騎士団からも除名しました。これから、一人で生活していきなさい。いいですね」


「母上っ?!」


「今までは、ロージーの顔に免じて、大目に見てきました。私も、ヘンメルに係っきりであった事は認めます。心許せる友人が出来たというので、私も陛下も喜んだのですよ。

 ですが、[魔天]で勝手な振る舞いをし、同行者を命の危険にさらすなど、もってのほか。その理由が「友人に会いたい」、ですか。その人は、あなたのその行動を喜びますか? そして、その行いのどこに騎士の誇りがあるというのです?」


 淡々とした口調で、レンを叱り飛ばしている。うん。アンゼリカさんの怒りっぷりとはまた違う怖さがあるな。


「ごめんなさいっ」


「謝るのならば、あなたが迷惑をかけたすべての人に。もっとも、どれだけの人が許してくれるのでしょうね。当分の間、ここで頭を冷やしなさい」


 嗚咽を漏らすレンを残して、牢屋から出てきた。


「施錠してください。鍵は、私に」


「は、はいっ」


 がちゃ、ぴん!


「娘が大層ご迷惑をおかけしました。どうぞ、こちらに」


 やっと牢屋から出してくれた。


「この房は、立ち入り禁止にしてください」


「了解、で、よろしいのですか? 食事などは・・・」


「私が運びます」


「・・・了解しました」


 有無を言わせない。わたしも口を挟めない。オボロも大人しくしている。


 宿舎の別室に案内された。


「しばらく、この方と二人きりにしてもらえませんか?」


 王妃様だというのに、スーさん並みに腰が低い。いや、言葉遣いが丁寧すぎる?


「扉の外で、待機しています。ご用があれば、声をかけて下さい」


「ありがとうございます」


「では、失礼します」


 ブランデさんが退出し、戸が閉められた。


「初めまして。ななしろです」


 牢屋では、挨拶する暇もなかった。


 王妃様は、じっと見ている。と思ったら、大粒の涙をこぼし始めた。


「あ、あの? レンのした事なら、もう怒ってませんから」


 あれだけ叱られれば、十分だろう。うん。怖かった。


「お久しぶりでございます」


 ・・・あれ?


「私です。エルバステラです。覚えていらっしゃいますか?」


 ・・・・・・どええええええっ!


 声を出すまいと堪えたら、舌、噛んだ。




「すみません。つい、嬉しくて」


 つい、とこぼれる涙を拭うステラさん。まさか、スーさんのお嫁さんになっていたとは。


 じゃない。他人他人他人。


「それ、人違い。勘違いだから!」


「フェライオス様から、お聞きしましたもの。お姿は変わっていらっしゃるようですけど、アル様は、アル様のままですわ」


 どこが?


「あの人ってば、私に内緒にしようとするなんて、十年、いえ三十年早いです。ペルラさんから漸く詳細を聞き出した時は、呆れました。いくらアル様の帰還が嬉しいからって、無茶ばかりお願いしてるんですもの」


 くそう。王宮連中、どれだけ話を広めれば気が済むんだ。まだまだ、「お願い」が足りなかった?


「その分、お返しと言うか、それなりに押し付けたと言うか」


「ええ。きっちり完遂させます。尻でも何でもひっぱたきますね」


 うん。レンのほっぺたは、今頃、真っ赤に腫れているだろう。


「まあ、でも、程々に。ほら、ローデンの人って、時々、妙な方向に突っ走るから」


「そうなんです。まさか、娘があそこまでおばかとは思いませんでした。本当に、申し訳ありません」


 深々と頭を下げるステラさんに、慌ててしまう。それに、自分の娘を「おばか」呼ばわりするって・・・。


「そう言う意味じゃなくて、ね」


「いいえ。あの子は、気に入れば、人でも物でも食らいついて放さないところがあるんです。判っていたのに・・・」


 レンてば、人食いザメかなにかなの?


「ヘンメルが生まれてから、なかなかレオーネに構ってあげられなくて。ロージーさんに世話役をお願いしたんです。それに、十歳にもなれば、親から離れて勉強してもいい年でしょう? ハナ様方も、レオーネを気に入ってくださっていたので、・・・

 いいえ。私達夫婦も、甘えていたのですね。寂しがりやのあの子を、こんなになるまで放っておいたのですから」


 一人で自爆しないでよ。


「それって、「魔力過敏症」のこと?」


「すぐに体調を崩してしまうので、王宮の医師団も困り果てていて。初めての男の子というので、皆さん、とても気を配ってくださっていたというのに。なかなか原因が分からなくて。

 ある日、ミハエル様が示唆してくださったおかげで、なんとか持ち直せました。王宮魔術師団の皆さんにも大変な苦労をかけてしまいましたけど」


 クモスカータの王子様は、どうにもならなくて海都に移る羽目になってたっけ。


「数人の方が、「魔力避け」の術具を作ってくださったんです」


 なるほど。術具があれば、自力で術を展開するよりは、発動するのも維持するのもかなり楽になる。それを見てたから、ペルラさんは魔道具も欲しがったのか。


「ヘンメルの十歳の誕生日の前に、ペルラさんが持ってきてくださった魔道具。あれは、アル様の手によるものなのですよね?」


「アル、じゃなくて、ななしろ。もー、騒動は沢山」


「あ。失礼しました。そうですよね。あの、偽賢者の騒ぎのせいで、行方不明になられて・・・」


 また、涙ぐんでしまった。しまった。


 部屋には、茶器はあってもお湯はなかった。[湯筒]を使って、縄茶を入れる。


「懐かしい香りです。まだ、このお茶を作られてたんですね」


 これまた失敗。メイドさん達に貰った香茶にしておけばよかった。それにしても、よく覚えていたね。北峠での野営以来なのに。


 ほっこりと立ち上る湯気を楽しむステラさん。いつの間に、こんな迫力美人になったの。


 ん?


「一つ、聞いてもいい?」


「なんでしょう」


「シンシャの王族なのに、下賤の出、なんて言われるのはどうして?」


 離宮襲撃の丸い女官もどきさんが、そんなことを言っていた。


「実家を公表してませんもの」


「え?」


「父は、私が家出したことを公にしていません」


「で、でもさ?」


「それに、求婚された時、フェライオス様は私の身分の事とか、何もお聞きになりませんでした」


「どーして!」


「アル様が行方不明になられたと聞いて、いても立ってもいられなくて。お世話になっていた帝都商工会のポリトマ様に協力していただいて、ローデンに向かいました。

 ようやくローデンに到着して、西門から街に入ろうとした時に、フェライオス様のご一行と出会ったんです。ムラクモ様やハナ様、ユキ様、ツキ様、こちらのオボロ様が、あの人を慰めていらして。私に気付いてくださったムラクモ様のご縁で、意気投合、といいますか。もう、甘えん坊ですよね」


 つまり、へたれスーさんにほだされた。


「そんな簡単に決めてよかったの?」


「もちろん、気に食わなければ肘鉄食らわしました。でも、あの人、かわいいところもあるんですよ?」


 ほだされまくっちゃったのね。はい、ごちそうさま。やぶ蛇でした。一方のスーさんは、やさしく慰めてくれたステラさんにころっと転がった、と。


「求婚されて、もうすぐ結婚する時になって、ようやく「そういえば、貴方のご両親に挨拶しないと」、なんですもの」


 そういう大事な時にまで、熱血暴走してるんじゃない! 相手に夢中になるあまり、その辺がスポ抜けるなんて、誰も指摘しなかったの?


「慌てて、前団長様が養女にしてくださったので、なんとか結婚に漕ぎ着けられました」


「・・・王族の結婚って、それでいいの?」


「前陛下も皇后様もご協力くださいましたわ」


「ステラさんの本当の身分も知ってて?」


「はい。あの人が、なかなか結婚されないのを気に病んでおられたようで。何か起こった時は私が責任を取る、とまで言ってくださいました」


 その度胸を、息子や孫達の教育方面に発揮して欲しかった。


「もっとも、父は私が結婚した事を知りません」


「え、え?」


「帝都でお世話になっていた時の話です。迷惑貴族に踊らされた事を反省するどころか、宝石を贈ってきて「許しておくれ」ですよ? その宝石の出所を知らない訳はないはずなのにっ」


 おおう、握りこぶしに血管が。アルファ名でシンシャの王様に送ったおまけが曲解されてしまった、のかもしれない。ごめん。


「ステラさんは、それ、宝石の由来はどうやって知ったの」


「弟が、逐一教えてくれました。直接手紙を送ると、私の居場所が知られてしまうから、と。レウム様やシンシャと帝都商工会の方にも協力していただきました」


 うわお。


「ですので、すぐさま厳重に梱包し直して送り返しました。「まだ、反省してくださらないのですか?」と手紙も添えて」


「あれ? 王様の手紙を、居場所がわからないはずのステラさんに届けたのは誰?」


 王様は、シンシャの諜報員でも使ったのかね。


「レウム様です」


 そりゃ無理だわ。たどり着けるはずがない。伝達経路が丸ごとステラさんの味方なんだから。握り潰されて、おしまい。


 ってことは、王様は、孫がいることも知らないんだ。またまた、ごめん。


「私が結婚した三年後、ですね。弟が即位したのは。その時に、弟が、即位祝いと私の結婚祝いを兼ねて、私がシンシャ新王の姉であるとの証書とあちらの王族の指輪を贈ってくれました。前陛下と皇后様にはお見せしましたけど、ローデン貴族の皆様には知らせてません」


「どうして?」


「今更だったんですもの。散々、平民出が、とか、品のない、とか、言われてました。本来の身分を開示すれば、それらの陰口は無くなったでしょう。でも、シンシャの二の舞を繰り返す事になる、そう考えたんです。

 フェライオス様も賛成してくださいました」


 スーさんにとって、ステラさんの身分は本当に二の次、だったのか。


「子供達には、少々つらい環境だったかもしれません。ですが、身分にごまをするだけの者に操られる事はないでしょう? それに、そんな貴族達にも認められるだけの実力を身に着けて欲しいと、そう、思って、・・・」


 また泣き出した。


「私、厳しすぎたのでしょうかっ」


 ワタクシ、子育て経験ゼロなので、教育相談にもお答えできませーん!


 誰か助けて。

 とりあえず、暴走王女さまは確保。主人公は保険?

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