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人生、右往左往

ご無沙汰しております。

本年もよろしくお願いします。

 メヴィザさん達をローデンに送り届けた後、クロウさん達魔獣を連れて大穴を開けたところに戻った。ここなら、昼間の騒動のお陰で他の魔獣や動物は近づかない。心ゆくまで思う存分手入れすることが出来る。


 大小の地面の窪みから適当なサイズを選び、水を入れようとした。ついうっかり狙った窪みだけでなく他の穴も満杯にしてしまったけど、問題ない。ないったらない。


「五樹は後からね。って、こら待て!」


 九卯とクロウさんは、それぞれ気に入った穴に飛び込み、ザッバザッバと盛大に水飛沫を上げた。歓声も上げている。乾きかけた泥が余程不愉快だったのだろう。


 だが、失敗した。


 水を入れる前に、岩石魔術で穴の底を固めておけばよかったと気付いた時には、もう遅かった。


 彼ら自慢の爪が、穴の底の土を捏ねている。寧ろ、泥水を製造し、全身に刷り込んでいる有様だ。


 爪の威力をこんなことに発揮しなくてもいいのに。


 しかも、泥土の鎧を被り水気をたっぷり含んだ毛皮が重しとなり、穴から出られなくなっていた。九卯も、泥をまとわりつかせたつばさでは飛び立つことが出来ない。

 慌てれば慌てるほど土手を削り穴を拡大し、粘り気を増した泥の増産に励み。結果、自分で土鎧の厚みを増やしている。


 どう足掻いても出られそうにないと理解した時には、泥沼に首まで埋まっていた。


 それぞれに細い声を上げて、わたしに助けを求める。


「あ〜。うん。判った。判ったから。ボクがいいと言うまでは絶対に動かないで」


 毛皮の奥に入り込んだ泥を落とすのはとてもとても大変なのだが、わたしには心強い味方がいる。


「一葉、双葉で洗ったげて。三葉と四葉は二人を手伝って」


 怪力グリーンブラザーズによる魔獣の丸洗いが始まった。


 クロウさんも九卯も、ひょいひょいと持ち上げられるのは初めてらしく、完全に固まっている。それはそれで、一葉さん達が爪で傷付くことがなくなるのでよしとする。ついでに、穴の底の泥をほじくることもなくなるので尚更好都合。

 片割れが宙吊りにし、相方が洗浄を担当する。一箇所目で大雑把に、次の穴でより丁寧に。濯ぎ水が澄むようになるまで、水溜りを移動し、徹底的に全身隈なくまさぐる。弄る。弄る。


 穴がたくさんあってよかった。


 くーえ〜〜〜ぇ


 きゅうぅ〜



 その間に、わたしは料理の下拵えに取り掛かる。さて、どれ位食べるかな? 調理方法も色々と試してみよう。なに、材料は山とある。食べきれないほどにある。有りすぎるほどある。


 月が頭上高くに登った頃、漸くグリーンブラザーズから機械式洗車念入りコース改め魔力式全身洗浄終了の合図がきた。


「お疲れ様〜。随分と掛かったね」


 振り向けば、ずぶ濡れのまま立ち尽くしている魔獣が立ち竦んでいた。しかも、二頭とも四肢が震えていたりする。

 自力で水気を振り落とすことも出来ないくらいに疲労困憊、しているように見える。


 グリーンブラザーズ渾身の毛繕いは、病み上がりのクロウさんには、少々厳しかったかな。


 仕上げの『温風』で乾かしてあげた。洗い残しの確認はしない。一葉さんの実績は、身を持って知っている。


 ほ〜ら、ふくふくのフカフカになった。


「昼間は、食べる暇がなかったからね。好きなだけ食べるといいよ」


 みゃぁーっ!


 二頭が揉み洗いされている間、念のため周囲を警戒していた五樹が、真っ先に口を付ける。いいけどね。

 わたしの言いつけに従い泥遊びに参加せずに済んだ五樹だけど、ここ最近、無駄にやる気が空回りしている気がする。軽いお願いを繰り返すことで少しずつ発散させていれば、暴発を事前に防げる、と思いたい。


 ムラクモ達みたいな事はやって欲しくないのだ。


 と考えていたのだが、考えすぎだったかもしれない。


 うーみゃあーみゃぁあーーーーーっ!


 だから、リポーターはしなくていいんだってば。


 わたしのご飯があれば、やり過ぎることはなさそう。別の意味で興奮しているようだけど、ノイローゼになるよりはマシだ。多分。


 残る二頭もよろよろと器に近寄り、一口。


 くわっ!


 目を見開くと五樹に負けない勢いでがっつき始めた。料理毎に味の感想を聞く暇もなく、次から次へと平らげていく。


 でもって、腹を満たしたら、すぐに眠ってしまった。太るぞー、牛になっちゃうぞー、と言ってももう聞こえない。


 『楽園』があるから、安全面では問題ない。だけど。腹丸出しの寝姿を晒すのは、野生動物としてどうなんだろう。


 食べきれなかった分を器に取り分けて、指輪に仕舞う。


 そして、満腹になった五樹には、水浴びの代わりにブラシを掛ける。丁寧に、丁寧に。しまった。今更だけど、クロウさん達もこうすればよかった。

 ブラシ掛けが終わった時には、五樹はすでに夢の中。


 でもって、わたしももう寝たい。寝不足は、身長の敵。


「一葉。わたしの水浴はまた今度、ね」


 がーん!


 無駄にボディランゲージのバリエーションを増やしてるなぁ。




 翌朝。


 門の外で、清々しい空気とともに被験者、もとい犠牲者を待つ。


 開門と同時に、魔術狂い共がやってきた。更に、今日は巻き添えが二人ほど増量している。


 いや。巻き添えじゃない。


「ロナ殿。いい朝だ」


「おはようございます。本日は、同行をお許し下さいますよう」


「・・・・・・」


「どうかしたのか?」


「私共の顔に、何かついておりますでしょうか?」


「騎士団と魔術師団のナンバーツーが揃ってお出かけって、大丈夫なの?」


「ここ最近の問題を解決するには、ロナ殿に協力するのが早道なのでな」


「魔術行使回復の手立てを客観的に評価するためでございます」


「・・・あ、そう」


 いつ結果が出るかわからない野外実験の立会いなんか、それなりに権限もたせた部下で十分だと思うのは、わたしだけなのだろうか。


「あああ。クロウさん! 会いたかったですぅ〜」


 肝心要のバカップルは、相方への挨拶に余念がない。


「・・・なあ。クロウとクゥ、だっけ? 目が死んでないか?」


 なまじ毛艶が良くなった分、目が目を引いたのかもしれない。あれ? 言い回しが可怪しい?


「昨日の騒ぎに付き合わされて疲れたんだよ。多分」


 睡眠時間は少々物足りないが、まだ宵闇残る時刻に起きて、魔獣トリオも叩き起こした。待ち合わせには、余裕を見ておくべきだ。待ち合わせの時刻は決めてなくても、なんとなく、なんとなくだけど、そうした方がいい気がしたので。


 でもって朝食を勧めたのだが、九卯とクロウさんは食べようとはしなかった。だから、牛になるって言ったのに。

 移動中の歩みも遅く、開門に間に合いそうになかったので最後は発破を掛けた。カンタランタも常備しておくべきだったか。でも魔獣にも効いたっけ?

 尤も、五樹はしっかりガッツリ平らげていた。君には準食欲大王の名を授ける。


「クロウさん、無理しないでください」


 きゅぅ〜〜〜


 誰の所為でこんなことになったのか、ちゃんと理解しているのかな。


「で、では。よろしく頼む」


 ウォーゼンさんは、バカップルの桃色空間をを無視することにしたようだ。


「そこに居る今現在全く使えない人。やる気が無いなら残ってれば?」


「行きます行きますすぐに出かけましょう!」


 ロロさんは、調子のいいメヴィザさんを見て頭を抱えていた。






 五樹を先頭にして、即席月面基地とは別の場所に向かった。飛び入り参加の二人は、それぞれ連れてきた馬に乗っている。


「ロナ? 昨日んところじゃないのか?」


「あれ以上穴だらけにしてどうするのさ」


「「「・・・」」」


 三者三様に目を逸らす。本当は一面の泥水溜りになった現場を見せたくないからなんだけど、屁理屈が通じて何より。


「お前達。何をしていたんだ」


 馬の背で、ウォーゼンさんが呆れていた。


「練兵場が使い物にならなくなるよりはマシだよね」


「それは、その通りなのだが」


 まだ唸っている。


「その内に、メヴィザさんが均してくれるって」


「どうして私が!」


「後始末兼リハビリで、一石二鳥だよ?」


 全盛期のメヴィザさんなら、鼻歌交じりでも簡単に終わらせる筈だ。具体的な目標があれば、モチベーションも上がる。


「畏まりました」


「副師団長ぉっ?!」


 メヴィザさんを先んじてロロさんが返事した。これで、後顧の憂いもなくなって・・・。


 さて、どうしたものか。


 機械が壊れたら、部品を交換して修理する。多少ボディがへこんでいても、中身が無事ならなんとかなる。

 だけど、対象がヒトである場合は、話はそう簡単にはいかない。この世界では臓器移植どころか輸血さえも知られていないのだ。そもそも、魔力をコントロールする臓器って、どこ? いや、交換できるかどうかも怪しい。


 わたしがアレコレ魔力を使う時、重要なのは頭と手ということは判っている。効果をあれこれ考え、手の先に発現させる。

 頭の中身を交換するってのは、それは別人になるということだから却下するとして。手だけなら、どうだろう。でもなあ、見た目は正常だし、繋ぎ直して指が動くようになるまでの訓練時間とこのまま魔力を扱えるようになる訓練時間のどちらが短くて済むだろうか。


 ブレス? あれは・・・。あれも魔術の内かもしれないが、人はそんなもんを使わない。だから、今は考慮しない。


 とにかく。


 問題はメヴィザさんだ。


 昨日の実験や聞き取りでは、自前の魔力を扱う感覚がおかしくなった、という印象がある。

 そんなもんのリハビリって、出来るの?


 いやいやいや。欠損ではなく、骨折とか捻挫だと考えてみよう。それならば、骨接ぎやギプスがあれば回復する。

 外部補助、うーむ、添え木とか松葉杖とか? 車椅子も有りだね。


 ・・・ではなくて。


 魔術の発動を補助する道具を、術具という。基本、使用者本人に最適化した物をオーダーメイドで作るというし。


 ドーピング、ではなくサポートグッズてんこ盛りで当座を凌ぐ。どうだろう?


「・・・ロナ殿。ナーナシロナ殿!」


 はっ。


「何か出たの?」


「違う。どこまで移動するのか聞いてなかったので、声を掛けたのだ」


「ごめん。でも、適当でよかったんだよ?」


 爆炎とか衝撃波とかが街壁や隊商に被害を及ぼさなければどこでも構わない。野次馬が巻き添えになっても、わたしには関係ない。


 そう言うと、全員ががっくりと項垂れた。


 ペルラさん達の様子になんとなく足を止めるクロウさんと九卯。その流れで、全員が地面に降りた。


「クロウさん。済みませんが、また地面が見えるように手伝ってもらえますか?」


 バカップル二号は、相方からの久々の「お願い」に張り切った。それはもう無駄に頑張った。

 九卯も負けじと爪を振るう。いやだから、穴を掘るんじゃなくてね。


 だが、いつの間にか役割分担していた。九卯がしぶとい草の根をほじくり出し、その後をクロウさんが丁寧に均していく。一面の草薮があっと言う間に消えて無くなった。なんだかいいコンビ、なのかもしれない。

 新興農地の開拓員に売り込んだら、日給どれくらいで雇ってもらえるだろうか。


「いっそのこと、クロウと九卯を正式な団員に向かえてメヴィザを首にしたほうがいいのかもしれません」


 草一本残さない元荒地を見て、真剣な表情をしたロロさんが呟いた。ははは。似たようなことを考えていたらしい。


「地面を平らにしただけですよ?」


「訓練場の維持費が減らせます」


 どこまでもシビアなロロさんだった。


「ロロロッカ殿、いくらなんでもそれはやり過ぎではなかろうか」


 怪我人すら雑用係として雇用している騎士団関係者から見れば、無情な処置かも知れない。


「そちらと違って、魔術師団の予算は常に逼迫しております」


 ウォーゼンさんへの当て付けついでに、言外に無駄飯食いは出て行けと主張している。


 そして流れ弾を食らったメヴィザさんが逃げた。経費を何に使ってたんだか。


「クロウさんがロロさんの依頼を聞いてくれるんだったら、それも有りだよね」


 メヴィザさんを養う為に働く健気なサイクロプス。このネタを吟遊詩人に売りつけたら、さて、いくらぐらいになるのか。


 あ。ロロさん思考に染まってしまった。


「ナーナシロナ様。一体どなたのお味方をされるおつもりでしょうか?」


「ボクが面倒見なくて済むのなら、誰でもいい」


 ペルラさんのウル目を一蹴する。


「ロナが冷たい〜」


 ふん。ユードリさんも同罪なんだけどね?




 一通り、昨日の実験を再現、もとい見届人に確認してもらってから、道中考えていた事を提案してみた。


「俺に術具を作れってか?」


「氷漬けになるよりはマシだと思う」


「そりゃそうだけど、作り方なんて知らないぞ?」


「そもそも、そのような機能の魔法陣がありましたかしら」


 そーなんだよねぇ。


「ナーナシロナ様。そもそも、魔法陣の二重起動が出来るものなのですか?」


「本職が試してみればいいじゃん」


「畏まりました」


 ロロさんは、野外用のテーブルの上に山積みした魔導紙から一枚抜き取り、ちまちまと魔法陣を書き始めた。


「魔法陣の相性もあるだろうし、どうなんだろうね」


「ナーナシロナ様がそれを仰いますの?」


 ペルラさんが奥歯に物を挟んだような言い方をする。


「『音入』だっけ? 女騎士さん達が大騒ぎしてたやつだよな」


「え、ええ。ええ、そうです、ソレですわ」


「あれは二重じゃないよ?」


 二重どころか複数の機能を一つの魔法陣に纏めた新開発品だ。結界は、外からの視線を遮り、侵入は防止すれども出ることは拒まない。そして、内部の音や匂いを外に漏らさず、快適な温度湿度を維持し安心安全な環境を提供する。

 寧ろ、現在知られている魔法陣のどれとどれを組み合わせたらあんな効果が発揮できるようになるのか、わたしの方が知りたい。


「流石はロナ殿」


 訳知り顔で頷くウォーゼンさん。だけど、本当に意味が判ってるのかね。


「そうでした! それについてもお聞きしたかったのです」


 ロロさんや。好奇心旺盛なのはいいけど。


「ねえ。優先順位を付けなくてもいいの?」


「 ! 」


 目移りしすぎて、全部モノにならなかったらどうするんだろう。


「俺としては、メヴィザ殿の現場復帰を最優先にお願いしたい」


 ウォーゼンさんの主張は、激しく納得で・・・きないなぁ。立場的にはそう言うしかないのだろうが。


「なあ。ロロロッカ、様?」


「ロロで結構です。ユードリさん、何でしょう」


「俺からも一つ聞いていいか? 二重起動ってどこから出た話だっけ。魔術科の勉強を一切やったことないんで、何がどこでどう繋がってるのかよく判らないんだ」


「「「・・・」」」


 魔術師団関係者の二人は沈黙する。副騎士団長も答えるすべはない。


 そこに、もう一人の関係者の口上が炸裂した。


「普通はですね、既に効果が判明している魔法陣を展開する訳ですが現状の我々では過剰魔力あるいは十分な起動魔力を維持できないと考えられるのですよ。そこでそれを補う為の魔術を追加する、となると別途魔法陣を探し出さなくてはならない上、先程出ました効果の異なる魔法陣をほぼ同時に使わなくてはならない状況を二重起動と仮称したと推測したのですが、副師団長どうでしょう?」


 魔術馬鹿と称されるのも伊達ではないらしい。小耳に挟んだ単語一つ二つでここまで喋れるのは、ある意味感動モノである。


「術具ってのは?」


「特定の魔術を発動しやすくする、または維持しやすくするための道具です。人によって用途も目的も魔法陣も異なりますからね。形状も素材も吟味しなくてはなりません。それでですね、少しでもクロウさんの負担を減らそうと試していたのですがこれがなかなか難しくて」


 わたしが作る術具とは違う。呼び名を変えたほうがいいかもしれない。


「予算の横領の理由ははそれですか」


「横領じゃありません!」


 でも、ロロさんの機嫌は、すこぶる悪い。


「つい先日、術具に国宝級に匹敵する魔包石の購入費が計上されていました。そんなものが術具作成に必要とは、魔術師団に勤めて長い私でも過分にして聞いたことがありません」


「なんですってぇっ?!」


 墓穴を掘ったうっかり八兵衛。女傑二人が般若に変身した。


「あははは、それはですね。土系魔術部門長にはちゃんと報告した、筈なのですが、・・・聞いていませんか?」


 上司への言い訳に愛想笑いと脂汗を追加したメヴィザさん。


「いません」


 ロロさんの返事は無情の一言だった。それに、魔術部門長って何する人なんだろう。少し気になる。


「どんな効果を見込んでいたんですの、あなたは」


「魔包石は魔石の上位互換です。魔力を放出するだけの物をどのように使いこなすのか興味はありますが、緊急の懸案事項ではありません。つまり、現状の予算執行状況において必要不可欠な出費とは認めません」


 先日の北天王さんのところよりも寒い。ものすごく寒い。


 荒地で美女二人に迫られる男一人。事情を知らなければ、嫉妬の視線で刺殺される場面だ。


 だがしかし。


 前後から首を締められているメヴィザさんに状況を楽しむ余裕はない。それどころか、魔術師業に復帰する前に天に還ってしまいそうだ。


「だーからー、お金云々で締め上げるのは後でもいいでしょ? 首を絞めたら魔術が使えるようになるっていうなら止めないけど」


「え? え、ええ。そうでしたわね」


「お見苦しいところをお見せしました」


 一応、一応は謝る女傑達。


「魔術師団も苦労しているんだな」


「それでさぁ。俺はどうすればいいんだ?」


 ウォーゼンさんとユードリさんは見なかったことにするらしい。


「げほっ、誰も、っ心配、ごほっ、して、くれない、なんて」


 バカップル二号は、とうの昔に遥か彼方へ退避していた。


 うん。ビビリのクロウさんに女傑二人との対決は無理だ。

 さあ、どうなる?


「ワタクシの魔術がぁ〜〜〜っ」


「無理無茶無謀をやった挙句の自業自得でしょ?」


「はうあっ!」

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