どたばた
すっかり日が暮れた野営地は、あっちでヒソヒソ、こっちでヒソヒソと、変な雰囲気になっている。
原因の一つは、おっさん達の服が乾ききらなかったこと。
騎士さん達は、騎士の誇りだとかなんだとか屁理屈を捏ねて、マントを貸そうとしなかった。一応は、あなた達の上司でしょうに。彼らの忠誠心に何が起った?
とは言え。流石にすっぽんぽんは気の毒だ。いや、目の毒だ。特に、レンにはガン見させたくない。チラ見も禁止だってば。そんなもんは、マイトさんだけで十分だろう。
かような理由により、女性騎士さん達にも手伝ってもらい、ウサギの皮を繋ぎ合わせた半ズボンを作った。
どんなものでも、ないよりはマシだ。
やたらとくしゃみをしているのは、不慣れな[魔天]行軍の疲れが出たためと思われる。
パンいち姿の所為ではない。ないったらない。
その二。
街道沿いの開けた一画で盛大に火を焚く羽目になり、結果、ハンター一同が落ち着かない。
普通なら、盗賊や狼を呼び寄せてしまう。常識ある隊商は絶対にやらない。
しかし、くたびれ果ててはいても兵士がいる。騎士もいる。飛び込みで加わった護衛班がいる。
何より、不機嫌全開なモリィさんが誰それ構わず威嚇しまくっている。
・・・落ち着かない原因は、モリィさんの所為だ。
とにもかくにも。
こんな武力過剰な集団に近寄る盗賊や野獣がいるなら、それは自殺願望者だ。
五樹達は、頼みもしないうちに周辺の警戒に出ていった。わたしの声も届くかどうか怪しい勢いで離れていった・・・。
彼女のとばっちりから逃げる為だ。そうに違いない。出来る事なら、わたしも離れたい。
だが、わたしがモリィさんの手の届く範囲にいれば、少しはマシ、らしい。鈍感ご隠居さんを除くレンとかマイトさんとかトングリオさんとかが口を揃えてそう言った。ということで、わたしは足止めされた。駄隠居さんは、とことん使えない。いや、わたしの捕獲術だけはピカイチだ。・・・くそう!
夕食は、アンゼリカさんの料理だ。赤蟻容器が大活躍。ただし、振舞われたのはローデン組のみ。おっさん達は[魔天]料理の残り物。文句があるなら、食べなければいい。
「あのさぁ。ロナねーちゃん」
「なに?」
「・・・」
ロトス君は、チラチラとおっさん達の座っている方向に目を向けている。
ちなみに、レンは、女性騎士さん達と共におっさん達から一番遠い所へ隔離した。
おっさん達は、ここへ呼べとかなんとか喚いている。けど、ダグの騎士さん達は、おっさん達から離れたまま、愚痴、もとい命令をさくっと無視している。
美女軍団の目力とモリィさんの剣幕に屈したのだろう。苦渋の選択なのだ。誰だって、命は惜しい。
肝心のおっさん達は、危険不感症に侵されていると思われる。しばしば鼻の下を伸ばしただらしない顔をして、そして立ち上がる。「わざわざ御運びいただき光栄でございます」とかなんとか言わせて、なし崩しに手を出そうという心積もり、なのかもしれない。本当かどうかは知らない。
だがしかし。
彼らを放置し勝手させると、モリィさんが鼻息で焚火諸共吹き飛ばしてしまうのだ。すでに一回やらかしている。しかも、吹っ飛んだおっさん達の愚痴が更に増えた。巻き込まれた隣の騎士さん達も大迷惑。薪を集め直して火をつけるのにも手間がかかる。いい事は一つもない。
一度で懲りたまともな人達は、強面で選抜された有志一同の肉壁を構築した。よって、以降は未遂に終わっている。でもおっさんたちは懲りない。そしてエンドレス。やれやれ。
おっさん達の存在そのものが、諸悪の根源とも言える。言っちゃう。
「その。ですな? 全員、でなくてもよかったのではありませんかな?」
爽快とは言い難い体臭に塗れたおっさんたちを洗う前に、体の一部分を除いてもっさり延びきった毛を処理してあげた。
結果、おっさん達は、むだ毛も眉毛も綺麗さっぱり無くなった顔を焚火にさらしている。
自ら光り輝くモノになれてよかったね。好きなんでしょ? 光り物が。
「仲間はずれはかわいそうじゃん」
しかも。大事な大事な導師様とお揃いにして差し上げたのだ。寧ろ大感激してくれても良いと思う。
「そうじゃなくて!」
「貴族に刃物を向けるなんて」
ボコスさんが、複雑な顔をしている。都市内で理由もなく刃物を振り回せば、相手が貴族でなくても捕縛されるけどさ。
「あれは! 親分の八つ当たりだろ?!」
「そうなんだ。ボコスさんも、あの人達に混ざりたいと」
「いやハイ俺が悪かったです済みませんでしたぁ」
剃刀代わりのナイフをちらつかせたとたんに、土下座ポーズするボコスさん。
「絶対に怪我させない自信もあったし」
「やはり、それは」
「使ったのは「不殺のナイフ」だもん。そうだ。聖者様の遺品を間近で見られたって、褒めてくれるかな」
「「「いやいやいや!」」」
どれだけ強く押し当てようとも、薄皮一枚切れないナイフ。無精髭を剃るのもお手軽簡単。剃刀を作ったら、身だしなみに気を使う男性に売れまくるに違いない。あ。貴族女性も欲しがるかな?
何をどうやったらこんな摩訶不思議製品になるんだ。便利だけど。便利なんだけど! と、自分が作った物なのに突っ込みを入れてしまう。
とにもかくにも。迅速且つ丁寧に剃り上げた頭は、夜目にも眩しいツルツルっぷり。[南天]の鳥頭ども相手に腕を磨いた甲斐があった。
騎士さん達が主達から顔を背けているのは、思わず吹き出すのを防ぐ為。かもしれない。
「毛ってね。臭いが落ち難いんだよ。水洗いだけじゃモリィさんが辛そうでさ」
「ダーリン! だから好きよ」
スパーン!
突き出してきたドでかい頭をハリセンで退ける。わたしに頬ずりしようとしたのかもしれないが、抵抗しなければプチっと潰されてしまう。
「人型になったら?」
「やぁよ! あんな人の傍に長居したくないもの」
「それなら、とっとと帰れ」
「つれないんだから、もう♪」
本人は照れているつもりなのだろうが、その巨体ではモジモジ、ではなくてゴリゴリとしか形容のしようがない。
しっぽがのたうつたびにあちらこちらで「ひっ」とか「ひょえぇ」とか妙な掛け声が湧くのは、もしかしてモリィさんを煽っているのかな?
「うおほん。さて。明日からはどうしますかな」
「どうもこうも。ボクは散歩に出ただけだし。駄隠居さん達の好きにすればいい」
何故わたしに訊く。
全員、[魔天]から引き剥がした。戦力になるかどうかはともかく、人数が増えた。一致団結すれば野獣も盗賊も余裕で蹴散らせる。すでに、わたしが同行しなければならない理由はない。これっぽっちもない。
正直言って、これ以上何もしたくない。面倒くさい。ローデンに戻れば、またヘルメット作りの日々が待ち構えているはずだ。わたしも泥掘りの方がいいよぅ。
「わしはロナ殿の連れですからな」
「認めない。ボクは、認めてない」
金魚の糞なんか、ここに一切合切捨ててやる。
「つれないですなぁ。ハッハッハ」
「あのー。少々よろしいか?」
ダグの騎士さん二人が、恐る恐る近寄ってきた。あらゆる面で頼りにならない上役に期待するだけ無駄だ、ということをようやく理解したらしい。取り纏め役が決まったようだ。
できるだけ行儀よくして分け前、もとい食料その他のサービスを効率よく受けるためにも、窓口ははっきりさせたほうがいい。いや、して欲しい。
一方、合流したローデンの兵士さん達は、ユードリさん達から[魔天]での騒動の顛末を聞いたらしく、ダグの一行に対して敵意を隠そうともしない。かっこで括られた騎士さん達も以下同文。
「何の用なの?!」
「「ひいっ!」」
騒動の元の一つが、わたしと騎士さん達の間に巨大な頭を突っ込んできた。
オスの猪よりも大きいゴツゴツな頭に堅牢そうなウロコがみっしり張り付いている。おまけにギラギラ光る目玉も付いている。時折口元に光る白い牙もなかなかにラブリー。加えて、鼻息まで荒いドラゴンのドアップを間近にすれば、大の大人が悲鳴を上げるのも無理はない。
しかし。
スパパーン!
「モリィさん。邪魔」
「ええええええぇ?! ダーリン、ソレはないわ!」
「モリィさんはこれから先ずーっとご飯なし」
「オホホホホ。ごめん遊ばせ」
素早く引き下がった。その言葉遣いはどこで覚えたのだろう。
「話が全然進まない」
「「・・・・・・」」
おや?
「気絶したようですな」
騎士さん達だけでなく、ロトス君やボコスさんもひっくり返っていた。
静かになった。
めでたしめでたし。
では、終わらない。
「それでさ。自称導師様(笑)の正体って、何なの?」
鷹揚と剛胆と大雑把が混在一体化したご隠居さんがあれ程警戒する相手となれば、単なる好奇心、ではなくてわたしも十分用心しておくべきだろう。
「・・・ローデンでは、王族と騎士団長、魔術師団長のみが知る極秘事項なのですがな」
「この場での話は、聞かなかった事にしといてあげる」
そもそも、平兵士さん達の前で叫んだ後なんだし、漏れる所からは漏れると思う。
「ロナ殿は、竜族が里に隠遁する切っ掛けをご存知ですな。しかし、実は一人の呪術師が発端なのです」
呪術師、とは、周囲の人達を集団催眠っぽい状態にしてしまう、英雄症候群みたいな体質持ちを指すらしい。
・・・デモ隊の扇動者や新興宗教の教祖様とどこが違うのか?
いつの間にか影響を受けた人達が、「彼」のささやかな「夢」に協力的になる。にもかかわらず、本人は自分が影響を与えているとはこれっぽっちも考えていない。自分の理想に共感してくれたから協力してくれたぐらいは思うらしいが、無自覚故に自分の意志で「止める」事が出来ない。そもそも、花粉症や食物アレルギーと同じく、本人にもコントロールできないのだとか。
もう一点特徴があり、呪術師に接触している時間が長いほど、それも一対一より周囲に人が多ければ多いほど影響力は強くなる。
・・・だから、どこがどう違うのかがわからない。
過去の事例では、向こう三軒両隣が朝昼晩年中無休で特定の料理を食したり、老若男女構わずファンシーかぶれになったり、「俺様が一番」的肉体言語優先地域になったり。
当初、その奇妙な状態を引き起こす原因として、伝染病が疑われた。
だが、普通の伝染病ではない証拠に、呪術師がいなくなれば時間は掛かるが元の気性に戻る。なお、影響を受けていた人たちにも、その自覚はない。影響を受けていた間の言動が普通でなかった事も理解していない。
また、[魔天]専門のハンターや魔術師など、全く影響を受けない人もいる。
・・・カルト宗教がでっち上げたローカル神のご利益、とも違うらしい。
とある呪術師の協力を得て、長年研究した結果、彼らは、体内の魔力波長がかなり「変」であることがわかった。何がどう作用しているのか具体的な所はさておき、彼女の傍にいると変な波長に同調していく。そうなると、彼女の言動に逆らう気が無くなる。怖い事に、接触時間が長くなるほど、喜んで付き従うようになる。と言う事も判った。
・・・ゲームで例えれば、魅了の状態異常に掛けられた、とでも言うのだろうか?
ちなみに、その協力者は、「親兄弟やご近所様が、やたらとお菓子をくれるようになった。それは嬉しいが、くれた人の前で食べないと、さらに大量に貰う羽目になる。貰い続けて、服代が間に合わない!」という、切実な悩みを解決したくて、治療院に泣きついたのだそうだ。
ちなみに、家族は彼女の菓子代を捻出する為に通常の食費まで減らし、がりがりにやせ細ってしまっていた。しかも、「本当は食べたい。目一杯食べたいけど!」と影で泣いていたそうだ。
・・・・・・そうか。そんなに甘い物が好きだったのか。
なお、後日談も、きっちり伝わっている。
彼女の体質解明に協力していたた治療師や魔術師は、今まで着ていた服が着られなくなったとか。研究終了後、治療院でダイエット薬の開発に取り組んだものの、ろくな結果が出なかったとか。純血の竜人でさえもが、太り過ぎて飛べなくなったとか。
・・・・・・だから、どれだけ食いしん坊だったの?!
体質改善、と言っていいものかどうか判らないが、被験者の体内魔力を体調維持できる限界まで減らす事で一応の解決を見たとか。しかし、効果のある薬を選別する為に各種とっかえひっかえ服用させられているうちに味覚障害を起こしてしまったとか。
知人らの善意の押しつけは治まったものの、張本人は食べ物を美味しいと感じられなくなった反動で自棄食いに走ってしまい、服代の問題は死ぬまで解決しなかったとか・・・。
その辺りの話を記憶しているご隠居さんも大概だと思う。
とまあ、ほとんどは笑い話で収まる程度だった。着られる服が手に入れられなくなった点は、わたしには少しも笑えなかったけど。
笑い話で済まなくなったのが、竜の里引きこもりのきっかけになった事件だ。
とある時代、子供達が立て続けに行方不明になった。
平民のみならず貴族の子供も少なからず誘拐されており、しかも特定の国に限られてもいなかった。そして、幾人かは、酷たらしい遺体で発見された。
身代金狙いの誘拐事件、で済んでいれば良かったのだが、調査の結果、人身売買を行う闇商人が竜人目当てで攫っていたことが判明した。
発端は、とある国の王族が自分一人の騎竜、それもワイバーンではなく竜を欲したことに始まる。運悪く、彼は「呪術師」体質を発現させた直後だった。それも、今までになく影響力が強かった。
周囲は、それと知らずに「竜を手に入れたい」衝動に巻き込まれる。王族の近くに侍るのは、王族有力貴族高官達。国の中枢に関わる人達が騒ぎだせば、彼らにおもねりたい貴族達も動き出す。本来なら諌めるべき人さえもが、彼の体質に巻き込まれる有様だ。
その国に出入りしていた商人達から中途半端な情報を得た他国の貴族達は、呪術師の影響は受けていないにもかかわらず、「王族を差し置いて竜を手に入れれば、いずれは王家に成り代わる事も出来る」という都合のいい妄想に取り憑かれ、事態は更にエスカレートした。
流言飛語も半端なく発生し、中には「竜の血肉で不老不死になれる」などと言うものも混ざっていたりする。
何かおかしいと、真っ当な他国の王族貴族がそれぞれに調査を始め、漸く根本原因となった呪術師を突き止め情報交換した結果、協力して社会的且つ物理的実力を行使した。
そして、総ての決着がつくまでの間に、多数の竜の子供達が犠牲となっていた。
彼らは誘拐時に激しく抵抗して負傷し、攫われた先でも調教という名の虐待を受け、それらの傷が元で死んでしまった。卵からふ化したばかりの子供ならばいいなりにできると考えた者も居たが、理屈は不明ながら盗難先では一つとして孵らなかったという。
なお、純血の竜人以外の被害者達は本命のカモフラージュ、あるいは正真正銘の身代金目的だったそうだ。
あまりにも無惨な結末を嘆いた竜達は国に見切りをつけ、人を排した里へ隠遁してしまった。その結果、貴重な戦力を失った各国は、頻繁に起る魔獣の氾濫に手を焼く事になり、その混乱の中、それまで辛うじて維持していた旧大陸伝来の文化や技術の大半を失う事になった。
それ以来、彼らは呪いを掛ける者「呪術師」と呼ばれるようになり、ローデンの稀人同様に、忌むべき存在と見なされるようになった。
多数の人々の精神的変調が、特定の人物の体質なのか人徳による影響なのか判断する方法は、竜の嗅覚のみだと伝わっている。
件の実験に協力していた竜人云く、「臭いではないけど、ムカムカするような嫌な感じがしてイライラする」のだそうだ。
なお、呪術師体質の魔力を見分けた当時の治療師は、魔力波長の異常を「言葉に表すのは難しい」と匙を投げ、弟子や同僚へ伝授することができなかった。
識別するための魔道具や検査薬の開発も、ことごとく失敗している。
いい加減な診断を下すことはできない。「疑わしい」というだけでは、隔離も捕縛もできない。そうでなくても、呪術師と同じ国の出身者は、事件後、非常に辛い目に遭っている。
不確実な情報が広まれば、疑心暗鬼に囚われた一般人によって無実の人々が嬲り殺しにされるかもしれない。流言飛語とはそういうものだ。そして、根拠のない暴力を黙認すれば、それは国の秩序の崩壊に繋がる。
故に、「呪術師」の存在とその能力は各国王家の秘匿事項とされた。
それで、モリィさんの「嫌な臭い」宣言に、ご隠居さんが過剰反応した訳だ。
なにせ臭いを我慢してしまえば、ドラゴンも呪術師の「欲求」に引き摺られてしまう。最後まで、実験に付き合ったというし。そのドラゴンは、そこまで暇だったのだろうか。
わたし自身は、どうなのだろう。部外者にしては接触回数が多い方だし、すでに影響を受けている、のかな?
変な、というよりは、年配男性特有のかれ・・・げふん、着の身着のまま野外を歩き回った結果の臭いだと思った。おっさん達と大差ない臭気だったし、丸洗いして丸刈りにしたらほぼすっきりしたし。
イライラではなくて、うんざり感満載だし。まあ、これもイライラする原因の一つなんだけど。
自称導師様(笑)他ご一行様は、「聖者様の福音」とか言っていた。意訳すれば、「賢者の分け前を寄越せ」だろう。
裸の王様達は、導師様の影響百パーセントとは思えない何かもありそうだが。
そもそも、遺産云々に関しては、分け前どころか各国間でとっとと分配しやがれと声を大にして言いたいくらいだし。
おっさんの前では言わないけど。
よし。わたしは、呪術師の影響は受けていない。だろう。たぶん。
とまあ、それは置いといて。
不本意ながら、モリィさん嗅覚とご隠居さんの無駄知識により体質判別がついた。だが、精神的影響を及ぼす原因が魔力波動の他に存在している可能性は否定できないと、わたしは思っている。
選挙運動さながらの連呼はそれなりに効果がありそう。自称導師様(笑)をこのまま放置すれば、またぞろ意味不明な発言を繰り返す。強制的な意識不明から解放されてから、それはもうしつこくしつこくしつこく・・・。
ローデンの兵士さん達も短い間ながら接触している。多少の影響を受けているだろう。周囲にいる人数が増えるほど影響が増幅するなんて、ほんとうに厄介な体質だ。
何より、増援部隊、もとい押し掛け追っかけ部隊にはレンがいる。あれが自称導師様(笑)と一緒になって「聖者様〜」なんて言い始めた日には、所構わずブレスを吐き散らかしたくなる事間違いなし!
と言う訳で、レンは巧い口実を付けて速攻追い払いたいが、・・・即座にどうにか出来る気がしない。
こうなったら、張本人をなんとかするべきだろう。
考えはある。
能力の根幹であろう妙な魔力波長、というのを止めればいい。ならば、アレが効く筈。過去の実験でも使われたのではなかろうか。
とどのつまり、死ななければ無問題。
ご無沙汰しております。書き物初心者にも関わらず、どスランプに陥っていました。ぼちぼちで投稿を再会します。どうか、気長にお待ちください。




