微睡(まどろ)む獣
「ロナさんは、相変わらず、容赦がありませんね」
次々に沈黙する人達を見て、スーさんは頭を抱えている。
「そう言えば、ウォーゼンさんとメヴィザさんは? グリフォンのことを知ってるってことは、二人が漏らしたんだよね」
ばれるとは思ってたけどさ。ウォーゼンさんに、それを隠して辻褄の合う説明が出来るとは思っていなかったけどさ。
「今はまだお会いする勇気がないとか。ではなくてですね」
ステラさん。そんな正直に言わなくても。
「ロナ殿が同行していた隊商に聞き取り調査を行うので、こちらは欠席させて欲しいと言われて、わたしに押し付けたんです。
そ、そうそう! ウォーゼンは、ロナさんからお預かりしているものがありましたよね。あれやこれやは直接受け取られる時に。是非!」
ミゼルさんは、人身御供、だったのか。まあ、でも、今は工房関係者の一員だし、前言は取り消さないからね。
「なんで、聞き取りなんかする必要があるのさ」
「・・・あのね? ななちゃんが、なにか珍しすぎるものを見せたりあげたりしたら、その人、後で面倒に巻き込まれたりしないか、心配しているから、なのよ」
ペルラさんの介護をしながら、アンゼリカさんが言い訳その二を追加する。
「んーっと。オボロ達のお土産に、グロエオモナを狩って。馬車に乗せてくれたお礼に、肉を少しお裾分けした。それと、あんまり大きな角じゃなかったから、玩具にして、それを見せたくらい、かな?」
[南天]でしか採取できない希少な素材、ではない。肉の一般的な評価を聞きたかった、というのもある。騒動にはなるまい。
「・・・微妙、ですね」
顎をさすりながら、呟くステラさん。よだれをぬぐっていた、のではない。見てない。ないったらない。
「さっきの魔透石、と比べるからじゃないかしら。そう、グロエオモナなのね」
アンゼリカさんの目も、お肉になっている。おや?
「グロボアばっかりじゃ、代わり映えしないと思ったんだ」
「それ、グロボアは、そもそも対象として間違っていませんか?」
スーさんは、辛うじて自制心を発揮しているらしい。でも、やたらとつばを飲み込んでいる。
「時期が悪かったのか。急いでもいたし。大きいのが見つからなかったんだよ。ほら」
ばさっと、革を取り出す。
「これはまた、見事な」
「小さい、ですか? これで」
「うん、たぶん一年児」
「・・・ロナさん。この革、綺麗すぎませんか?」
ローデンの王様は、革の目利きも出来るらしい。
「ウォーゼンさんにも見てもらおうよ」
「「「え?」」」
そーっと扉に近付き、えいやと開けば。
「うおっ!」
突き飛ばされたウォーゼンさんが、廊下の端に転がっていった。
「盗み聴きみたいな事しなくてもいいじゃん。ささ、じっくりたっぷり見ていけばいいよ」
「あ、いや、俺はこれから」
「何言ってるのさ。詳しく聞きたいんでしょ? ほらほら、遠慮しないで」
「遠慮とかそう言うのではなくて! ロナ殿?! いや、自分で歩ける。歩けるのだが!」
外に控えていた侍従さん達は、襟首掴まれて会議室に連れ込まれるウォーゼンさんを、唖然とした顔で見送っていた。
説明する前に、ペルラさんや宰相さんも強引に目を覚まさせた。同じ部屋に居るのに、仲間はずれは良くない。
それから、狩りの方法を身振り手振り臨場感たっぷりに説明してあげた。
ただ、聞かせているうちに、聴衆の顔が先ほどとはまた違う引きつり方をしていったのが気になる。
「こんな感じで。どう? 参考になった?」
「あ、ああ。十分だ。よく判った。教えてくれて助かった」
「皆様。休憩にいたしませんか?」
唐突にペルラさんが宣言する。そうだね、しゃべり続けて喉が乾いた。
「そうですね。そうしましょう」
「では、俺はこれで!」
ウォーゼンさんは、両手で尻を隠した格好で王様に一礼した。そして、王宮内だというのに、足音も荒く廊下を駆け去っていった。
「お手洗いに行きたかったのかな?」
「・・・違うと思います」
そうかな。
グロエオモナって、王宮でも珍しい食材なのかな。
何代目かの国王の披露宴の目玉料理に使われたとか、とある貴族達の自慢話の中で一番うらやましがられたのがグロエオモナの干し肉を貰ったことだったとか。
香茶を頂きながら、そんな話をしている最中だったけれど。
「それでさ、ハナ達が、死んだんだって?」
むやみと引き延ばしても、いいことはない。
そもそも、彼らが今まで生きていたことだけでも予想外に嬉しいことだった。最後に、顔を合わせられるとも思っていなかった。
スーさん達に感謝することはあっても、非難したりはしないのに。
「「「・・・・・・」」」
ん? 何か変だ。
悲しい、というよりは、困惑している。気がする。
「苦しんだとか、心ない貴族に闇討ちされたとか。じゃなさそうだね。ん〜、堂々と出国した。だったら、死んだとは断言しないし」
「わたしたちにも、よくわからないんです」
ステラさんが、綺麗な綺麗な顔をミョウチクリンに顰めている。
「ほら。ななちゃんが出かける前の日、一緒に過ごしたでしょう? それから、ずーっと眠っているのよ。なのだけど、ペルラさんにも判らない結界が出来ちゃったみたいで、誰も近寄れないの」
「だったら。寝てるって言うだけでよかったんじゃないの?」
「それだけ、とも言えなくて・・・」
ステラさんが、言葉を重ねる。
「きっと、ななちゃんと会えば、目が覚めると思うのよ」
「あれ? もしかして、ヴァンさんが来てない理由って」
「金虎様が亡くなられて落ち込んでいる、という名目で、引っ付いていらっしゃいます」
「ものすごく強引な理屈付けだねぇ」
俺様ギルド顧問がペットロス症候群で意気消沈。・・・ありかも。
「ペルラ様にも解析不能な結界だそうです。各方面への影響を考慮して、余人の目には触れさせない方が良いと判断しました」
「学園の研究者には見せなかったの?」
「研究馬鹿には目の毒です」
ペルラさんが、ずばっと切り捨てる。そう言う貴方も、同類ですよね。めぢからが、だだ漏れしてますってば。
「申し訳ありませんが、午後は執務が立て込んでおりまして」
「せめて、お食事だけでもご一緒したかったのですが」
漸くツートップが腰を上げた。
「いやいやいや。国王様と一緒に食事なんて、恐れ多いってば」
「「「「「何を今更!」」」」」
そこで、口を揃えなくてもいいじゃん。
ミゼルさんも忙しいらしく、退席するそうだ。
「書類仕事、頑張ってね」
「・・・いえ。午後は工房でライバ殿と魔道具作りです」
「グッジョブ!」
わたしは応援するぞ。
「誰の所為ですか誰のーっ!」
ちょうど扉が開いたばかりだった。ミゼルさんの絶叫は、廊下中に響き渡ってしまったらしい。警備の兵士さん達や侍従さん達が、わらわらと集まってきた。
あわてて弁明する騎士団長。プリプリしながら解散する兵士さん達。
やっぱり、ここの王宮は、どこか変。
それから、少々遅めの昼食をもらった。レンの結婚話を持ち出したら、めっちゃ盛り上がった。
「もう気付いちゃったのね」
「流石、ナーナシロナ様です」
どこが流石なんだ。バレバレでしょうが、あの二人は。
「結婚祝いは、何がいいかな?」
「ナーナシロナ、さんが、一日付き合うだけでも飛び上がって喜びますよ」
「それは勘弁して」
「お料理を振る舞ってあげたらどうかしら」
「それも考えたけど、ますます強請られそうな気がする」
「レオーネ様なら、あり得ますね」
「否定、出来ません」
元お守り係と実母から、肯定、いただきました。食いしん坊は、昔のままなのね。
「夫婦お揃いの剣とかはどうだろう」
「ナーナシロナさん、は、武器も作られるのですか?」
「弓とかナイフとかいろいろ見せてるのに」
「あ」
ステラさんは、剣以外は武器とは見なさないのだろうか。
「それよかさ。さっきからボクの名前を呼ぶ時に、ためらいがちというか口ごもってるけど、ボク、なにかした?」
「いえ。そうではなくてですね? こう、親しみを込めて〜、みたいな・・・」
「そう言えば。妃殿下はナーナシロナ様を敬称でお呼びしておりましたわね」
「だってだって。レオーネばかり気安く呼ぶなんて、負けてるみたいで」
恥じらう王妃(たぶん五十前後)、娘に対抗心を燃やすの図。なんだかなぁ。
「親しくも何も。王妃様が風来坊相手に様付けで呼び掛ける方がおかしいんだってば」
「では! わたしもロナさんと呼んでも構いませんか?!」
わたしの意見とステラさんの希望が、どこでどうやって繋がるのか、三十字以内で述べよ。
「もっと変」
「わたしと普通に話が出来る人は少ないんですよ? 畏まるとか、おもねってくるとか、慇懃無礼とか・・・。ロナさんは、貴重な存在なんです」
王妃様稼業も楽じゃない、ってか? でも、それがお仕事。飯の種。
「ボクのは、ただの傍若無人。普通なら、無礼な、とか言って牢屋行きでしょ?」
「どこが無礼なのでしょう?」
王妃がそれでいいのか?!
「多少やり過ぎ感はありますが! ナーナシロナ様の行為には必ずそれなりの理由がありますわ」
ペルラさんは、パンを小さく小さく千切っている。食べ辛いのに。
「ななちゃんの、当然の権利でしょう?」
「ないないない」
「ご自分でおっしゃらないでくださいませ」
「鞭で打ったし」
「わたしは当たってませんから」
物騒な話なのに、嬉しそうなステラさん。
給仕のメイドさん達は目を白黒させている。お澄まし顔の王妃様モードしか見たことがないのだろう。
やれやれ。どうせ、たまにしか会わないんだし。
「・・・好きにすれば? ただし、お付きの人が居ないところでね」
「嫌です。わたしが王妃です!」
「こんなところで職権乱用反対!」
ハナ達は、「森の子馬亭」の厩舎にいるそうだ。周囲に気付かれないように連れ出すことができなかった、とも言う。
王宮の箱馬車で向かうことになった。アンゼリカさん、は判るが、何故ステラさんまで付いてくる?
「フェルも心配しているんです。わたしから少しでも早く報告してあげたくて」
またも職権乱用。だけど、アンゼリカさんが手紙をしたためて報告するよりは、情報漏れの危険性が減る。とも言われた。
一体、どういう状態なのか。
「あの方達は、珍しい魔獣ということもありますが、賢者の従魔、として知られています。心ない者達にとっては垂涎の的となっていました。人とは違って毛皮や角を残している筈だと、それはもうしつこくてしつこくて」
ん? 人とは違う?
この世界に、墓は存在しない。
王宮と街壁の間に、「環守の間」と呼ばれる旧大陸由来の巨大な魔道具がある。これこそが国の依り代であり、全ての人の墓標でもある。国王の血脈など、オマケみたいなものだ。王族は、由緒正しき墓守家系って認識でいいのかな。
それはともかく。
この装置は、「死者の全て」を「天の巡りに還す」のだという。
もし、不慮の死によって遺体が届かなくても、身分証を捧げることによって同義と見なされる。
「環守の間」で葬られずにのたれ死ぬことは、不幸であるばかりか世界の巡りを妨げる不浄だと、信じられている。
仏教よりも遥かに強い輪廻観だと思う。
ちなみに、[魔天]そのものが「環守の間」と同等の扱い。というよりは、「環守の間」は[魔天]を模したもの、なのだそうだ。だから、魔獣に襲われる覚悟で[魔天]に遺体を運ぶ信心深い人も居なくはないとか。
世界が変われば世界観も変わる。か。
そんなこんなで、この世界で信じられている神様は最上位でなく、天環世界の下。ちょっとご利益があるかも、ぐらいの扱い。開拓村オンリーのローカル神もいるそうだ。歴史上の偉業を成し遂げた人が、いつの間にか拝まれていたりもする。
・・・ちょっと、寒気が。が、ががが。
それはさておき。
「環守の間」では、利用しきれなかった魔獣素材(失敗作を含む)の処理も行う。
[魔天]に生まれたものも等しく世界の巡りの中にあるのだから、出来るかぎり環に還さなければならない。だそうだ。
今では廃棄物処理の意味合いが大きいらしいが。とにかく、悪臭や害虫の発生源になる産廃処理用の埋め立て地、というものは存在しない。「環守の間」は、骨のひとかけらも残らない。たとえ魔獣のものでも例外はない。
火葬場も真っ青な高性能焼却炉があるとは、流石、異世界。
・・・でもさ、これって『昇華』といっしょじゃん。
「ご遺体を「環守の間」に運ぶ最中に狙う、との情報もありまして。皆様が居られた厩舎を氷室にして安置した、という設定でお守りしています」
「森の子馬亭」に近付くほど、巡回の兵士さんの人数が増えている。表口の食堂前はともかく、裏口には直立不動の兵士さんが二人。
「ここまで大げさにしなくても」
「それだけ、皆様が注目の的だった証拠ですよ。よくも、悪くも」
「アンゼリカさん。営業妨害じゃなかった?」
「ふふっ。うるさくすると罰が当たるわよって、迷惑なお客様を追い出す口実にさせてもらったから、お互い様ね」
・・・お互い様、といっていいのだろうか。
「妃殿下。今日もお参りでしょうか?」
厩舎の前で、見るからに真面目一徹な兵士さんの一人が、律儀に声を掛けて来た。
「ええ。ロナさんをお連れしたの」
「よろしいのですか?」
決められた人以外は入れてはいけない、と厳命されているのだろう。
「あら。ななちゃんのお料理は、オボロさんやムラクモさんが大好きだったのよ。勿論、ハナさん達もね」
「「了解です」」
料理で納得される好関係。・・・いいんだけどね。王妃様じゃなくて、アンゼリカさんの言い分の方が強いってのも、どうなんだろう。
「では。お邪魔します」
厩舎の扉が閉じられると、魔道具の灯が残った。
「・・・。おう。随分と遅かったじゃねえか」
「ごめん。ものすごく手間取った」
灯に照らされたヴァンさんは、無精髭をしごいている。あまりやつれた感じではない。よかった。それほど、無理はしていないようだ。
「出かけてった先の騒動は終わったのか?」
「うん。今度泣きついてきたら、全身の毛と羽を毟り取るって言ってきた」
「見たいような、見たくないような」
「ヴァンさんで予行演習してもいい?」
「やめんか!」
ノリは相変わらず。
「ふざけている場合ではないと思います」
「そうよ。だけど、どうしたらいいのかしら」
みんな、あの日のままの姿で眠っている。
「おーい。ただいまだよ〜」
・・・返事がない。
ふて寝、でもなさそうだ。本気で寝こけている。
「寝かせておく?」
「いつまでも俺がひっついて居られると思うか? それに、「森の子馬亭」の守りをこれ以上強化する訳にもいかねえ」
「寧ろ怪しまれます」
「それもそうか」
やっぱり、ここから連れ出した方がいいようだ。
問題は、結界だ。叩き起こしたくても、これが邪魔をする。
「わたし達は、どうやっても通れなかったの。壊すことも出来なくて」
「魔術で壊すなら「森の子馬亭」の周囲も全壊する、それでも壊せないかも、と、ペルラさんが」
「おめえなら、なんとかできるんじゃねえか?」
「ボク、魔術は使えない」
「何を今更」
いやだって。出力の絞り込みが出来ない。故に、どう頑張ってもこの地区は崩壊する。間違いなく廃墟と化する。
術具を使えば何とかなるかもしれないけど、って、術式は何を使えばいいんだ?
とりあえず、結界面に触れて、分解できるかどうか見てみよう。
・・・あーれーーーーーーーっ?!
「おい! なにやってる?!」
「ロナさん!!」
三人が、慌てて結界面に張り付いた。
「痛たたたたたた」
わたしは、手をつこうとした体勢で、そのままスルッと中に入ってしまっていた。受け身が取れずに変な打ち方しちゃった。
「ななちゃん。大丈夫なの?」
「うん。転んだだけ。どうなったんだろ」
「俺が訊きたい」
でも、通り抜けたときの感触で判った。術具で張った『重防陣』と同じだ。
わたしの魔力波長と同調している。だから、通れた。でも、何故?
五頭は、まだ目を覚まさな、・・・。
「ロナ。ロナ! おい! どうしたらいいんだ?!」
「ぺ、ペルラさんを呼んできましょうか?」
「ななちゃん! ななちゃん! ななちゃん!!」
あ〜。頭がくらくらする。寝不足。酷い二日酔い。貧血?
「この野郎! 返事ぐらいしやがれってんだ!」
怒鳴り声が、ガンガン響く。
「痛い。声を小さくしてぇ」
「気が付きやがった!」
「だから、声を、小さく」
「だったらとっとと結界外しあがっ」
ヴァンさんのうめき声の直前、がすって音がした。ピンポイントを打ち抜いたような、容赦ない一撃だったような。
「ロナさん。わたしが判りますか?」
「ステラさん。エルバステラさん。シンシャの元お姫様で、泣き虫で、無鉄砲で」
「いいいいいいいです。大丈夫みたいですね。気分は、って、痛いって言ってましたよね。何か薬はお持ちですか?」
優しく、優しく問いかけるステラさん。
「ものすっごく、目が回ってる。でも、暫く寝てれば治る、と思う。・・・あれ? 何があったんだっけ」
「周りをよく見てみろよ」
仰向けのまま、そろりと視線を巡らせる。
「・・・えーと。どういう、ことかな?」
ちっこい馬と、つばさを持つ虎と、六つ目の狼。
見たことのない魔獣が、わたしを見下ろしていた。
ふぐるー ふなう〜
見た目は虎なのに、ゴロゴロと喉を鳴らしてすり寄ってくる。
子馬は、わたしの髪の毛をもしゃり始めた。草じゃないぞ。
そして、でっかい舌でわたしの顔を舐めまくる狼。六つ目の狼って、存在してたっけ?
「ええと。ヴァンさんに、質問」
「なんだよ」
「外から見てて、何が、どうなったか、教えて、くれる?」
声を出すのも一苦労。めまいだけじゃない。ものすっごく、怠い。
「あいつらがぶわって毛を逆立てたかと思ったら、なんだろうな、空気に溶けた? ように見えて、すぐに見えるようになったら、そいつらが居た。で、おめえは、そいつらに埋もれて、足先しか見えなくて。ぴくりとも動かねえから」
すすり泣いているのは、アンゼリカさんらしい。
「おい。おまえら、何もんだ?」
虎が、中指たててヴァンさんを非難した! なにそのジェスチャーは。無駄に器用な・・・。
「・・・オボロ?」
なあう〜〜〜〜ん
潰れる、潰れるってば。
「ってことは、あとは、馬の旦那に、犬っコロ、・・・だとしたら、なんで一匹なんだ?」
「流石は賢者様の従魔です。凄いです。うわぁ」
ステラさん、あなた、女子高生ですか。
大・変・身! とうっ




