表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
刻印術師の異世界生活  作者: 氷山 玲士
第三章:嫁の実家へ、挨拶回りの旅に出ます。アミスター王国編
44/99

044・次回への対策会議

 ―ルディア視点―


 とてもいい気分だわ。やっと大和と一つになることができたんだから。初めてで十回以上も達しちゃうとは思わなかったけど、それは私が、大和にベタ惚れな証拠だと思う。私の中で、六回も果ててくれたんだから、本当に満たされた気分だわ。

 その大和は、私の隣で目を開けて、おはようと言ってくれた。なんかすっごく幸せ。プリムもベッタリとひっついてるけど、まだぐっすりと寝てるわ。一番激しかったんだから仕方ないけど、とても幸せそうな顔してるわね。ミーナと姉さんも幸せそうな顔してるけど、この二人は途中で気を失っちゃったから、私達とは少し離れた所で寝てるけど。

 さて、お風呂に行こうかな。私の体は、汗とかナニとかで、けっこう汚れている。別に汚いとは思わないけど、このまま服を着るのは、さすがに抵抗があるわよ。それに王都へ向かってる途中だし、ここで爛れた性活をするわけにもいかないしね。

 だけど今日は、このままアルカでもう一泊かしらね。なにせもう、お昼を過ぎてるんだから。それに初めてを捧げたおかげなのか、まだ何かが入ってるような感じがして、ちょっと辛いのよね。できれば今日は、大人しく過ごしたいわ。

 私はボックスから大きめの布を取り出すと、体に巻き付け、そのまま寝室を出て露天風呂に向かうことにした。


 ―ミーナ視点―


 昨夜は凄かったです。大和さん、私達四人を相手にしたのに、一向に衰えを見せませんでしたから。むしろ私の方が、先にダウンしてしまいました。実際、私が一番最初に気を失ってしまったようですが、おそらく行為は朝まで続いていたんじゃないかと思います。その証拠、になるかはわかりませんが、私とリディアさんは、大和さんから離れた所で、何故か抱き合うような形で寝ていたんです。ルディアさんの姿が見えませんけど、大和さんが言うにはお風呂に行かれたそうです。

 それにしても昨夜の大和さん、とっても素敵でした。普段は優しいのに、あんなに荒々しい姿を見せてくれて、私達全員を満足させてくれたんですから。夕食やお香のおかげもあるんでしょうけど、最後まで私達全員の相手をしきってくれて、しっかりと満足させてくれたんですから、いい男っていうのは大和さんのためにある言葉なんじゃないでしょうか。

 私も初めてだったのに、ものすごく乱れてしまいました。何回達したかは覚えてませんが、大和さんは三回も、私の中で果ててくれました。これが女としての幸せなんだと、心の底から実感できました。大和さんと婚約できて、本当に嬉しく思います。

 さて、お風呂に行きましょう。本当は大和さんと一緒に行きたいのですが、まだプリムさんとリディアさんが寝ていますから、そういうわけにはいきません。

 さすがに裸で館を歩くつもりはないので、私は私室に寄り、大きな布に体を包んで、着替えをボックスに入れてから、露天風呂に向かうことにしました。


 ―リディア視点―


 不覚でした。いえ、大和さんと結ばれたことは、素直に嬉しいです。ですがまさか、途中で気を失ってしまうなんて!

 そのせいで、大和さんの隣で寝ることができませんでした。起きたらルディアとミーナさんの姿がありませんでしたが、ミーナさんは一番最初に気を失いましたから、大和さんの隣で寝ていたのはプリムさんと妹のルディアに違いありません。プリムさんは、とても幸せそうな顔で大和さんと寝ています。なんて羨ましい!いえ、これは私が悪いんですから、プリムさんを恨むのはお門違いです。それにお香と夕食のせいなのか、とても感じやすくなっていましたから、何度達してしまったのかわかりませんでした。初めてだというのに、娼婦もかくやといった感じで乱れてしまいましたから。

 ですが後悔なんて、あるはずがありません。私は身も心も、大和さんに捧げたつもりです。むしろ私だけでは、大和さんの欲望を受け止めきれませんでした。四回も私の中で果ててくれたというのに、その程度では全然足りなかったんです。ですから妹だけではなく、プリムさんやミーナさんがいてくださって、本当に良かったと思います。

 あ、プリムさんが身じろぎをしてますね。顔を大和さんの胸にうずくめるなんて、なんて羨ましいことを!大和さんもまんざらではなさそうですけど、まだプリムさんは起きてくる気配がありません。急ぎの旅でもありませんし、もう一泊してもいいんじゃないかと思いますから、ここは寝かせておいてあげるのが優しさでしょう。

 この場にいないルディアとミーナさんは、おそらくお風呂に入っているはずですから、私も汗とかナニとかでベタベタしている体を流しに行こうと思います。

 次への思いを馳せながら、私は大和さんとキスを交わしてから寝室を出て、着替えを取りに私室へ行くことにしました。


 ―プリム視点―


「う、うう~ん……」

「起きたか、プリム?」

「え?あ、ああ、大和。おはよ」


 目が覚めると、大和が私の目の前にいた。全裸で。私も裸だから、それはいいわ。何よりやっと、大和と一つになることができたんだから。少し痛かったけど、思ったほどじゃなかった。本当はすごく痛いらしいんだけど、お香と夕食のおかげなのか、痛みを我慢してる間に終わったとか、そんなこともなく、むしろ私も燃え上がって、何度も一緒に果てたわ。

 マズい、思い出したら恥ずかしくなってきたわ。私が最初に婚約したこともあって一番にさせてもらったんだけど、よく考えればみんなにも見られてたのよね?なんか顔が熱くなってきた気がする!


「プリム、その……体は大丈夫か?」

「え?え、ええ、大丈夫よ。まだ入ってる感じはするけど、やっと抱いてもらえたんだから、むしろ嬉しくて仕方がないわね」


 私の体のことを気遣ってくれるなんて、やっぱり大和は優しいわね。初めてなのに何回も重なって、何度達したかなんて覚えてないけど、大和が果てたのは私の中が一番多いのは覚えてる。それはそれで嬉しいんだけど、ミーナは三回、リディアは四回同時に達した時点で気を失っちゃったし、最後まで気を失わなかったルディアも、六回達した時点でギブアップ。ちなみに大和が私の中で果てた回数は十回。私だけ二桁もしちゃったわけだけど、やっぱり魔力のせいかしらね。私もヘトヘトになって、最後の方なんて意識を保つのがやっとだったから、私達四人だけじゃ大和を受けきれない気もするわ。ユーリアナ姫もお仲間に入ることになってるけど、年齢的に無理はさせられないから、あと一人か二人、見つけないといけないかもしれないわ。


「あれ?そういえばみんなは?」


 ここで私は気が付いた。今寝室にいるのは私と大和の二人だけ。ミーナもリディアもルディアもいない。どこに行ったのかしら?


「露天風呂に行ってるよ。汗もかいたし、その……色々体について、汚れちまったしな」

「ああ、なるほどね」


 納得だわ。だけど一つだけ訂正。汗はともかく、大和とかみんなのナニが、汚いわけがないわ。私は気にしないし、多分みんなもそうよ。さすがにそのまま外に行けって言われたら、躊躇するけど……。大和ならいつでもウェルカムだけど、関係ない男が寄ってくるのは願い下げよ。


「それじゃ、私達も行きましょうか」

「だな」


 気分はいいけど、少し気怠い感じがするし、今日はこのまま、アルカで過ごしてもいいかもしれない。マナには会いたいけど、特に急ぐ旅でもないし、フロライトとジェイドに空を飛んでもらえば、そんなに時間もかからないしね。飛竜ワイバーンなら、一日で王都まで行けるから、あの子達もそれぐらいで行けると思うし。

 どうするかも、みんなで相談しなきゃいけないわね。せっかくだし、お風呂に入りながら相談するとしましょうか。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


「やっぱり今日は、このままアルカでのんびり過ごしましょうか」

「「「異議なし」」」


 ミーナ、リディア、ルディアは露天風呂でのんびりと雑談していたみたいだけど、私達の姿を見ると、途端に恥ずかしそうに目を逸らせた。私というか、大和を見ると、だけどね。気持ちはわかるわよ。

 なんとか話を進めたんだけど、やっぱりみんな、昨夜の行為の影響で、まだ大和が体の中に入ってる感じがしてるみたいだから、今日はこのまま、アルカで過ごすことに決まったの。


「それにしても、大和ってすごかったよね」

「本当にね」

「私達、気を失っちゃいましたからね……」

「私も最後、気絶するかと思ったわよ」


 それで今は、みんなで昨夜の行為を思い起こしていたりする。大和は恥ずかしがって上がっちゃったけど、私達にとってはこれが本題でもあるのよね。


「23回。それが私達の中で、大和が果てた回数かぁ。私達が達しちゃったのって、何回だっけ?」

「私は覚えてないわ」

「私もです……」

「私も……」


そうなのよ。23回も果ててくれたのは嬉しいけど、私達はそれ以上に達しちゃってるわけだから、正直体が持たない気がするわ。昨夜は夕食やお香というドーピングのおかげもあったんだろうけど、それを差し引いても、多分無理だと思う。そう考えると、大和って恐ろしいわね。


「実は私も。これってさ、私達だけじゃ、大和を受け止めきれないってことにならない?」


 ルディアも私と同じことを考えてたみたいね。最後まで気を失わなかったとはいえ、最後の方はほとんど見てただけみたいなものだから、最後まで繋がってた私よりも、その思いは強いかもしれないわ。


「私とリディアさんは、気を失ってしまいましたからね……」

「ですけど、ユーリアナ姫様はまだ13歳ですし、大和さんを受け入れられるかどうか……」


 ユーリアナ姫に関しては、確かにその通りなのよね。何年かすれば大丈夫だろうけど、それまで四人で受け止められるかと言われると、正直微妙だし。いっそのこと、奴隷でも買ったほうがいいのかしら?


「奴隷ですか。それもありだと思うんですけど……」

「アミスターの法律では、同意がない限り、相手が奴隷でも犯罪行為になりますからね」

「え?そうなの?」

「ええ。そもそも性奴隷の多くは、非合法奴隷だと言われていますから。そしてアミスターの奴隷制度は、犯罪者奴隷と身請け奴隷だけ。犯罪者奴隷は刑罰ですから、私達と一緒に行動することはできませんし、身請け奴隷は極低賃金の奉公人に近い扱いで、自分を買い戻す金額が貯まれば解放されます。ですから正直、難しいかと」


 そうなのよね。性行為を許容してる身請け奴隷がいないわけじゃないけど、その場合の賃金はけっこう高めに設定されてたはずだから、解放するのも早くなる。いわば自分の体を使って、借金を清算する形になるわけだし、奴隷商が高値をつけてる奴隷だと、自分の価値っていうものを理解してるから、下手をすれば数回で解放ってことにもなりかねない。それじゃお金の無駄遣いにしかならないし、大和だってそんな女は抱きたくないでしょうし、私達も抱かせたくなんてないわ。


「ちなみにプリムさんは、何回されたんですか?」

「私?十回よ。最後の方は気絶するかと思ったけど」

「十回って、そんなにだったんだ……。私は六回だったなぁ」

「私は三回でした……」

「私は四回ですけど、その途中で気を失っちゃいました……」


 やっぱりこれ、レベルが関係してる気がするわね。リディアとルディアは同じレベルだけど、多分水竜と火竜の違いなんじゃないかしら。翼があるルディアの方が、若干だけど魔力が多いみたいだし。


「それはあるかもしれません。普段でも無意識に強化魔法を使うことはありますから」


 とは言っても、簡単にレベルは上がらないのよね。私達はこの一ヶ月でけっこう上がったけど、それだって予定外、予想外、想定外の事態に直面したってこともあるからだし、普通ならレベルを一つ上げるのに、何ヶ月もかかるわけだから、これも現実的とは言い難いわね。


「でも逞しかったのよね」

「そうですよね。女としての幸せを、たくさんいただきましたし」

「私達も初めてでしたから、毎日は無理でも、回数をこなせばきっと!」

「うん、きっと大和を受け止められるよね」


 本当にそう思うわ。しばらくは大変だけど、その分女の幸せを貰えるんだし、私達が早く、大和を受け止められるようになればいいのよ。どこの馬の骨かもわからない女をあてがおうだなんて、なんて失礼なことを考えてたのかしら。これはあれよ、反省よ。海よりも深く反省しないといけないわ。


「あとはシリィさん達に頼んで、男性が喜ぶ奉仕の仕方を教えてもらうのもいいかもしれませんね」


 そういえばコロポックル達は、知識だけはあるのよね。女性の客人まれびとに作られたから男性経験はないって言ってたけど、一度実演してもらうのもいいかもしれないわ。コロポックル達なら、目くじら立てる必要もないしね。後でシリィかレラに聞いてみましょう。

まさかの連続裸のお話となりました。今回はドーピング効果でとんでもないことになってましたが、実際はどうなんでしょうかねぇ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ