体育祭は陽キャが水を得た魚のごとく暴れ出す
僕は障害物競走擦り勢です。
「皆さん、来月は体育祭ですよ!」
日菜がそう宣言する。というか、お前学級員だったんか。
「それはいいんだけど、ちょっといい?」
「何?」
「体育祭ってクラス対抗でしょ?人数的に特別クラスは…」
「「「あっ」」」
風花さんや、それは行ったらダメなやつ。正直僕も思ってはいたけど、触れられないパンドラボックス的な…まあ、僕に関しては勝ち負け(それどころか体育祭に)重きをおいていないので。あまり関係ないというのはあるが。
「そ、それでは!精一杯頑張っていきましょう!」
「テンションでごまかすな」
コヤツ、さては声を張っておけばなんとかなると思ってるな?そんなんじゃ特番
MCはつとまらんぞ?
「九条くん、思考が迷子…」
「いや、ね?」
「さて、これから参加する協議を決めていきます。参加したい種目に自分の票を入れて、人数がオーバーした倍位は要相談ということで」
「九条くんは何出るの?」
「二人三脚か借り物競争」
「…その心は?」
「楽だから」
「まあ思考でバレバレだけど…そんなことだろうと思ったよ」
「風花はどうするんだ?」
「私も…二人三脚にしようかな…」
「そうか」
「…」
「風花ちゃん、九条君はそれじゃあ厳しいよ…」
「そう…頑張る」
なんか僕ディスられてない?気のせいか…
結局僕も風花も二人三脚に出ることになった。順番とかの細かい話はまた後日という感じになったんが…
「リレーのメンバーが決まらない…」
まあ、少し考えてみれば分かるだろう。男女比1対11、リレーメンバーは10人必
用なので、足りなくなるのは必然だろう。
「九条君がやってくれれば、芋づる式にやってくれるんだけどなぁ」
「面倒くさいからって、安易に僕を巻き込むな」
「うぅ…男の子でしょ!」
「男女差別で怒られてしまえ!」
このご時世なので、然るべきところで言ったら炎上間違いないだろう。
「僕は運動できない系男子なんだ。分かるか?」
「じゃあ、フェアな決め方をしよう!」
結局、僕と風花を除く人たちということになった。ちなみに50m走のタイムで決めたんだが…まさか風花より遅いとは思わなかった。
「九条くん、それは流石に…」
「まあ、楽できたと思えば、な?」
「う、うん」
皆さんは陽キャの民ですか?ウェーイお疲れさまです。




