Breaking News
*週刊『Gasoline』紙、7月第2週号*
【レイナーデ、無念の大クラッシュ】
アウト=ファーニュ・サーキットで開催されたティアルタ・クラス2選手権の第4戦は、雨が降り出した直後の22周目にレイナーデ・ウィロー(ヴェント)のクラッシュによって赤旗が振られ、そのままレース終了となった。コントロールライン通過時点で首位に立っていたガッティ・ベルラン(ソルシエ)が勝利を手にした。
スリックタイヤで走行していたレイナーデは22周目のカスカータでコントロールを失い単独クラッシュ。赤旗によってレースは中断となった。メディカルカーのドライバーを務めるクラーク・ヴァングによると、レイナーデはマシンの外で意識を失っており、メディカルセンターでの応急処置を経てすぐに病院に搬送されたという。サーキットはゲリラ豪雨に見舞われており、デブリの回収とバリアの修復作業がスムーズに行えないことやドライバーの視界が悪化して危険であることなどから総合的に判断され、レースは再開されないことが決定した。
表彰式後のインタビューで、ガッティは「こんな形で勝利が決まるとは予想していなかった。何よりもまず、(レイナーデ・)ウィローの容体が心配で仕方ない」と不安をあらわにした。
「ここを走っている限りは、みんなが仲間なんだ。誰かを失うことは想像したくない」
レイナーデの状態について、ヴェントのチーム代表であるゼカリア・ヘインズはコメントを控えている。
*FM Race Info、7/10 AM1:03*
『――そんな話をしている間に、時刻は午前1時を回りました。それでは週末のレースを改めて振り返ってみましょう』
『まずはティアルタのクラス2選手権から。第4戦がアウト=ファーニュで開催されましたが……衝撃の結末でしたね。21周目から急に雨が降り出し、22周目には既に完全なウェット状態。そして起きたのが――――――レイナーデ・ウィローのクラッシュ』
『うーん……彼はルーキーとしてはここまで良い流れを作っていましたよね。有望株のウラク・ダラーレともほぼ対等に戦えています。だからこそ、ここでのミスはかなり痛いと言わざるを得ません』
『あそこでピットに入っておけば、順位はいくら落とそうとも完走はできました。……むしろ、残りの4周で誰かがアクシデントを起こせば、ポジションを上げて逆転するチャンスもあった訳です』
『しかし彼は入りませんでした。確かに1周しか使っていないドライタイヤを捨てるのは惜しいでしょう。ですが、私の分析では、彼は本来は入っていたはずだったのです』
『もっと言えば、去年のレイナーデなら入っていた』
『ジルペインの全国選手権に参戦していた頃に彼が同じ状況に置かれたとしたら、ピットインしていたのではないでしょうか。彼は本来、そういうドライバーです』
『なら、なぜ彼はピットに入らなかったのか』
『――――――どうしても、ウラクより上のポジションでフィニッシュしたかったから。そう思いませんか?』
『意識不明の状態で病院に搬送されたレイナーデは、現在は検査を受けているとの情報です。ひとまず命に別状はないそうですよ』
『詳しい情報が入り次第、またお知らせします。Stay tuned up to FM Race Info』




