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016:四門ダンジョン。其の3

 女性ニクシーのみの村『シーパレス』、近くには男性ニクシーの村の『ポセイドンラナウェイ』がある。

 不幸に続く不幸であったが、結果として思わぬ場所には入れたので幸運とは言い難いが、不幸だけでは済まない結果でもあり、一行からすればなんといえばよいのか悩む。

 案内してくれた女性ニクシー、村の宿屋を紹介され、一行は休む。


「美味いのう。暖かい酒は良い」

「全くだあ。最高に好いねこれはよう」


 PCプレイヤーの二人は生き生きとした顔で酒を飲んでいた。

 テイム従者のユキカゼ、ピローテスは、特殊なNPCノンプレイヤーのティアが調合したスタミナ回復薬を飲む。

 サモン従者のリャナ、ピュシー、朱雀の二匹はなんだかんだ言って疲れてこともあり休みながら周囲を確認していた。

 騎獣の陸鳥のビーア、竜騎のドラゴ、ピローテスの竜騎のビーア三号、ティアの騎獣の陸鳥のびーあにごう、サクヤの騎獣の陸鳥のパロは、疲れた体を休ませるために息切れしながらも飲み水を飲み、ホッと一息付けるような環境だ。


「して、どうするかえ」

「そうだなあ。まあ村のあちらこちらを確認にするのもよいな」

「まずは武具、薬品、衣類、小物、鞄、出来る事なら水中用の騎獣等があればよいのう」

「水中で呼吸が出来たらな」

「そうじゃの。水上用でもこう嵐だと辛いしのう」

「じゃあ全員に飲み物を配るぞ」


 香水の紅茶を全員に配る、半日ほど、仄かに花の香りがする飲み物。様々なバフ効果も発揮する、女性には人気のある飲み物だ。


「何かと便利な物を作るのう」

「こいつは偶然できたレシピの奴だけどな」

「さてと、当座は自由行動じゃ」

「異論はなし」


 一時的に自由行動をとり、レドは直ぐに薬品ショップに向かう。


「おや陸の人か、好い匂いだ」

「そいつはありがとう。薬を見せてもらうぜ」

「構わないよ」


 特に珍しい薬品は見つからなかったが、幾つかの素材の方は手に入った。

 この薬品ショップの生産所を借りて生産し、生産された薬品などを、この店に売却してから更に薬品を買い、また調合して売却した。


「腕の良い調合士だね」

「そいつはどうも」

「その香水も調合の品かな?」

「香水の紅茶と言う飲み物の効果だ」

「そうか。レシピと素材を購入したいが」

「レシピはあるが、素材は持ち合わせていない、作った物を試作品として渡すよ」

「そうか。ならレシピとその試作品を購入したい」

「ああ構わないぜ」


 レシピと香水の紅茶を2個ほど渡し、扱い方などを教え、☆×4の為に耐久度は40あり、40回使える物だ。


「代金の方は、まあ素材にしておくよ」

「話が面白い陸の人だね。普通はお金じゃないかい」

「金を貰っても素材を買うし」

「それもそうだね」


 代金の分の素材を購入し、半分は調合してから、店の店員が気に入った薬品の方は売却し、代わりに従者用のフードレシピを購入した。

 今度は衣類店に行き、衣類などのデザインや、気に入った衣装などを購入し、次に鞄の店に行き、こちらでもデザインや気に入った物を購入、次に小物の店に行き、デザインと気に入った物を購入した。

 これらの購入した物は、仲間のPCの女性の三名に提供するものだ。

 可能ならば生産する技術に役立てようとした考えのものだ。

 最後らへんに武具の店に行く。


「なんじゃ」


 鉢合わせしたのはサクヤだ。

 レドが挨拶の様に片手を揚げる、リアルより身長の高い186cmのレド、リアルの事は知らないが、身長は150cmのサクヤは大人と子供の様な差がある。


「相変らずデカいのう」

「よく巨人とか言われるぜ。買い物も殆ど終わったし、って訳で店に入る訳だ」

「騎獣の方はなかったぞえ、探してみたのじゃがな」

「まあそうか。しゃあないな。」

「好い槍が有ればよいのじゃが」

「俺の場合は矢かな。剣の方も有るし、盾の方も有るし」

「銃はどうしたのじゃ」

「弾薬が補給できない為に使えずじまいさ」

「弾の無い銃など単なる置物じゃからのう」


 会話をしてから店に入り、剣や刀や槍や鈍器などがある近接戦コーナー、弓やクロスボウや手裏剣等がある飛び道具コーナー、二つに分かれての装備品の吟味が始まる。


 連射式のクロスボウはなく、クロスボウの初期デザインモデル、重量級のヘビー、中量級のミドル、軽量級のライトの三種類しかない。


 矢の方は、割とマシな品揃え、どこでも手に入りそうな安物の木の矢、割と普及している鉄の矢、どこでも割高な鋼の矢、高価な銀の矢、最高級の金の矢。

 属性付きの矢などはない、しいて言うのなら銀の矢が対アンデット戦に役立つような付加効果が付く。


 そこにサクヤが寄る。


「あの塗料はあるかえ?」

「あるぞ?ただ品質の方は3が最高だ」

「まあ装備できるのは等級3までだしのう。店に売却すれば効果絶大じゃないかえ?」

「うんまあそうなんだがな、効果が高すぎて厄介と言うか」

「武器にそんな都合などありわせん」

「・・・まあな。まあ交渉してみるか」


 店の主に話す、☆×1の品質の物を見せると、店の主人は不愛想な顔で眼力を使い調べ、かなりの薬品であることが確認できると、売却の交渉に入り、金ではなく、物で購入する事となった。

 従者のピローテス、リャナ、ピュシー、特殊NPCのティアも一応呼ばれてみるも、ピローテスの目に敵う物はなく、リャナ、ピュシーには杖装備のために必要はない、ティアも購入を考えるも、スキルLvが低い為にどうしようもなく諦めるしかない。

 ちなみに木の矢は物理攻撃力+1、鉄の矢は+3、鋼の矢は+5、銀の矢は+4、金の矢は+5となる。

 物理攻撃力の他にも、命中精度、重さ等もあり、結果としては軽い木の矢が購入された。

 属性塗料の瓶に、木の矢をつけ、属性矢に作り替えるだけで済むからお手軽だ。

 値段としては木の矢が1G、金の矢が10Gなので、属性矢はその倍ぐらいの20Gと落ち着いた。買取価格は詐欺のようだが薬品が使われているので15Gとなる。


 ☆×1の為に、☆×3(耐久度30/30)から☆×2(耐久度20/20)の物が30個、☆×20の物から☆×1(耐久度10/10)が20個が作れる。

 結果として☆×3から☆×1は600個が作れる。


 ☆×1は耐久度が10なので、10本の矢がつけられる、1本の木の矢が1Gなので属性矢は15Gで売却でき、差額は14Gだ。


 ☆×1の物から10本が作られるので140Gとなり、☆×3の物からの計算をすれば8400Gの差額となる、薬品の値段は素材や相場にもよるが1000G~2000G。

 必要経費を考えれば、凡そ2倍の差額が入る計算となる。

 ボロい商売ではあるのだが、レドには商売意欲と言う物が薄く、面倒だから適当に作って叩き売った。

 店側としても特に問題はない為に、木の矢を大量に提供した。

 耐水性の効果を持ち、水棲系に特攻を持ち、四種類のバトステ効果を持ち、暗黒・神聖属性の効果を持つ強力な薬品が使われた物で、木の矢の性能を考えれば、変貌し過ぎた魔改造だ。

 ちなみに染料や塗料などは基本的にどこでも手に入るが、レドのような生産プレイヤーの中でしかも錬金術師で調合士で、その上に上位クラスでもある生産プレイヤーは恐ろしく少ない。

 平たく言えばこのゲームでも珍しいトップの調合士のレド、この生産品は珍しい事になり、これを真似ようと考えても、最初から育てるしかないので、ほとんどの者が挫折するのも頷ける。根気良く育てたとしても、今度はレシピがいる。このレシピを創り出すためにひたすら素材を調合するために、かかる手間暇から素材費用を考えれば、購入した方が速いと考える者が圧倒的な事なのだ。

 レドは生産品は基本的に割安なので、誰でも手に入るから困ることはないのなら尚更だ。


「次は料理か」

「生産は何かと楽でいいのう」


 ソロプレイヤーで有り、ガチの戦闘系にサクヤにとってみれば、あり得ないほどの話だ。


「しかもテイマー、サモナーでもあるしのう」

「ついでに言えば騎士職、弓使い職、吟遊詩人職もあるぜ」

「ゲームを楽しんでおるのう。バラエティに富み過ぎじゃよ」

「かもな。本職の方は錬金術師だがな」

「従者も優秀じゃし、楽でええのう」

「サクヤも取ればいいじゃないか」

「テイマーは性に合わんし、騎士職は好かんしの、吟遊詩人と言っても音感はないしの、唯一弓使い職のみじゃよ」

「サモナーのジョブは」

「それがあったのう。まあいずれ取ろうぞえ」

「今取ればいいじゃないか、その後に固有スキルチケットを使ってのスキル取得なんかもあれば楽だぞ」

「・・・そうじゃの。まあ久し振りに使うかの」


 ▽ジョブ取得


 プレイヤーネーム:サクヤ


 ジョブ取得:召喚士を取得

 固有スキル:【召喚士の器】→召喚士としての真価を発揮します。


 クラス取得:従者召喚士を取得

 固有スキル:【従者の心得】→従者が従う様になります。


 ジョブ:戦士 召喚士

 クラス:槍使い 従者召喚士


 ▽スキル取得

 杖:杖が使用可能

 槌:槌が使用可能

 盾:盾が使用可能

 布製:布製が使用可能

 革製:革製が使用可能

 アクセサリー:アクセサリーが使用可能

 召喚具:召喚具が使用可能

 従者召喚:従者召喚が使用可能

 戦技召喚:戦技召喚が使用可能

 武具召喚:武具召喚が使用可能

 召喚才能:召喚への才能が生まれます

 従者召喚才能:従者召喚への才能が生まれます

 召喚士の心得:召喚士としてのスキル補正を受けます

 魔力才能:魔力の才能が生まれます

 魔法才能:魔法への才能が生まれます

 使役才能:使役への才能が生まれます

 同時使役才能:同時に使役する才能が生まれます。

 使役:使役が可能になります

 同時使役:同時に使役が可能になります

 召喚具生産:召喚具が生産可能になります

 ▽


「これまた随分とまあ増えたのう。ちと構成するのが難儀じゃな」


 ▽スキル変更

 武器スキル:槍Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ

 防具スキル:布製Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 革製Ⅰ

 装飾スキル:アクセサリーⅠ 召喚具Ⅰ

 魔法スキル:従者召喚Ⅰ.Ⅱ 戦技召喚Ⅰ 武具召喚Ⅰ

 補助スキル:魔法才能Ⅰ 魔力才能Ⅰ 召喚才能Ⅰ 従者召喚才能Ⅰ 召喚士の心得Ⅰ

 生活スキル:使役Ⅰ 同時使役Ⅰ 騎乗Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ

 生産スキル:召喚具生産Ⅰ

 固有スキル:

 種族【変化】:望む姿に成れる(MPが尽きるまで)

 ジョブ【召喚士の器】:喚士としての真価を発揮します。

 クラス【従者の心得】:従者が従う様になります。

 スキルポイント:7


 注意:元々のスキルは槍と布製と従者召喚と騎乗のみ。

 ▽


「どういうプレイスタイルなんだ、そんなにスキルがないのは」

「なるべく取らんでいこうと思ったのじゃ」

「よくまあ、そんな少ないスキルで生きてこられたな」

「プレイヤースキルが高いからのう」

「へいへい」

「本当の事じゃぞ」

「分かっているさ。むしろ俺の様にやたらと取るタイプとは真逆だ。よくやった方じゃないか」

「分かればよいのじゃ」


 普通のプレイヤーは行わない、スキルをなるべく取得しない、取得縛りらしい。


「じゃあまあ買い物の続きだな」

「主も召喚士を取れ」

「おいおい、俺が取ってどうすんだよ」

「妾だけでは納得がいかん」

「へいへい」


 ▽ジョブ・スキル取得

 ジョブ:召喚士追加

 杖:杖が使用可能

 布製:布製が使用可能

 アクセサリー:アクセサリーが使用可能

 召喚具:召喚具が使用可能

 従者召喚:従者召喚が使用可能

 戦技召喚:戦技召喚が使用可能

 武具召喚:武具召喚が使用可能

 召喚才能:召喚への才能が生まれます

 召喚士の心得:召喚士としてのスキル補正を受けます

 従者召喚才能:従者召喚への才能が生まれます

 ジョブ【召喚士の器】:喚士としての真価を発揮します。


 ▽


「クラスも取得せえ」

「なんて横暴な、まあ別にいいけどよ」


 ▽クラス・スキル取得

 クラス:従者召喚士追加

 槌:槌が使用可能

 盾:盾が使用可能

 革製:革製が使用可能

 魔力才能:魔力の才能が生まれます

 魔法才能:魔法への才能が生まれます

 使役才能:使役への才能が生まれます

 同時使役才能:同時に使役する才能が生まれます。

 使役:使役が可能になります

 同時使役:同時に使役が可能になります

 召喚具生産:召喚具が生産可能になります

 クラス【従者の心得】:従者が従う様になります。

 ▽スキル構成変更

 プレイヤーネーム:レド

 スキル構成変更:スキル枠50+5

 武器スキル:暗黒騎士剣Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ クロスボウⅠ

 防具スキル:布製Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 革製Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 

 装飾スキル:アクセサリーⅠ.Ⅱ.Ⅲ ウェアラブルPCⅠ

 魔法スキル:暗黒魔法Ⅰ 神聖魔法Ⅰ 従者召喚Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ、付加Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 付加術Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 弱体化Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 弱体化術Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 

 補助スキル:魔法才能Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 同時使役才能Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 両手利きⅠ 両手持ちⅠ 剛力Ⅰ 眼力Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 発見Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 夜目Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 鷹の目Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ 索敵Ⅰ

 生活スキル:同時使役Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ

 生産スキル:

 種族【闇木香】:範囲内のMP/TP自動回復効果。

 ジョブⅡ【錬金Ⅱ】:錬金Ⅱまでをスキル無しに行う。

 クラスⅡ【調合Ⅱ】:調合Ⅱまでをスキル無しで行う。

 ジョブ【騎乗】:騎獣に騎乗できるようになる。

 ジョブⅡ【指揮】:将軍専用スキル。範囲内の補正+1

 ジョブⅡ【軍学】:将軍専用スキル。軍学Ⅱまでをスキル無しに使える。

 クラス【暗黒剣】:ダメージの10%を吸収

 クラス【神聖剣】:攻撃ヒット時に神聖属性の追加ダメージ

 クラスⅡ【竜騎乗Ⅱ】:総指揮騎士専用スキル。竜騎に搭乗可能になる。

 クラスⅡ【テイム】:テイムスキル無しでも行える。

 ジョブⅡ【呪音楽Ⅱ】:呪音楽Ⅱまでをスキル無しでも行える。

 クラスⅡ【演奏Ⅱ】:演奏Ⅱまでをスキル無しで行える。

 ジョブ【召喚士の器】:喚士としての真価を発揮します。

 クラス【従者の心得】:従者が従う様になります。

 ▽


「なんじゃこの固有スキルは」

「俺はやたらと取得する方なんだよ」

「主はバカか?そんなモノでどうやってプレイヤースキルを高めるのじゃ」

「うっせえ。元々高いんだよ」

「嘘を言う出ない、低い物をスキルで補っているからじゃろ」

「実際高かったろ?」

「うむ。PVP大会での二挺拳銃の腕前は確かに高かったしの、他のスキルにおいてもプレイヤースキルの確かさなら確かに高いの。前衛としても後衛としても優秀な分類じゃし。生産としても随分と優秀じゃ」

「スキルとプレイヤースキルのなせる業なのさ」

「そうじゃのう。まあ数に於いても半端ない物量じゃしの」


 ちらりとトレドの従者を見る。

 万能系のピローテス、小さいが強力なユキカゼ、即死系を操るリャナ、飛んでいるので大地系の攻撃が効かない元素魔法使いのピュシー。

 質においても半端ない強力な従者ばかりを取り揃えているようなものだ。

 加えて強力なサモン型の従者の朱雀もいる。

 一人で5体も操っているのが反則的な使い手でもある。


「何故一人でこんな数を揃えられるのじゃ」

「刀京でのウェアラブルPCレンズ型を持っているからだ。サモン型+6、テイム型+7のな」

「汚い、そんな物が有るのは反則じゃ」

「誰でも持っているぞ?」

「ぬう。初期からテイマーやサモナーなら確かに購入しておいて損はないのう」

「むしろ必至の様な装備だぞ?」

「ぬう。ソロは辛いのう」

「まあメガネ型なら譲っても良いが」

「メガネ?」

「性能に劣るので必要ないが、昔使っていた物だ」

「む」

「テイム型でな。サモン+1、テイム+2の奴だ」

「性能が劣るなんてものじゃないが、幾らじゃ」

「金を貰っても、困るぜ。まあ借りにしておく」

「了解じゃ」


 渡されたテイム型のウェアラフルPCを装備しようとするサクヤ。


「あーアクセサリーの他に、ウェアラブルPCのスキル、可能ならメガネのスキルも、これたけじゃあ使えないのでフレスレット型の入力端末が必要だ。この端末を使う為にはブレスレットがいるぞ」


 渡されたブレスレット型を受け取り、ウェアラブルPC・メガネ・ブレスレッドのスキルも取得した。


 ▽スキル取得

 装飾スキル:ウェアラブルPC、メガネ、ブレスレッド

 ▽

 サクヤ装備変更

【装備】

 近接武器 :属性槍

 遠距離武器:

 予備武器 :

 盾 :

 楽器:

 頭 :

 顔 :ウェアラブルPC(テイム型メガネタイプ)

 首 :

 胴 :

 肩 :

 腕 :入力端末(ブレスレット型入力端末)

 手 :

 指 :

 腰 :ミニスカート スパッツ

 脚 :

 足 :レザーブーツ

 外着:

 内着:胴着

 下着:スポーツタイプの水着

 ▽


「装備が随分と変わったのう」

「じゃあ料理の方だな。飯を食ったレシピを買って、素材を買ってと」


 一行が入ったニクシー村のレストラン、夕時の夕飯時ではあるが、基本的に自炊が当たり前の村なので、客はいない。

 適当にテーブルを囲み、メニューを頼み、シーフードのシチュー、白いパン、というささやかな物だ。


「マスター調味料は」

「あるぞ。じゃあ今日調合した物からすれば」

「主は魔法使いと言う奴かえ」

「お母さんは基本的に調合士が本職だから、当たり前だよサクヤさん」

「そうじゃったのう。ガチの戦闘系にはうらやましい話じゃ」


 渡された調味料により、味わいの方は素晴らしく良くなる。

 従者も安心して食べられるのが喜ばしい、騎獣達もレドの調味料入りは好物なのでよく食べた。新入りの朱雀たちも、匂いが良かったために直ぐについばむ。


「好い物を食べておるのう。贅沢じゃ」

「マスターは基本的にこんな方です」

「まあそんな訳だから、従者も安心して働けるのだけどね」

「こ奴一人おれば大抵の問題が解決しそうじゃの」

「万能ではないが、かといって尖っているわけでもない、戦闘は前衛の盾役、後衛としてのクロスボウ、暗黒・神聖の魔法使い、生産系ならば調合士の役割はこなせるからなマスターは」

「普通は居らんぞそんな万能プレイヤーは」

「ウルカも前衛・後衛・生産の三足の草鞋、ヒリュウ、アリサも同じく前衛・生産の二つに、テイマー・サモナーの二つも兼ねる」

「・・・・ソロプレイヤーには辛い事ばかりじゃ」

「サクヤも生産系を取っているし、サモナーでもあるし、今後ではないか」

「そうじゃの。スキルはしっかりと取るべきじゃと実感したわい」

「まあ大変だとは思うが、ガンバ」

「うむ」


 ◇◆◆◇


 食事を終えてからの一息、村の外の大嵐は既に中頃なのか、荒れに荒れていた。

 結界で守られるこの村は、安全らしい事なのだが、どう考えても出ることは叶わない。


「嵐過ぎるのう、大荒れじゃ」


 サクヤがそんな事をぼやき、近くにいたサモン従者の朱雀の頭を撫でる。


「くえ」


 朱雀が何かを伝えるべく言うが、言葉の通じないサクヤにとってみれば困る。

 近くにいたティアが首をかしげる。


「そうなの朱雀さん」

「?くえ?」

「うん言葉分かるよ」

「きぇくぇきぇ」

「なるほど、それはちょっと困るかも」

「きぇぇ、くぇ」


 朱雀と会話するティア、ソロプレイヤーのサクヤにとってみれば何かと便利な設計となっているこのレドのPTには、ワンマンでもないので色々と言えないが、羨ましい物が大量に有るのが何故か腹は立たない。


「うーん。みんな集まって、すごく重要なことが判明したから」


 ティアに呼ばれて集まった一行。


「こちらの朱雀さんから、貴重な情報が、なんともこの海は呪われていると、この呪われた海の中に、青龍のダンジョンがあるんだって、そこがどこなのかはわからないけど、四門を攻略するなら必至の場所でもあるって」

「つまり何かの。この村に来なければそのダンジョンには」

「入れないって」

「それは弱ったのう」

「ティア、青龍ダンジョンは既に判明しているのではなかったのか」

「それとは違った場所にあるって」

「偽物?マスター」

「恐らく誰もが青龍ダンジョンと思った場所は、別のダンジョンだったわけだ」

「見付からない筈じゃな」

「一旦戻ってから準備を整えよう、このままではどうしても力不足は否めない」

「ウルカ、ヒリュウ、アリサのあの娘たちか、確かに一人一人が強かったの」

「ただあのニクシーさんが言っていたけど、大嵐しか入れないから、機会は当座はないんじゃないかな」

「・・・こいつは困ったぜ」

「くぇぇ・・」

「後名前がないと不便ですって」

「む。名前かえ、ドレじゃな」

「キェ!ドレ!」

「良かったねドレさん」

「名前を貰うか朱雀」

「・・・(こくり)」


 無口な性質の朱雀らしく、特に鳴く事もなく無表情に頷く。


「ルリ、瑠璃の様な宝石のように輝く美しさ」

「・・・(こくり)」


 ▽メンバー加入

 従者ネーム:ルリ

 種族:朱雀

 身長:50cm

 髪色:朱

 瞳色:瑠璃色

 肌色:朱

 武器スキル:

 防具スキル:

 装飾スキル:

 魔法スキル:

 補助スキル:

 生活スキル:

 生産スキル:

 固有スキル

 種族【ファイアーブレス】:炎を吐く

 種族【炎の海】:炎の海を作る

 種族【朱雀の羽】:炎属性の羽を落とす

 ▽


「じゃあひとまず、村から出るしかないな」

「ひとまずは余計じゃがな、しかしこの大嵐の中で歩くのは正気ではないぞえ、そもそも海も使えんし、騎獣を購入してでもよいから、どうにかせんとのぅ」

「その騎獣がない、陸と竜騎はあってもな」

「浮かんでからどうにかするしかないのかえ、浮くのは嬉しいがのぅ。飛べなければ空は移動できん、まあ飛べたとしてもこの大嵐の中じゃ。並の鳥では無理じゃな。こ奴らは小さいしの」

「くぇぇ・・」

「小さくて御免なさいって」

「ええ。むしろ小さいのによくやった方じゃ」


 喜怒哀楽のある方のドレに対し、ルリの方は無表情にくるまっていた。


「かといっても脱出した後に、ここに戻ってきても、今度は水中を移動する騎獣がいる、それも全員分だ」


 レドの人型の従者はピローテス、リャナ、飛べるピュシー、従者ではないがティアの4名、ヒリュウの従者のセリル、アイリス、アリサの従者のフォルスト、フォルゼン、従者ではない方の仲間のウルカ、現時点で仲間のサクヤ。

 獣型の従者のユキカゼ、鳥型の従者のドレ、ルリ。

 PC用が5騎、従者用が7騎、NPC用が1騎、ユキカゼ・ルリ・ドレの三匹用もいる。

 数にして最低でも14騎は居る計算だ。


「・・・困ったのう」

「だからこそひとまず脱出するしかない、正直な話だが、召喚の方は専門じゃない」

「ヒリュウという娘かえ、あのハルバード使いもどうしてもいるしのう。年の功と言ってもスキルを取ったばかりではどうしようもないしのう」

「あのお母さん」

「ん?」

「来てもらえば?」

「・・・・そうするか」


 仲間内で決められた緊急メールを送り、事情も書き込んで送り付けた。

 直ぐに三名がログインしてきた。


『ウルカがログインしました』

『アリサがログインしました』

『ヒリュウがログインしました』

 PTチャット

 レド:

『よう三名、やっとの事のログインか』

 ウルカ:

『緊急との事は分かったが、今イーニャでもすさまじい大嵐だぞ』

 アリサ:

『レド、言うのもなんだけど、うちの子達を危険に合わせたくないわ』

 ヒリュウ:

『僕もちょっと色々と、そこで一泊と言う事で』

 レド:

『冷てぇことを言うなよ。絶好の機会なんだぞ』

 ウルカ:

『冷たい事を言うがな、普通の嵐程度なら喜んでいったかもしれんが、さすがにこれは洒落にならん、今出れば、間違いなく、全員で仲良く水大会だ』

 アリサ:

『そうそう。ちょっとこれは洒落にならないわ。目の前を突風が突き抜けたのよ』

 ヒリュウ:

『ちなみに僕らは宿屋に中、これは正直に言って怖いよ』

 レド:

『ヒリュウの召喚士としての腕前に期待する。クラーケンとかエルダーニクシーとか』

 ヒリュウ:

『無茶を言わないでよ。洒落じゃないよこれは。そりゃあ二人の力があれば、海も超えられるけどさ、怖いなんてものじゃない・・今人が』

 レド:

『・・・今人が?』

 ヒリュウ:

『飛んでいたよ!人が飛ぶの!洒落じゃないよ!』

 アリサ:

『うーん。まあ方法はなくはないけど、レド無しでこんな無茶をするのはちょっと辛いわ。内の大切なポーションじゃない』

 ウルカ:

『全くだ。ポーションもなしには冒険は出来ん』

 レド:

『兎に角来い!来い!四門ダンジョンを攻略しなければ一生この海は呪われたままだぞ?青龍の真のダンジョンに入れる千載一遇の機会だぞ!』

 ヒリュウ:

『嫌だ!死ぬよ!このままだと死ぬよ!間違いなく水没だ!』

 レド:

『ヒリュウ落ち着け。無理を言ってすまん。困ったな』

 ウルカ:

『ひとまずな。そのニクシーの村を探索しなんとかしろ』

 アリサ:

『嵐の方が収まったら行くから』

 ヒリュウ:

『嵐怖いよぅ』

 PTチャット終了

「無理だった」

「主の仲間の絆はそんなモノか?」

「人が」

「人が?」

「ヒリュウの前を飛んでいったそうだ」

「「・・・」」

「本格的に洒落にならない嵐だそうだ。ヒリュウが錯乱状態だったしな」


 羽の無い人が目の前を飛んで行ったら、普通は錯乱してもおかしくない恐怖の光景だ。


「どうにかするしかない」

「どうにかしろと言われてものう。嵐をどうにかするか、それともダンジョンを攻略するか、それらにはどうしても水中用か、最低でも水上用の騎獣がいる、本格的にこれは不味いぞえ、妾の予想が正しければ、今は満潮じゃ、それに嵐が重なれば」

「津波だな。運が良くても高潮だ」

「しかも規格外の大嵐、これに満潮が重なれば死人が出ない方が奇跡の奇跡じゃ」

「つまり俺達は幸運だったわけか」


 誰もが境界線ダンジョンからの逃避行もあり、とても幸運とは思えない不幸の連続の様な連鎖反応に、更に大嵐、満潮と言う素晴らしい協奏曲が奏でられる。幸い女性のみのPTで、ニクシーの女性に見つからなければ全員は仲良く潮の中だ。レドが言う幸運だったと言えば確かに幸運もあったが、レドを除き納得できない物が有った。


「・・・・やっぱり不幸だな」


 これには全員が納得する言葉だった。


 ◇◆◆◇


 何とかすべく、薬品ショップの主に尋ねた。


「・・・・」


 店員さんは正気を疑うような目でレドを見た。


(この大嵐の中、水中呼吸可能な薬品を探していると言われたらまあそうだよな)


「正気か?頭の持病なら」

「いや事情があるのだ」

「あんたが自殺をするのは別にいいが、仲間を巻き込むことはないだろう」


 従者や娘の様なティアを思い出し困ったレド。

 薬品ショップの店員は仕方がないと言って薬品を分けてくれた。


 □□□□□□□□□□

 名称   薬品

 素材   企業秘密

 品質   ☆×1

 耐久度  10/10

 効果

 水中呼吸可能:水中での呼吸が可能になる

 備考

 ニクシーの秘薬、陸の人達に水中での呼吸を可能とした薬品、非常に貴重な物だ。

 □□□□□□□□□□


「何とかなるものじゃな」

「店員さんから色々と聞いたし。どうにか量産して性能の方も上げるさ」


 ニクシー村『シーパレス』の共同生産所で生産し、性能の方も向上させてから、染料化し、顔にマスクの様に使う事になる。

 ニクシーの女性たちの留まる様に言われたが、絶好に機会として一行は向かう。

 と言うより今の今しかない機会の為に、同じ様な状況での作業となるからだ。

 薬品ショップの店員が同行し、その青龍の真のダンジョンまで案内してくれた。


「借りが出来たな」

「別にいいさ。帰り道は覚えたな?」

「ああしっかりとな」

「・・・エルダークラーケン様の呪いが解ければよいな」

「青龍の名前か?」

「正確には違うが、姉妹だ」

「・・・」

「昔な姉妹喧嘩をして、この海に呪いを掛けちまったんだ。それを怒った両親に姿を変えられて、お前らはここで反省しろって封印されちまってな」

「それはまた大きな話だな」

「しかもな・・言っても始まらない事だな」

「始まったらどうするのだ」

「・・・・・・二人のMPが呪いの元なんだ」

「神のMPがのぅ。本格的に不味いぞこれは」

「まあ方法はある。好転する保証は意外に高い」

「薬品かえ?」

「チケットで種族を戻す」

「ちけっと?」

「簡単に言えばスキルなどを得る力のものだ」

「・・・・可能なら、可能かもしれないな」

「まあ薬代金位は働くさ。じゃあな」

「まて、MPは厳しくないか?」

「MPか、まあ半分もないな」

「召喚型の従者のみだ最大MPから一定%を消費する、これを緩和することが可能な物が有る。そのちけっととやらと交換だ」

「別にいいが」

「・・・お前バカじゃないか、そんな貴重な」

「どうでも良い。そもそもチケットは簡単に補充できないが、使えない場面も多い、最初こそは使えても、途中からは邪魔だ」

「悪かった」

「落ち着け、昔を思い出してみるのもよいぞ」


 動揺しているらしい薬品ショップの店員。


「まず名前を思い出せ、次に自分の懐かしい人々の顔を名前と共にゆっくりと思い出せ」


 動揺していた店員の顔が戻る。


「感情を増幅してしまう効果があるらしい、この呪いはな」

「落ち着いたらこれを渡すが、お前さんが種族を戻す為には、従者にするしかないぞ」

「バカな!従者なんてとてもできん」

「なら無理だ。従者にしたのちにチケットで種族を戻し、その後に従者の関係を解除する、これで解決さ」

「頼む結果となったな」

「言っただろ。薬代は働くさ。おっしいくぞう」

「「おお!」」


 □『青龍ダンジョン』


 青龍の真のダンジョンと呼んだレド達が入る水中にあるダンジョン。

 水中での呼吸が可能になる薬の染み込んだマスクを着込む、PCのレド、従者のピローテス、ユキカゼ、リャナ、ピュシー、ルリ、特殊NPCのティア。

 PCのサクヤ、従者のドレ、及び騎獣達。

 弓は使えない為に、クロスボウも使えないので刀剣か槍となり、槍に持ち替えたレド、ピローテス、ティア、元々槍一本のサクヤが前衛を務める。

 後衛を務めるのはリャナ、ピュシー、獣系の従者のユキカゼ、鳥系従者のルリ、ドレは主人の近くを泳ぐ。

 特にノーマルエネミー(モブ)とは遭遇しないが、海の中泳ぐことが可能でも慣れない内は戦闘は避けたいとレドは考えていた。

 とは言え、水泳に熟練するまでの時間はない。

 水泳スキルも取得するも、ランクを上げたとしても大したレベルではないので、それ程の効果はない。

 ひたすら泳ぐこと数分。

 水面が明るくなる。

 太陽の光と思い浮上を開始する一行。

 光の方は当たっていたが、太陽ではなく、月だった。

 しかもこの月は正直見るに堪えない物だ。

 三日月の形をした顔、筋肉質なボディ、海パン一丁の裸。

 幸いなことに、ここは海なので別におかしくはないが、それがより圧壊の様なモノとなるビジュアル的な破壊を見せた。

 ポージングを決めるマッチョ。

 全員が直ぐに逃げ出す。


「なんだあのキモイのは」

「精神的に危険な領域の異生物だ」

「気持ち悪いよう」

「即死系で」

「接近戦は避けて、魔法と射撃で片付けよう、と言うかあれと接近戦はしたくない」


 リアルでは男性のレドの偽らざる本音だ。男性としてはあのような気持ち悪いのはかなり嫌だった。筋肉好きな女性もいるが、幸いな事にここにいる女性は全員共通の意見で滅札することになった。

 スキル構成を変更するなどの準備を整え、接近せずに攻撃。

【氷海の氷獄】【アイスブレス】【豊饒の大地】【ファイアーブレス】

 持続型ダメージの【氷海の氷獄】同じく持続型ダメージの【豊饒の大地】、氷結の吐息の【アイスブレス】、火炎の吐息の【ファイアーブレス】。

 単体系の即死系スペルⅠの『リトルデスサイズ』、単体系の元素系火炎系等のスペルⅠ『ファイアーボール』、単体系の暗黒系スペル3『ダークネス・ブレイズ』、武器召喚スペルⅡ『バズーカ』、サクヤは攻撃せず。

 コンボを食らった三日月マッチョは、HPゲージを失い、拳を振り上げて消える。

 周囲を確認したレドが進むと全員が進む。


「よし行くぞ」


 進みだす。

 モブなどを蹴散らし進み、巨大な門の前に来る。


「一休みするぞ」


 それぞれが思い思いに休む。


「ふむ」

「どうしたマスター」

「隊を分ける必要があるかもしれん」

「何故だ」

「うむ。つまり前衛・中衛・後衛の三段階あるな」

「ああ」

「構成をするとしたらこうなる」


 [前衛]

 槍使いのサモナーのサクヤ。朱雀のドレ、リトルフェンリルのユキカゼ

 [中衛]

 連射式クロスボウを持つレド、暗黒騎乗弓を持つピローテス、朱雀のルリ、ショートボウを持つティア。

 [後衛]

 上位地母神のリャナ、上位妖精のピュシー


「なるほど」

「これを」


 [前衛]

 槍使い&サモナーのサクヤ、朱雀のドレ、暗黒騎士剣を持つレド、リトルフェンリルのユキカゼ、朱雀のルリ。

 [中衛]

 暗黒騎乗弓を持つピローテス、ショートボウを持つティア。

 [後衛]

 上位地母神のリャナ、上位妖精のピュシー。


「これを二つに分けるのなら可能だ」

「確かに」

「しかも姉妹と言って居た」

「二体を考えなければならないな、なるほど」

「だが、どうもおかしい」

「Lvの事だな」

「そうだ全く上がらないのはおかしい」

「今考えても必要もない」

「そうだな。よしヒリュウの飴玉を配るぞ」


 □□□□□□□□□□

 名称   スティック飴(蜜柑味)

 素材   飴・特殊薬品

 品質   ☆×7(クリエイト級)

 耐久度  140/140

 効果

 HPリジェネード:HPが自動回復していくLv7

 MPリジェネード:MPが自動回復していくLv7

 TPリジェネード:TPが自動回復していくLv7

 攻撃力上昇:ATK/MATK上昇Lv7

 防御力上昇:DEF/MDEF上昇Lv7

 敏捷性上昇:AGI上昇Lv7

 照準性上昇:DEX上昇Lv7

 備考

 ステック型の飴のような形状の特殊ポーション。有名な調合士の薬品により圧倒的なバフ効果を生む。

 □□□□□□□□□□


「・・・主らはチートという言葉を知っておるか」

「色々と有るのさ」


 配り終え、全員が銜えたところで、スキル構成などを整えて、突撃する。


『青龍が現れました』

『エルダークラーケンが現れました』


「元の姿に戻りたくはないか?」


 二体が固まる。


「戻りたいたいのなら方法を教える、好きな方を選んでくれ」


 二体の動きは止まったまま。


「種族変更チケットと言うアイテムがある、種族を変更したり戻したりするアイテムだ。だがこのままでは使えない」


 二体は止まったまま


「そこでこのチケットを使う為に、一度だけ従者になり、このチケットを使い元に戻る、その後に従者の契約を解除し、お互いに万々歳だ」


 二体がレドの近くによる。

 目の前で止まった二体。


『青龍が従者契約を求めています』

『エルダークラーケンが従者契約を求めています』


 二人と従者契約を行い、チケットを渡す。

 二体は直ぐに使い、姿が変わる。


『青龍の呪いが解けました』

『エルダークラーケンの呪いが解けました』

『呪いの海の呪いが解けました』

『青龍ダンジョン開放』


 二体がニクシーの姿になる。

 身長が大きく175cmはある、身体つきは凹凸が激しい。


「初めまして陸の方」

「初めまして陸の方」

「じゃあ従者契約を解除するぞ」

「はい」

「はい」


 従者契約を解除した


「身内に会ってやんな、きっと喜ぶぜ」


 二人は頷いてから広場より出る。


「あーちょっと待て、これを舐めるといい」


 飴玉を渡す、二人は見た事がないらしく、レドが口から飴玉を取り出す、納得して受け取って舐める。

 二人の顔が変わり、レドを見ていた。

 二人が去る。


 ◇◆◆◇


 ニクシーの村『シーパレス』に戻った一行。

 世界は様変わりしており、何よりも水没していた都市が浮上し、海のど真ん中に都市が現れていた。

 しかも『イーニャ』より広く、『刀京』張の広さだ。


「あんたら」


『シーパレス』の女性ニクシー達は、全員が性別が変わり、男性となっていた。

 つまり性別が反転する呪いまでかかっていたらしい。

 ニクシーの女性は身長が高く170cm前後が平均、男性は180cmが平均だ。

 アイリスのような小さな背丈の方が珍しいのだ。


「よう冒険者さん」

「あんたは薬屋の」

「ガリバーってんだよろしくな。どれ程久し振りかはわからないが、元に姿に戻れた」

「・・・」

「感謝するぜ」

「ああよかったなガリバー」

「おう。薬が必要なら店に来てくれ」

「いつか買いに行くさ」


 こんな風に挨拶を受けた。

『イーニャ』行きの船に乗り、船旅を楽しむ。


「一時はどうなるかと思ったわい」

「きぇ、くぇ、きぇ」

「すまんのう。妾は言葉を解せない故」

「くぇぇ・・・」

「ティア、済まぬが」

「マスターはよくやった。貴方は立派な主だと、だから元気を出せって」

「ドレ、感謝するぞ」

「きぇぇ」

「しかし疲れたな」

「珍しい」

「ええ。ピローテスがそんな言葉を発するなんて」

「私でも疲れるさ。そもそも普通のダークエルフの女なんだから」

「むしろ鉄の女」

「鉄ですね」

「酷くないか二人とも」


 とピローテスが朗らかに笑う、リャナもピュシーもつられて笑う。

 レドは渡された酒を美味しそうに飲んでいた。

 近くにはユキカゼ、ルリが餌を食べながら船旅を楽しむ。


 □


『イーニャ』の近くの岸に来てから、小舟で上陸し、船はそのまま戻るらしい。

 大嵐が突然消えた事もあり、『イーニャ』は被害は少なくて済んだ。

 レドは危惧していたPT私有地の建物を見に行く、組み立て中だったために全壊していた。

 工事業者と話し合い、追加で払う事で落ち着いた。

『金色の猪亭』に入る。


「おーい帰ったぞ」

「お疲れ」

「お疲れ様」

「家のポーションが帰った来た」

「俺はポーションじゃねえ」

「何が違うのじゃ、いつも調合してばかりではないか」

「あっ。サクヤさんだよ。新しいPTメンバーの」

「そんな所だ。槍の達人だから活躍すぜ」

「暫くは世話になろう。何かと縁もあったしのう」

「だから前衛の女をかき集めるな」

「安心せえ、これでも弓も扱える故」

「ならよいが」


 ▽ジョブ・クラス取得

 サクヤ:弓使い、弓弩士

 固有スキル:【矢作】:矢製造可能

 固有スキル:【射手の目】:有効射程距離が延びる

 ▽


「事情を話すぜ」


 レドが説明すると、三名とも悔しがり、泳いででも行くべきだったと漏らした。

 従者のフォルゼン、フォルスト、セリル、アイリスはなんとも不思議なことを言う。

 海の呪いが解けた。

 次は森の呪いだと。


「当座は休むぜ。ちと疲れた」

「精神が弛んどる!」

「うっせえ嵐で泣き言を言って射ていたヒリュウが言うな」

「あれは演技です」

「嘘をつくな。どうせガタガタと震えていたんだろ。従者に囲まれて」


 従者の二人が目を逸らす。


「なんで分かったの?」

「決まってんだろ。お前の行動は読みやすいからだ」

「・・・もう少し読みにくくしよう」

「意外性を持つんだな。まあバカ話はここまで、当座は海は嫌なので、今度は森にしよう」

「「いやったー」」


 森系従者のセリル、フォルゼン、フォルストが大喜び、ピローテスは疲れすぎてテンションがガタ落ちだった。


「飯にしよう、ヒリュウなんかあるか」

「ごめん、ない、と言うのもログインしたばっかだし、それにたぶん、お家は」

「立て直す事で片付いた」

「・・・・そう」

「大嵐だったそうだしな」

「人だけじゃなく、小さな家がね」

「壊れたのか?」

「木材とかそんな材料ごと吹っ飛んだ」

「・・・どんだけ凄い嵐だったんだよ」


 □


 一度ログアウトしてから、同じ日の3月26日の午後7時30分、『ワンオフ・フリーライフ・オンライン』ワールドでは午前6時だ。

 全員がログインし、サモナー、テイマーは、それぞれの従者と食事、ボッチのウルカはレドのテーブルで食事。


「あれは洒落にならなかったな」

「嵐ねぇ」

「それで女アバター時はクロスボウ使いにするとか聞いたぞ」

「そうなんだよな。何せ前衛が多いだろ」

「うむ。しかし盾使いが減るのはよろしくない」

「そうなんだよなあ。そこが悩み所さ」

「家らのルールもある、そう数は増やせんしな」


 常時のは2名までと決まっているのだ

 この為にリャナ、ピュシー、ルリは召喚が解かれていた。


「そうだな。リャナとピュシーが要れば随分と、まあ」

「私としても二人の力は常に借りたいが、数の点に於いても大ぎるのも一つの欠点になるしな。こればかりはどうしようもない」

「だな」

「そんな事も有るし、森はどうするのだ」

「海のことは言わないのか」

「言わん。と言うより聞けば相当な不幸の連続だったらしいではないか、あのピローテスが疲れたと零す様な事だぞ」

「私はいったい」

「鉄の女、この一言に尽きる」

「ウルカさん、お姉ちゃんも傷つくのよ」

「すまん。ただなんというか、同じ女性としても随分と言うか」

「要すれば強い女、か」

「さすがはリーダー、よくわかっているな」

「しかし、Lvが上がらん」

「運営からの連絡があったがLvの経験値の方にトラブルがあったらしい」

「というと」

「桁がな。4つほど高かったらしい」

「100の経験値で上がるLv1が、100万の経験値で上がる様になっていたのか」

「ああ。運営も気づいてから大騒ぎだったらしいぞ」

「それは上がらない筈だ」

「なにせLv1のモブが精々5、Lv10のモブが100、Lv20のモブが200、Lv30のモブが300、大きいサイズだと500位だ。この大きなサイズのLv30を2000匹を倒さなければ上がらない事を示すからな」

「どんな虐殺スローターだよ」

「運営より謝罪もあったし、直すのは今度の調整期間からしい」

「・・・」

「そんな訳だ」

「それはまた気長な」

「さてと準備のために買い物だな」

「ああ」


 思い出したレドがウルカにニクシー村の衣類や鞄等を渡す。


「・・・なんで贈り物なのだ」

「生産に役立てな。他のヒリュウとアリサにも買ってある」

「それなら安心だ。ネカマに貢がれるのは気分が悪い」


 二人も渡し、ウルカより素直に感謝される。


「おし買い物に行くぞう」

「まあ待て」

「なんだよ」

「まずは依頼をこなし、生産を行ってから、資金を貯めてから行うべきだ」

「計画的だなお前もよ」


『金色の猪亭』より『クック』に行き、依頼を請け負った時に、店員のユリハは泣いて感謝した。と言うのも仕事の依頼が多すぎてどうしようと考えていたらしい。


「ほんじゃあ依頼をこなすか、後内の新入りな」

「よろしくのう」

「また女性で、前衛そうですね」

「次は後衛が欲しいな」

「安心せえ。主は後衛も出来るであろう」

「そういやサクヤも出来るのだったな」

「まあのう。生産初心者の妾には依頼はないがの」

「だな、ほんじゃあ依頼をこなそう」


 依頼をこなす事となった。

 ただ数が半端なく多く、その数を渡されても非常に困る結果となる。


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