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012:刀京。其の5

 PVP大会の簡単な物だ。

 一対一同士の戦いを行う。それも広大な試合会場の幾つものブロックに分かれての予備選だ。それを攻略し本選に出場する。簡単なトーナメント方式だ。

 それ故に予選は完全なランダムで、現在の機械の計算など簡単な物だ。

 一つの予選大会は同時に一斉に行われる。

 ベータテスターを除き『始まりの七日間』のプレイヤー1万名、その後の一週間後の第2弾が1万名の2万名だ。内参加をするのはPT戦が大半の1万名、個人戦に参加するのは5千名、残る5千名は不参加だ。

 5000を÷2、2500を÷2、1250を÷2と割っていき、78名になってからの本選が行われる。実に78/5000という計算だ。

 それだからこそ予選は6回も行われる。

 最低6回潜り抜ければ本選に出ることが可能なのだ。

 レドはこの予選に身軽な格好で出場する。

 星空の記録のオリジナルシリーズのパンツスーツ姿に、ロングコート、狙撃型スナイパー・タイプの指輪を使う。

 使用する武器は二挺拳銃のグロッグ18Cだ。腰には片手用のロングソードに分類される暗黒騎士剣ダークナイト・ソードの〝暗黒剣士ダークネス・フェンサー〟、背中にはバックラーに分類される雷神之小盾トール・バックラーを備える。

 ミドルレンジ用のアサルトライフルのHK416K(銃身10インチモデル)、暗黒騎士槍ダークナイト・スピアの方は現在は装備せず、必要に応じて取り出されるようにアイテムボックス内にある。

 どうしても勝つ必要がある為に、少々汚い手を使う。


『予選一回戦が始まります』


 試合会場に転移テレポートする。

 対戦相手は知らない男性プレイヤーで、抱えるようにバナナ型マガジンを縦に差し込んだ機関銃、特徴的な機関銃はブレン軽機関銃という、英国軍の使っていた旧式の機関銃だ。

 レドは自分の両脇にあるホルスターより、二挺のグロッグ18Cを抜く。

 名前の知らない男性プレイヤーは兎に角デカいレドの驚き、何せ180㎝近い男性プレイヤーより大きい女と思ったらしいが、両脇から二挺の拳銃を抜くときには何故か興奮していた。

 トリガーハッピーだろうが、マシンガンへの愛だろうが、全く関係なしに壊す事になるのだから特に気にならない。


『コインが落ちたら開始です』


 NPCがコインを弾く、放物線を描き、レドと名前の知らない男性プレイヤーのちょうど中間に落ちる。

 レドは横に飛び、グロッグ18Cの二挺をリズミカルに連射し、ステップからステップへと繰り返し、マシンガン男のマシンガンを破壊し、続いてプロテクターなどを破壊し、マシンガン男の頭にヘッドショットを何度も食らわせて倒す。

 基本的に武具や衣類などには耐久度がある、、これがなくなれば壊れることになるのだが、これらを着込むプレイヤーや従者を倒す方法は唯一一つ、玉ねぎの皮を剝ぐ様に武器の攻撃を搔い潜り、防具を破壊した後に本人を倒す術しかない。

 そう言った意味でも銃器などは対人戦においては有効な武器の一つである。

 直ぐに試合が完了し、転送される。

 まず初戦は完了。

 被弾もせずに終えられたことは感謝すべきだろう。

 直ぐには二回戦には移らず、全部が終わってから二回戦へと移る。


『予選二回戦が始まります』


 二回戦の相手は顔の知らない性別不明のプレイヤー、重装甲の様な金属製の全身鎧を身に纏い、右手には重厚感のあるメイス、左手にはカイトシールドを持っての下馬騎士スタイルのプレイヤーだ。


『コインが落ちたら開始です』


 NPCがコインを弾き、初戦と同じようにコインが中間に落ちる。

 歩いて来るプレイヤーに、ひたすら二挺のグロッグ18Cがリズミカルに空の薬莢を宙に舞わせ、被弾するたびに対戦相手のプレイヤーの防具が壊れていく。

 盾を使って体の前に置くも直ぐに壊れる。

 ひたすら射撃し、ヘルムが壊れた瞬間に額を9mmパラベラム弾が撃ち抜く。

 意外なことに女性プレイヤーだった。

 二回戦もまず完了。

 転送され、三回戦を待つ。

 マガジンの方は空の物を捨てずにアイテムボックスに納め、別のマガジンを給弾した。


『予選三回戦が始まります』


 顔の知らないプレイヤーだ。

 騎士槍ランスを持つ槍士ランサーだ。

 コインが弾かれで落ちる時には、既に後方に飛び退いたレドが、飛び退きながらリズミカルに射撃を行い、対戦相手の装備を破壊し倒していた。

 転送され、マガジンをチェンジ、四回戦へと進む。


『予選四回戦が始まります』


 顔の知らないプレイヤーなのは同じだが、何故かうっとりとした顔の女性プレイヤーだ。

 対人戦に歓びを見出すそんな危険な表情には見えないし、殴って喜ぶタイプにも、殴られて喜ぶタイプにも見えない、試合の前に喜ばしい事があったのかもしれないが今は関係ない。持っている武器は何故か鞭だ。

 試合開始とともに前方にと出したレドが同じように射撃し、女性プレイヤーの装備を破壊、後に射撃倒す。

 転送され、五回戦への進む。


『予選五回戦が始まります』


 今度は男性プレイヤー、両手に持つのは火炎放射器だ。M1火炎放射器を持ったプレイヤーは開始と直ぐに火炎放射器を放つ。

 この時には既に後方に飛び退いて、横に飛んだレドの射撃で、対戦相手の火炎放射器は壊れていた。

 火炎放射器男は涙ぐみ棄権した。

 予選最終戦の六回戦は、157名の中からランダムに選ばれてから始まる。

 対戦相手は顔の知らない相手だ。

 レド達の『星空の記録』の廉価版を運良く手にした初心者プレイヤーらしい。

 体格は中肉中背、パンツスーツに上の全身に、プロテクターを取り付けたような恰好なスタイル。持つ武器は珍しい蛇腹剣、剣と鞭が合体したような特殊な剣(もしくは鞭)だ。


『コインが落ちたら開始です』


 コインが投げられ、前回と違い勢いからやや対戦相手よりに落ちる。

 斜めに突撃したレドの二挺のグロッグ18Cが、全自動フルオートの連射により相手の防具を破壊、このまま対戦相手を射殺した。


『予選突破、おめでとうございます』


 ひとまず、一息入れる。

 予選が終わってから、78名が残る。

 中にはもう一つの予選を行った組み合わせもいた。

 双刀使いの侍のユウヤと、双槍士のフォックス(狐人)の女性プレイヤーだ。

 ユウヤに稽古をつけるように教えながら倒した対戦相手は、サクヤというプレイヤーだ。

 双刀は比較的居るのだが、双槍は滅多に居ない為に直ぐに覚えた。


『本戦一回戦を行います』


 対戦相手はレドの知っているプレイヤーのサーフ。

 侍スタイルのプレイヤーで、剣の腕前は立つ。


「語るに及ばず」

「是非もなし」


 刀を抜くサーフ、レドも二挺拳銃を抜く。

 人族ヒュムのサーフが正眼に構え、レドは二挺拳銃の銃口を向ける。

 コインが弾かれ、中央に落ちる。

 寄って斬る為に、サーフが低空を跳躍しながら、ジグザグ走行で詰め寄る。

 レドの射撃がサーフの体を捉え被弾していく。

 武具が壊れる前にサーフの刃がレドを捉える。

 だが。

 防具を破ることはできず代わりに何十発も被弾する。

 防具が破壊されたサーフは最後に直撃を受けて倒された。

 転送された。

 マガジンを変更し、本戦二回戦に備える。


『本戦二回戦が始まります』


 転送された試合会場には、見知ったプレイヤーがいた。南十字星のチャイムだ。


「いっくよ~レド~」

「来い」


 試合開始すると射撃でチャイムのハンマーを破壊した。


「そんなの在り~」


 マガジンを変えての射撃を行いチャイムを撃破した。

 転送され、マガジンを変えてから三回戦に備える。


『本戦三回戦が始まります』


 転送後の試合会場には、見知った顔のバッシュが居た。

 弓使い&双小剣使いのバッシュは、弓に矢を番える。

 試合開始と共に、射撃でバッシュの弓を破壊、リロードしている間にバッシュは双小剣を抜き、近接戦闘を行うべく突撃してきた。

 そこにグロッグ18Cの全自動フルオート射撃が加えられ防具が破壊されて撃破される。

 転送され四回戦に備える。


『本戦四回戦が始まります』


 四回戦の相手はリード、クロスボウを持った女性だ。

 開始と同時に射撃しリードは武具を破壊し、そのままキルする。

 転送され、マガジンチェンジ。

 その後に五回戦。


『本戦準決勝が始まります』


 対戦相手はウルカだ。

 開始とともにウルカは火遁の術を使う。同時に受けた被弾で防具が破壊され、そのままキルされる。

 この後の優勝戦。

 対戦相手はフォックスの双槍士の女性プレイヤーこのサクヤだ。


「見事な射撃の腕前じゃ、名を名乗れ」

「レド、星空の記録のレドだ」

「ソロプレイヤーのサクヤじゃ。暫しの間よろしくのう」


 開始と同時にサクヤは加速し、双槍を振るう。

 その間に射撃で胴着を破壊、その後に射撃で倒す。


『レドが優勝しました。賞品は後ほど送信します』

「注文は受け付けるか。アバターの事で相談があるが」

『可能です』

「じゃあ後程話すよ」

『転送します』


 ◇◆◆◇


 賞品の事で説明し、元々の男性アバターとこの女性アバターの両立の旨を伝えた。

 運営側はあっさりとこれを認め、対応するアイテムを作ることを約束してくれ、この刀京を終えたら提供することを伝えてきた。

 これを従者や仲間に伝えた。

 特殊NPCのティアはよくわかっていないが、ちゃんと伝えられた。

 裏ショップ『スクラップ』に行き、ボスより話を聞く。


「まああの捕虜たちはあちら側の上役だったらしい、今は単なる捕虜だがな」

「なるほど」

「あの工場の使われていた液体の方は今後に期待しよう、まあサンプルがなかったのでどうしようもないが、別の仕事もあるがどうする?」

「ひとまず話を聞こう」

「ああ。まあ簡単な話だが、どうも市長側と組んでいたらしい」

「汚職というべきか?」

「いや妖に人権はない、機甲兵にもな。だからこそいえるのはこれは汚職とは言えないのが辛い所だ」

「世知辛いねえ」

「しかし問題という点にはおいては大きい」

「言えているな」

「そこで暗躍する連中を倒してほしいだが、その前に戦力の強化は必至だ。また小さな依頼も意外とたまっているのでこれを片付けてもらいたい」

「了解だ」

「後、ティアの事だが」

「何か分かったか?」

「上役の捕虜たちも解らないほどの上からの指示があったらしい、汚職ではないが問題としては大きい、この事件に深く関係しているのは疑う余地もない」

「ふむ」

「こちらとしても調べてはいるが、如何せんことが大きすぎてな」

「大き過ぎて、関係先が多すぎる訳か」

「そうなる。時間がいる。その間の戦力強化も考えての事だ。星空の記録、生産者の心得、南十字星のこの3個のPTが深く関わる以上に、何かしらの何かがあると俺は思っている」


 意味深い台詞を吐くボス、3個のPTのリーダーたちは息をのむ。

 他のメンバーも片眉を上げるなどの反応を示した。


「小さな依頼としては簡単な物だ。軽く攻略せよってな」


 渡された依頼の内容の入った書類。これを速読し暗記し、他のメンバーに渡す。


 □『刀京』商業区画


 今は使われなくなった、とあるショッピングモールの廃虚に一行は来ていた。

 エキストラクエストを受けているのでPTは解散できず、また途中からの編入も不可能だ。

『生産者の心得』『南十字星』の二つが第02班として別ルートより攻略を開始する。

『星空の記録』は、真正面から乗り込んで叩く役だ。

 屋内戦の為に長距離射撃可能兵器は使わず、近接または中距離専用の兵器を使う。

 ウルカは忍者刀と手裏剣と近接型ファイター・タイプの指輪、ユウヤは双刀と十文字槍と近接型ファイター・タイプの指輪、ツグミはダネルNTW-20カスタムを背負う為に強襲型アサルト・タイプの指輪を使う。

 PC使いの三名のレドは試合と同じように二挺拳銃と暗黒騎士剣に小盾、アリサは大鎌にベネリM3、ヒリュウはハルバードにベネリM3だ。

 従者のユキカゼは非武装、ピローテスはレドと同じ武装、フォルストは杖とP90、フォルゼンはMGL-140の二挺、セリルは杖とP90、アイリスは槍とMGL―140だ。

 特殊NPCのティアはどうするか悩むが、セリル、フォルストの二人の様に回復魔法スキルでのサポートを任せた。


「おうし。行くぞ」

「「了解!」」


 内部に入るとすでにダンジョン化している屋内だ。


「ウルカ」

「ああ。索敵範囲内にかなりの数がある。集団としては小さな幾つかだが、そんな小集団の個体の数は凡そ4、小集団の数そのものは10だ」

「戦闘能力とかは」

「詳しく分からないな」

「痛し痒しか。よし適当に叩き潰すぞ」


 遭遇したのは槍を持った不死系のアンデット、名前はスケルトンという大した能力のなさそうなモブだ。

 ウルカが眼力で調べ上げてから報告し、特に脅威とは言えないので、適当に倒す。

 二挺拳銃での射撃で頭部を破壊し、タゲを取ってから他の仲間が攻撃しそのまま全滅させた。

 こんな小集団との遭遇戦を繰り返し、特に脅威とは言えない程度の強さしかないが、それでも油断なく進む。

 その後の2層目。

 今度は剣を持ったスケルトンに、槍を構える呪われた鎧のリビングアーマーと遭遇する。

 これもあっさりと片付け、そのまま殲滅を繰り返した。

 3層に入る頃に中ボスらしい。

 四足型と、両手剣とカイトシールドが融合したような武具を持つケンタウルスライノ。


「軽く倒すぞ」


 レドが言うと銃器を持つ者が一斉に射撃を開始する。

 グロッグ18C×4、ベネリM3×2、P90×2、MGL―140×3、ダネルNTW-20カスタム×2の集中砲火を食らいあっさりと撃破される。


「次に行くぞ」


 3層目には幻獣のユニコーン、タイガーマスク、爪の長い女、懐中時計の鳥、マハラジャの様な象等だ。

 ここを突破した4層目。

 意外にも長いダンジョンと言えるような長さを誇るらしい。


「?」


 どうも4層目からは様変わりしたダンジョン内。

 よく手入れのされた草木が生い茂り、花々が咲き誇り、良い香りが鼻につく。


「もし」


 話しかけてきたのは赤色の服を着た黒い肌の女性。人型の妖なのかとは思えないほどの極普通のNPCの様だ。その近くには緑色の服を着た黒い肌の女性の二人だ。


「何か?」

「外からお出でになられましたよね」

「ええ。それが何か?」

「お願いがございます」

「どうか助けてください」

「お母さんこの人達は味方」

「ふむ。皆はこれを受けるべきと思うか」


 誰もが異論はないらしく肯定する様になずく。


「ひとまず話を伺いましょう」

「キクリヒメと申します」

「クシナダヒメと申します」

「じゃあ姫姫コンビのお二人の話を聞く」


 内容としては簡単な物だ。病に伏した仲間を助けてほしいとの事。

 黒い全身タイツを身に纏った女性が近くの個室で寝込んでいた。

 クスリを出すと元気になる。


「この御恩は一生忘れません」

「感謝いたします」

「妾を救ってくれた礼を言おう」

「まあこれも持っておけ、どのみち使い道はないしな」


 要らないポーション類を全部渡した。

 三人は非常に感謝し、幾つかの情報をくれた。

 そんな4層目を終えてからの5層目。

 槍と盾を持った兵士、馬に乗った乙女、緑の全身タイツの女性の三種類が現れる。

 事前の情報通り交渉し、遭遇するたびに貴重なアイテムを戴いた。

 ボス戦となる。

 広大な屋上に、下半身が蛇の矛を持った男、槌を持った仮面の男、ナイトドレスを着込んだ一人の女の三名だ。


「ヒリュウ達が蛇男、アリサ達が仮面男、残りがナイトドレス女だ」


 それぞれが返答する。

 二挺の拳銃を仕舞い、腰から盾を取り出し左手に装着、右手には片手剣を抜く。

 レドの盾アーツが戦の開始を告げるかのように発動し続けた。


「《アンカーシールド》、《アンカーハウル》」


 続いて切り札を使う


「【護りの盾】」


 更にもう一つを使う


「【サンダーストーム】」


 雷神之小盾の力を使い雷撃を落とす。

 蛇男は雷撃を無力化、仮面男は雷撃を吸収し、ナイトドレス女は雷撃を受けてダウンした。

 相手も特大の雷撃を使ってくるが、耐電機能がある防具類の為に無力化した。


「アイリス行くよ」

「了解」


 ヒリュウが突撃し、それに沿うようにアイリスも突撃していく。


「フォルゼン行くわよ」

「・・・(こくり)」


 アリサが突撃していく、これに続くようにフォルゼンも突撃する。


「ピローテスはティアのガード、ツグミは射撃、残りは突撃だ」

「「了解」」


 三名が突撃する。

 ヒリュウが直ぐにアーツを使う。

 《ダイナミック・カタパルト》(ハルバードⅠアーツ・4HIT)

 突進系の振り下ろしの1HIT、突き技系の3HIT。

 《ヴァイオレンス・ランバー》(ハルバードⅡアーツ・3HIT)

 振り回し系の範囲攻撃の3連撃。

 《ジャック・エクスプロード》(ハルバードⅢアーツ・3HIT)

 振り下ろし系の1HIT、そのまま突き技系の1HIT、そのまま薙ぎ系の横薙ぎの1HIT。

 アイリスも同じようにアーツを使う。

 《フェイタル・ストライク》(槍Ⅰアーツ・1HIT)

 この突撃技、

 《リヴァーフェニックス》(槍Ⅱアーツ・1HIT)

 この重い一撃。

 《ヘルカルアーツ》(槍Ⅲアーツ・1HIT)

 範囲系に属する槍の振り回し。

 これらが全てHITしたわけでもないが、蛇男の矛の耐久度を削ることはできた。


 一方アリサは《デス・レギオン》(大鎌Ⅰアーツ・1HIT)

 この突進しながらの一回転の1HIT。

 《デストロイヤー・ダンシング》(大鎌Ⅱアーツ・8HIT)

 この連続技系の大鎌の連続斬り。

 《ヘルレイザー・グリープ》(大鎌Ⅲアーツ・5HIT)

 回転斬り系の連続した4HIT、バックステップし、突進しながら突進し大振りの一撃を食らわせて決めた。

 フォルゼンのアーツを使う。

 《流星打》(拳Ⅰアーツ・1HIT)

 渾身の一撃。

 《鳳凰撃》(拳Ⅱアーツ・16HIT)

 打ち下ろし、直ぐに上げ打ち、これを8回繰り返す。

 《臥竜山》(拳Ⅲアーツ・ⅠHIT)

 渾身の特大の一撃

 《火竜蹴撃》(蹴りⅠアーツ・1HIT)

 渾身の一撃。

 《旋風脚》(蹴りⅡアーツ。8HIT)

 左右からの足技の連打。

 《偃月蹴り》(蹴りⅢアーツ・1HIT)

 渾身の特大ダメージ

 《闘魂撃》(格闘Ⅰアーツ・10HIT)

 蹴り上げ気味の足技を食らわせ、そのまま浮いた所にアッパー気味のパンチを食らわせ、空中に浮かんだ所に対し拳での連打(8連打)。

 《乱殴打》(格闘Ⅱアーツ・20HI)

 ひたすら殴るの超打撃。

 《乱魚》(格闘Ⅲアーツ・30HIT)

 手足の乱打を行う。

 これらすべてを仮面の男は槌のインターセプトで弾いた。


 ダウンしていたナイトドレスの女が起き上がる頃。

 ユウヤのアーツの、《燕返し》(刀Ⅰアーツ・2HIT、双刀の場合は4HIT)

 刀アーツ、双刀でも使用可能。斜め切りと同じ軌道の斜め切り上げの2連撃、双刀の場合は4連撃を食らわせ。

 《鬼龍剣》(刀Ⅱアーツ・8HIT、双刀の場合は16HI)

 これを食らわせる。

 《青龍剣》(刀Ⅲアーツ・1HIT、双刀の場合は2HIT)

 この大ダメージを食らわせる。

 《ダブル&ツインスラッシュ》(双刀Ⅰアーツ・4HIT)

 双刀での4連撃を食らわせ。

 《ソード・ファイナルスラッシュ》(双刀Ⅱアーツ・8HIT)

 双刀での8連撃を食らわせ。

 《インパクトツインスラッシュ》(双刀Ⅲアーツ・16HIT)双刀での16連撃を食らわせる。

 ウルカのアーツ。

 《暗殺月下》(忍者刀Ⅰアーツ・1HIT)

 突進系突き技の特大ダメージ。

 《砂上楼閣》(忍者刀Ⅱアーツ・2HIT)

 突進系の前方2段斬りの超特大ダメージを与える。

 《悪夢散華》(忍者刀Ⅲアーツ・3HIT)

 突き技系の1HIT、切下げ系1HIT、切り上げ系1HITの超特大ダメージ。

 レトの《アクセル・エッジ》(剣Ⅰアーツ・4HIT)

 これを使う。突進系の刺突を繰り出し、これが連続した多段ヒットを起こす、そのままつなげる様な剣Ⅱアーツを発動、前方に向けての扇状の衝撃波の《レイド・インパクト》(剣Ⅱアーツ・1HIT)によりボスが微かにノックバックする。さらに剣Ⅲアーツを使う。《デルタ・スクェア》(剣Ⅲアーツ・12HIT)の連続斬りを行う。

 追加する様な片手剣アーツを使う。

 《レギオン・エッジ》(片手剣Ⅰアーツ・5HIT)

 この回転系の振り回しの5回転を行い。

 《ダンシング・アタック》(片手剣Ⅱアーツ・6HIT)

 この連続した突き技を食らわせ。

 《ホリゾンタル・ストライク》(片手剣Ⅲアーツ・12HIT)

 この突き技の6連撃、前方斬りの5連撃、渾身の一撃の1HITだ。

 更に暗黒騎士剣アーツを使う。

 《ダークナイト・エッジ》(暗黒騎士剣Ⅰアーツ・1HIT)

 回転振り下ろしの1HIT。

 《ダークナイト・アサルト》(暗黒騎士剣Ⅱアーツ・3HIT)

 連続した突き技の3HIT。

 《ダークナイト・リミッド》(暗黒騎士剣Ⅲアーツ・12HIT)

 前方に進みながらの回転斬りを6HIT、突き技系を3HIT、切り下げ、切り上げ、切り下げの3HIT。

 さらに銃を抜いてのアーツを使う

 《ブリットカーニバル》(銃アーツ1・装弾全弾)を撃ち込む。

 ナイトドレス女は全て直撃し、ぶっ飛ぶ。

 愛用の拳銃のグロッグ18Cを仕舞い、暗黒騎士剣に持ち替える。

 ウルカが手裏剣アーツを使う。

 《天地開闢》(手裏剣Ⅰアーツ・1HIT)追撃のように放たれたアーツが特大ダメージを与え、《永劫真理》(手裏剣Ⅱアーツ・2HIT)さらに追撃の2発が食い込み特大ダメージを与え、《森羅万象》(手裏剣Ⅲアーツ・3HIT)最後の締めを飾るアーツにより巨大化した手裏剣が突き刺さり、幾つもの小さな手裏剣になって再び突き刺さる。

 ツグミがアーツを使うブリットカーニバル(銃Ⅰアーツ・装弾全弾)を使い単独で40HITを記録した。

 ナイトドレス女は191HITの直撃を食らい消滅した。


「仮面男の方に行くぞ」

「了解した」

「分かったぜ兄ちゃん」

「ピローテス、ティア、ツグミ、これよりアリサの支援に入る。仮面男に攻撃を行うぞ」


 三者から返答が来る。


「ユキカゼはそのままティアを守れ」

「わん!」


 隣の仮面男に攻撃を集中する。

 アーツのクールタイムが終わらないので、通常攻撃で攻撃する。

 アリサ、フォルゼンの攻撃を捌いていた仮面男は、3名の攻撃を受けて、何度も直撃した。

 アーツのクールタイムが終われば使い、数において勝る物量を活かした押し切る。

 仮面男が倒れると蛇男に移り、集中砲火を食らい合えなく撃破された。

 倒されたボスとその僕たちから淡い光が放たれ、このまま消える様で消えずに集まり一つの形を作る。

 マシンガンと火炎放射器を足したような銃に、シールドとカタールを混ぜたような奇妙な近接武器を持ったかつてのナイトドレス女、今は服が破れ両腕の筋肉が膨張し、腕のみが巨大化した女となった。

 盾アーツを使いヘイトを稼ぎ、残る全員での総攻撃を食らわせた。

 これに耐えきったらしく、ぶっ飛ばされても再び起き上がる。

 そこにレド、ピローテスの暗黒魔法剣のスペルⅠ,Ⅱ,Ⅲ、戦技召喚でのアーツ効果を召喚したセリル、フォルストのスペルアタック、ユキカゼのアイスブレスを受けてさらに万単位のダメージを受ける。

 ちなみにアーツは一つでしかないが、スペルに関しては単体系、範囲系と有り基本的に二つを習得するものだ。この為にスペルは一つのランクに2つは最低ある。

 その分アーツより色々と消費は激しいが、性能に関してはアーツより飛び抜けて高い。

 暗黒魔法剣Ⅰスペル【ダーク・アタック】単体系攻撃スペル)を放ち、黒い闇が影より現れて突き刺す、追加する様に暗黒魔法剣Ⅱスペル【ダーク・ウェーブ】(単体系攻撃スペル)により放たれて黒い波紋が覆う、最後の暗黒魔法剣Ⅲスペル【ダーク・クラッシュ】最後のスペルが放たれ、影より突き出る槍の塊が連続する。

 戦技召喚Ⅰスペル【戦技召喚アーツ・サモン】(単体系)を放ち、光り輝く弾がボスを直撃し吹き飛ばす。戦技召喚Ⅱスペル【戦技召喚アーツ・サモンⅡ】を放ち、虹色の12個の光がボスを追撃する。戦技召喚Ⅲスペル【戦技召喚アーツ・サモンⅢ】を放ち、幾つもの手裏剣がボスを貫く。

 リトルフェンリル固有スキル【アイスブレス】この氷海の吐息より放たれたアイスブレスが何十とHITしボスを凍て付かせ、そのまま氷の中に閉じ込める。


「射撃アーツ準備!」


 全員の射撃武器でのアーツが放たれる。

 直撃を受けまくったボスは光を放ち消える。

 レドが二挺拳銃を空中で一回転させて両脇のホルスターに納める、ウルカが忍者刀を一閃し腰の鞘に納める、アリサが大鎌を一回転させてから肩にかける、ヒリュウは両肩に乗せるようにハルバードを持つ。ユキカゼが勝鬨の様な遠吠えを放つ。

 所謂決めポーズの様なモノだ。

 どこからともなくとある物語の音楽が流れてきそうだ。

 残る面々はそんなメンバーのポーズが恥ずかしいので顔を伏せる。

 ティアはよくわかっていないので、ひとまず空を見上げた。

 夏の空模様は変わる事のない青空と白い入道雲が見える。

 暑くなりそうだとティアは思う。


「帰還するぞ」


 □裏ショップ『スクラップ』


 パンツスーツ姿の面々が裏ショップの中に入る。

『生産者の心得』『南十字星』の二つも帰還しており、丁度補給を行っていたところだ。

 挨拶しボスの前に座る。

 ボスは相変わらず炭酸の抜けた生ぬるいビールを飲み、いかにも美味そうに飲んでから話す。


「あれだけの手練れが、戦って、攻略すらできなかった難易度の高いダンジョンをあっさりと攻略か」

「割と長かったぜ」

「PTか、意外に主流派になるかもしれないな。さて手に入って不要な物は」

「幾つかある」


 USBの二つと、ダイヤモンドだ。

 更に交渉で手に入れた数々のアイテムの数々。


「鑑定には時間がかかる。ざっと30分ぐらいだな」

「なら任せた。それとも別の仕事も片付けてきた方がいいか?」

「そう急ぐな。30分きっちりに終わらせる」

「了解」


 軽くビールを飲みながら待ち、鑑定後のアイテムは素晴らしいの一言に尽きるが、☆×4の為に使えない為に結局売る物が大半だった。

 宝石類などに情報機器などは手に入り、その他の消耗品も手に入った。


「種族ランクUPの物だが、従者用だ」


 ボスより、新しいショップメニューが、追加されたことを知らされた。

 従者の初期種族より1次にランクを上げるものだ。

 ちなみにピローテスは既に2次のダークナイトエルフ、ユキカゼはハイウルフよりリトルフェンリルの1次、アリサの従者このドリアードのフォルスト、エルダーナイトのフォルゼンはまだ初期、ヒリュウの従者このドリアードのセリル、アイリスもニクシーと初期だ。


「私は二次種族なので使えないな」

「わふ」

「ユキカゼはすでに1次だしな」

「わん」


 ユキカゼがティアの太腿の上で鳴く。

 賢い白狼なので、言う言葉の大半を理解しているところが偉いとピローテスは思う。


「じゃあ俺は購入して使うぜ」

「俺も」


 フォルスト、フォルゼンがそう言って購入して使う。

 ▽種族変更、1次ランクUP


 フォルスト:ドリアード→エント

 フォルストは下位のドリアードより、上位のエントになりました。

 固有スキル【世界樹の森】が追加されます。


 フォルゼン:エルダーナイト→エントナイト

 フォルゼンは下位のエルダーナイトより、上位のエントナイトになりました

 固有スキル【世界樹の守護者】が追加されます。

 ▽


「私も購入して使います」

「私もそうしよう」


 ▽種族変更 1次ランクUP


 セリル:ドリアード→エント

 セリルは下位のドリアードより、上位のエントになります

 固有スキル【世界樹の森】が追加されます。


 アイリス:ニクシー→エルダーニクシー

 アイリスは下位のニクシーより、上位のエルダーニクシーになります

 固有スキル【青竜召喚】が追加されます。

 ▽


「・・・召喚」


【従者召喚:リャナ】【従者召喚:ピュシー】の二人を召喚、事情を説明した。

 二人は種族ランクが1次になる事を歓び、喜んで使う。

 ▽従者一覧

 ピュシー:ピクシーよりハイピクシーになりました

 スキルLv1

 従者ネーム:ピュシー

 種族:妖精→上位妖精

 ジョブ:従者

 クラス:妖精魔法使い

 身長:155cm

 瞳色:赤

 髪色:茶色

 肌色:乳白色

 武器スキル:

 防具スキル:布製

 装飾スキル:

 魔法スキル:元素魔法 回復魔法

 補助スキル:魔法才能 魔力才能 瞑想 

 生活スキル:NPC言語 モブ言語 浮遊 飛行

 生産スキル:

 固有スキルを取得しました

 固定スキル:妖精の舞:妖精の鱗粉を作りポーションの材料とする。


 リャナ:地母神より上位地母神になりました

 従者ネーム:リャナ

 種族:地母神→上位地母神

 ジョブ:従者

 クラス:妖術師

 身長:167cm

 瞳色:紅

 髪色:金髪

 肌色:乳白色

 武器スキル: 

 防具スキル:布製

 装飾スキル:

 魔法スキル:元素魔法 暗黒魔法 神聖魔法 状態変化魔法 即死魔法 支援魔法

 補助スキル:魔法才能 魔力才能 魔法使いの心得

 生活スキル:

 生産スキル:

 固有スキルを取得しました

 固定スキル:豊饒の大地:植物の育つ環境を整える。

 ▽

 再び二人を戻す。


「今日の所はもう帰れ」

「おう。お疲れさん」


 ボスに言われてから塒に戻る。


『星空の記録』私有地の借家に集まり、種族ランクがUPしたものは外見的に特に変化はない、ピローテスも変化はなかったが、ユキカゼは全身が白くなっていた事を思い出す。

 自室の近くの実験室で、ハイピクシーとなったピュシーを召喚した。


「はいは~いお元気よろよろ」


 何故かテンションが高い元ピクシーだ。身長は15・5cmから10倍に伸びた155cmという女性にしては小柄な分類に入るも随分な進歩だ。


「ようピュシー。ちょっと頼めるか」

「なんでっしゃろマスター」

「固有スキルの妖精の舞を使ってみてくれ」

「お安い御用です」


 使われた固有スキルにより生み出された妖精の鱗粉をかき集め、水と溶かしてから調べた。

 □□□□□□□□□□

 名称   妖精のポーション

 素材   妖精の鱗粉 水道水

 品質   ☆×2

 耐久度  20/20

 効果

 浮遊:浮かびます

 備考

 妖精の鱗粉を混ぜた水、味の方はそれほど美味しくはない。

 □□□□□□□□□□


「ふむ。次はリャナか」


 リャナを呼び出した


「お呼びですかマスター」

「ちょっと固有スキルを試すぞ。来てくれ」

「心得ました」


 実験室から出るとピローテス、ティア、ユキカゼが暇そうにしていた。


「何をしている3名とも」

「いえ実験の邪魔をしてはあれなのでこちらで待機しております」

「お母さん抱っこ」

「わんー」


 ティアを抱きかかえ、片手で顎を触ったレドが言う。


「次からは中で待て、やることは多いからな」

「はい!」

「やったー!」

「わふ」


 三名とも喜んだ。

 裏庭に行きリャナの力を開放する

 固有スキル【豊饒の大地】固有スキル発動。

 裏庭に大地の力が宿り、急激に植物たちが成長する。

 確かに単一ではそれほどの力はないが、世界樹の木や森と組み合わせれば相応な結果か招けるだろうと判断した。また植物の確保にも十分すぎるほど役立つ。


 ▽スキル取得

 園芸:農園などで植物などを育てる際に役立つスキル

 農業:農作物などを育て、収穫するのに役立つスキル

 取得プレイヤー:レド

 ▽


「色々と試すのも悪くはないな。よし今日の所はまずこのまま園芸コーナーのある店に言って購入してきてから続けよう」


 □


 近くの商店街や、ショッピンクモールなどで購入した、園芸用の装備や、道具や、種や、苗木などを、裏庭に植えの為に色々と工夫しながら行う。


「おうし。これぐらいでいいだろう。全員退避」


 全員が裏庭から出てからリャナが力を開放し、植物などが一斉に成長、色取り取りの花や実などをつける。


「「おおー!」」


 レド、ピローテス、ティア、ピュシーがそれぞれ感嘆の声を上げ、リャナも満足そうに大地の収穫を喜ぶ、ユキカゼが嬉しそうに跳ね回る。


「という訳で収穫を行ってみよう」

「「おお!」」


 次は収穫だ。全員が喜んで収穫し、集まった物を調べて使えなさそうな物は全てヒリュウに送った。


『レド』

「どしたよ」

『なにこれ?』

「裏庭で採れた園芸の収穫品だ」

『園芸?』

「スキルポイントで新しくスキルを取得して作った」

『・・・君はゲームをしに来ているのだよね?』

「園芸も立派な農業ゲームだ」

『その点に置いては話し合う必要がありそうだけど、まあ別にいいけどさ。品種改良なんかもしておいてね』

「了解」

『チャオ、チャオ』


 と通信を切り、今度は収穫物をもって実験室にこもり色々い生産する。

 □□□□□□□□□

 名称   回復薬(HP/MP/TP回復薬)

 素材   水道水 園芸物

 品質   ☆×1

 耐久度  10/10

 効果

 HP/MP/TP回復:三種のゲージの回復Lv1

 備考

 豊饒の大地の力により作られた一級品の実や、花などを磨り潰して作られた、高い効果を持つポーション。味の方は製作者の趣味で果物味。また三種類の効果を持つ物は珍しい。

 □□□□□□□□□□

 名称   染料

 素材   園芸物の花や実や葉っぱ

 品質   ☆×1

 耐久度  10/10

 効果

 ~色:~色に染めます

 備考

 様々な物に使える染料

 □□□□□□□□□□

 名称   はちみつ

 素材   園芸物の花などの蜜

 品質   ☆×1

 耐久度  10/10

 効果

 健康管理:はちみつでの栄養管理法に使用可能、調理にも使用可能。

 備考

 栄養満点のはちみつ、花などの蜜の為に栄養価が非常に高い。医療品としても優秀。

 □□□□□□□□□□

 名称   ドライフルーツ

 素材   園芸物の収穫物

 品質   ☆×1

 耐久度  10/10

 効果

 味わい便り:様々なバフ効果を持つ

 腹持ち一番:食べるとお腹が満杯になり数時間は摂取しなくても大丈夫。

 備考

 豊饒の大地の力により作られた最高級の果実などの実の、ドライフルーツ、非常に贅沢な味わいをした物が多い、栄養価が高く甘く美味しいものが殆ど。

 □□□□□□□□□□

 本気で農家に転職すべきか悩むレドだった。

 実験室の一角に憩いの場の様なモノが作られ、ピローテスが姉代わりにティアの面倒を見ながら、ティアもコツコツとレドの作る生産品の勉強を開始、ユキカゼはのんびりとくつろぎ、リャナ、ピュシーの二人ものんびりとハーブティーなどを楽しむ。

 ▽今までの取得したスキル一覧

 プレイヤーネーム:レド

 全スキル:

 武器スキル:

 短剣 剣、片手剣、騎士剣、暗黒剣、暗黒騎士剣、聖剣 騎乗剣

 槍、騎士槍、暗黒槍、暗黒騎士槍、聖槍 騎乗槍

 弓、暗黒弓、聖弓 騎乗弓

 拳銃、二挺拳銃 サブマシンガン アサルトライフル


 防具スキル:

 布製、革製、金属製、暗黒鎧、聖鎧、竜騎士鎧 

 盾、小盾 騎士盾、暗黒盾、聖盾 竜騎士盾


 装飾スキル:

 暗黒装飾、神聖装飾、アクセサリー メガネ ピアス ネックレス

 ブレスレッド リング ウェアラブルPC マフラー ベルト バックル


 魔法スキル:

 暗黒魔法、神聖魔法、暗黒魔法剣、神聖魔法剣、

 付加、付加術、弱体化、弱体化術 呪音楽


 補助スキル:

 魔法才能、魔法剣才能、

 暗黒騎士の心得、聖騎士の心得。生産者の心得

 呪音楽才能 音楽才能 楽器才能 演奏才能

 捕獲才能、調教才能、使役才能、眼力、両手利き、両手持ち、剛力

 発見、夜目、鷹の目、敏捷、ステップ

 銃技才能、拳銃才能、二挺拳銃才能、銃使いの心得、拳銃使いの心得。

 二挺拳銃の心得、精密射撃、精密銃技、精密拳銃、精密二挺拳銃。

 無音、隠匿、隠密、軽業、身軽、敏捷、索敵、知覚、看破


 生活スキル:

 採取、伐採、採掘、狩猟、釣り、捕獲、調教、使役、同時使役 演奏

 女性の心得 女性の品格 淑女の気品 クール系レディの心得


 生産スキル:

 調合、聖具、暗黒具、調理、分割、錬金、計量 園芸 農業 毒物

 固有スキル

 種族【闇木香】:範囲内のMP/TP自動回復効果。

 ジョブⅡ【錬金Ⅱ】:錬金Ⅱまでをスキル無しに行う。

 クラスⅡ【調合Ⅱ】:調合Ⅱまでをスキル無しで行う。

 ジョブ【騎乗】:騎獣に騎乗できるようになる。

 ジョブⅡ【指揮】:将軍専用スキル。範囲内の味方への補正+1

 ジョブⅡ【軍学】:将軍専用スキル。軍学Ⅱまでをスキル無しに使える。

 クラス【暗黒剣】:ダメージの10%を吸収

 クラス【神聖剣】:攻撃ヒット時に神聖属性の追加ダメージ

 クラスⅡ【竜騎乗Ⅱ】:総指揮騎士専用スキル。竜騎の能力を引き出す事が可能。

 クラスⅡ【テイム】:テイムスキル無しでも行える。

 ジョブⅡ【呪音楽Ⅱ】:呪音楽Ⅱまでをスキル無しでも行える。

 クラスⅡ【演奏Ⅱ】:演奏Ⅱまでをスキル無しで行える。


 ▽

【装備】

 近接武器 :暗黒騎士剣〝暗黒剣士ダークネス・フェンサー

 遠距離武器:グロッグ18C

 予備武器 :暗黒騎士槍 HK416K

 盾  :雷神之小盾

 楽器:アコースティックギター

 頭 :

 顔 :ウェアラブルPC(メガネ型)

 首 :ウルカのマフラー

 胴 :スーツのジャケット

 肩 :

 腕 :ウェアラブルPC(ブレスレッド型入力端末)

 手 :

 指 :アリサのリング

 腰 :ウルカのベルト+アリサのバックル

 脚 :スラックス

 足 :レザーブーツ

 外着:レザー内蔵ロングコート

 内着:ワイシャツ

 下着:スポーツタイプ

 ▽


「うむむ」

「どうされましたマスター」

「ちとな。品種改良を考えるのだが、味か、それとも量か、それか効果か、それとも最終的なスキルなどの加工し易さか、悩み所でな」

「味は良い方が良く、量はそれほど必要ないかと、効果は高い方が望ましいですが、高すぎるのも考え物、加工のし易さは確かに一つの採点となりましょう」

「つまり優先すべきは加工のし易さ、次に味、三番目に効果、最後に量か、よしそれでいこう」


 品種改良は地味な物、基準を満たすものをひたすら選別し、合格の範囲の物を選び、これらを植えて、育てて、収穫してからまた同じように繰り返す、このサイクル形である。


『レド~』

「どしたヒリュウ」

『お裾分けに来たよう』

「おう今開けるぜ」


 直ぐに飛び上がってドアを開ける。

 鍋を持ったヒリュウが居た。


「野菜ハヤシだよ。ライスは切れているけどね」

「大所帯だから助かるぜ。おうし甘くはないがお八つの時間だ」


 ハヤシライスのルーと具材のみだが、基本的に美味しく頂けた。


「園芸って」

「ああ。大量に余っているスキルポイントで手に入れたスキルだ。これを使って種の段階から調合用の植物を作る計画を考えている。またなリャナの固有スキルで植物を直ぐに収穫できる。後ピュシーの鱗粉で青空も飛べるようになる」

「おお!凄いね」

「品種改良もまだ初期の第1世代だが、今後に期待だな」

「楽しみにしているけどお忘れ物がない」

「ご馳走様」

「それもあけど、調味料を忘れているよ」

「ああ。そう言えば忘れていた。今あるものを渡すぞ」


 調味料系の生産物を渡す。


「これで再び美味しいものが作れるよ。うんうん」

「で、ヒリュウは何か取らないのかスキルポイントがかなり余っているだろ?」

「必要ないかなってね。今のスキルでも十分に役に立つし」

「なら園芸を取らないか、後農業とか」

「確かにそれはありかも。レドの調合用の種なんかの基準は」

「第1に加工のし易さ。第2に味、第3に効果、最後に量だ。何せ毎日のように収穫できるのなら量はそれ程いらないし」

「それもそうだね。僕としては何よりも味、次に効果、三番目に加工のし易さ、四番目に量となるから品種改良の方針なんかが少し違うね。まずはそうだね葉野菜かな」

「レタスとかキャベツとか、それは良いな」

「贅沢を言うのなら高い品種なんかも必要だね。特に果物系は高いし」

「メロンとかマンゴーとかな」

「でもメインはやっぱりライス、米を作るのも一つの夢だよ。美味しお米は持ちなんかにも使えるし、寿司なんかにも使える。余った物は適当に売却も出来るしね」

「米か、そいつは美味そうだ」

「敢えて言うのならコシヒカリだね。あれは美味しい」

「そのままオリジナルブランドを作って販売するのもよいな」

「いやー話が止まりませんな」

「全くだ」


 そう言って互いに笑い、具材多目の野菜林を空にした鍋を持ってヒリュウが去る。

 その後の調合やらなんやら。

 □□□□□□□□□□

 名称   花蜜ポーション

 素材   花の蜜 回復薬品

 品質   ☆×1

 耐久度  10/10

 効果

 HP/MP/TP回復:三種のゲージの回復Lv1

 健康管理:はちみつでの栄養管理法に使用可能、調理にも使用可能。

 備考

 非常に美味しいポーション。毎日一杯は欲しいと思われるほど健康に良い。

 □□□□□□□□□□

 名称   花蜜ポーション漬けドライフルーツ

 素材   花蜜ポーション 各種ドライフルーツ

 品質   ☆×1

 耐久度  10/10

 効果

 HP/MP/TP回復:三種のゲージの回復Lv1

 健康管理:はちみつでの栄養管理法に使用可能、調理にも使用可能。

 味わい便り:様々なバフ効果を持つ

 腹持ち一番:食べるとお腹が満杯になり数時間は摂取しなくても大丈夫。

 備考

 非常に美味しい食品。朝の食欲がない時などに使えそうなほどに柔らかく、またはちみつ漬けでもあるので健康に良く、三種類のゲージ回復にも役立つために冒険に一つは欲しい。子供の10時や3時のお八つにも丁度良い。

 □□□□□□□□□□

 名称   蜜ポーション漬けドライフルーツティー

 素材   花蜜ポーション漬けドライフルーツ、ハーブ 最高級浄水

 品質   ☆×4

 耐久度  1/1

 効果

 HP/MP/TP回復:三種のゲージの回復Lv4

 健康管理:はちみつでの栄養管理法に使用可能、調理にも使用可能。

 味わい便り:様々なバフ効果を持つ

 腹持ち一番:食べるとお腹が満杯になり数時間は摂取しなくても大丈夫。

 芳醇な香り:体から発する匂いが良くなり悪臭も打ち消す

 備考

 一日一杯は飲みたい飲み物、これを飲んだ貴方は良い香りが出ます。持続効果は約半日です。毎朝のお供にこの一杯を、味は非常にマイルドで喉の通りもよい。

 □□□□□□□□□□

「なんだこれは」


 白髪に近い銀髪の前髪を掻き上げたレドがぼやく。

 近くで作業していたリャナと、ピュシーが動きを止める。


「マスター、何かご失敗ですか?」

「いや成功と言えば成功なのだが、妙な効果の物しかなくてな、そもそも健康管理とか味わい便りとか、腹持ち一番とか、芳醇な香りとか、俺はいったい何を作ったのだ」

「耳には好い響き物ばかりですが」

「失敗って奴じゃないと思う~」

「まあそうだな。失敗ではないな、何なのだこれは」


 まず作られた花蜜ポーションを一口飲む、悪くはない味わいで何かと質の良さそうな味わいだ。また体の疲れが取れるような感覚が喜ばしい。

 続いて花蜜ポーション漬けドライフルーツ。

 一口食べると花の蜜の味わいに高い品質のドライフルーツの味わいが混ざり合い、素晴らしい共演を響かせる、薬品的な味わいはなく、より高いレベルでの作業が可能になりそうなぐらい疲労回復に役立つ。

 最後に花蜜ポーション漬けドライフルーツを磨り潰した後のハーブティーにを一口啜る。

 よくここまでの競演を果たしてくれたともいえる程、ハイレベルに纏まった味わいがなんとも素晴らしい。


「割と良い作品か?」

「マスター良い香りがします」

「うんうん。マスターから匂う、花の香みたい」

「何度も悪臭を打ち消すらしい、まず味見してくれ」


 二人に出すと二人も味わい、非常に味の方が良い上にくどくない為に何個もいけるような味に効果だ。


「なんだ良い香りがするな」

「花の匂いのようです」

「花の匂いだよねえ~」

「ティア、ピローテス、ユキカゼちょっと」


 二人と一匹が来る、出された花蜜系の食べ物、花蜜系のハーブティーを飲食する。


「凄く美味しい」

「ああ素晴らしい味わいだ」

「ハフハフ」


 失敗を数多く経験してきたが、時々ある薬品の化合により不思議な効果を持つ突然変異もあるのだ。そう言う突然変異の類らしい。

 PT全員のこのハーブティを送り付ける。

 意見を募ると


『レド!なんだこのお茶は!もっと寄越せ!』


 ウルカより怒涛のような注文を受ける。


『レド君~♪これは好いわ♪あと100杯分ね』


 アリサより無常の様な通告。


『レド、これは良いから製法を教えて』


 ヒリュウからのレシピ開示要求。


『レドさん。これは凄くい好い物です。分けてもらえませんか』


 控えめだが割かし図太くなって要求。


『レド兄ちゃん。美味しいけどさ。なんか変な香りがするぜこれ。花の香りって奴か?香水かこれ?』


 ユウヤの割と的を射た疑問。


「さてどうしたものか」

「作ればよいのでは?」

「いやまあそうなんだがな」

「珍しくマスターの歯切れの悪い台詞だな。まさか調合レシピを知らないとか」

「いや全部有るし記録は付けてあるので大丈夫だ」

「じゃあ素材とか」

「それもある」

「じゃあ何が」

「☆×4なのだ」


 生産の知識からいっても☆×4は別に珍しくはないが、かといって大量生産の利くランクでもない、一つ一つ地味に作るしかない。


「ティアはわかるか?」

「ランク4の場合の上位は5、下位は3、ランク的に言えば大量生産の利く物じゃない。耐久度の限界まで分解し、これを錬金スキルでの上位にあげる方法でも取らないと無理、つまり手間暇が非常にかかり他の作業が中断される恐れあり、以上」

「正解だ。お前は良い錬金術師になる。まあそんな訳で大量生産も不可能ではないが、かといっても可能な範囲でもないんだよな」

「痛し痒しだな」

「まあ一日一回の、飲む分量程度は作れるな」


 その旨を伝えると、暫くしてから女の子4名が押し寄せた。

 香水としては画期的なのだが、大量生産が効かない事を伝えると意気消沈して戻る。


 夕食は全員が要らなかった。


 □夕食抜き後の自由行動時間。


 最初に遭遇したのはユキカゼ、なぜか非常に怯えた顔でしきりに周囲に身を隠していた。

 たぶんアリサだろうとは思うが、何事も予想が外れることはある。


「何してんだユキカゼ」

「キャン!キャン!」


 よくわからないが伝えたいことの前に匿ってほしい様子だ。

 ユキカゼを抱きかかえてからロングコートの中の盾の位置に隠す。

 程なくしてユキカゼは隠れたが、近くに現れたのはアリサとティアの二人だ。

 ハーフエルフの白髪に近い銀髪に細長く尖った耳のアリサ、艶やかな黒髪のおかっぱ頭のヒュムのティアだ。


「レド、ユキカゼ見なかった?」

「酷く怯えて逃げて行ったぞ。また衛生か」

「それもあるんだけどね。ティアにもユキカゼの手入れを教えようかと思って」

「ユキカゼ?」


 ティアが心配そうに言うが、賢い白狼はがたがたと怯えながら盾の上で丸くなっていた。


「ユキカゼは昨日も怯えていたが、なぜそんなに衛生に怯える?」


 レドの素朴な疑問に、ティアはまだ見ていなかったのでわからず首を傾げ、アリサはバツの悪い顔で頭を描いてから桜色の口唇を開いた。


「ちょっとねえ。やり過ぎだったかも」

「口を洗って体を洗って毛を整えるのがやり過ぎ?」

「動物にとってみれば大変な事よ」

「そうなのか?」

「口を洗う経験もない、体を洗った事もない、整髪の経験もないユキカゼにとってみれば世にも恐ろしい事よ。だって未知の事の連続よ。怖がって当然じゃない」

「当たり前すぎてよくわからなかったが、要すれば未知の薬品を作った挙句に飲むようなものか」

「近いわね。まあ似たり寄ったりだけど、ティア探しに行くわよ」

「はい。失礼します」


 二人が気付かずに行く、ユキカゼは心底にほっとした吐息を吐いて、盾の上から飛び降り直ぐに逃走した。

 ユキカゼにとってみれば、心底に恐ろしい行為なのだろうトレドには思えた。


 次に遭遇したのは台所にいたウルカとヒリュウの二人だ。

 テーブルに並べられた食器の上には大きな焼き鳥が幾つもある。


「素晴らしい焼き鳥ディーか」


 レドが感動に震えた様子でいう、ヒリュウはニコニコと微笑みながら一つを取って渡す。


「ありがとよヒリュウ」


 そう言って一匂い嗅いでからガブリと行く。

 焼き鳥のタレは塩をベースに作られた、やや塩味より、七味の方が強い感じもしないでもないが、割と良い味わいだ。


「久し振りの肉だ美味い」

「君もやっぱり男の子だね」

「普通はカロリーを気にするものだしな」

「カロリー?なにそれ美味いの?」


 年から年中トレーニングなどに励むレドにとってみれば肉料理は大好物だ。


「塩・七味か、悪く無いチョイスだ」


 一つの肉を一口で食べ、もぐもぐと四回ほどで食べ終えた。


「次はレモンだな。これは外せん」


 焼き鳥にレモンを掛けるのはレドなりの好みだ。

 酸味が強くなる分、他の味の引き立て役にもなる。


「美味い、これなら毎日食べられそうだ」

「毎日トレーニングをするから肉に飢えているとは思ったが、ドンピシャだな」

「まあゲームの中でも食べられてよかったんじゃない」

「リアルだと面倒で作らないだよ。このままお持ち帰りしたい」

「いくら食べても太らないからよいよね。ゲームってさ」

「虫歯にすらならないしな」

「七味派?」

「僕はね」

「私は塩派だ」

「なるほど二人で考えたのがこの塩・七味か」

「私からの疑問は良いかレド」

「僕からもあるけどまずはウルカから」

「なんでっしゃろ」

「PVP大会で何を使った」

「う?」

「あれ程の防具が簡単に破壊されたことが信じられないのだ」

「汚い手」

「汚い手?」

「簡単に言えば耐久度に直撃して減らす奴」

「わぁーお。確かにそれは汚いね」

「つまりあれはダメージその物が防具の耐久度に当たっていた訳か」

「そう。だからどんな強力な防具も関係なかったわけだ」

「うむむ。厄介な」

「はいは~い今度は僕」

「どうぞ」

「レドって彼女とか居たの?」

「全部断った」

「なんで?」

「付き合うとあれだ。二人の時間がいるな」

「そうだね。まあ常識的に考えているだろうね」

「ゲームの時間が減るじゃないか」


 少女二人が沈黙した。徐にヒリュウが口を開く。


「ゲームの時間が減るから全部振ったの?」

「さようです姫」

「す、筋金入りだね」

「勿論です姫」

「ゲーム脳に成っちゃあだめだよ」

「時すでに遅しです姫」

「全く」

「さあ焼き鳥と」

「ビールはないよ」

「日本酒でもよいぞ」

「調味料なら」

「食用じゃなきゃあダメだ」

「君は結構こだわるね」

「ほんでまた何していたんだ」

「いつかリアルで会おうという話をしていたんだ」

「全員の日にちが合うのなら会うのもかまわないと思ってな」

「なるほどなるほど」

「で」

「夏休みぐらいかな」

「意外に暇なしか」

「まあな。高校に行ってもがり勉やトレーニングは積むだろうし」

「がり勉だったのか、意外だな」

「ゲームの為に一秒でも長く遊ぶために勉強するのさ」

「お前らしいよ」

「ハイ焼き鳥」


 焼き鳥をひたすら食べてから別れる。

 なんだかんだ言ってもお世話になる世話好き少女のアリサ、料理の腕前がピカイチの僕っ子のヒリュウ、なんだかんだ言っても気の合う生真面目なウルカなど、仲間の個性も色々だ。


 次に遭遇したのは従者の一団。

 2次のダークナイトエルフのピローテス、1次のエントナイトのフォルゼン、1次のエントのフォルスト、1次のエントのセリル、1次のエルダーニクシーのアイリスだ。

 2次が現在の限界だ。

 初期=Ⅰ、1次=Ⅱ、2次=Ⅲという考えでいえば分かり易い。


 ピローテスが暗黒曲刀〝暗黒牙ダークネス・ファング〟と、〝竜騎士小盾ドラゴンナイト・バックラーカスタム02)〟を構え、アイリスの愛槍〝三叉槍空トライデント・スカイ〟との対戦中だ。

 アイリスの槍の突きを小盾で受け流し、曲刀での一閃を、アイリスは素早く戻した槍で受ける。反撃のように回転させて槍の石頭で足払いを行う時に、飛び掛かったピローテスに回避され、大上段からの曲刀の一撃を、アイリスは横に飛ぶことで回避する。

 横に飛んでから直ぐにアイリスは攻撃し、槍の一撃を曲刀で受けたピローテスが反転しながら小盾で殴りつける、これを素早く引いた槍で受ける。

 この瞬間に引いた小盾の真正面に曲刀が突き出され、アイリスはかろうじて槍で弾くも、曲刀の曲がった片面で反られ、そのまま力任せに振り下ろされた曲刀がアイリスの真正面に突き付けられた。


「お見事ピローテス」

「惜しかったなアイリス」


 168cmのピローテス、150cmのアイスでは身長差はあるも、よく似たところがある為に、仲の方は良好のようだ。


(腕を上げたなピローテスも)


 懐かしむようにピローテスを見る。

 まだ初期だった頃は、単なるエルダーの切り株の様だった。

 1次となりダークエルフとなり、刀京に来る前に2次のダークナイトエルフになった。

 元々クラスは暗黒騎士だったために、片手剣を愛用し、弓、槍にも優れ、特に騎射の戦いには高い評価を持つ、盾を持った壁役としても、弓を持った援護役としても、槍や片手剣を持った前衛火力としても優れる従者だ。

 聖騎士のクラスもある為に、神聖魔法、神聖魔法剣にも精通し、踊り子の職業もある為にダンサーとしても優秀だ。

 従者の中でもリーダー的な立ち位置の従者だ。

 プレイヤーたる主人達が居ない時は、従者の狩り等でも指揮官として活躍するのが常日頃らしい。

 初期の頃から一緒の為に何とも感慨深い物が有る。


「レド様!」


 セリルが気付いたらしく驚きの声を上げる。他の面々もレドを見る。

 ピローテスは先ほどまでの武人然とした顔からぱっと明るくなり、両手の武具を振る。


「よう。腕を上げたなアイリスもピローテスも」

「マスター、一手御指南よろしくお願いします」

「おう。なにで戦った方がいい」

「そうですね。片手剣と盾で、使い手が居りませんので」

「おう」


 片手用の暗黒騎士剣の〝暗黒剣士ダークネス・フェンサー〟と片手用小盾の〝雷神之小盾トール・バックラー〟を実体化させる。

 小盾を前に構え、片手剣を突き技の様に構える。

 小盾で弾くなどの防御技で防ぎ、片手剣での突き技で突き刺す、レドなりに工夫した構えの一つだ。

 ピローテスも真似しようとするが、曲刀は突き技に適さない事から直ぐに変化させて構えた。


「行くぞ」

「はい」


 前方に飛ぶ、体格を生かした突撃でそのまま弾き飛ばす事も可能な突撃を、ピローテスは回転した曲刀の一撃を繰り出す、これを片手剣で受け流し、そのままピローテスの首元に片手剣が寸止めされる。


「まだまだ工夫がいるな」

「むう。まだ精進が足りませんでした」

「そうだな。細身の剣に変えてみるのもよいぞ。レイピアとか、エペと、フルーレとかに、ピローテスなら使いこなせるだろうし。敢えて刀という点に置いても悪くはない選択肢でもあるな」

「細身の剣や、刀ですか?」

「特に刀はピローテスなりにストライクだろ?」

「はい」

「細身の剣を進めた理由は、非常に簡単だ。細身故にこそ、扱い易く突き技に適すからだ。練習には丁度良いぞ」

「今度武具屋で調べてみます」

「うむ」


 レドが片手剣を引いてから一歩下がって、片手小盾と片手剣をクロスさせて一礼する。

 ピローテスも真似てか曲刀と片手小盾をクロスさせてから一礼する。


 次に遭遇したのは双子だ。

 性格には双子が従者たちの一団の所にやって来た。


「フォルゼンさん、組手よろしくお願いします」

「・・・(こくり)」

「じゃあ。ピローテス、久しぶりに試合しようぜ」

「心得た。ユウヤの腕前も成長しているとよいな」

「おうよ」


 訓練が始まり、レドも教えながら、武具の扱い方や、手入れの仕方などに、使うべき戦術や作戦、また体格に適した戦略などに、バトルスタイルからの重点を置く必要のある鍛練法などを伝えた。

▽用語説明

効果限界:

素材×品質の方式によって発見された効果の限界の目安となる物。

素材増加方式:

素材×品質の結果を得るために行われる。素材を増加させることで効果限界をギリギリに持っていく

上位分解降下方式:

素材増加方式で上位を作り、これを分解で下げていく方式、非常に高い効果を持つものの、下がり過ぎると性能がガタ落ちするのも珍しくはないために注意が必要である。

ハイブリット方式:

素材増加方式で上位を作り、上位分解方式で作っていく手順は似ているが、☆×4以上のランクにある、☆×4以下の物を強制的に☆×4にする性質を利用した方式でもある。

同族混合:

同じ種族の同じ物を混合する。

異種混合:

異なる種族同士の混合を行う。

二重混合:

二種類の混合を行う、同じ場合は同種族二重混合、違う場合は異種族二重混合と言った呼び名になる。

三重混合:

同じ種族同士は基本的に良いが、異なる種族の3種類となると注意が必要である。

四重混合:

基本的に使用されないタイプの混合方式、手間暇を省くために使われる事が稀にあるが、成功率は極めて低い、ただレドは方式のやり繰りでこれを克服している。

☆×1方式:

☆×1同士だと☆×1しか生まれない

☆×2方式:

☆×2、☆×1を組み合わせると強制的に☆×2となる

☆×3方式:

☆×3と混合すると下位の☆に合わされる。

☆×4方式

☆×4が含まれると星のランクが低いモノと混合しても☆×4に強制的になる。

☆×5方式

☆×5が含まれると星のランクが低くても、☆×5になる。

下位の優先:

下の品質が優先される性質

上位の優先:

上の品質が優先される性質

分解方式:

耐久度限界の数より分解した物が作られる方式

分解逆手方式:

分解することで得られた分解物を、ある程度の数を纏めて上位物に昇格させることで耐久度の低い、上位の物が生み出せる。

ゲージの優先度:

HP→MP→TP→HPの三すくみの様な優先順位がある。

装備者限界:

装備する者のスキル☆ランクに合わせて装備しなければ性能は得られない。いくら高い性能を持っても装備者のスキルランクと上回ると何の意味もない結果となる。

補正の原則:

広義なほど補正率は下がり、狭義など補正率は上がる。

例=剣よりも片手剣が強い、暗黒剣よりも暗黒騎士剣の方が強い、より狭義になればなるほどに補正率は上がる。

ダブルの方式:

片手武器を二つ持って使う時に両手利きが無ければダメージは通らないものの、両手利きのスキルLvが許す範囲内で片手用武器のアーツ、二刀流のアーツが使える。

重複:

意味が重なる物同士を使ったら重複される。より重なった分だけ加算される。

ランクⅢ限界:

現在のランクⅢまでしか開放されていない為に実質的にⅢが限界である。

ランク限界補正:

生産に関しての+2までの限界補正を与えることが可能。この為に生産のみ☆×5まで生産は可能である。また錬金術士の上位の職業を持つレドは☆×7まで可能としている。

ランク限界突破:

レド、バッシュの二人が編み出した特殊な技法によってつくることを可能としたもの。生産の様々制約や方式を超越することが可能なものの、二人はこれを奥の手と判断し余り多用しない。

等級:

通常品、魔宝(魔法宝物品)、創作級(生産品・クリエイト級)、神話級アーティファクト等に分かれる。また上位には様々な等級が存在すると考えられている。

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