表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オッサン(36)がアイドルになる話  作者: もちだもちこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/353

ラジオ『ミヨシ・クラウン!』〜セカンドシングル発売します!〜

ラジオ回と本編の二話投稿です。

<オープニングテーマ『puzzle』>





「こんばんは! あなたの心のプリンス、ミロクです!」


「君となら……いいかな、ヨイチと」


「いつでもいいぜ、お前を抱きしめてやる、シジュだ」


「三人合わせて……」


「「「344(ミヨシです! よろしくお願いします!」」」


「俺はともかく、ヨイチさんのオープニングコメント、何がいいんですか?」


「これ、本当に誰が考えているの? え? プロデューサー?」


「あきらめろオッサン。俺らにゃ逆らえねぇ」


「世知辛いですね……さて! そんなアンニュイなヨイチさんの気分を吹っ飛ばす、セカンドシングルの発売日が決定しました!」


「「おおー!」」


「今回はシジュさんのソロが多く、日焼けしたオッサンが泣きながらボイトレしている様は、見てて切なくなる風景でした」


「ミロク、表出ろ」


「嫌です」


「まぁまぁ抑えて。シジュは元々良い声を持っているんだから、生かさない手は無いと思うよ」


「そうか?」


「禁煙も続いてますし、歌も歌えてダンスもすごいなんて、体力もあるし完璧じゃないですか!」


「ミロクは体力無さすぎんだろ」


「シジュの才能ねぇ……これは考える必要があるかな」


「ヨイチさんが社長の顔になってますね」


「なんか変な事考えてんじゃねーか?」


「ま、俺じゃなくてシジュさんだから、別に良いですけど」


「ミロク、後でお仕置きな」


「嫌です」


「一旦CMだってさ」





<CM>






「そんな訳で、セカンドシングルの話で盛り上がってますが、今回の衣装は前回と同じなんですよね」


「そうだね。あの軍服みたいなやつだね」


「白、青、赤とか、国旗みたいだってファンに言われたなぁ」


「でも前回と違って……俺、恥ずかしいです」


「僕はお腹冷えちゃうかもって怯えているよ」


「子供か! ミロクも俺の衣装設定を恥ずかしいとはなんだ! ……まぁ、露出狂疑惑は勘弁してほしいけどな」


「セカンドシングルはシジュさんのキャラクターソングでもあるのですが、なんと『ミクロットΩ』の放送後に二分半プロモーションビデオが流れます!」


「マジか! すごいな!」


「僕らの恥ずかしい格好が見られてしまうね」


「ヨイチさん、それは語弊が……」


「鍛え抜かれた筋肉が全国放送で晒されなんて、ヨイチのおっさんにはご褒美だろ?」


「僕はそんな変態じゃない! あと筋肉つけるのシジュが禁止してるから、今の筋肉じゃ不満だよ」


「シルエットが崩れるからダメだ」


「シジュさんが禁煙してるんですから、ヨイチさんはプロテイン禁止続けてくださいね」


「ミロク君だけ何も禁止されてないから、なんだか不公平だね」


「そんな事ないですよ! 俺だって禁止されて我慢してるんですよ!」


「そんなんあったか?」


「何を禁止されてたっけ?」


「引きこもりです!!!!」


「……」


「……」


「なんで黙るんですか? 俺にとって死活問題なんですけど」


「……」


「……今週はこの辺で! せーの!」


「「344(ミヨシ)でした! また来週!」」


「放っとくなんて、ひどいです!」






<エンディングテーマ『puzzle』ピアノヴァージョン>






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ