ラジオ『ミヨシ・クラウン!』〜続!オッサンアイドルのお悩み相談室〜
企画のご参加、ありがとうございます。
〈オープニングテーマ『chain』〉
「こんばんは! 前回のラジオでのワンコは、無事に預かるところが見つかりました! ミロクです!」
「皆様のご協力に感謝だね。ヨイチと」
「アイツ、犬にしては凛々しかったなぁ、シジュだ」
「三人合わせてー」
「「「344(ミヨシ)です! よろしくお願いします!」
「あ、ところで、美海ちゃんは連絡とったんですかね?」
「一応彼女は連絡先を知っていたみたいで、無事にやり取り出来たみたいだよ。こちらから情報は出せないからどうしようかと思ったけど、めでたしめでたしだね」
「世間、いや世界は狭いんだな。まさかエルフと知り合えるとはな」
「そこなのかい? シジュ」
「さてさて、好評を博した『オッサンアイドルのお悩み相談室』ですが、今回もいっちゃいますよー」
「とにかく人数を捌きたいという何者かの意思で、かなり駆け足になっちゃってゴメンネ」
「じゃ、今回の一発目はミロクから頼む」
「了解です。では古都京都にお住いの、ぷっ、シジュさん教宣教師の律さん、女子高生からですよ。ぷぷっ」
「おい、なんだその宣教師っつーのは」
「まぁまぁ良いじゃない。ぷぷっ」
「二人して笑ってんなっつの! 早く続きを読めよミロク!」
「す、すいません。えーと『はじめまして。シジュさん大好きです! 悩みなのですが、私は架空の物語……小説やアニメなど二次元に傾倒し過ぎて現実の男性が好ましく思えなくなっています。年上は大好きなのですが……。どうすれば現実の男性にも好意を抱くことが出来ますか?人生の先輩視点から、男性視点から、そして同じ趣味を持つミロクさんからでの意見が欲しいです。よろしくお願いします』ということですが……」
「ミロクも二次元の子が好きだとかあったのか?」
「若い時はそうでしたね。学生の時は現実の女の子を見ても、アレ、でしたし……」
「僕もそういうの分からないんだ。そもそも忙しくて趣味が持てなかったし」
「焦らなくても良いと思うけどな。そのうち律ちゃんのことを好きっていう奴がワンサカ出て来るんだぜ? 嫌でも意識することになるんだからよ」
「さすが教祖ですね!!」
「誰が教祖だ!!」
「律さん、とりあえず今は焦らなくても大丈夫だよ。ミロク君も今では現実の女の子に興味津々だから。ぷぷっ」
「ヨ、ヨイチさん!! つ、次はシジュさんですよ!!」
「はいはい。次は神奈川県に住む三毛猫又……って、猫からきたぞおい。いいのか?」
「とにかく話を聞くしかないね」
「お、おう。『私、非常に猫が好きにゃ…なのですが、知り合いに猫より犬が大好きだと言う方がおりまして猫に見向きもしてくれません。その御方に猫の魅力を伝える良い方法はありますか。ちなみに344の皆様は猫は好きですか?』だそーだ。そうだなぁ、俺は犬だな。ダイゴロウもいるし。子猫は絶対無理だ。マジ可愛すぎて無理だ」
「可愛すぎてって……シジュさんのポメラニアンラブ話はさておいて、俺はどっちも好きですよ。でもどちらかと言うと犬ですかね」
「僕は猫でもいいかな。気まぐれな猫をうまく手のひらで踊らせてあげたいよね……」
「うわぁ、めっちゃ悪い顔してるよこのオッサン」
「それより猫さんの魅力を伝える良い方法っていうのはどうしますか?」
「飼えば分かると思うけどね。ふふふ、可愛がられれば良いんじゃないかな?」
「ちょっ、無駄に色気を振りまくな!! ほら次だ!! 次を読め!!」
「はいはいシジュはせっかちだなぁ。ちょっと都会に住んでいる、ペンネームひとり暮らし始めましたさん、女性からだよ。『344の皆さんいつも応援しています。悩みは仕事がうまくいかないことです。忙しいせいか失敗ばかりして、いつも落ち込んでいます。どうしたら気持ちが浮上できますか? 気分転換の方法を教えて下さい』だって。仕事での失敗って、どうしても後引くよね」
「俺も営業職の時はとにかく忙しくて、失敗も多くて毎日落ち込みましたね。でも忙しい時こそ、ゆっくり丁寧に仕事をするのを心がけてました」
「そうなのか? 忙しいってことは仕事がたまってるんだろ?」
「確かに失敗してやり直すなら、ゆっくくり丁寧にやって失敗しないほうが結果早く終わるかもしれないね」
「そういや俺も、先輩から客がいっぱいいる時こそ丁寧に接客しろって言われていたな」
「職種にもよるとは思いますけど、俺のおすすめはパニックになる前に深呼吸して、ひとつずつやっていきましょう作戦です。ぜひお試しくださいね!!」
「では、一旦CMが入るよー」
〈CM〉
「改めまして、344の続・お悩み相談室ってことなんですけど」
「なかなか深刻な悩みが多いな」
「そういえば、前回の運送会社の人って、受付の子とうまくいったの?」
「ええ、俺がしっかりと見届けましたよ」
「いつの間に……てゆか、やっぱり違うポワポワだったか。やれやれ」
「ミロク君、ラジオでその笑顔は無駄だと言っているのに……はい、次読んでー」
「え? あ、はい。地方と都会の狭間に住む、鈴ちゃん十七歳の女子高生です。ありがとうね! ええと『来年には受験を控えている私の通う学校は進学校で、今から有名大学に合格しろと先生方からの圧力がすごいです。私たちは合格実績のために勉強しているわけではないのに……。最近どうして勉強しなければならないんだという疑問が頭を渦巻いています。皆さんはどう思いますか? 何かモチベーションが上がるようなコメントが頂ければ幸いです』うわぁ、受験ですかぁ。大変ですよね」
「俺は大学行かなかったからなぁ。とにかく自立したかったし」
「一応大学受験はしたけど、僕の所はそこまでガチガチの進学校じゃなかったからね。のんびりしたものだったよ」
「何のために勉強するのか……そのすべてが必要って訳じゃないんですよ。その中でもっと学びたいものが出てくるかもしれなくて、それを知るために勉強することもあると思います。俺の場合は勉強したことで助けられましたね。考え方とか偉人の名言とか、物の見方とか」
「すげぇなミロクは。でも確かに基礎みたいなもんだとは思うぞ。仕事するようになってから分かる事もあるな」
「有名大学に入れと先生が言うのは『大人の事情』だよ。それに振り回されないようにするには子供とって厳しいことだよね。だから対抗するために知識を持つ、上手く言えないけどそこからスタートさせてみたらどうかな?」
「鈴ちゃん、俺たちが応援してるからな!! 負けるなよ!!」
「はい、じゃあ次は僕が読むよ。山形県のナースて大変なんですさん、四十歳の女性から。『いつも344の同世代として活躍を嬉しく思っております。悩みは転職をして少し給料アップしたのですが、人間関係で悩んでます。看護師は女性が多く、どうしても派閥が起きやすいです。前の職場でも派閥争いに嫌気がさし辞めたので、今度こそはと思っていたのですが……。チームワークの良い344の皆さん。どうかお知恵をお貸しください』これはまた深刻な相談だね」
「女性の派閥って、僕はよく分からないのですが……、シジュさんは?」
「派閥っつーのは避けられないだろうな。大なり小なり仲良しグループみたいなもんは作られちまうもんだ。どんな職種でもそれは変わらねーよ」
「男性ならまた違うんだろうけど、女性だからね。ストレス感じていると思うよ。お疲れ様」
「俺はボッチなんで、派閥とか一切関わってなかったですよ。それでも仕事は出来ていましたけどキツかったのでオススメできませんね」
「色々方法はあると思うが、俺の昔のお客さんが『自分のキャラクターを固定化させる』って言ってたな。あの人は自由だからーとか、趣味人だからーとか言われてたらしい。ポイントは人と対する時に相手を『好きになる』ことだそうだ。これは俺も利用させてもらったけどな」
「つまり派閥の人達ごと好きになるってこと? それはすごいアガペーだね」
「ナースて大変なんですさん、上手く答えられなかったけど、無理せずやっていきましょうね!」
「おい、まだ読んでないのがあるらしいぞ、時間ないがどうするんだ?
「これはしょうがないよね。次回も……かな?」
「もう少し続くんですね! 前回と今回の後日談とか、次回に話せたら良いなって思います!」
「ではいくよ。せーのっ」
「「「344(ミヨシ)でした!! また次回!!」」」
〈エンディングテーマ『ワルツ』〉
お読みいただき、ありがとうございます。
終わらなかった……ラジオ回あと1回あります。すみません。
連休明けのグッタリで、力が入らないです……( ;´Д`)が、がんばります……




