ラジオ『ミヨシ・クラウン!』〜話題のCMの裏話?〜
100話の前日かと思われる、お久しぶりなラジオ回です。
「「「ラジオ、『ミヨシ・クラウン』!!」」」
<オープニングテーマ『puzzle』>
「こんばんは! 君だけの王子でいさせて……ミロクです」
「お仕置き、して欲しいの?……ヨイチと」
「しょうがねぇな。ほら、一緒に寝るぞ!……シジュだ」
「三人そろって……」
「「「344(ミヨシ)です!」」」
「……おい、これは何なんだ」
「今回のオープニングトークは、リスナーさんが344から言われたい一言、だそうです」
「お仕置きされたいの? いけない子だな」
「まだ入りこんでますね、ヨイチさん」
「まぁ、前科があるしな」
「シジュ、次回のボーナスなんだけど」
「そうそう! 俺らのCM、もう流れているのな!」
「シジュさん…まぁいいですけど。俺の撮影大変だったんですよね。色々トラブって……」
「僕も酷い目に遭ったよ。昨今の若い子のパワーは凄いよねぇ」
「俺の時は殆ど問題なかったぞ? ……まぁ、何故か俺が帰ろうとしたら、共演した子の妹に散々泣かれたけどな」
「ブレないですね。幼女キラー」
「ブレないねぇ。幼女タラシ」
「うっせーな」
「僕のは事故みたいなものだけど、ミロク君のはほぼ事件だよね」
「え? そうなんですか?」
「あれさぁ、俺がついて行ったから良かったけどよ、スタッフ数人ミロクの笑顔ひとつで倒れたからな」
「原因は俺ですか? シジュさんだってフラついたメイクさん受け止めてトドメ刺してたクセに」
「声かけただけだろうが」
「そういえば、僕とシジュの声って、知り合いの女性から『腰が粉砕骨折する』って言われたけど……」
「するか!」
「いや、世の中には『声フェチ』という人もいますからね。そういう人は好みの声を聞くだけで腰砕けになるそうですよ」
「え、だったら俺ら喋れなくね?」
「そうだねぇ。不便だよねぇ。で、それってどこからの情報?」
「ラノベです」
「「ラノベかよ!!」」
「失礼な! ラノベはファンタジーだけでは無いんです! 現実世界ものだってあるんです!」
「そういう意味じゃないんだけど……ミロク君のラノベ談義は、CM中に終わらせようか」
<CM>
「さて、ミロク君も落ち着いたところで、僕らの番組出演のお知らせだよ」
「俺はずっと落ち着いてますよ。……って、あの番組の事ですか!?」
「ミロクは全然落ち着いてねぇな。俺らは準レギュラーに決まったんだよな」
「あの番組大好きなんですよ。『秀才タムラ動物パラダイス』通称『モフパラ』!!」
「なぁ、その『モフ』っていうのはどこから来てんだ?」
「ゲストの女優さんとかが、もふもふな動物たちを愛でる映像が毎回あって、その部分をとって『モフパラ』らしいね」
「ああ、俺アイドルになって良かったです!!」
「この仕事でそこまで言うとは……」
「ミロク君のアイドルへの情熱が高まって、結果オーライかな」
「はぁ、まぁいいや。今月末の放送予定だから、よろしくな」
「シジュ、そんなつかれたオッサンみたいな声出してたらダメだよ。もっとアイドルらしくキラキラってしなきゃ」
「どっかのオッサンみたいに元シャイニーズとかじゃねぇっつの。ミロクにパス一回」
「ええ? 三回までですよ?……大好きな君に俺の大好きなもの、見て欲しいな」
「……」
「……」
「え? ダメですか?」
「アウトだね」
「んだな」
「何でですか! 俺の気持ちを素直に出しただけなのに!」
「これで狙ってないからね。本当に。素だからね」
「おいおい、音声さんが頬染めてんぞ」
「え? 強面で泣く子も黙るヒデさんがですか? なんか嬉しいです。ありがとうございますヒデさん!」
「さらに笑顔でトドメ刺すとか……ミロク。後で説教」
「ええええ!?」
「ヒデさんのキャラ壊しちゃダメだよミロク君」
「いや、ヒデさんのはキャラとかじゃねぇだろ……」
「あ、カンペが……ああ! そうですよ! 俺忘れてました!」
「今度は何やらかした?」
「やらかし……じゃなくて。俺メインの『puzzle』なんですけど、カラオケで本人映像で配信されたんですけど」
「ああ、あれな。俺らのやつはアニメ映像じゃなかったな」
「そういえばミロク君のだけ、PVじゃなかったね」
「そうなんです! シジュさんの振り付けのダンスがしっかり分かるように、カラオケダンスバージョンが配信されているんです!」
「ああ、そういやダンスだけ撮られた時があったな」
「シジュ、知らずに仕事してたの?」
「ほら、ミロクと一緒の時は仕事増えるだろ? 正直あの時はマネージャー不在の時だったから……」
「ああ、ミロク君の災害級フェロモンが撒かれてたね」
「それはともかく! 俺の好きな『踊ってみよう』で、皆さんもチャレンジしてくれたら嬉しいなって思ってます!」
「HappySound で対応している……と。お、今度カラオケ行かねぇ?」
「そういえば、僕ら三人で行ったことなかったね」
「俺……そもそも一人でしか……」
「「行こう!!絶対!!」」
「わ、ビックリした。ありがとうございます。楽しみです」
「ずずっ……んじゃ、今日はこの辺だな」
「ううっ……それでは皆様、また会おうね」
「せーの」
「「「344(ミヨシ)でした!また次回!」」」
<エンディングテーマ『chain』>
まさかのオッサン二人が号泣で〆。
ベテランな音声のヒデさんは、ミロクの柴犬のような目に弱いらしい。
お読みいただき、ありがとうございます。




