着想する時
3月28日(木)晴れ
日常生活の中で、心揺さぶられる瞬間や、心揺さぶられる人や、心揺さぶられる書物や音楽や映画に出逢ったりした時に「なんとも上手く説明出来ないこの感情を、なんとか言語化したい」と思って物語を着想することが多いです。もちろん例外もありますが。
ストーリー先行でも、キャラクター先行でも、メッセージ先行でもなくて、上手く説明できない感情の模索先行で構成を組み立てます。
例えば、とあるミュージシャンの一曲に感化されて一作書くなんてことが、僕には頻繁にあります。誰のどの曲で、どの作品を書いたかは内緒ですが。
従って、僕の作品には、奇想天外なストーリーなど無いし。登場人物も比較的個性は薄く、どこか風景のような存在だし。読者に共感を得るようなメッセージなども特にはありません。
心から、感情の断片を引きちぎって、それを絵具にして、むりやり風景画を描いているような、そんな感覚です。
この場所で、このような創作法で、あくまで私感ですが、よくぞこれだけ読んでいただいているなと、狐狸物の怪にたぶらかされているかのような不思議な気持ちになります。
感謝の気持ちでいっぱいです。




