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僕の日記  作者: Q輔
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たまに料理をする夫の、甘ったれた本音

 3月26日(火)雨 


 普段家庭ではあまり料理をしない僕ですが、そもそも料理が苦手なわけではない。僕は10代から20代前半の長いフリーター時代に、勤務中にこっそり酒が飲めるといういう理由で、深夜まで居酒屋でアルバイトをしていた。そこで、キャベツのみじん切りから、魚のおろし方から、炒め物や煮つけや揚げ物など、基本的な料理を学んだのだ。


 そんな経験を経て、料理が今でも大好き! 料理が得意! というクッキングパパになっていれたら、妻からの評判もよろしいのだろうけど、僕はそうならなかった。特に理由はない。ただ、あの時は仕事として料理をしていた、今はしていない、とう感じ。


 それでも、年に数回、がんばって数十回、やむを得ない理由で、家族に料理を作る時がある。やむを得ない理由とは、妻が何かしらの用事で、不在である。妻が何かしらの病気で、寝込んでいる。妻が何かしらの理由で、家事をする気が失せている。など。


 このように妻に何かしらの何かしらがあった、家庭の緊急事態であっても、僕の腹はいつものようにいつもの如く無慈悲に減るし、子供らは、飯はまだかと、当たり前のように、保護者である僕に食い物をねだる。


 だもんで、まあ、そんな時は、流石の僕も、快く飯を作り、家族に振舞い、食卓で、子供や、調子の悪い妻と一緒に、みずからの手料理を食するわけだけれど。


 んでもって、まあ、こんなこと言ったら世間の主婦の皆さんに、「てめえ、なめてんのか!」って怒られちゃうし。まあ、この際、怒られる覚悟で、たまに料理をする夫の本音を言いますとね。


 自分で料理を作って、家族に振舞いつつ、自分も食している時って、なんつーの? 自分一人だけ「まかない飯」を食べている感じっつーの? 食べている最中も、ずっと作業中な感じっつーの? 食べ終わたあとの片付のことが気がかりで、飯にじぇんじぇん集中できないし。挙句の果てに、自分が頑張って作った料理に対する、家族の反応が薄かったり。あろうことか、作ってもらっておきながら、家族が味付けに文句言いやがったり。


 まったく、やりきれんよ。飯を喰っている気がせんよ。だから僕は、そういう時は、先に家族に飯を喰わせて、その後、自分だけ、ゆっくり晩酌したりします。ぶはは。


 ひるがえって言えば、妻は年がら年中このような心境で家事を続けているわけで、なおかつ、そこに掃除や洗濯など、多くの家事が混在しているわけで、いやはや、頭が上がらんね。なんだかもーすみません。


 以上、たまに料理をする夫の、甘ったれた本音でした。


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