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僕の日記  作者: Q輔
20/50

同じセリフを何度も使い回す

 3月2日(土)晴れ 


 かつて、ナンバーガールというロックバンドの向井秀徳は「繰り返される諸行無常 よみがえる性的衝動」というフレーズを繰り返し叫んだ。同じフレーズを違う作品で幾度も使い回したのだ。


「珍遊記」の作者、漫画太郎氏も、作品のなかで同じ展開をしつこいぐらい繰り返し「ループ漫画」なるジャンルを確立した。


 僕の大好きなドリフターズの志村けんも、マンネリを恐れず、同じコントを何度も繰り返し演じ、お茶の間の爆笑をさらっていた。


 偉大なる御三方に影響されてか、かくいう僕も、自作のなかで同じセリフを何度も使い回している。


 僕のそれは「家族は、たとえ死に別れてしまっても、いつか生まれ変わって、きっとまた巡り逢える」というセリフ、または同じ意味合いのセリフ。あるいは展開である。


 深い考えがあってのことではない。ただそうしたいから、そうしている。同じことを繰り返すのが昔から無性に好きなのだ。自分の伝えたいメッセージは、しつこいぐらい繰り返してなんぼだと思っている。


 一人の作家が生涯をかけて伝えられることなんて、たかが知れている。


 マンネリを恐れていては、伝えられない。


 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 向井秀徳、懐かしいですね。 ザゼンボーイズも好きでした。 自問自答の中でも繰り返し出てきましたね。「甦る性的衝動」 [一言] 少し意味合いが異なりますが。 古典って、繰り返しの美であ…
[一言] 確かにものを書く上で伝えたいことって、作品ごとにすこし形を変えていても、根底に流れるものは一貫しているように思います。 私は一生懸命日々頑張っているひとが報われてほしいなと思いながら書いてい…
[良い点] >伝えたいメッセージは、しつこいぐらい繰り返してなんぼだと思っている。 一人の作家が生涯をかけて伝えられることなんて、たかが知れている。 マンネリを恐れていては、伝えられない。  Q輔さん…
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