表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十七章 災厄現象

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

987/1308

第九百話 おめでたい

「うふふ、ありがとうっ」



 本当に幸せそうな顔をしながらパラスナさんはまだ膨らんでいない自分のお腹を撫でる。多分無意識だろう。



「妊娠してどのくらいなんですか?」

「つい最近2ヶ月になったんだったよね?」

「そうそう」



 結婚を祝ったのがアナズムの半年近く前だったと思うから、それから4ヶ月でおめでたか。新婚生活も落ち着いて来ていい頃合いかもしれないね。もっともこの二人の場合はずっと一緒に住んでたわけだから、そんな変わらなかったと思うけど。



「ウルトさん、顔がすごいことになってますよ」

「え、溶けてた!?」



 慌ててウルトさんは自分の顔をペタペタ触る。今のミカの冗談を普通は間に受けるだろうか……いや、ウルトさんのスキルだったら有りえるんだっけ。



「ウルト、今は能力使ってないんだからそんなわけないでしょ」

「いやぁ、でも嬉しすぎるから有りえるかもしれないよ?」

「んもー」



 すんごく熱いよ。出来立ての焼きリンゴを素手で触るより熱いよこれ。人のことぜーんぜん言えないけど。

 それにしてもまだお話は続きそうだろうか? まだ膨らんでないとはいえ妊娠さんに立ち話をさせるのは酷だ。お屋敷に入れよう。



「立ち話もなんですから、中入りますか?」

「アリムちゃん達忙しくないかい?」

「いえ、ちょうど今日はヒマなので」



 パラスナさんとウルトさんは少し相談し、中に入ることを決めた。よく考えたら最近カルアちゃんやローズもここ1ヶ月来てないし久しぶりの来客だ。



「そういえばアリムちゃん達の屋敷に入るのは初めてだね」

「いつのまにか元の屋敷から建てかえられていたわよね。広い土地だけどお城の前だから監視は厳しいし、土地代も高いから長い間買われてなかったんだけど」

「国王様からよく呼ばれますからね。ここがいいんです」



 ここの土地そんな評価だったのか。俺たちにとってはいい土地だしなんの問題もないね。もしかしたら、ここを紹介してくれたメディアル商人組会にとっては美味しすぎる話だったのかも。



「個人で所有するには大きすぎる屋敷ね」

「はい、でもボクとミカ以外にも何人も住んでますので」

「ああ、そうなんだ」

「そうよね、流石に2人じゃすまないか」



 そうは言っても最初は二人暮らしを予定で建てたんだけど。

 庭を見て回らせることもなく、そのまま屋敷の中に入った。二人とも辺りをキョロキョロと見回している。



「すごく広いね……」

「どれもこれも鑑定しなくてもわかる良いものばかり……」

「アリムちゃんって確か、物作りに特化したスキルを持っていたと思うけどこれ全部一人で?」

「はい、そうですよ!」

「凄まじいわね」


 

 いいねぇ、この反応。ローズやカルアちゃんたちはもう驚かないしな。こういう初々しいものを見るとほんのちょっと嬉しくなる。

 とは言っても動き回らせるためにこの屋敷に上がらせたわけじゃないので、探検などはさせずにさっさと応接室に向かった。



「じゃあそこに腰掛けてください。お茶です」

「ありがとう」



 机から勝手にお茶とお菓子が出てくるこのお部屋。まともに使ったのは数えられるくらいしかない。

 さてと。お屋敷にあげたはいいけどどんなお話をしようか。



「実は色々と話したいことや相談したいことがあってね、忙しかったらそのまま引き上げようかと思ってたんだけど……あげてもらえて助かった」

「そうだったんですね、それなら良かった」


 

 しかしどうにも表情から察するに、妊娠したということ以外の話はあまり良いものではないらしい。多分、SSSランカーとして今起こってる事態について話したいんだと思う。

 でも二人はすぐに顔色をかえ、俺に向かって微笑みかけてきた。



「まずは本当に素晴らしい結婚式と贈り物をありがとう、アリムちゃん」

「一生忘れられないと思う! もらったアイテムで何回も振り返られるしね」

「えへへ、いいんですよぉ」



 そう思ってくれてるなら何より。地球の方にも案件を持ち込んで授業中に必死に考えただけある。今でも俺の中じゃトップレベルの大仕事だ。そして自分の地球での進路の手助けにもなった……ような気がする。それに関してはまだわかんないけど。



「結婚してからどうしてたんですか?」



 ミカがニヤつき顔を抑えたような表情でそう訊いた。二人は少しだけ頬を赤らめる。大体は察することができた。うん、子供ができるくらいだもんね。



「ど、どうしてたかって言われてもなぁ……」

「それはもう新婚らしく色々と、よ? 冒険者としての活動も宿屋の経営もしてなかったし、本当に色々……」

「ふふふ、いいですねー」



 照れてる二人にもはやニヤつき顔が表面に出てしまったミカ。目でこちらに「結婚したらこんな感じね」と訴えかけてきてる。

 「俺たちはもっとラブラブしようじゃないか」と、目で訴えかけ返す。ミカも少し照れた感じの顔になった。可愛い。

 ミカが質問したし、次は俺がきこうかな。



「お子さんの名前はもう決めてるんですか?」

「いや、まだだよ。これから二人でゆっくり……うん、ゆっくりできたらきちんと決めようと思う」



 そりゃ2ヶ月だし決まってなくても普通か。

 それよりウルトさんのこの反応、やっぱり今の現象関連だろうね。SSSランクの大量発生なんて誰だって不安になるよ。

 それに対抗できるだけの力を待ってる人なら尚更ね。

いやー、九百話ですよ!

ほんとにおめでたいですねぇヾ(*´∀`*)ノ

皆様ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ