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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十七章 災厄現象

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第八百八十七話 お持ち帰り

<と、いうわけなのだ>

「なるほど」



 ファフニール・ロットによると……優秀な龍であり、順当にSSSランクの亜種に進化できたのだと。特に劇的なドラマもなく、ふつうに強かったからっていうのが理由らしい。

 じゃあなぜ本来なら邪竜であるファフニールが聖龍で、飛べないかというと、それもおそらくはそれぞれ両親からの遺伝なのだとか。正義の心を持ち合わせているつもりはないという。


 そして封印された理由が、SSSランクの魔物としてひっそり暮らしていたけれど、ある日、膨大な魔力を感じ取ったから呼応して人間の前に姿を表したら、当時の勇者に封印されたらしい。特別、村を滅ぼしたとかではないようだ。



<SSSランクの魔物だからという理由で封印されたのだ! 全く……。人間にとって余は驚異だろうし仕方ないかもしれぬがな。だからといって羽のない龍である余が復活しても、しばらくは大丈夫なようにと、こんな孤島に……>

「なんだか特別悔しそうなわけじゃないね?」

<まあな。自然の摂理の一端だと思っている>



 封印されたことに対しても全然怒ってないね。もしかしたら能天気なのかもしれない。特別気張る必要もなかったな。



「仲間とかは?」

<空飛んでたら目立って狩られてしまった。目立つように飛ぶのが悪いのだ。地面を歩け、地面を>

「復讐とか考えないの?」

<飛べない余をSSランクになるまでバカにしてきた連中だから、特に>

「そっか」



 どうやら結構ドライな性格みたい。

 こうして生い立ちと封印された理由を聞けたわけだけど、特に今の事件に関連するような情報は得られなかったな。じゃあもうそろそろいいかな。ミカも帰ってきてるかもしれないし。



「君は無害そうだから、討伐も封印もせずにほっておくことにするよ。これからどうするの?」

<いいのか? しかし復活したとてやることがないのだ。どうだ、やっぱり余の嫁にならぬか? 美少女といれば毎日楽しそうだ>

「やだよ」

<じゃあこれはどうだろう、どうにかして召喚魔法を習得してこい。使い魔として契約してやっても良い>

「それも別にいいかな」

<なんと!?>



 ファフニール・ロットは目を丸くして驚いた。戦力は十分だから、食費のかかるドラゴンを飼わなくても別にいいだけなんだけど。



<だとすれば余はここから出ることができぬし、やることがない>

「泳ぐか魔法で空飛べばいいじゃん」

<あ、そうか。しかし大陸に着いたとしてもどうせ美少女のような強者に狩られてしまうだろうしな>

「もっかい封印してあげようか?」

<何故だかそれが一番魅力的に思えてきたが……断る>

「じゃあさ、一旦ウチくる?」



 そう言うとファフニール・ロットは口角を上げた。それが最初から狙いだったみたいな感じで。



<世話になろう!>

「そっか、じゃあいくつか条件があるんだけど」

<なんだ?>



_____

___

_



「SSSランクの魔物が見つかったんだって? 有夢、お疲れ様……って、その抱えてるのなに」

<なんと、これまた絶世の美しい少女だ!>

「でしょ。あ、こいつは犬だよ」

<犬ではない! 聖龍だ!>



 俺にとっちゃ犬とそんなに変わらないんだけどなぁ。体を小さくする首輪を無理矢理つけられ、大人しく抱かれている龍なんてさ。



「それ飼うの? 今回のSSSランクの魔物でしょ?」

「そうだよ。亜種らしいから普通のSSSランクの魔物より強いだろうし、討伐とか手伝わせようかなーって思ってさ」

<そういうことだと、よろしく頼む>

「どこ置いておくの?」

「ドラゴン用のお部屋でも用意するよ。でももしコイツの引き取り手が見つかったらその人に譲るさ」



 あわよくば国王様あたりにでも引き取ってもらいたい。召喚魔法使いだし。次何か呼ばれるようなことがあったらコイツを連れて行って引き取ってもらえないかお願いしようね。



「それにしても……羽なくない? もげちゃったの?」

「なんか親からの遺伝で羽が元からないらしいよ」

「いかにも羽がついてそうな見た目なのに……」

<あ、あまり気にすることを言うな>



 だから最初、本当にドラゴン系であること以外なんの魔物かわかんなかったんだよね。羽つけたらそれっぽくなると俺も思うよ。



「羽を生やせるスキルとかなかったっけ」

「作ればあったと思うよ。魔物にスキルカードって確か使えたよね」

「うんうん」

「あー、でも本龍がどうやら地面だけの生活に誇りを持ってるみたいだし……」

<構わん>

「ん?」

<ないよりあった方がマシだ>



 なんだか必死にそう言ってるように見える。本当は羽がないことを気に病んでたみたいだし、欲しいのかもしれない。どう言う心変わりか聞いてみよう。



「でもさっき、仲間は空を飛んでたから狩られたんだって……」

<SSSランクの余がそう簡単に狩られるはずあるまい。それに、今は一旦美少女の宅にお邪魔になっているがそのうち誰かに余の世話を任せるつもりなんだろ? そう言う契約だ。つまり余は人間の元に下った。尚更飛んでも問題はない>



 つまり羽はやっぱり欲しいんだね。

 仕方ないから羽を生やせるスキル、作ってあげようね。

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