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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十七章 災厄現象

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第八百八十六話 封印されていた龍

<そんな嫌そうな顔をするな>



 そう言われても、嫌なものは嫌なのだから仕方がない。それにしても、このドラゴン……翼がないってことは見てわかるけど、それ以外の情報が全く不明。

 SSSランクの魔物は唯一無二のものが多いから仕方ないけど。鱗の一枚でももぎ取れば最悪名前はわかるんだよなー……。



<なんだ、食い入るように余の身体を見て。たしかに余の身体は麗美かもしれないが>

「鱗を剥ぎ取ることを考えてただけだよ」

<恐ろしいことを言う>



 これだけ話してみてわかったけど、どうやら俺に向かって攻撃してくる意思はないらしい。もしかしたら生い立ちとか聞けるかもしれない。そしたらSSSランクの魔物が大量発生している理由を判明させられる材料になるだろう。



「ところでいくつか聞きたいことあるんだけど、いい?」

<なんだ、SSSランクの冒険者なのだろう? 余を倒しにきたわけじゃないのか>

「全部は返答次第だよ」

<武だけではなく、話し合いで解決しようとする。ツワモノの貫禄だな>



 そう言われると照れる。こちらとしてはどっちでもいいんだけど、好印象を持たれるならそれはそれで良し。



<では美少女よ、質問にも答えてやるし、鱗も一枚だけならばくれてやろう。しかし余も見返りが欲しい>

「求婚してきても断るよ?」

<むっ。じゃあ……。余は何年封印されていたかわからぬが、つい先ほどその封印から覚めたのだ。まずは大量の食い物が欲しい! おっと、余をそんじゃそこらのドラゴンと同程度しか食わぬと思わないでくれよ? 真の強者にして腹ペコな余は街一つを食い尽くせるぞ>

「うん、わかった」



 とりあえす人間のちょっと大きめの街一つ分くらいの量でいいのかな ? いや、在庫整理も兼ねて2日分は渡しておこう。食材であることには変わらないけど低ランクの魔物の肉はあまり使わないし、この際だから消費しなくちゃ。



<ははは! そう簡単に用意できるものでは……わかった?>

「はい、どうぞ」

<ぬ、ぬおおお……!>



 床に敷物を敷いて、その上にお肉を大量に出して行く。何トンあるかわからないをその間ドラゴンは俺の方を見て口を開けていた。驚いているのか、ヨダレを垂らしそうなのか、それもよくわかんない。



「とりあえずこのくらい」

<これ、全部食べてもいいのか?>

「もちろん」



 処理できるもんならもうちょっと在庫処理をしたい。余計なお世話かもしれないけど……味でもつけてもっと食べたくさせてあげるか。



「ただのお肉だと美味しくないだろうし、お塩か何かかけようか?」

<余は魔物だから味なんて関係ない……と、言いたいところだが余ほど崇高になると味にもこだわるのだ。いい感じにしてくれ。まだ何も手をつけなくて良かった>

「わかったよ。肉は焼く? 焼かない?」

<焼いてくれ>



 そういやミカに有夢は尽くすことになったらとことん尽くすタイプって言われてるっけ。

 塩とスパイスをふりかけ、これまた在庫整理のために食べ物にできる植物系の魔物をソースに加工して和え、いい具合に魔法で焼くことによって大量の焼肉を作った。

 ここまでしなくていいよね、ほんとは。

 でも長年封印されててやっと解放されたみたいな感じだし美味しいもの食べたいよね。



<お、おおおおお!>

「召し上がれ」

<い、いただくぞ!>



 一口食べて、うまい! って叫んでからものすごい勢いで食べ始める。お肉はまだまだ有り余ってるから消費させるためにどんどん追加させて行くけどそれに気がつかないくらい夢中になって食べ続けてるね。

 だいたい一匹の生き物には食べさせるのが多すぎるくらいに消費してもらったくらいで追加するのをやめた。

 国王様のペットの象ですらこれだけ食べるのには苦労すると思う。



<ま……まんぞくだ……!>

「ほかに何かお願いある?」

<いや、ここまでしてくれたのだから、きちんと要求を呑もう。どれ、これが余の鱗だ。武器や防具、何に使ってもかなりの効果を期待していい>

「ありがと」



 身体が大きいから鱗もかなり大きい、さすがはドラゴン。鑑定して見たところ聖龍ファフニール・ロットっていうらしい。ファフニールってドラゴン……邪龍はトズマホ内の図鑑によれば別にいたはずだし、そいつらは飛べるらしいから……なるほど亜種か何かだな。



<それで質問というのはなんだ?>

「実は最近、SSSランクの魔物が一斉に出現してるんだよね。どうにも封印されてるのがなぜか解けたり、倒したはずの奴が復活してたり」

<現世ではそんなことが……>

「うん、だから何かの手がかりになるかもしれないし、復活した方法と理由を聞いてみようと思って。あと、誰になんでどうやって封印されたかも」

<たしかに人間にとってSSSランクの魔物が多発するというのは難儀極まりないだろう。しかし、復活したことに関しては、余にもなぜか唐突に封印が解けたということ以外はわからぬのだ>

「そうなんだ……」

<それ以外の質問には答えてやろう。まずは___>



 聖龍はしなくてもいいのに、自分の身の上話から始めた。

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