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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十七章 災厄現象

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第八百八十二話 雷の心配

「兄ちゃん、昨日なんかしてたでしょ?」



 翌朝、木曜日。

 起きてすぐに叶がそう言ってきた。お部屋が隣だからバレても仕方ないね。でも雷対策をした話をすれば、必然的にお地蔵様の話も必要になってくるだろうし、できることならお地蔵様関連はこんな朝っぱらじゃなくてゆっくりと話したい。



「ちょっと、災害対策アイテムのテストをね。思いついちゃったからやっちゃおうと思って」

「なるほど。俺も物事の合間に考えてるけど……やっぱ伝説級のアイテムを自由自在にできる兄ちゃんは要だね」

「うん、だから頑張るよ! もし叶もなにか試したいことがあって伝説級以上じゃないとできないことなら準備するから早めに言ってね」

「そのつもり」



 朝食は早々に済ませ、早めに家を出る。お地蔵様を確認してから行こうって話になってるからね。

 俺とほぼ同時に美花も外に出たみたいで、ばったり出会う。



「おはよー! ちゅー……」

「ちゅ」

「えへへ」



 毎朝していることも済んだところで、まずは空を見上げる。近くの広場の上空に浮かぶ、蓄電式できる空中浮遊避雷針。ちゃんと浮かべたはずの場所にある。



「効果ってどんなのだっけ」

「凄まじいものにしたからね。とりあえず今までの全事件は県内で起きてるから、この県丸ごとすっぽり、プラス、半径100kmの円状の範囲の雷を無理矢理この避雷針に向けさせるよ」

「これってアナズムの魔法の雷だけじゃなくて、ふつうの雷もおびき寄せるのよね?」

「そうだよ。だから気象庁とかに気がつかれる前に回収しないと」

「早めに来てくれればいいんだけど……タイミングの見極めが難しいわね」



 そう、雷を一定の場所に向けさせて被害をなくそうとするだけでもかなりめんどくさいことになるのが地球。

 例えば本来雨のところを無理矢理晴れにしたとして、気象データと違うということになり、それがどこかで観測している組織にとって違和感となる。科学の進歩って怖い。

 魔法があれだけ発達してる世界より、科学が発達してる地球の方が文明的には進んでるのも納得だよね。



「そういえば天気予報って、今日は晴れだったわよね?」

「そうだね、たしか。でも隕石を落としてくるくらいだ、急に天気を変えてくるなんて余裕だろうし当てにはできないよ」

「ほんとに厄介……。あ、そろそろ行こ!」



 ちょっと昨日の力作を眺めすぎたかもしれない。美花がそれなりに時間が経っていることに気がつき、俺たちはすぐさまお地蔵様の元へ。

 たどり着くとやはり昨日の映像の通り、回転した末に、お地蔵様の首は後ろを向いていた。



「とりあえず戻しておこう」

「あれだけ激しく回ってたけど、首元が磨り減ってるとかはなさそうね?」

「1ミリくらい浮いてたりしたんじゃないかな、そこまで注意してみてなかったけどさ」



 そのまま俺たちは普通に登校する。

 今日注意すべきことは急なにわか雨が降らないかどうか。もちろん天気予報は晴れだったから、歩いている人たちは誰も傘を持っていたりはしてない。

 学校についてからもそうだ。わかる限りでは折り畳み傘くらいしか傘を持ってる人はいなかった。

 やがて何事もなくいつも通りの授業が始まる。



「はいじゃあここ……成上!」

「えっ……?」

「おい大丈夫か? またゲームか曲木のこと考えてたんじゃないか?」

「ああ……すいませんちょっと。とりあえず答えは___ですが」

「なんだ聞いてたじゃないか。気分でも悪いのか?」

「いえ、大丈夫だと思います」



 外にばっかり注目していたら意識してない時に当てられてしまった。それより授業始まったなー……って思ってたらもう3限目か。最近あんまり授業に集中しなくなってきたな。

 まあ勉強自体は一時期のアナズム勉強ブームのときに済んでるから困ることはないけれどさ。



「ん……? ね、みて、やばくない?」

「うーわ、雨降り始めた」

「えっ!?」



 クラスの女子がそう話しているのが聞こえた。

 俺の他にも雨を気にした何人かが窓の方を向く。実際、その通りだった。

 窓には既にいくつかの水滴が付いており、外は明るかったはずなのに急に暗くなっている。俺が問題を当てられて答えるまでは明るかったのに……とんでもない速さで雲がやってきたってことだ。



「どうせにわか雨だろ、ほら、気にしない」



 先生はそう言うも、雨がだんだんと激しくなってくる。3分後には既に豪雨と言うべき土砂降りとなり、流石に教室内はザワザワし始めていた。



「あー、これは気にした方がいいかもなー」

「うわぁ……」

「ゴロゴロ言ってるでござるな」



 その通りだった。

 瞬間、教室の窓全体が光につつまれ、そのあと爆音がなる。確実に落雷したんだ……まあ、ここなら俺の置いた避雷針だろうけど……。



「キャーーーッ!」

「うっそぉ……今日の天気予報じゃ10%って言ってたじゃん!」

「まだ雷落ちそうだよ?」


 

 またもや落雷。

 その後も一回、二回……普通じゃ考えられないような回数。雷の雨って言うべきなんじゃないかな……?

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