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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十六章 不穏な異変

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第八百七十四話 森林のSSSランク (翔)

「いや………え?」

「わふん、本当に勘がいいね。おかげですごい存在に気がつけた」



 俺らがここで気がつけなかったら、森や村が大変なことになっていたかも知れない。やっぱ実力だけじゃなくて勘も大事だよな。



「そ、その話が本当だとして……ど、どうにかできるんですか?」

「ああ、実は私達こういう者なんだ。ほらショーも冒険者カードだして。アリちゃんやショーはあんまりこのカード重要視してないけど、アナズムの人たちにとってこれ以上安心できるものはないんだから」

「わ、わかった」



 俺とリルは案内人に冒険者カードを見せる。見事に目が点になってるな。やっぱそういう反応されるか。

 SSSランクって地球でいう、ハリウッドスターくらいのものなのかも、知名度的に。



「えっ……あっ……すごい……」

「だから安心してね。下手に逃げないで、ここにいたほうが安全だと思うよ」

「わ、わかりましたっ……! 私なんてただの元Cランクの冒険者、邪魔にならないように務めますっ!」

「わふん」



 さて、この大物をどうやって呼び出し、迎撃するかが問題だ。範囲内に入ってはいるものの、どこにいるかさっぱり見当がつかねー。視界には全く入っていない。



「どうする?」

「うーん、そうだね。今私たちは魔力を人並みに抑えてるから……これをSSランカーくらいの全力で出せばおびき出せるんじゃないかな?」

「本当にそれでおびき出せるか怪しいが……やってみるか」

「まあ、敵の性格次第なんだけど……」



 少し前にSSランカーと1対1で戦ったから大体の魔力量は覚えている。うまく調整して魔力を放出した。

 途端、地面が激し行くゆれ、近辺にあった地面が突然盛り上がった。そこから黄金のカブトムシの角のようなものが生えてくる。



「うおっ!? なんだありゃ」

「わ、わからないよ……」



 そのまま角はどんどんとせり出して行き、やがて顔が地面に現れる。まるで人と昆虫を掛け合わせ少し機械化させたような見た目だ。



「カブトムシの魔物っぽいね」

「ああ……」



 そう話し合っていた時、頭付近から右手、左手の順番で勢いよく出現する。完全に人の腕だ。

 さらにその両腕で地面を思い切り掴み、這い出してきた。



「ひ、ヒィィィィィ!!?」

「わーふ、すごい筋肉!」

「喜ぶなリル……」



 出てきたのは筋肉が異常に肥大化した身体を持ち、黄金に輝いているカブトムシの頭をもつ男。

 背中にはきちんとカブトムシの羽根もついてるみたいだ。リルは筋肉好きだから反応したかも知れんが、これは普通の人がみたらキモイ以外何者でもない。

 なんだろう、特撮モノの悪役にいそうだ。



<ハーッハッハッハッハ! 久しぶりの地上はどうだ! 心が躍る! さて、SSランク程度であろう人間君!>



 いちいちそのマッチョさを見せつけるようなポージングをしながら高らかとなんか言ってやがる。

 こちらを指差してきた。



<このゴールデンヘラクレスオーガ! 過去にSSランクとSSSランクの狭間にいた優男に敗れ! 命からがら逃げ出し! 回復しながら力を蓄えていたぁぁ!>

「は、はあ」



 過去に誰か戦ったことがあるのかこいつ。その時SSランク終盤ギリギリくらいの人が相手だったとしたら、今はもうSSSランカーだろうな。確かによくみたら人間でいう肩からヘソあたりにかけて傷跡がついてるし。



<私は地中の魔力を集め、一皮向けた……! この真なるゴールデンヘラクレスオーガの実力を! 奴に復讐する前に、まずは! SSランクの貴様らで肩慣らしだああああ! そのあと! 近くの村を滅ぼし! 奴を呼び出す!>



 やっぱり危険思想のやべーやつか。筋肉のよしみとして、もしかしたら実はいいやつなんじゃないかと期待したんだが。ちょっとだけ。



「あー、えっと……お疲れ様だね?」

<そんなキョトンとした顔を浮かべられるのも今のうちだ狼族の少女よ! まずは喰らえ! 真ゴールデンパンチ! 人間にしては小綺麗なその顔をぐちゃぐちゃにしてやる!>



 拳を握り、そのままリルに突進してきた。

 SSSランクの拳は流石にバカにできない。俺らの防御的に大丈夫だと思うが念のため。俺は素早さを全開放させ、有夢曰くの「ゾーン」ってやつになった。

 おそらく虫の魔物のパンチだ。とんでもない速さのとんでもない威力なんだろうが……そんなの俺たちには関係ない。


 俺はゴールデンナンチャラの腕を掴み、もう一方、羽を展開していたので他の掴みやすい部位を別に握りこみ、地面に向かって投げた。

 頭が思いっきり地面に突き刺さり、クレーターが出来上がる。……やべ、道破壊しちゃったか?



<ハハハ、ヌグゥオオオオオオオオ!!!?>

「わふー、さすがショー!」

「なにしたんですか!?」

「投げ飛ばしただけだよ」



 クレーター的なのはできたのに、地面が崩れたわけじゃない……ああ、木の根っこがたくさんあるから大丈夫なんだな。そりゃよかった。

 しかし、さすがはSSSランク。あいつ自身の威力をそのままそっくり返す程度じゃ倒れねーか。

 俺が力加えたら地面割れちまうからなー……地味にやりづらいな? 観光地なのがいけねーや。

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