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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十六章 不穏な異変

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第八百六十一話 ブフーラ王国の緊急事態 (叶・桜)

「客人に手伝わせるにはいかない……と、言いたいところだが頼む!」

「もちろんですとも。それで、場所は?」



 ラーマ国王はどこからともなく地図を取り出した。それを机の上に広げ、その魔物が現れたという村を指差す。



「この村だ」

「遠いですね、普通に行こうとしたら二日はかかる」

「その通りだ。一瞬でこの場所まで行けるのなら余も行きたいのだが……こちらを離れるわけにもいかない。しかし、どうも胸騒ぎがしてならない」

「じゃあそうしますか、一瞬で行きましょう」

「なに?」



 ラーマ国王は耳を疑った。そして、その表情と自信の現れからこの少年には一瞬でどこかに行き来出来るような力があるのかと考えた。



「本当に一瞬で?」

「ええ、俺に捕まってればすぐです」

「その自信を信じよう」



 桜は叶ので握り、ラーマ国王は叶の肩を掴む。それぞれマジックバックに戦闘用の道具一式が入っているため、準備など必要はなかった。



「じゃあいきます!」



 叶は瞬間移動をした。地図を見ただけでおおよその座標まで一瞬で割り出してしまう、その頭脳にあった活用術。

 ラーマ国王が気がつけば、自身が教えた村の入り口に立っていた。



「こりゃすごい」

「それじゃあ行きましょう。まずはそいつを全力で探さなければ」



 避難警告が出ているのか、村には誰も居ないようだった。3人はそれぞれで魔物がいる場所を特定するための技術を発揮する。

 


「SSランク……なんですよね?」

「この村、いや、全ての人が集まる集落に余は元冒険者の役人を置いている。この村の役人が察知し、余の部下にメッセージで送ってきたのだそうだ。下手したらSSSランクなんてこともありえるかもしれない」

「そんなまさか」

「うん、それは流石に余もないとは思っている。SSランクの魔物だ。SSSランカーが3人もいれば絶対大丈夫だろう。ただ、先程から探知していればわかる通り、逃げきれて居ない村民がまだ結構いるみたい……」

「……ねぇ!」



 桜が声を上げる。とてつもなく大きな反応を発見したのだった。叶とラーマ国王も桜と同じ場所に立ち、同じ方向を向いてみる。



「おお、これは確かにSランクなどとは全然違う反応だね」

「でしょ? 多分SSランクよね?」



 実際、叶と桜はSランク以上を探知した際の反応は魔神しか知らない。この反応をSSランクの魔物によるものだと判断したが、ラーマ国王だけは顔色をみるみると変えていた。



「違う、SSランクなどではない!」

「そ、そうなんですか? 私たち、ダンジョンでしかSSランクの魔物と対峙したことないので……」

「と、いうことはまさか……」

「これはSSSランクだろう。なんでこんな人里近くにSSSランクなんかが……!」



 ラーマ国王はハッと後ろを振り返った。それは村の方。よく感覚を研ぎ澄まし無理に残っている人数を確認すると、SSSランクの魔物がいる方角を見つめ直す。



「一体、奴はここからどのくらい離れているところに……」

「おおよそ1キロメートルですかね。あと数分、こちらにこのまま向かってくるなら必ず俺たちに気がつくでしょう」



 ゴクリと唾を飲む音が聞こえる。叶と桜にとって、魔神を直接みているのでSSSランクの魔物というのはそれほど怖いものではない。つまりはラーマ国王のものだった。

 彼は一つため息をつくと、叶と桜にこういった。



「SSSランカーとはもともと、SSSランクの魔物と1対1で戦っていくらか勝率がある者達のことをいう」

「はい」

「例えばアリムちゃんなら魔神を幾度も封印している実力者だ。確実に勝てるだろう。同国の闘神、ギルマーズもそうだ……あの二人は別格。だがまた同国、パラスナならば確率にして2割未満だろう」

「それで、ラーマ国王様は?」

「半分だな、おそらく。しかし……」



 ラーマ国王は二人をじっと見つめる。



「3人もいれば確実に勝てるだろう」

「そうですね。………勝てるかどうかよりまずは、アレを村に近づけてはいけないと考えましょう。俺たちの方から近づきますか?」

「うむ」


 

 叶は瞬間移動を使う。

 およそ800メートルだけ進んだ。いきなり目の前に現れては不意打ちはしやすくあるが、こちらも攻撃を受けやすいと考えたからだった。



「下手したらここから見えるではないか。気がつかれるのではないか?」

「大丈夫です。今俺が握ってるアイテム、これは姿などが見えなくなるものなので」

「一体そんなと物をどこで……」

「知り合いに作ってもらいました」

「ああ、アリムちゃんか」



 やはりアリムのアイテムは優秀であり、だんだんと近づいてくるSSSランクの魔物は全くら3人には気がついていないようだった。

 しばらくして、ついにはっきりとわかるぐらいまで姿が見えることになる。



「あ、あれは……!?」

「あれ、なに人間?」

「人型の魔物だったり、人型に変身できるのもいるそうだから反応がある限り魔物であることには変わりないけど。……どうしました? ラーマ国王様」

「な、な、なんであいつが出て来ているんだ……!」

 

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