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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十六章 不穏な異変

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第八百六十話 ラーマ国王からの招き 2 (叶・桜)

「そういえば、メフィラド王国のSSSランカーということはラストマンとパルスナの結婚式に呼ばれていたのではないか?」

「ええ、その通りですよ」

「ということは顔見知りだったということだな。まさか顔見知りとアリムちゃんを間違えるとは……疲れてるのかなぁ……」



 再びラーマ国王はため息をつく。先ほどのものとは違って、深く、完全に疲れ切っているような溜息。



「さっきよく間違われると言ったではないですか。俺男なんですけどね……なんで女の子であるアリム・ナリウェイと間違えられるのやら」

「髪型と服装さえ変えれば男には見えないだろうな、カナタも」



 いつも誰からも言われてることを言われてる叶を見て、桜は笑いそうになるのをこらえた。

 叶はその話からそらすため、話題を変えることに。



「それよりですよ、実は俺たちがこうしてブフーラ王国に観光に来てるのは、あの結婚式の時に見て、いいところだと思ったからなんですよ」

「そうだろう、そうだろう。伝統の踊りは魅力的だったはずだ。あのあとアリムちゃんにもっと凄いもの出されてしまったが」



 話題を変えることに成功し、叶は安堵する。そしてこの踊りの話の流れから昨日見た紛い物の話題をしてみることにした。



「そういえば、街中であの伝統的な踊りを、服装などを露出させたものにした見世物があったのですが……伝統としてそれはどうなんです?」

「んー、別に余は禁止にはしていない。また一般に広まっているから官能的にアレンジされたものが出てきてもおかしくないだろう。王の立場からは苦言を示してはいるが、一男性としてならアレを鑑賞している民に同情はできる」

「そういうものですか」

「ああ。……そういえば二人はまだ14歳だったな。理解できない節があるのも仕方があるまい。それにしてもメフィラド王国は一体子供にどういう教育をしているんだろうか。適正年齢以下のSSSランクが4人もいるなどと」



 感覚の問題で年相応と言われるのが珍しかった叶は、まだ自分の視点が足りないことがあることに気がつかされ、目からウロコが落ちた。

 一方で桜は今、自分に集中してくれている叶がやっぱりそのうち他の男性と同じようになるのかと心配になってくる。



「せ、成長したら叶もアレに興味を持ち出すんですかね……?」

「さあ、わからぬ。人それぞれ……」

「俺はないと思うな。桜一筋だって絶対」

「ふふふ、いうじゃないか。安心しろサクラ、こういう男は大体浮気などしない」

「ホッ……」



 確証はないにもかかわらず、桜はすごくホッとした。

 そんな二人の様子を見てラーマ国王は話を続ける。



「二人とも見るからに付き合っているんだろう。結婚はするのか? するとしたらSSSランク同士の結婚となるな」

「はい、結婚は確実ですね。あとは年齢の問題ですよ」

「断言するか、いいぞ! 2組目のSSSランク同士の結婚となると良いな!」



 おそらく先に自分の兄と姉が結婚するだろうと考えたが、やはり本当のことを言うとややこしいことになるので叶と桜は口をつぐんだ。



「そういえばこの国にはどのくらい滞在するつもりなのだ?」

「あと2日間くらいですかね」

「2日間か。この街をみたら終わってしまうな。この城下町だけでなく、他にも観光地はあるからまた次の機会があったら行ってみるといい」

「はい!」

「ところでだな……」



 さらに3人は1時間ほど話し込む。後半に連れてラーマ国王によるアリムの魅力についての話が多くなってきたのだった。 

 アリム・ナリウェイがどのような生活をしているか妄想を膨らませふラーマ国王に対し、普段の兄の姿を知っている叶は複雑な気持ちを描く。

 その妄想はあまりにも女の子らしい日常生活ばかりだったからだ。



「どうだ、アリミカを愛でる会に入らないか?」

「い、いえ、知り合いのそう言う会に入るにはちょっと抵抗が……」

「そうか、まあ確かにカナタがアリムちゃんのファンとなるのは、彼女を嫉妬させてしまうかもしれない。な?」

「ははは……」

「いやまて、二人で入れば………ん?」



 ラーマ国王が唐突に上を向いた。アナズムの世界に住む住人の脳内に、いきなりメッセージが流れ込んでくると大体とる反応だった。



「メッセージですか? とうとう呼び出されちゃったとか……」

「いや……ちょっと待ってくれ。……ふむ、ふむ……」



 だんだんとラーマ国王の表情が険しくなって行く。そして、叫んだ。



「なんだとッ!?」

「ど、どうかしましたか?」

「すまない、二人とも。緊急事態だ。余が出ざるを得なくなってしまった。これは……サボるわけにはいかない」

「一体何が」

「とある村の近くでSSランク以上の魔物の反応があった。余が直接向かうにしろ、これから冒険者に依頼するにしろ、動かなければ」



 そう言ってラーマ国王は慌てた様子で立ち上がる。叶と桜は目配せし、言うことを決めた。



「手伝いましょうか?」

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