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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十六章 不穏な異変

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第八百五十話 ギルマーズさんの言うことには

「大変ですよね、何かお手伝いできませんか? ギルマーズさんに来た依頼なのでボク達が参加することはできないですけど、その代わりアイテムを貸すとか」

「アリムちゃん製のアイテムか……たしかにあったら便利かもしれないな。どんなのがある?」



 俺は人に渡してもいいような、でもこの世界の人にとってはとても便利なアイテムのリストを渡し、そこからいくつか選んでもらうことにした。

 リストに目を通した途端、ギルマーズさんはもう目星をつけてしまったみたいですぐにリストを返却してくれた。



「この炎系の魔法を自分の実力より1.5倍以内なら完全無効化し耐熱性もあるってアイテムと、完全に姿を隠しきれるアイテムを貸して欲しいな」

「炎系の魔物なんですか」

「ああ。この二つがあるだけでだいぶ違う。ちなみにこの1.5倍ってのはステータスのことだよな? スキルや魔法で上がったステータスも含まれるのか?」

「はい、例えば補助魔法掛けている最中ならその分効果がありますね」

「決まりだ。ありがとな」



 リストの中にあるといっても現に俺が所持しているわけじゃないから、いつも通りダークマターから生成しギルマーズさんにそれらを渡した。



「ギルマーズさん、どのくらいの強敵なんですか? 正直、SSランクやSSランク亜種程度なら簡単に勝ってしまうイメージがあるんですけど、強敵なんですよね?」

「SSSランクだからな」



 ミカの質問にギルマーズさんはそう答えた。

 SSSランクって……魔神以外俺らは遭遇したことがない。普通の魔物での最高はダンジョンのSSランク亜種。

 この世界の魔物はランクが一つあがるたびに大体5倍から10倍の強さになるから……単純に考えても強いな。

 亜種が元の魔物の2倍から3倍の強さだと考えると、SSSランクの通常でローズの強さの3倍はあるわけだ。

 


「SSSランクなんて滅多に見ない気がするんですけど……」

「ああ、だがSSランクやSランクが異常に増えてきているからそろそろ出現する頃だとは思っていた」



 そんなことになってたんだ。たしかにSランクの魔物がAランクくらいの魔物と同じくらいの頻度で人の目に入るようになったって噂で聞いてはいたけど。

 テレビ局に超小規模の隕石が落ちてくるとかなんて比じゃないほどこの世界の人たちにとっては生死と日常に関わる問題だよね。

 


「なんで増えてきてるんだろうな……ったく」

「ここだけの話」

「ん?」

「魔神は全員、ボクが封印済みなんですよ」

「すごいな……。ってことは魔神の所為ではないってことか? だが強力な魔物が大量発生するなんて事態、ああ言う存在くらいしかできないだろ」



 たしかにそうなんだよね。アナズム事態の環境がおかしくなってきてるのかしら。様子は見ておいた方がいいかもしれない。 

 そのうち厄介な伝染病が現れたり、大きな災害が現れる可能性だってある。家に帰ったら観測装置的なやつ作ろうかな。



「とりあえず俺は依頼をこなしてくる。もしかしたら俺や俺の仲間達だけじゃなんともできない時が来るかもしれない。アリムちゃんとミカちゃんも備えておいたほうがいい」

「わかりました! とりあえず……今回は頑張ってきてください」

「ああ……ウルトとパラスナはもう数年は活動できない状況だからな。頑張らないとな」



 うん? たしか今、新婚生活ほやほやで活動はしてないけれどどうしても活動できないって訳ではなかったはず。

 数年活動できないってどう言うことだろう。



「なんでその二人は活動できないんですか? たしかに休養中ではありますけど」

「おっといけね。まだ俺とバッカスくらいしか知らないんだった。……もしかしたら近々連絡が来るかもしれないけど、一応言っとく。あと他言するなよ。大騒ぎになるし」

「はい」

「パラスナが妊娠したんだよ」



 わぁお! わぁお!

 だから活動できないのか、とくにパラスナさんが。そうかぁ、そうかぁ……最近全く動きを感じないなって思ってたらそんなことになってたんだ。

 ウルトさんもやることやってるんだね。

 ……じゃなくて、なんておめでたいんだろう!



「だからあいつらの分も俺が頑張らないと」

「そう、そうですね! ボク達もあの二人の手を煩わせないように目を開かせておかなきゃ!」

「うんうんっ。子供かぁ……いいなぁ……」



 こうなったらほんとにこの世界の様子を監視するシステムを作らなきゃ。帰ったら早速実行しようね。

 


「じゃあそろそろ行くよ。アイテム、必ず返すからな」

「はい、でもいくらでも作れるので壊したりしても気にしなくていいですからね」

「わかった、さすがアリムちゃんだ。……またな!」



 ギルマーズさんはさっきよりも軽い表情で一人で馬車が集まる場所まで向かっていった。

 俺とミカはそのあとどうするか相談し、デートを引き上げて監視システムを作ろうと決めた。


 それはそうとミカがすごくパラスナさんの妊娠を羨ましがっている。今は高校生だからダメだけど、ちゃんと大人になったら俺たちだって。

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