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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十五章 情報社会

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第八百四十七話 説明したあと (叶・桜)

「なるほど、ありがとう! さすがはI.Q200以上あるね」

「本当にわかりやすかった。他の方々の証言から考えても間違いは何一つないようだしな」



 事情を聴取していた警察官達は叶をべた褒めしていた。叶のお陰で予定の数倍早く事情聴取は終わり、ことの全貌が明らかになったのだった。



「そうだ、事情を聞いた芸能人の人たちから君や火野警視の息子さんら7人に御礼を口を揃えて言っていたよ」

「そうですか。いえ怪我などもなかったようでしたし、良かったです」



 それから叶らは報道陣や警察から重ね重ねお礼を述べられつつ、全員家へと返される。

 帰ってきたころには午後一時になっていた。

 叶は株取り引きもお休みなためする事がなく、ベッドに横たわり目をつぶろうとした。そこにいつも通り隣家から幼馴染が入り込んでくる。



「あ……ごめん、寝るとこだった?」

「ううん、来なよ」

「うん」



 桜は叶が横たわっている彼のベッドの淵に座った。叶は寝そべったまま桜の顔を覗く。



「流石は叶ね。話がスムーズに済んじゃった。あゆにぃとプチデート行けるってお姉ちゃんも喜んでたよ!」

「それなら良かった。翔さんもそう言ってくれたし。でも俺はやる事ないんだよなぁ……」

「眠ったりしないの? 疲れてない?」

「まあ……だいぶ疲れてはいるけどね。寝たい気分じゃないよ」



 叶は再び桜の顔を見た。桜も期待に満ちた眼差しで叶のことをみつめている。そこから叶はこの先の展開を予想し、こう告げた。



「じゃあ何かしようか」

「うんっ……!」



 桜がいつもより笑顔になった。そんなに自分と何かしたかったのかと叶は考えながら身体を起こし、桜と肩が触れ合うほどの距離に座る。



「それで要望はある?」

「ちょっと考え付かないのよね……。あ、でも少しお話ししたい事があるの」

「ん?」



 頬を赤らめながら桜はそう言った。そして叶の手に自分の手をほぼ無意識に絡める。

 叶はそれに答えるように、絡められた手を優しく握りかえした。



「昨日さ……すごかったじゃない、私たちあんな有名な人たちにたくさん囲まれてさ!」

「そうだね。アイドルや女優も居たけど、桜の方が可愛かったよ」

「そ、それは流石にないでしょ! お姉ちゃんやリルちゃん、あゆ兄ならともかく」



 さらに顔を赤くして桜はそう言い返す。しかし叶は至って真面目に話していた。桜もそのことは理解できる。



「……本気で言ってるんだよね」

「桜を可愛いって言うときはいつも本気」

「あぅ……そ、そうね叶はそうだったよね。……ありがと。ところで本題なんだけど」

「んー?」

「あの日、翔さんが主役だったはずなのに撮影の後は私たちが注目されたじゃない? すごかったよね」

「まあ、あのドキュメンタリーは反響がすごかったって言うし。なにもあんな反応されるのは付き合い始めてから初めてじゃないでしょ。街でデートするたび誰かしらあんな反応をしてくる」



 事実地球でデートをし普通のお店に入るたびにあのような反応が返ってくるのだった。初デートの時に店からサービスされたのを始まりに、主に個人経営の店に入ると何かしら物をもらったりされている。

 また、デートじゃなくても一般人にはよく同じ内容で声をかけられ、応援してもらっていた。



「だからね、何回も言うけど……ありがとう。本当に。周りの反応を見ていつも叶が私にしてきてくれたことに感謝するんだけどさ今回は特別で、有名人達にこぞって注目されてるともっと感謝したいっていうか……ことの大きさをさらに実感したって言えばいいのかな」

「この内容の会話は何回目だろうね。もうこれから言うことはわかってるけど……つまりは?」

「大好き」



 桜は叶に抱きつきキスを求めた。叶も慣れたように桜の甘えている行為に付き合う。キスをし、抱きしめ、頭を撫でる。

 桜が今までのことに感謝し、叶に甘えてくるというのは付き合い始めてから何度も何度も何度も繰り返されもはやパターン化していたが、叶はそれで満足していた。



「んはーっ。なんかいつもごめんね、ああいう話された日は絶対こうなっちゃうの」

「十分承知してるよ。気がすむまでどうぞ」

「気がすむなんてことはないって言ったら?」

「それでも構わないよ」



 その後二人はいつも通り、イチャイチャラブラブを自分たちの年齢の常識の範囲内で繰り返した。

 そしていつの間にか夕飯時になる。



「あ、そろそろ夕飯だ」

「特に遊ぶことなく好きだって言い合ってただけで何時間も過ぎた……」

「いつものことじゃない! じゃあ私、部屋に戻るね」



 そう言って桜は隣の家に窓から戻っていった。

 叶はそれを見送ると、とても幸せそうに微笑み、夕飯ができるまでベッドに潜り込んで仮眠をとることにした。

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