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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十五章 情報社会

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八百四十五話話 落下の後に

「うっわぁ……」

「嘘だろオイオイオイ……」



 まさに惨状。人自体にはなにも被害がなかったとはいえ、それ以外が破壊され尽くされている。

 俺たちが守った佐奈田と芸能関係者の皆さんは口をあんぐりと開けて呆然としていた。


 無論、誰にも見られないようにバリアとかはしまったから俺らが破片から皆を守ったとは思われないだろう。やっぱりちょっと心配だけど大丈夫だと信じたい。



「助かった……! 君たちがいなかったら今頃……!」

「とりあえず今の騒ぎで人が集まってくるだろう」

「本当にありがとう! 特に叶君!」



 現実に頭が追いついたのか、安堵してその場にヘタリ込む人や、叶や俺たちに仕切りに御礼を言う人がいる。

 冷静になってどこかに電話してる人も。

 


「とにかくこれはどうすれば良いんだろうね」

「ね、ねえあゆちゃん……」

「ん、なぁに佐奈田」



 まだ青ざめた顔をし、体も少し震わせながら佐奈田は俺に話しかけてきた。



「い、一応報告なんだけど……お、お父さんを介して今からこのテレビ局のトップに話をするから……えっと、とりあえずここで待機してたほうがいいと思う」

「わかった。落ち着いて電話してね」

「う、うん」



 佐奈田はスマホから自分の父親に電話をし、今あった出来事全てを伝え、さらにそこからこのテレビ局局長までつなげた。

 テレビ局長曰く、当たり前かもしれないけど監視カメラで今起こったこの災害の映像は全て撮れているうえにちゃんと衝撃による爆音は聞こえていたらしく、すでにスタッフなどを状況把握のために向かわせているらしい。

 事実、佐奈田の口からその話を聞いた30秒後、階段からゾロゾロと人がやってきた。


 状況説明は叶や翔、佐奈田に加えてある程度冷静さが残っていた芸能人の大人達がしてくれた。

 そうしてゆくうちに本当に時間があっという間に過ぎて行き、気がつけばレスキュー隊がテレビ局に来たり、テレビ局の外の野次馬が大きくなったり、警察や怪我人はいないのに救急がきたりとてんてこまい。

 特に叶が説明に説明を重ねて少し大変そうだった。


 かくして俺たちは警察の車(つまり翔の親父さんの部下の車)で自宅まで送り届けられ、後日、詳しい話を聞きたいと言われてしまった。まずは明日らしい。



______

____

_



「大変だったね」

「う、うん」



 帰ってきて、疲れた体に鞭を打ちながら寝る支度をした。

 今日という一日はもう少しで終わる。もっと忙しいのはこれからかもしれないけど、束の間の休息ってやつだろう。

 疲れてる上に夜遅いにもかかわらず、俺は美花の部屋で本人と話し合っていた。


 お父さんとお母さんにはいつのまにか叶が(曲木家には桜ちゃんが)メッセージで連絡を取り、事の顛末を話していたためお咎めは無いどころか、心配され、強く抱きしめられた。隕石程度じゃ傷一つつかないってわかってても。


 やっぱりお父さんもお母さんも、美花と同じように俺のことがトラウマになっているようだ。

 今回は俺はピンピンしてるけどね。

 美花も同じように両親にひどく心配されたらしい。


 あと、テレビをつけたらどのテレビ番組でも今回のことを報道していた。被害にあったテレビ局まで。

 本テレビ局によるとどうやら被害にあった場所は本当にあの階層だけらしく、さらにあの範囲あたりは主に芸能人控え室だったため、普通に放送できる余裕はあるのだとか。もはやこの程度で済んだのは奇跡だ。



「まさかこんなことになるなんてね……」

「普通に翔のテレビ出演するところを見に行っただけなのにね。はぁ……」

「アナズムに戻ったらとりあえず魔神達を問い詰めよう」

「うん」



 今回は下手したら死人が出るかもしれないものだったんだ。どんどんとおかしな現象の内容が酷くなってきている気がする。

 これはもうそろそろ本腰入れてアナズムとこの世界についてのつながり……的なやつを調べたりしなきゃいけないかも。



「あ、翔とリルちゃん大丈夫かな……?」

「親父さんが直接迎えにきて、親父さんの運転してた車に乗ってったし大丈夫でしょ。今頃こうして俺と美花と同じように話し合ってると思うよ」

「それもそうね。じゃあさなちゃんは……」

「佐奈田も別れる間際まで夢でも見てるかのような顔してたけど、一応大丈夫そうだったじゃない? あの情報好きがあの程度でメンタルやられちゃうわけないよ」

「……さなちゃんには悪いけど、それもそうね」



 問題は後日話を聞きたいっていうのの期間や日にちだ。明日の日曜日は本当に嫌だなぁ。のんびりするつもりだったのに。

 まあ、それ以降の平日に呼び出されたとしても、学校は公欠扱いになるかもしれないけれどね、やっぱり人に時間を拘束されるのは嫌いだよ。



「んー……とりあえずそろそろ寝る時間ね。なかなか眠れないかもしれないけど、疲れを癒すために寝よう寝よう」

「それが一番良いね。じゃあ、おやすみ美花」

「おやすみ、有夢……ん!」



 別れる前にディープキスを1分間してから俺は自分の家に窓越しで戻った。さて、ゲームもなしだ。もうさっさと寝てしまおう。

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