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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十五章 情報社会

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第八百三十四話 撮影現地

「わふーん」

「どうしたの? リルちゃん」



 土曜日となった。俺たちは今、バスで翔が出演する番組の撮影スタジオがあるテレビ局へと向かっている最中。なぜかちょっとだけリルちゃんの元気がない。



「ショーは今日、朝早くから撮影場所に向かったから少ししか顔を合わせられなかったんだ」

「それでそんなになってるの」

「わふん...」



 確かにこのバスの中には翔はいない。それ以外のメンバーはみんな揃ってるけど......でも今日は翔が主役だし仕方ないと思うな。



「それでさ、昨日の夜はリルちゃん、火野を慰めてたんだよね?」

「そりゃもちろんだよ」

「何してたか知りたいなーー」

「昨日も言ったけど、だめだよ」



 きっとまた胸を揉ませていたに違いないよ。どうせそうだ。

 そういえばそろそろバスに乗って50分はたつけれど、まだつきそうにないのかな。向こうから取材してくることはあっても、テレビ局に行くなんて初めてだからなぁ。



「佐奈田、あとどれくらいでテレビ局につくの?」

「あとだいたい20分前後かな」



 あ、それなりに近づいていたんだね。

 佐奈田の言う通りそのあと20分と少し経ったらバスが、翔が撮影する予定のテレビ局にあるバス停で止まった。俺たち6人はそこで降りる。



「でもさ、思うんだけど」

「どうしたの? さなちゃん」

「私以外5人ともさ、アイドルなり、女優や俳優なり、その見た目とハイスペックさならここの常連になることだって余裕でできたよね。特に美花ちゃんとあゆちゃんなんてかなり演技派だしさ」

「そんなことないよ。でも、ほら、できたとしても私は有夢だけのものでいたいし……」

「はいはい」



 しかし緊張するなぁ。ここの前を通る人たちですらなんだか有名人のように思えてくるよ。佐奈田の話だと、佐奈田が受け付けで手続きしたら、局内を見学させてもらえるんだよね?



「6人で揃って受け付けしなきゃダメだから、みんな私から離れないでね」

「「はーい」」



 早速中に入ると、今このテレビ局から放送されているニュース番組や、ドラマ、バラエティ番組のポスターや立て看板がたくさん飾られていた。

 その中の一つに、今日撮影するものの立て看板もあった。中堅くらいなのかな、よくバラエティ番組で司会をやっていたりするようなお笑い芸人グループ3組くらいがメインパーソナリティを務めるトークもの。

 いろんなことを暴露したり、その芸人さんたちに弄られたりすることが多かったはず。



「みてみて、あの6人!」

「わぁ……みんなすごく可愛いっ!」

「アイドルかな、女優さんかな…みたことある?」

「ない……いや、ある! 芸能人じゃないけど、ほら、あの二つ結びの子。あの子、前にNHMのドキュメント番組で……」

「そうじゃん、あの子じゃん! と言うことはなにかの撮影かな?」



 このテレビ局にエキストラとして来ていたのかわからないけれど、キャピキャピしたお姉さん達にそう言われてしまった。特に名指しで言われた桜ちゃんは顔を真っ赤にしている。



「あちゃー、やっぱりわかるか、叶君と桜ちゃんは」

「マスクでもしてきた方が良かったですかね?」

「あぅぅ」

「別に、堂々としてればいいと思うよ。ちょっとは恥ずかしいかもしれないけどさ」



 入ってから受け付けに行くまでにそれなりの人に注目されたけど、声をかけてくると言うことはなかった。6人も固まってたら声かけにくいとかあるかな? なんにせよ、面倒なことにならなくて助かったよ。



「あのー、連絡入ってると思うのですが、今日撮影のおしゃべり☆エイトで…」

「お伺いしております! ○○高校の佐奈田さん、曲木さんご姉妹、成上さん姉妹……あ、失礼しました、ご兄弟にフエンさんの6名ですね。このカードを首から下げてください」



 それぞれ俺らのフルネームと年齢が書かれた、撮影する番組のイメージにあった名札カードを渡されたので、それを首から下げる。うむ、エキストラっぽい。



「撮影は午後2時からとなっておりますが、1時間前には3階のAスタジオに6人で固まっておすわりください」

「わかりました、ありがとうございます」

「局内の見学も申請されてましたよね? 基本的にスタジオ内に入ってはいけませんが、それ以外ならどうぞ、ご自由に見て回っていただいても構いません」



 佐奈田のお父さんがそこまでお願いしておいてくれたらしい。テレビ業界に興味はないけど、テレビ局の見学なんてそうそうできるものじゃないからね。ちょっと楽しみ。誰が芸能人に会えるかもしれないし。



「ま、基本的に私たちみんな固まって行動した方が良さそうね。食事はこの局内の食堂で取りましょう」

「いやぁ、何から何までありがとうね、さなちゃん!」

「いいのよ、手回ししたのは私じゃなくてお父さんだし。これからも5人ともなにかしら面白いネタを提供してくれれば、私はそれで……」



 感謝はしてるけど、情報を探るのはやめて欲しいなぁ。まあ、それをやめろと言ったら佐奈田は佐奈田じゃなくなるんだけどもさ……。

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