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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十五章 情報社会

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第八百三十話 すごく久しぶりに売るよ!

「なんか村のことについて書かれてますね」

「アリムちゃんは、この間配られていた瓦版のことは知ってるかしら?」

「はぁ、瓦版」



 だいたい政治に関わる大事なニュースとかって国王様から聞いたりしてるから最近はあんまり配られてる瓦版をわざわざ受け取ったりしてなかったな。

 書類の方に目を移すと、ここ最近では一番でかい事件なんじゃないかと思われることが書かれていた。



「えっ……Sランクの魔物が村に襲撃して、壊滅!?」

「あら、知らなかったの。そう、魔物が大量発生して村を滅ぼすことはちょいちょいあるけどね、Sランクの魔物が現れて滅ぼすなんて珍しいのよ」

「死人とかは……」

「村の住民は700人程度。死傷者は30人。30人という被害者にくらべて、家屋はほとんど破壊されたわ」

「なるほど、じゃあそのための建築材が必要、と」

「ええ、そういうこと」



 そんな大事件があったなんて、やっぱりまた瓦版、定期的に読んだほうが良いのかなぁ。

 もう数枚の書類に目を通してゆくと、ぐちゃぐちゃになってる村の写実とかがあった。この商人組会の会員が実際に行って描いてきたらしい。



「うわぁ、こりゃひどい」

「そのSランクの魔物はもう退治されてる。でも村の人たちの住む家が無くてね。それで私たちが依頼されたんだけど……なるべく頑丈な家にしたいって口を揃えて行ってて。まあ、驚くことにもう代金の方はほとんどの家庭が揃えてあったんだけど」


 

 壊滅状態なのに金があるとはこれいかに。一体どういう状況なんだろ。ほとんどみんなお金だけ持ち出して逃げたとかかな?



「はぁ……そりゃすごいですね。土地はあったとしても、家の建築にもかなりお金がかかるでしょうに」

「もともとお金持ちの村らしくって。びっくりしたわ。頑丈さの他にも大きくしてくれ、とか。本当に襲われた村とは思えないくらい」

「死傷者も出てるのに、なんか呑気というか……」

「まあ、実際死傷者の中で本当に死んじゃったのは元々この村で雇われてた冒険者らしいし、冒険者はまぁ……戦うのが仕事だし仕方ないんじゃない?」



 ひさびさに地球とアナズムで違うところを発見したよ。いや、正確に言えば日本とアナズムだね。

 冒険者はたしかにそんな感じで見られてる節があるよ。高ランクだったりしないと大切に扱われないの。だから他の国では荒くれ者冒険者も結構多いんだとかね。



「そろそろ本題に入りましょうか」

「……ええ、そうですね。とりあえず今ボクがもってるこのポーチの中に、あるだけのウッドゴーレムの解体、加工済みの死体が入ってます」

「え、解体と加工してくれたの!? ありがとう!」



 今朝、朝から魔物の死体のデータを入力すればそれを的確に分解してくれる機械を作り、その中にポーチごと放り込んで魔物の素材全部、ベストな状態にしてもらった。

 在庫整理とか言ってたのになんで今までこんなことしなかったんだろ。まあ、思いつかなかっただけなんだけどね。

 素材の部位ごとに分けたりしたから、トズマホのポーチ内部チェックアプリの改定もしなきゃいけなかったのはめんどくさかったな。



「サンプル見ます?」

「ぜひ、一体分見せてくれるかしら」



 俺はポーチから、ホームセンターとかでよく見かける分厚く加工しやすい板状になったり、キューブ状のウッドブロックになってるゴーレムを一体分取り出した。

 


「わぁ……! 思って居た以上のモノね。ってこれ、全部ウッドゴーレム亜種じゃないの!? こんな希少なもの……」

「そうですね、ダンジョンで見つけたんですよ」

「な、なるほどね。亜種となるとたしかに依頼通りかなり強固になるけど、お値段が……」



 マネさんは近くにあった計算機的なアイテムをいじりだし、頭を抱えた。Dランクの亜種の素材なんて、下手したらBランクの魔物のものより高いから仕方ない。

 そして、俺はあまりお金は必要としていない。

 だから妥協策を提案しよう。ぶっちゃけ引き取ってもらった方がいいしね。



「じゃあこうしましょう」

「ん?」

「お値段は普通のウッドゴーレム一体分でいいです、そのウッドゴーレム亜種一体分につき」

「え、そんな全然値段が違う……」

「そのかわり…….あー、そのかわり」



 マネさんの気を休めるために代案を用意しようと思ってけど、思い浮かばない。

 とりあえず俺の在庫整理を時たま手伝ってくれないか聞こう。あと、あー、そうだ、ラハンドさん達にダンジョンのコツを教えたから魔物をたくさんもって帰ってくるだろうし、魔物の買取を強化してくれるようにお願いしてみよう。



「その代わり?」

「じつはボク自身、持ってる魔物の数がすごいことになってて、その処理を手伝ってくれたりしたら嬉しいなぁ……と。同時に魔物の買取を強化して欲しかったり」

「処理って……ふつうにうちの会員の誰かと交渉して売りつければいいじゃない? それに私たちはこの国で一番魔物の買取を行ってるから、これ以上は無理よ」



 ふむ、たしかにそうだ。魔物の買取の件に関してはメディアル商人組会は問題ないんだったね。

 でも前者の方は違う、売りつける……じゃなくて処理をお願いしたいんだ。



「えーっと、ウッドゴーレムと同じく大量に素材がある魔物がたくさんいます。たとえこの商会でも買い取れないほどだと思うんです。だから、ボクが無料で渡して、そしてマネさん達がだれか必要な人に渡してくれたりすると売れないな、なんて」

「そ、そんなこと本当にいいのかしら? ちょっと待って……計算してみるわね」



 マネさんが色々計算を始めたけど、目を使って深く考え込んでるだけだ。脳内で考察を進めてるのかも。

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