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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十章 謎の男

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第六百十話 道化で導者

「すいません、いろいろ聞けました」

「む? まだ話すことはあるが……?」

「ま、またの機会にお願いできますか?」

「なんだ、今日は忙しいところを来てくれたのか。悪いことをしたな。ふむ、続きはまた今度にしよう」

「ごめんなさい、では……」



 俺とミカはすぐにブフーラ王国を出てカナタには頼らずにアイテムに乗ってお家に戻ってきた。

 とにかくいろいろと整理したいからね。



「……光夫さんがまさか導者してるとはね」

「あー、でも納得かも」



 ミカが頬杖のようなものをかきながらそう言った。

 どういうことだろうか。



「にゃんで?」

「ほら、光夫さん、魔神を自分の中に取り込んだじゃない? それで今まで戦ってきた魔神の…例えばサマイエイルなら勇者を見つけ出す力もったカルナさんに取り憑いてたし、スルトルも賢者である翔に取り憑いたじゃない。こう…勇者や賢者でもなんでもない光夫さんにすんなり魔神を取り込めたのがちょっと不思議だったのよ」

「あー、そう言われれば」



 勇者や賢者、またはそれに関わるような体質でないと魔神は取り付けない…みたいな法則があるのだとしたら、光夫さんがいくらドロップロッドを飲み込んだとしてもああも簡単に魔神が取り憑くわけないもんね。

 一部始終見てたわけだけど、拒絶反応みたいなものとかも一切なかったし。


 導者だからすんなりとうまくいった、これが自然か。

 ふふー、さすがはミカだね。



「でも光夫さん、自分が導者だってこと覚えてるのかな? 100年間過ごしたんでしょ?」

「でもほとんど寝てるだけだったみたいなこと言ってなかったっけ? 浦島太郎みたいな感じなら覚えてるんじゃないかしら」

「うーん、どうだろ。聞いてみなきゃなぁ……」



 地球では土日にしか行けないよね。

 でもショーの柔道の県大会をみに行くと約束してるし……。



「いつのタイミングで光夫さんに聞こうか」

「月曜日でいいと思う。部活生たちの大会が終わるまで午前授業なんだし」

「あ、そっか!」



 なら月曜日に聞くか。

 平日だから人も少ないだろうし、色々聞きやすいと思う。メアドとかは交換してあるとはいえ、直接聞けるのはサーカス団が町にいる間だけだからね。



「それより問題なのが魔神が地球にいるってことだよ…」

「それよ。ほんとそれが一番怖い…」

「この世界の人たちの見解通り、魔法が使えないから無効化されてる…だなんて単純な話ですめば良いんだけどさ」



 それなら本当に無効化できてるってことでいいんだけど…でも待てよ?



「確かさ、幻転地蔵の周りってなにか怪現象が度々起こるって噂なかった? 火の玉が見えるだとか」

「あ、あったわね」

「……幻転地蔵様ってさ、俺らをこっちに連れてきた存在でもあるし、リルちゃんとショー曰く、アナズム流のお祈りにも反応したらしいじゃない」

「つまり有夢が言いたいのは、魔法も地球で発動されてる可能性がある…ってこと? その火の玉がファイヤーボールだったりして」

「そうそう」

 


 ミカの顔がちょっと曇った。

 俺が今言ったことがアナズムと魔法に関係あるならば、最早絶望的だからね。つまり、いつなんのひょうしで復活するかわかんないわけだもの。

 ……魔神はいままでに、触れたら即死する(障害物をすり抜けて)羽をばら撒いたり、別次元を用意したりと魔「神」にふさわしいような攻撃を一応はやってきてる。

 もし魔法も魔道具もない地球に魔神が出現したら被害が甚大になるよ。

 ……科学力も捨てたもんじゃないから、銃や爆弾が効くなら地球滅亡とまではいかないかもしれないけれど、日本を中心としたアジア諸国は無くなるかもしれない。

 


「……となると金剛杵、はやく地球で見つけなきゃ」

「でもどこにあるからさっぱり見当つかないよ」

「……光夫さんが何か知ってないかな?」

「いやぁ、知らないんじゃないかな。あった時に一応は訊いてみようね」



 しかしそんな危ない状況でいままで過ごしてきたのか。自分の家の地下に爆弾が埋め込まれてるのを知らずにずっと過ごしてしたくらい怖いよ。

 ……それにしても。



「どうやって金剛杵を地球に持ち込んだんだろうね」

「ふぇ?」

「いや、ほら、俺達ですらアナズムのものを地球に持って行ったり、あるいは地球の物や人をアナズムにもっていったりできないでしょ? ショー達が賢者として送られてきた時だけじゃん」

「んー、確かにそうね。でもいくらでもやりようはある気がするわ。この世界だもの。あのワープお地蔵様にいつかそういう機能がつくかもしれないでしょ?」



 この世界じゃ不思議が当たり前だからね。そう言われちゃったら何も言えないよ。



「んー……どうしようか」

「とにかくいままで大丈夫だったんだから、ゆっくり探そうよ。まずは光夫さんに訊くこと。次にラーマ国王に調べてもらえるか頼むこと」

「だね。……てことはラーマ国王にはいつか、俺達がアナズムからみて異世界から来たということを伝えなきゃね」

「私の勘が当たるなら、その時ほぼ半ば強制的に導者にされるわね」

「えー……」



 ミカの勘は当たるからなぁ…ラーマ国王に導者にされる可能性があるのが大きくなったよ。

 

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