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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
十二章 賢者

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第三百三十二話 魔核提出4日後 (翔)

「わふわふ、えへへ」



 俺の隣でリルが満足気な顔をしながら眠っている。

 魔核を提出しながら、4日が経った。

 まだ連絡がこねーけど、そろそろ来るんじゃないかと思う。


 リルが起きないように、静かにベットから出て、シャワー浴びて服を着て、朝ごはんの用意をする。

 その用意をしてる間に、リルは起きてきた。



「わっふ! おはよう、ショー」

「ああ、おはよう。朝飯の前にシャワー浴びてこいよ」

「ん……一緒に入らない?」

「もう入った」

「わふぅ…」



 リルが風呂場から出てくるのと同時に、飯は作り終わり、それを食べた。

 


「今日はどうするんだい?」

「やっぱり、ギルドマスターからの連絡待ちだな」

「そっか。じゃあデートだね!」

「………だな」



 食べ終わり、すぐに支度をする。

 最近毎日外出してるおかげか、デートにもだんだんと慣れてきた。



「さあ、行こうか!」



 赤い頭巾の紐を軽く締めてから、リルは俺に手を差し伸べる。握ってほしいらしいから、その手を掴んで握手する。

 手を掴んだまま、俺達はその部屋から外に出た。

 

 その瞬間、頭の中にメッセージが送られてくる。



【君達が城に行く日が決まった。ギルドで待ってる】



 そうか、やっとか。

 俺とリルはそのままデートでなく、ギルドへと向かった。

 リルはあからさまに不機嫌そうに、しかめっつらをしている。



_____

____

__



「明々後日に決まったよ」



 ギルドについた俺たちに、ギルドマスターはそう言った。魔核を提出してから丁度1週間後ってこったな。



「とくに問題とかもない。普通に行くといい。門の前でギルドカードを見せれば、城の中に入れてくれるさ」

「あ、わかりました。ありがとうございます」

「わふ、ありがとうございます」



 これで主な要件は終わりらしい。

 あとは、城に行くについての態度などのルールを教えてもらった。



「じゃあ、気をつけて行くんだよ」

「はい」



 俺とリルはギルドを出る。

 んで、一旦部屋に戻り、俺はリルをそのまま部屋に待機させて、叶君と桜ちゃんの部屋の戸をノックする。

 叶君が出てきた。



「はい…あ、翔さん!」

「おう。俺達が城に行く日が決まった。明々後日だ」

「んと…わかりました、明々後日ですね」

「ああ」



 よし、これで良いだろう。

 あとは3日過ぎるのを待つだけだ。

 ………実は俺、ちょっと、叶君に訊いてみたい事がある。

 


「なあ、叶君、桜ちゃん」

「どうかしました?」

「あ…いや、あのな、デートする時って何してる?」



 二人はぽかんとした顔で俺を見た後、互いに顔を見合わせた。そんな顔で見るんじゃねぇよ。やめてくれ。

 恥ずかしいんだ。



「あのよ…ちょっと参考にしたくてよ…」

「リルって人とのデートですか」

「お…おう…」

「桜、何してたっけ?」

「一緒にスイーツ食べに行ったじゃない」

「まあ、確かに」



 なるほど、なるほど、スイーツを食べにな…。

 つーかあれだ、桜ちゃんに、女の子としてしてもらったら喜ぶことを聞きゃーいいんだよな?

 


「なあ、なら桜ちゃんが叶君にしてもらって嬉しいことってなんだ?」

「へ? あ…えーっと、叶が一緒に居てくれれば__あーって、今の嘘! あ、嘘じゃなくて…今の無しで! 無しで! ……きゃーっ…」



 桜ちゃんは部屋の奥に逃げて行ってしまった。

 叶君はそれを聞いて顔を赤くする。


 俺か? 俺はニヤニヤしてるぞ。

 ………昔の有夢と美花を見てるみてーだな……。



「あ…あの、ごめんなさい」

「ああ、いいんだよ。変なこと訊いてわるかった。じゃあな。ははは、上手くやれよぉ」

「は…はぃ…」



 と、こんな感じで一言からかってから、俺はその場を去った。そして、部屋に待たせたリルを迎えに行く。



「リル、用事は終わったぞ。どっか行くか?」

「わふ。そうするよ」



 リルは嬉しそうに尻尾を振りながら、俺の元まで来る。

 可愛い。

 今度は俺から手を差し出してみた。



「わふ?」

「ほら、手、繋がなくていいのか?」

「わふぅっ!!」



 リルは俺の手を強く掴んだ。

 それはそれは嬉しそうに。

 ……リル、俺と居て楽しいんだろうか。これを見てる限りは楽しそうだな。

 

 叶君と桜ちゃんみてーに、居るだけで幸せな存在だったりするんだろうかな。

 俺にとってリルはどうだろう。

 そうだな、仮に…リルが城に行って酷い目にあったら俺はどうする?



「わふ? ショー、どうしたんだい? 難しい顔してるね」

「ん…? ああいや、ちょっと考え事してただけだよ」



 そう言いつつ、リルの頭を撫でてみる。



「わふ~っ。ショー、好きだよ」

「そうか…俺もだ」

「えへへへ」



 その日、1日中、デートは楽しめた。

 

 

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