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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
番外章 クリア後

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コウハイと更衣室 (リル)

「押忍、ありがとうございましたー!」

「ありがとうございましたー!」



 今日の柔道部の活動が終わった。今回は新入生を交えた初めての活動だった。

 選手権マネージャーみたいなことをしている上、正直、コーハイができて舞い上がってる私は、気持ちも行動も忙しく、俗にいうテンテコマイっていう状況になっていた。それが今、やっと全部終わったのさ。


 私は後輩である一年生の女子部員達を連れ、女子更衣室に入る。今日、道着に着替えるまではずっと一人でこの部屋を使っていた。今回からは後輩達が一緒。短時間だったけど少しの孤独な時間がなくなるのは嬉しい。

 女子更衣室といえば、普通の授業ならセクハラの化身みたいな存在のミカちゃんが居るけれど、ここではそんなことしてくる子は居ないはずだから身構えなくても良いね。


 ……なんて思っていた。



「わふー、皆お疲れさまぁ! 初めてで疲れたよね! ……あれ?」

「「「………」」」

「あ、あの……みんな?」



 私は着替えながら皆んなに励ましの言葉をかけていたのだけれど、なんの返事もなかった。不審に思って周りを見てみたら、なんと、後輩の子達みんなが私の着替えてるところを眺めていたんだ。

 

 今の私は下着だけ……同性でもこんなたくさんの目に見つめられたらちょっとこわいよ。



「ど、どしたの……?」

「いや……リル先輩の体型にどうしても目が釘付けに……」

「とんでもないですね……」

「同じ性別でもこれは……!」

「わ、わふ! そういうことね! よく言われるよー」



 なんだ、いつものだったか。誰かと着替えるようなことがあるたびに、慣れてる人以外からは言われるよ。それでも全員が注目してくるのはびっくりしたけどね。


 私はざっくりといつものように、彼氏の翔が彫刻並みの体型だから見劣りしないようにしてること、そしたら体型改善が趣味になったこと、その結果豊胸やくびれを作るための方法を編み出し続けられこんな風になったことを話した。



「ただでさえ校内三大美女の一人って言われてるのに、脱いだらこんな風になってるなんて……」

「そういえばリル先輩って、持ち前の運動神経で体育での圧倒的な活躍はもちろん、テストでも常に学年一位だとか……?」

「え、なにそれ。完璧すぎないですか、やばくないですか」

「もしかして宇宙人……?」

「わ、わふー! アナ……チキュー人だよ、ちゃんとね!」



 私が宇宙人だなんて、中々核心に迫ったこと言われたから少し戸惑ってしまった。こういう時いつも思うけど、本当は狼耳とふさふさの尻尾が生えてるんだよって言って実際に見せたらどんな驚き方するのか気になる。まだそれができたのって、サナちゃんだけだし(サナちゃんは驚きつつ私をモフモフしようとした)。



「ま、まあ、私がジャパンに来たのもショーと会うためだし……わふん、単に愛の結果ってやつさ」

「ほんと、お似合いのカップルですよね。イケメンでマッチョで、たくさんの事件を一人で解決してる正義漢の部長と、美人でスタイルがこの世のものとは思えないほど抜群で運動神経抜群で頭脳明晰なリル先輩……!」

「私なんかそのカップルが見たいからこの部活入ったみたいなところありますもん」

「ほんと、歓迎会のリル先輩かっこよかったなぁ……!」

「わふふ、そう言ってくれると嬉しいよ」



 普通を気取ってるけど実際はものすごく嬉しいよ、嬉しすぎて泣きそうだよ。年下から尊敬され、慕われるってこんな感じなんだね……!



「「……あ、あの、リル先輩!」」

「あっ……ごめんなさい」

「私こそ……お先にどうぞ」

「ん? なんだい?」



 この部屋の隅っこの方で着替えていた二人が、ほぼ同時に声を揃えて私を呼んだかと思えば、譲り合いをしだした。

 後輩に頼られれば助けてあげるのが良いセンパイというもの! 私は二人の側に近寄った。



「わーふ、なんだい?」

「えと、じゃあ先どうぞ……」

「う、うん」



 この子はたしかフクヤマさんだね、小・中と柔道経験者らしくてこの中だと圧倒的に一番上手かった子だ。もう一人はコタケさん。身長が低くて細っこいウサギ族みたいな子だ、

 コタケさんはフクヤマさんに先にお話を譲った。



「あ、あの、リル先輩って先程、体型改善が趣味で色々編み出してきたって……言ってましたよね」

「うんうん」

「わ、私、見ての通りデブで……昔からそういって弄られてて……体型が活かせるからこのスポーツも始めたんですけれど……でも、やっぱり痩せたいんです。痩せて、リル先輩とまでは行かなくても……変わりたいんです、とにかく、なんていうか……」

「わふわふ、なるほどね。コタケさんは?」

「わ、私も! 好きな人が胸の大きい子が好みらしくて……でも私、Aカップだから……リル先輩、豊胸のなんちゃらがどうとか……」

「わふわふ、そうだね」



 わふーん、この流れはいつものだね。

 私の体型の話になると大体このパターンに入る。女の子はみんなオシャレが大好きで、その根本たる体型はすごく気にするから。

 他の後輩たちも、私の周りにより群がってきた。



「私も、私も、太ももが! 洋梨型の体型が!」

「胃腸の弱さが!」

「顎の長さが……!」

「大丈夫、大丈夫、全員私に任せておけば……!」

「「「ほんとですか!?」」」

「わっふん、本当だとも!」



 実際、私との身体作りを初めてたった数週間のサナちゃんですら、体重が減った上にカップ数が一つ上がったって喜んでるんだ。この子達のお悩みも私にかかれば楽々解決さ。

 ……ゴリ先生に、毎回終わった後、更衣室に残って良いか聞かなきゃね。わふわふ、これから忙しくなるよ!



_________

_____

_



「ってなことがあったんだ」

「相変わらずだな。まあ、リルのアレはマジで効果あるからな」

「わっふん!」



 ショーは自室で私の頭を撫で撫でしながらしみじみと語る。この人に相応しい女の子になるために行ってきたことが、たくさんの人に役立ってる。私はそれが嬉しい。



「……とはいえ、私は疲れたよ」

「おう、そうだな」

「このまま身体をショーに預けて休んでもいいかな」

「いいんじゃねーか」

「わーふん!」



 私はショーに溶け込むようにべーったりと抱きついた。

 後輩たちは私を褒めてくれたけど……本当の私はこうなんだ。こんな姿は流石に人前で見せないようにしなきゃだよね……!



「リルは本当に可愛いな」

「わ、わふぅ……」



 難しいかもそれ……。





お久しぶりです。

『元小石』の方を更新したため、こちらも更新しました。

また九ヶ月ぶりにR18版の方も投稿します。興味があって18歳以上の方のみ概要欄からどうぞ。


最近、新しい小説投稿サイトができて、そこがオープニングコンテストを行なっているのですが……。

そのコンテストで入賞できるかどうかが投票制であり、そして私はいつもより本気で入賞狙ってるので、報告欄とか新話のこういったあとがきとかが煩くなるかもしれません。申し訳ありません、が、何卒よろしくお願いいたします。


また、宣伝を始めるその時になったらそれに合わせて、今まで更新をストップさせていたひと作品、その更新を再開させます。

とにかく一時的に活動が活発になると思いますので、何卒。

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