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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
番外章 クリア後

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あったはずの記憶

「ほ、ほんとに移動しちゃった。ここが、別世界……」

「マジで、しばらくは驚くことしか出来なくなるからな」

「覚悟しておくわ」



 何かの儀式をするためのようなオカルティックな部屋。真ん中にお地蔵様が置いてあって、私たち7人でそれを取り囲んでいる。壁の中に設置されている棚の中には、あやしいコケシとよくあるおもちゃの犬のロボット。あとは……何かの宗教のマーク……。



「あ、あゆちゃん、このお部屋は……? 妙にカルトっぽいんだけど」

「えっと、ワープ部屋兼、この世界の神様とコンタクトを取るための部屋だよ。それっぽい雰囲気出てるでしょ?」

「あのマークは?」

「あれは神様、アナザレベルのマークだね。本人にここに記しておけって言われて描かされたんだよ」

「ほ、本人? 神様本人ってこと?」

「うん」



 うんって軽く言うけど、つまり神様本人は実態がある存在ってことよね。生き神か、あるいは人間か。ここに来て新興宗教設が再浮上することになろうとは……。



「え、あ……佐奈田、アナザレベル、ここに来るって」

「へ?」

「あ、もう来た」



 私の目の前に突然、白い蠢く何かが現れた。その存在は人形とも言えるし、異形とも言える。三面六臂の体に陶器のように白い皮膚、マグマのようなひび割れ模様、七色の翼。



「え……」

「アナザレベル、突然来るから佐奈田、固まっちゃったじゃん」

「そうか、驚かせるつもりはなかったのだが」

「あ、あゆちゃん? こ、ここ、こいつ、いや、この方がアナザレベルっていう神様本人なの?」

「そだよ。地球から来ていきなりこんなのが現れたらビビるよねー」



 正直、心臓が止まるかと思ったわ。神々しい雰囲気はあるけれどまた別の見方をすれば化け物とも呼べる。あゆちゃんはなんだか親しく喋っているけれど、私からしてみれば恐怖でしかない。



「……佐奈田か。我はお前のことも知っているぞ」

「ひゃ、ひゃい!? ……な、なんで?」

「あの顔の真ん中のやつの人格がね、さっき言った通り覗き魔でさ。俺がアナズムに来るまえからずっと俺の様子を見てたらしくて、だから佐奈田のことも知ってるの」

「有夢、ちょっと今威厳だして喋ってるところだから、そーゆーのは無しにしてくれないか」

「自業自得じゃないの。ちなみにね、佐奈田。佐奈田なら知ってると思うけどあの幻転地蔵……色々伝説あったでしょ? あれ、だいたいその人格のせいだから。同一人物なの」

「ええ……」



 こんなに威厳があるのにあゆちゃんのストーカーの一人だったとわ。それに、私ももちろん幻転地蔵のことは怪談話として把握してたけど、まはかその怪談が事実で、尚且つこの神様が正体だったとは。……訳がわからない。情報屋である私も、情報の処理がしきれない。



「とにかく、よく来たなこの世界へ。お前は神である我が認めるほどの生粋の情報通。有夢をつてにいつか辿り着くのではないかと思っていたが、存外早かったな」

「あ、あはは……どうも……」

「ではさっそく神直々にステータスなどについて教えて……どうした?」

「……え、あ……れ?」



 急に、私の視界がぼやけてきた。頭がクラクラする。なにか、脳みその底から引っ張り出されるような気持ち悪い感覚。それに、その引っ張り出されてくるものは、なんだかとっても嫌なもののような気がする。



「……あ、ああ……」

「さなちゃんに何したの!?」

「我は何も。この様子だと振り返しだろう」

「振り返し? なにそれ初耳だけど」

「……アナズムの介入によって一度記憶が改竄されたのだ。アナズムに来てそれが蘇ってくることがある」



 あ、頭が割れる……割れそう……気持ち悪い……。



「わふ、私が地球で無いはずの記憶を埋め込まれたのに近いね? ……でも、こんな苦しんだりしなかったけどなぁ」

「当然。佐奈田が思い出そうとしているのは友が二人死に、他三人が一気に行方不明になる記憶だ。こうなるのも仕方ない」

「う、ああ、ああああああああっ……」



 そうだ、私は……!



_____

___

_




「なに……これ……」



 何か学校の近くで事件かと、校内新聞のネタになるものかと、私は騒がしい外の様子を見に来た。

 飛び散る破片、血塗れの道。救急車。

 そしてその救急車に美花ちゃんが険しい顔で何かを叫んでいる。

 やがて救急車の中から一人、人が出てきた。その人は美花ちゃんに向かって残念そうに首を振る。美花ちゃんはその場で崩れ落ちるように地面へ腰を落とした。



「あ、ああああ……あああああ……あゆむ……あゆむぅううううああああああああああ、あゆむぅううううう! うあああああああああああああああああああ!」



 絶望に塗れた嘆き、叫び。

 今きたばっかりの私にもこれがどういう状況か、情報屋としての豊富な経験上わかってしまう。わかりたくなかった。

 あゆちゃんが、この学校のアイドルあゆちゃんが、頭に落下物が被弾して救急車に乗せられ、たった今事切れた。


 美花ちゃんの叫び声はやまない。これでもかと泣きじゃくっている。こんな悲痛な声、私でも聞いたことがない。

 わた、私も……私もなにが…….なにやら……えっと、えっと……私はどうしたらいいの? 悲しめばいいの? みんなにあゆちゃんが事故に遭って死んだことを情報通らしく伝えればいいの? わからない、わからないよ。誰か助けて。

今回は(裏)の更新はありません。来週の金曜日に更新します。

またこの番外編ですが、次から次の次あたりまで内容かなり暗いです。有夢と美花の亡くなった後の状況を細かく描写しますので。




<以下雑談>


今のところ私は一週間に2作品、計5〜6000文字投稿してることになりますがなんだか不十分な気がするのです。


その、最新作だったものもおおこけしましたし新作を出すのは怖いんですが、やはり何か書かないと気持ちが落ち着きません。でもやっぱり評価されないの怖いし……と悩んでいるところです。


こういう場合って一旦長期休み取ったりするのがいいのかもしれませんが、文字を書かないとソワソワする体質ななったため困ったものです。

どうしたらいいでしょうか?

と、誰かに聞いても答えを返せる内容ではないですけどね。


私がやりたいのでこの雑談コーナー、この宣言を覚えていれば続けていきたいものです。

そのうち一昔前みたいにアンケートとかとるかもしれませんね?

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