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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十七章 災厄現象

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第千百十一話 ただいま、そして

「よいしょっと」

「えっと、ここは……?」

「お屋敷の入り口みたいだね」



 俺と美花は手を握ったまま、外に放り出された。そこは明らかにうちの門の前。俺がアナザレベルらしき人影に、Levelmakerの世界へ送られた時に居た場所だ。訪問者を装って不意打ちで別世界送りにするなんて、ほんと卑怯だよね! ……あれ、勝手に訪問者だって思い込んだのって俺だっけ? まあいいや、酷いことされたのには変わりないし。



「私達があの世界へ送られたのは深夜だったけど、いまは朝みたいね」

「そだね……って、俺たちあの世界での姿のままじゃん。こっちに適応した姿にしないと。誰かに見られたらまずいよ」



 俺と美花はそれぞれアリムとミカになった。この世界ではこの姿じゃないと。なにせこの姿で人付き合いを作ってきたんだからね。

 ……さてと、お家の中からいやーな感じがするなぁ。ちょうどそう、自宅にストーカーが潜り込んできたような感じ。たぶん、あのアナザレベルが俺の家の中まで入ってきてるんだろうね。

 アナザレベルが居るあたりを透視で見てみると、どうやらそこにお屋敷の住民全員と光夫さん、幻転丸、魔神達が居るようだった。みんな不安そうな顔してたり、アナザレベルに怒りの表情を向けている。



「有夢、危ない。アナザレベル、私達にしたことをみんなにもしようとしてるみたい。あの動作は間違いないよ」

「あ、美花も見てたんだ。……ここから止められるかなぁ」



 アナザレベルは神様には見えない。どう考えても普通の人間だ。となればここから俺が新しく得た多くの強力なスキルを使って動きを封じることだって簡単なはず。

 とりあえず、念術で筋肉から神経まで全てをほんの一瞬だけしめてみた。すると、アナザレベルらしき日本人は目を見開きながら膝をつく。もちろん今からしようとしていたことも解除された。突然、アナザレベルが膝をついたようにみえてるからか皆びっくりしてる。

 そこから俺はステータスマスターのスキルの力を使って、アナザレベルのステータスを覗いた。

 転生回数は350回、ステータスは全部カンスト、マスタースキルは合計7つ、レベルメーカー持ち。やっぱり、レベルメーカーを持ってたから神様としてふるまえてきたんだね。


 アナザレベルはこちらに気がついた。でも、今気がついたのならもう遅い。俺はそのステータスを閲覧した状態のまま、アナザレベルの全ステータスを1に、MPも最大数を1にした上で使い尽くしたことにして0に変更した。これでもう魔法もスキルもなに一つ使えないだろう。


 何かしらの力を使おうとして使えない。アナザレベルは慌てふためきつつ何かを叫んでいる。そんな中、叶が俺に気がついたのか、こちらを振り向いてハニかんできた。

 さすがは叶、冷静に事を分析して、どういう状況になってるのか分かった上で俺たちの存在に気がついたんだね。



「よし、じゃあみんなにただいまって言いに行こうね」

「うんっ!」



 俺とミカは久しぶりに屋敷の中に入り、そのままこの世界での幻転地蔵が置いてある場所に向かう。うーん、部屋のドアの向こうが騒がしい。純粋に人が多いからなのと、一人だけ喚いてる人がいるからだね。

 俺はドアを開けた。



「みんな、ただいま!」

「ただいまーー!」

「にいちゃん、美花ネェ、おかえり」

「はっ……はぁ……あぁ!?」

【やっぱりこうなるか】



 シヴァと叶とアナザレベルらしき人以外は、口をポカンとあけて俺たちのことを見ている。しばらくして叶がトコトコと俺の前までやってきて、珍しくお兄ちゃんに抱きついてきた。



「ふふふ、にいちゃんなら大丈夫だと思ってた」

「いやー、心配かけたねぇ」



 翔とリルちゃんが半信半疑といった様子で駆け寄ってくる。



「ま、マジで……あ、有夢なのか? こいつの作ったヤバイ世界から脱出できたのかよ!?」

「あれ? みんな、ボクとミカがどんな世界に送られてたか知ってるの?」

「わ、わふ、そこにいる人が自分から言ったんだよ」

「……そっか」



 続けて桜ちゃんが何も言わず、ミカに泣きながら抱きついた。うちのお父さんとお母さんやミカの両親も動き出す。少しずつみんな事態を飲み込めてるみたいだ。



「有夢、ループから抜け出せたきっかけは私のアレかな?」

「うん、そうだよお父さん」

「いやー、息子の役に立てたみたいでお父さん嬉しいよ!」

「ほんと……有夢らしいっていうかなんていうか。さすがは自慢の子ね!」

「美花ぁ、心配したぞぉ……!」

「よかった、本当によかった……!」

「えへへ、だいたい有夢のおかげだよ!」



 さらに光夫さんや、彼の腕に抱かれた状態で幻転丸もやってきた。ついでに魔神達も頭の中に語りかけてくる。



「さすがは百年もこの世界にいた上で魔神の力まで取り込んだ俺に圧勝して見せた子ですよ、すごいですねぇ」

【なるほど、確かに大きな器をもっているでござる】

【ヒャハハハ! これだけで五十年は笑いのネタにできるゼ! あんな世界を突破するなんて、突破された側はどんな気持ちだロゥナァ!?】

【私が一番初めにやられた魔神であることを、ここまできたら誇らしく思う】



 サマイエイルから励ましの言葉は別にいらなかったんだけど、まあ、こういう状況だし今回は多めにみようね。

 あとはリルちゃんの両親に、ショーの両親まで。みんなで俺たちが帰ってきたことを喜んでくれている。……たしかにゲームで言えばあの世界は超ハードモードだったからね! ここまでの反応をみんながするのは当然かもしれない。

 さて、これからみんなにたっぷり思い出話を……。



「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああクソが」



 アナザレベルが突然、頭を掻きむしりながらそう叫んだ。










#####


何回も宣伝して申し訳ないのですが、私の最新作『題名のない魔王』もよろしくお願いします!

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