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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十七章 災厄現象

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第九百七十四話 スキルの練度

「ふっふっふ……」

「一体ミカは俺に何をし……ぷぇぷぇぷぇぷぇぷぇ」



 ほっぺたを何度も何度も突かれた感触。ミカが時間を止めて俺のほっぺたをこねくり回してるらしい。タイムデザイアというスキルを作ってからというもの数時間に一回こういうことしてくる。ちなみにほっぺたで済むのはまだいい方。



「もう……もうっ! ぷくーっ!」

「えへへ、ごめーん。つい」

「ミカが可愛いから許すけど、やりすぎはダメだよ!」

「でもスキルの練習しとけって言ったの有夢じゃない。私のこれはスキルの練習よ。私が知ってる限りアナズムで一番ステータスが強い有夢にこんな簡単にイタズラできちゃうんだから、もうそろそろ使いこなしてるって言っても過言じゃない気がするな」

「そろそろって……まだ覚えて三日しか経ってないじゃない! それにこれは実践じゃないよ」



 確かに時間停止は脅威だけど、まだ俺へのいたずらにしか使ってない。魔物を生き返らせて対峙させてもいいけれど、魔物側が簡単に倒されてしまう結果は目に見えてる。ただ実践経験がないといざという時にやばい気がするんだ。



「実践じゃない……そうね、今のところ私が負けるパターンは三つ思い浮かぶわ」

「例えば?」

「まず一つは時間停止が意味ない広範囲の攻撃。毒ガスとかもこれに含まれるかな。時間停止してる最中に止まっている流水に手を突っ込んでみたけどしっかり濡れたし、火もしっかり熱かった。時間停止は元の特性は無効化できないのね。……だからこのスキルはサマイエイルとは相性悪いよ。広範囲即死攻撃してくるもの」



 たしかにそうかもしれない。高範囲の攻撃が辺り一面に広がる前に時間を止めないと結局攻撃を食らってしまう。正政方で行くならこれが一番だろう。



「次に相手も時間停止してきた場合よ。私より早く時間を止められたらダメだし、時間停止した空間に一緒に居られるのもダメ。後者の方は私の方が素のステータスが強かったら大丈夫だけど」

「中々いないと思うけど、サクラちゃんが昨日時間停止スキル作れたし、ありえなくはないか」

「うんうん」


 

 でも相手も時間停止を持ってるとなるとミカが苦戦する以前に俺だと手も足も出ないと思うな。あらかじめ敵の攻撃を防げるようなアイテム身につけてないと時間停止中の攻撃を防げないもん。そう考えたらリルちゃんのスキルはうまくやってるね。



「そしてもう一つは私がこのスキルを発動するまえに動かれることね!」

「素早さかー」

「私たちのステータスは全部カンストしてるけど、有夢はアイテムで私より早く動けるでしょ? 瞬発力の問題になりそうだけど、この対策だけは練習できると思うの」

「そだね! じゃあ早速やろうか!」

「……の前に、私と有夢で勝負しましょう」

「勝負?」



 ミカはダークマタークリエイトで大きめのシールを二枚作った。一枚を俺に手渡してくる。何に使うんだろうか、これは。



「ちょっと有夢が不利かもしれないけど、とにかく対決よ! 勝った方は相手のエッチなお願い一つ聞けるわ」

「……なんでエッチなお願いなの?」

「だって普通のお願いだと有夢、私にずっと一緒にいて欲しいとかそういう実質賭けにならないようなこと言うでしょ? かと言ってなにか罰ゲームで酷いことするなんてお互いの性格上できないし……それならね、これしかないじゃん」

「うん。………うん?」



 それって単にミカがいまそういう気分なだけなんじゃ……まあいまの説に説得力はあったからいいかな。ミカの言う通り、俺ってばミカにお願いすることなんて限定されない限りほとんどもうすでに約束されてることの再確認になるもんね。



「でね、ルールは簡単。先におでこにシール貼った方が勝ち!」

「ほうほう」

「いまタイマー用意したから、この秒数が0になったら動き出すのよ」

「わかった」

「じゃあ始めね」



 タイマーは残り10秒にセットしてある。そうだ、この時点である程度ゾーンを展開しておけば0になったと同時にシールを貼るだけになるよね。そう言うわけで軽くゾーンを展開した。本気出すと時間が進まなくなるからては抜くよ。ちょっとずるいかもしれないけど、動いてないっていう条件は満たしてる。脳みそと視覚の問題だからねこれは。

 体感で10分くらいたってやっと残り1分。……なんで俺はこんなに本気を出しているんだろう。ミカだって別にこんな賭けしなくても俺が頼めば大抵のことは引き受けてくれるのに。いや、違う、よく考えて。俺はミカにエッチなお願いするために頑張るんじゃなくて、俺を好き勝手されないように頑張るんだ。……そうだ。もし負けたら何やらされるかわかったもんじゃない。

 ついにタイマーが0になった。俺はゾーンを全力で展開し、ミカのおでこにシールを貼るため手を伸ばす。前髪をあげ、おでこに貼ろうとしたその瞬間、俺の目の前からミカの姿が消えた。そしておでこに違和感が。……ゾーンを解いてみる。



「へっへーん! 私の勝ちね!」

「……ま……負けた……どうして?」

「有夢の素早さの方が私より早いのはわかってた。でも負けたくなかったからすっごく小刻みに時間を止めたり進めたりしてたの。それで偶然有夢が私のおでこにシールを貼る前に止められたのよ。前髪が触られてるって気がついた時はドキッてしたわ。二重の意味で」

「くぅ……」

「じゃあ、お願い聞いてくれるよね!」

「や、約束だからね……」

「じゃあ私これからミカミになるから、有夢は完全にアリムになって」

「う、うん。……なったよ、それで?」

「これから俺、時間停止してアリムにいろんなことするから……時間停止解除した後、頑張って耐えてね」

「え……ちょ、やめてね。なんだかこわ_________」

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