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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
二十七章 災厄現象

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第九百十九話 SSSランクの中でも

「気をつけたほうがいい気がする……まともに攻撃を受けちゃいけないというか」



 そうだ、多分これは四六時中、RPGをやってきた人間の経験と勘からなる感覚に違いない。あいつからはレベル上げだけしてれば倒せる、なんて感じが全くしないんだ。たまにいるやつだね。ネット上で史上最も倒すのが難しいと言われてきたRPGの鬼畜な裏ボス達を、動画を撮りながら撃破してきた俺だからわかる。

 回避不可能の即死攻撃をしてくる上に1ターンに4回行動してきたり、レベルを50まで上げればストーリークリアできるゲームでレベル1000くらいまで上げないと倒せなかったり、何をどうやっても全攻撃1ダメージしか受けないくせにHPが5000あったり……。あれはそういう類だ。



「あれ、私より先に有夢が勘を働かせるなんて珍しいね」

「ゲーマーとしての本能がうずいてるんだよ」

「なにその叶君みたいな中二なセリフ」

「う、うるさい! ともかく、ミカはもっと遠くで離れてて。アイツは俺一人でやりたい」

「……わかった」



 俺一人でやりたいというか、本音を言えばミカを庇いながら戦える相手じゃないと判断したというか。ミカは俺からかなり距離を取ってくれ、敵は俺の様子を見ている。なんか効く気がしないけど魔法を撃ってみるか。最初からSSランクスキルの必殺技で行こう。



「いっけーーっ!」



 掛け声してもあんまり威力上がったりしないけど、必殺技的な威力のはずだからつい声が出ちゃう。全てを破壊し尽くせる自信のある俺の雷の砲撃は、黒いアンモナイトである奴に直撃した。

 破壊力に自信はある。だからワザと貝殻の口から出てる頭じゃなくて貝殻自体を狙ったんだけど……。



「うそ、今ので生きてるの!?」

「うん……まあ、予想通り……」

 


 雷撃によってできた埃の霧が晴れると、倒れもせずに奴は立っていることがわかった。かと言って無傷というわけではなかったようで、貝殻全体が酷くひび割れていし、ところどころ欠けて中が見えている。中が見えていると言っても、実際は真っ黒でなにも見えないんだけど。

 もう一発食らわせれば倒せるかもしれない。でも、敵は何かをしようとしていた。貝殻のひび割れた部分から暗闇を噴出しているように見える。



<愚カナリ人間ヨ。コノ、ガタノゾーア 二 此処マデ ノ 傷ヲ 負ワセタノハ、貴様デ初メテダ……。我ノ怒リヲ一身ニ受ケルガヨイ>



 深淵から聞こえてくるような声で奴はそう言った。声だけなら魔神より威厳あるかも。名前はガタノゾーアというらしい。

 奴の貝殻から噴出されている暗闇は自身の身体を旋回していたる。ガタノゾーアは顔から出ている触手を持ちあげ、すぐに振り下ろした。それが何かの合図だったようで、その暗黒と形容するしかない霧がガタノゾーアを中心に四方八方に飛び散る。

 

 そこから先の光景は魔神達を彷彿とさせた。その暗黒の霧に包まれた、というか通過した場所は全て石化してゆく。植物とか砂とか関係なしに全部。海だけは無事みたいだけど。



「ん……なんだかすっごく気分悪い」

「ああ、そうだね」



 俺とミカもそれを食らってしまった。ミカの言う通り、風邪の一番ひどい時くらいに気分が悪くなる。ミカほど離れていても届くのが恐ろしい。

 多分だけど普通だったら俺とミカも石化させられてるんだろう。でも俺たちは俺の作ったアイテムで状態異常にならないようにガチガチに固めてるから無事なんだ。



<ナゼダ?>

「あはは、えーっと……ボク一人で魔神全員を倒してるんだけど……これは参考になるかな?」

<成ル程、納得。ソレナラバ コノ ガタノゾーア ヲ モッテシテモ 敵ウ 筈モ 無シ。潮時カ>



 正確にはシヴァは俺が倒したわけじゃないけど、封印し直したのは俺だし嘘ではないはず。剣で直接斬りつけたら貝殻の中の何かが飛び出そうだから魔法で消し飛ばすことにしよう。

 素材の再採取は難しいかもしれない……でも一応、使う用と素材増殖用に貝殻の破片をいくらか残せるといいかな。



「じゃあね」



 俺はもう一発、さっきと同じものをさっきよりも魔力を込めて放った。地形破壊をしないようにしていたがそれは気にしちゃダメだと思う。

 数秒間に渡って途切らせることなく浴びせ続けると、やっと探知から反応が消える。雷が晴れた後に辺りを見渡してみると、狙った通りに数個だけ貝殻の破片とSSSランクの魔核3個が残っていた。それ以外は跡形もなく消えている。



「……有夢じゃなきゃ倒せなかったね……」

「うん、ステータスだけじゃなくてアイテムとスキルが揃ってないと石化させられていたと思う。危ない奴だった。はいアムリタ」

「ありがと」



 ミカは渡したアムリタを飲み始める。俺も飲んだ。いつも通りの強烈な効果で身体から不快感はなくなった。

 それにしてもあの魔物、初見で倒せるのって、相性の問題で俺らの中でも俺とカナタと父さんくらいしかいないんじゃないかな。ショーとリルちゃんをここに送ってたらマズかったな……。

 そうだ、この崩れた地形を元に戻して帰る前に、あのガタノゾーアとか言う奴のフルネームをアイテム鑑定で見てみるか。



【暗黒殻 ガタノゾーア・デザイアの貝殻の破片】



 ……うーん、なんとも禍々しい名前だし亜種だと思うんだけど、確かにそんくらいの実力はあったよ、うん。




#####


邪神ガタノトーアといえばウルトラマンティガのガタノゾーアのイメージが完全定着しちゃってます(´ω`)ほんとは貝なんかじゃないらしいですが。

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