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ガーディアンズ・オブ・シコク  作者: 五月雨拳人
第一章 ガーディアンズ
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孤独

     ◇


 望夢は自室で一人、悩んでいた。


 あれから二週間が過ぎた。


 高橋は部屋を引き払っていた。戦闘シミュレーションが始まる時期になると、新規隊員の中にはリタイアする者が出るので、部屋の空きがそこそこ出る。彼は黙って出ていき、空いた部屋に入った。


 三行半を突きつけられた手前、同じ部屋に居続けるのは抵抗があった。なので彼の方から去ってくれたのは有り難かった。


 しかし、今こうして一人で佇んでいると、二人部屋を一人で広々と使う嬉しさよりも、あの日のことを思い出して自分が独りになった寂しさの方が強く感じられる。


 自分はどこで間違えたのだろう。


 いや、最初から間違えていたのだ。


 モウリョウを倒したい。


 だが自分の力だけでは難しい。


 だから仲間の力を頼ろう。


 ここまでは良かった。


 間違えていたのは彼女たちを仲間ではなく、自分の駒として見ていたことだ。


 それに気づかされた時には、もう遅かった。


 結果、全てを失った。

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