表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子供になったお母さん  作者: 柴田盟
96/107

死ぬことよりも恐ろしい事

 私達はユーネットワークのスナイパーを捕まえる事に成功した。


「やめてくれ、俺は何もしていない」


「嘘をつけ、その背中に背負っている物は何だ!?」


 そう言ってスナイパーが背負っている物を私は確認した。


 すると、長い拳銃の様な物を所持しいた。


「お前もユーネットワークの回し者だな!?」


「違う俺はユーネットワークとは関係ない」


「じゃあ、誰に命令されて私達を狙撃したんだ!?」


「俺はお前達を狙撃などしていない。だから助けてくれ」


 豊川先生はスナイパーを動けないようにして、とりあえず英明塾まで運ぶことにした。


 こいつには色々と聞きたいことがたくさんある。


 英明塾に辿り着くと、スナイパーは、


「俺は殺されてしまう。だから助けてくれ」


「やっぱりお前はユーネットワークに雇われたスナイパーだったんだな」


「そうだ。これがユーネットワークに知られたら、俺は殺されてしまう」


「そんなの知らないわよ。私達の大切な者をあなたは殺そうとしていた」


「仕方がなかったんだ。ユーネットワークに頼まれて、俺は依頼を受けた。ただそれだけの事だよ」


「それだけの事なのに私達の命を狙おうとしていたの!?」


「そうだ!確かに俺はお前達を殺そうとしていた。でも仕方がないことだったんだ。ユーネットワークに逆らえば俺の命はないと言われて、依頼を受けざる事しかなかったんだ」


「あなたを雇ったボスは誰よ」


「それは言えない」


「もしかして駒木根って奴じゃないの?」


「駒木根は裏でユーネットワークを操っているだけだ」


「じゃあ、あなた達に命令をしているのは誰!?」


「それは言えない。それを言ったら俺は殺されてしまう」


「それはそうと、蔵石の奴を殺したのはあなたでしょ」


「そうだ。確かに俺は蔵石を狙撃した。そうしなきゃ俺はユーネットワークに殺されてしまうんだ」


 スナイパーは凄く怯えている。ユーネットワークがどのような組織なのか何となく分かるような気がしてきた。


「じゃあ、交換条件と行こう。もしあなたを操っている者を教えてくれたら、あなたを解放してあげるよ」


「それは出来ない。俺は殺されてしまう」


 そう言ってスナイパーは信じられない行為をした。それは自分の舌をかみちぎってしまったのだ。


「ちょっとやめなさい。そんな事をしたら、あなたは死んでしまうわよ」


 スナイパーは本気で死ぬ気だ。舌をかみ切って死ぬ行為は相当な度胸がないと出来ない行為だ。いや、それほどまでに、ユーネットワークが怖いのだろう。


 そうしてスナイパーは舌を噛みちぎり自殺してしまった。


 これでまた事態はふりだしに戻ってしまった。


 スナイパーが舌を噛みちぎり、私は救急車を呼んだ。


 救急車はすぐに来ておまけにパトカーまでやってきた。


 救急隊員にスナイパーが舌を切り自殺したことを言うと、舌を切ったら、命はないと言っていた。


 警察はどうしてこのような犯行に至ったのかユーネットワークの事を話すと、黙りこくってしまった。


 それほどまでにユーネットワークの者が怖いのか警察はスナイパーの男が自殺してしまった事にしただけであった。


 それよりも、私は純君達の事が心配だった。聞けば小百合ちゃんがユーネットワークにお母さんの敵討ちに行ったと言っていた。


 とにかくやめさせないといけないと思っている。


 とりあえず純君のところに行こうとシェルターに行った。


 シェルターに行くと純君と小百合ちゃんの姿はなかった。


「純君、小百合ちゃん。どこにいるの?」


 私は二人がいない事に凄く心配になってしまった。


「純君、小百合ちゃん。どこにいるの?」


 シェルターで勉強している勝さんに聞いてみると、純君は小百合ちゃんを探しに行ったと聞いた。


 二人はユーネットワークに狙われた存在だ。


 私は恐ろしく心配になり、私が、純君のジーピーエスを確認したところ、純君の携帯はシェルターの中にあると表示されている。


 純君と小百合ちゃんが危ない、とにかく感覚を研ぎ澄まして探しに行かなければならない。

「豊川先生、とにかく私は純君と小百合ちゃんを探しに行きます」


「だったら僕が車を出すよ」


「そうしてくれると助かります」


 とにかく二人の行方を探しに行かなければならない。


 ユーネットワークは私達の事を狙っている。


 それに駒木根は言っていた。


『お前達をただで殺す事はしない』


 と。


 だから一刻も早く二人を探しに行かなければならない。


 二人の手がかりはもはやない。


 このまま二人を野放しにしてしまったら、ユーネットワークに殺されてしまうだろう。


 小百合ちゃんは本気だ。本気でお母さんの敵を討とうとしている。


 でも気持ちは分かる。お母さんが殺されてしまったんだよね。


 そんな時であった。私の携帯が鳴り始めた。着信画面を見ると無着信画面になっていた。


 とりあえず出てみると、声色を変えた駒木根のようだ。


『やあ、亜希子さん。どうやらうちで雇ったスナイパーを撃退したそうじゃないか』


「あなた駒木根ね。これ以上の蛮行は許さないわよ」


『私はもう駒木根ではない。私は子供の姿になった高橋亜希子に興味があって、電話したまでよ』


「駒木根じゃないって、それに私が小学生の体になってしまった事に興味があるって言ったわね」


『それよりも君にプレゼントがあるんだ。とりあえず、プリンセスホテルの203号室に行ってみると良い』


 そう言って通話は途切れてしまった。


 私は恐ろしいまでに恐怖心に駆られてしまった。


 もしかしたら純君と小百合ちゃんを殺して何者かが言ったプリンセスホテルの203号室に純君と小百合ちゃんの遺体を放置したのかもしれないと思って、即座に自転車でプリンセスホテルに向かおうとしたら、豊川先生に止められてしまった。


「亜希子ちゃん。今は一人になっては危険だ。だから僕が車を出すから、それに乗って、奴らが言っていたプリンセスホテルに行こう」


「分かりました」


 そう言って豊川先生は大きなワゴン車を出してくれた。


 豊川先生は運転をしてくれて、私はその助手席に座ることになった。


 私は神様に祈っていた。もしかしたら純君と小百合ちゃんは殺されてプリンセスホテルの203号室に放置されているんじゃないかと思って恐ろしく心配だった。


 プリンセスホテルに到着すると、早速フロントに203号室を調べて貰うことにした。


 私と豊川先生はプリンセスホテルの203号室までフロントの人と行くことになった。


 203号室に到着して中に入ると凄い異臭がして、もしかしたら純君と小百合ちゃんが腐乱死体で発見されてしまうんじゃないかと私は恐れた。


 その腐乱死体を見るのも怖くて最大限の勇気を振り絞って純君と小百合ちゃんじゃないと思いながら、その腐乱死体を確認した。


 するとその者は私の知らない小学生だった。


 その小学生は私が察するに駒木根だと言う事が分かった。


 ユーネットワークは子供でも平気で殺してしまうほどの恐ろしい組織だと思った。


 駒木根はユーネットワークを利用して私達に色々と仕掛けて来たが、今度はユーネットワークはその組織のボスが担う事になったみたいだ。


「豊川先生、これは・・・」


「間違いないユーネットワークを操っていた駒木根君だと思う」


 その駒木根の腐乱死体を見てみると私は酷く恐ろしくもなってきた。


 そこで私に着信が入った、着信画面を見てみると、また無着信画面であった。


『どうかな、私のプレゼントは気に入ってくれたかな?』


「気に入る訳ないじゃない。あなたはいったい何をしようとしているの?」


『今度は高橋純君か高岡小百合さんの遺体をプレゼントしてあげたいと思っているんだけれども、どうかな?』


「そんな事をしたら、私はあなたに死よりも恐ろしい目に遭わせてあげるんだから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ