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子供になったお母さん  作者: 柴田盟
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狙われた二人

 ユーネットワークはスナイパーを使って今度は私達を襲いかかってきた。


 現に蔵石は殺されてしまった。


 とりあえず純君達を英明塾にあるシェルターに確保する事になった。


 今度は一筋縄ではいかない相手だと私は思っている。


 純君達をシェルターにつれて行くと、スナイパーに狙われる気配はなくなった。


 私と豊川先生は窓ガラスが割れたパソコン室で待機していた。


「豊川先生、スナイパーの気配がなくなりましたね」


「ああ、確かになくなった。でも油断は大敵、今度はどこからスナイパーが発砲してくるか分からない」


 今度の敵は見えざる敵か、でも奴が狙ってくる事を思うとその気配で分かってしまう。


 でも今のところは気配は感じられない。


 とりあえず純君達をシェルターに匿った事は良かったのかもしれない。


 それよりも英明塾は大丈夫だが、私達の友達の施設の子達は大丈夫か、光さんに連絡を取ることにした。


 光さんの携帯に連絡を入れてみると、早速光さんは電話に出てきた。


「光さん、剛君達は大丈夫ですか?」


『先ほど私に目がけてユーネットワークのスナイパーが私を狙いに来ましたが、私は気配を感じて、かわすことが出来ました。それに剛達はスナイパーの魔の手から、救い出すことに成功しました』


 光さんの話を聞いて、私は安心した気持ちになり、それに罪悪感を感じてしまった。


「申し訳ありません。光さん。私がもう少しちゃんとしていればこんな事にはならなかったのに」


『亜希子さん、何を謝っているのですか?困った時はお互い様でしょ。とにかく剛達は私が守ります。だから安心して下さい』


「本当にありがとうございます」


『お礼を言うのは私の方です。いつも剛達の相手をしてくれてありがとうございます』


 本当に光さんは天使の様な人で私は本当に嬉しかった。


 通話を切り、とりあえず、光さん達の事は大丈夫だと安心した。


 でも安心するのはまだ早い。


 まだユーネットワークのスナイパーは顕在している。


 私は命がけで純君を守るしかないと思っている。


 とりあえず私もシェルターの中に入って行った。


 本当に凄いシェルターだ。まるで私達は戦争に巻き込まれてしまったかの様な感じがした。

 ここなら安全だ。でもいつまでもこんな所にいるわけにはいかない。


 純君と小百合ちゃんは、


「お母さん。僕達も闘うよ。だからここから出て、スナイパーの気配を感じて、そのユーネットワークのスナイパーと僕は闘うよ」


「亜希子お母さん、ユーネットワークは私の大切なお母さんを殺したんだ。だから絶対に許すわけにはいかない」


 そこで私が、


「ダメよ。あなた達は絶対にここから離れてはいけないわ。とにかくユーネットワークのスナイパーは私に任せなさい」


「そんなことをして亜希子お母さんまでもが死んでしまったら、私はどうしたら良いのか分からなくなってしまうわ」


「私の事なら大丈夫。私が嘘をついた事がある?」


 そう言うと二人は安心して、素直にシェルターに隠れてくれた。


 今度は私達の大切な人達をスナイパーを雇って殺すつもりらしい。でもそんな事は絶対にさせるわけにはいかない。


 私は小百合ちゃんのお母さんを殺したも当然だと思っている。


 もし私がもっとしっかりしていれば、小百合ちゃんのお母さんを殺される事はなかったのかもしれない。


 とにかく油断してはいけない。


 シェルターにいれば安心だが、ここも狙われてしまうかもしれない。


 私は駒木根の奴が許せないと思っている。


 何も罪もない人達を巻き込んで私達に絶望を感じさせ、それが私達のプレゼントだとふざけた事を言っていた。


 だから許すわけにはいかない。


 とにかく感情的になってスナイパーに立ち向かえばあちらの思うつぼだ。


 絶対にそれだけは避けたいと思っている。


 でも小百合ちゃんのお母さんはユーネットワークの回し者に殺されてしまった。


 今度誰かが殺されてしまったら、私達は相当なショックを受けてしまうだろう。


 今のところは豊川先生のパソコン室でスナイパーの気配を感じ取っていたが、全然気配が感じられない。


 少し私も疲れて来た。少しだけ椅子に座って目を閉じた。


 24時間体制でユーネットワークのスナイパー相手に私達は苦戦していた。


 十五分くらいが経過して、純君が血相を変えて、パソコン室にやってきた。


「どうしたの純君」


「小百合さんがどこかに行っちゃったんだよ」


「エエッ!?」


 私は驚く。


「小百合さんきっとお母さんをユーネットワークの回し者に殺されて、凄く悔しがっていたから、きっと小百合さんはその報復に行ったのかもしれない」


「落ち着いて純君、とりあえず小百合ちゃんのジーピーエスでどこにいるか、分かるはずだから」


 私は携帯を取り出して小百合ちゃんがどこにいるのか調べてみると、小百合ちゃんはジーピーエスに悟られないようにしたのか、携帯は地下のシェルターの中にあった。


「ねえ、お母さん、小百合さんがどこかに行っちゃったよ、どうすれば良いのか僕には分からないよ。とにかく小百合さんが心配だよ」


 酷く狼狽えた純君に対して、


「純君、落ち着いて、とりあえず、純君は・・・」


 そんな時であった、殺意を感じてスナイパーが私ではなく純君を目がけて、発砲してきた。

「純君危ない!」


 私は純君を全身で抱き留めて、銃が放たれ、またガラスが割れて、とりあえず純君を救出する事に成功はした。


 スナイパーの攻撃が収まった。私はスナイパーがどこから発砲しているのか、読み定めている。


 スナイパーの気配はまだ消えていない、その気配を辿って私は外に出た。


 スナイパーはビル屋上で放ってきた。ここから100メートルの所で狙いを定めて来た。


 私が外に出ると、スナイパーは逃げようとしている。


 でも私は逃がすわけには行かない。


 私は感覚を研ぎ澄ましてスナイパーの所へと向かっていった。


 そしてスナイパーがいたビルの一階で私は待っていた。


 行き交う人々の中にスナイパーはいると思って再び感覚を研ぎ澄まして、一人一人の人を見ていた。


 必ずスナイパーは現れるはずだと私は確信していた。


 どこだ。私達を狙っていたスナイパーは・・・。


 私は殺意を感じることが出来る。


 そして、サングラスをかけた背中に棒の様な物を背負った者が現れた。


 スナイパーだ。


「おい、お前!」


 そう言ってスナイパーと思われる人物を見つけて、スナイパーと思われる人物は、逃げ出した。


 逃がすわけにはいかない。こいつもユーネットワークの回し者で私達の命を狙ってきたのだ。


 でもスナイパーは足が速く捕まえる事は出来なかった。


 逃がしてしまった。


 ここでスナイパーを逃がしたらまた私達は狙われてしまう。


「くそーー!」


 と思わず私は叫んでしまった。


 すると豊川先生がスナイパーを捕まえる事に成功させたのだ。


 豊川先生はスナイパーを手込めにしている。


「助けてくれ、俺は何もしていない」


「嘘をつくな、お前の体から殺気の様な塊が感じられるんだよ」


 スナイパーは狙撃は一流だが、武術の方は三流以下だ。


 こいつは私の大切な者を殺そうとしたんだ。それだけの報いは受けて貰おうと私は思っている。


 それに私は絶対にこいつを許しはしない。


 とりあえず私達を狙う、ユーネットワークのスナイパーを捕らえたのだ。


 これで一先ずは安心して良いだろう。


 このスナイパーには色々と聞きたいこともあるし、犠牲にもなって貰う。


 それに純君から聞いているが、小百合ちゃんがお母さんを殺された事の報復で無謀にもユーネットワークに復讐をしようとしている。

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